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2002年のJリーグ ディビジョン1

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Jリーグ ディビジョン1
シーズン 2002
優勝 ジュビロ磐田
降格 サンフレッチェ広島
コンサドーレ札幌
試合数 240
ゴール数 683 (1試合平均2.85)
得点王 高原直泰(磐田・26得点)
最大差勝利ホーム試合
G大阪 5-0 F東京(1st第6節・4月13日)
磐田 6-1 F東京(2nd第5節・9月22日)
最大差勝利アウェー試合
仙台 0-6 G大阪(2nd第8節・10月12日)
最多得点試合
磐田 5-4 G大阪(1st第12節・8月3日)
札幌 5-4 広島(2nd第15節・11月30日)
最多観客動員
57,902人 - 浦和 vs 磐田
(1st第8節・7月13日)
最少観客動員
3,287人 - 市原 vs 仙台
(2nd第4節・9月18日)
平均観客動員 16,368人
2001
2003

この項目では、2002年シーズンのJリーグ ディビジョン1(J1)について述べる。

概要

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2部制導入後4年目のシーズンである。この年は日本でFIFAワールドカップが開催されたこともあり、この準備期間として3ヶ月近い中断期間が設けられるなど、例年とは異なる点が多数見られた。

2002年シーズンのJ1のクラブ

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2002年シーズンのクラブは以下の通りである。この内ベガルタ仙台京都パープルサンガが前シーズンJ2リーグからの昇格クラブである。

※前年成績=特記事項がないクラブは2001年のJ1の前後期通算順位を記載
チーム名 監督 所在
都道府県
ホームスタジアム 前年成績
コンサドーレ札幌 日本の旗 柱谷哲二 北海道 札幌ドーム
札幌厚別公園競技場
11位
ベガルタ仙台 日本の旗 清水秀彦 宮城県 仙台スタジアム J2 2位
鹿島アントラーズ ブラジルの旗 トニーニョ・セレーゾ 茨城県 茨城県立カシマサッカースタジアム 1位
浦和レッドダイヤモンズ オランダの旗 ハンス・オフト 埼玉県 さいたま市駒場スタジアム 10位
ジェフユナイテッド市原 スロバキアの旗 ジョゼフ・ベングロシュ 千葉県 市原臨海競技場 3位
柏レイソル 日本の旗 池谷友良 日立柏サッカー場 6位
FC東京 日本の旗 原博実 東京都 東京スタジアム 8位
東京ヴェルディ1969 日本の旗 小見幸隆 14位
横浜F・マリノス ブラジルの旗 セバスティアン・ラザロニ 神奈川県 横浜国際総合競技場
三ツ沢公園球技場
13位
清水エスパルス ユーゴスラビアの旗 ゼムノビッチ・ストラヴゴ 静岡県 清水市日本平運動公園球技場 4位
ジュビロ磐田 日本の旗 鈴木政一 ジュビロ磐田サッカースタジアム 2位
名古屋グランパスエイト スロベニアの旗 ズデンコ・ベルデニック 愛知県 名古屋市瑞穂公園陸上競技場 5位
京都パープルサンガ ドイツの旗 ゲルト・エンゲルス 京都府 京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場 J2 1位
ガンバ大阪 日本の旗 西野朗 大阪府 万博記念競技場 7位
ヴィッセル神戸 日本の旗 川勝良一 兵庫県 神戸総合運動公園ユニバー記念競技場 12位
サンフレッチェ広島 ロシアの旗 ガジ・ガジエフ 広島県 広島ビッグアーチ 9位

2002年シーズンのJ1のスケジュール

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W杯の開催に伴い、本戦開催ベニュー以外のスタジアムも、練習用グラウンドとして大会前からFIFAによってキープされたため、多くのチームがこの制約を受ける事になった。また、日本サッカー協会でも、日本代表の事前合宿期間を確保する必要があった。このため、リーグは1stステージの途中で3か月近い中断期間を設けることになった。特にコンサドーレ札幌は、ホームタウンである札幌市におけるリーグ戦ホームゲーム初戦が、7月24日の1stステージ第10節までずれ込むこととなった[1]

  • 3月2日 - 1stステージ開幕
  • 4月21日 - 1stステージ第7節、中断期間へ
  • 7月14日 - 1stステージ再開、第8節
  • 8月17日 - 1stステージ終了
  • 8月31日 - 2ndステージ開幕
  • 11月30日 - 2ndステージ終了

リーグ概要

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1stステージは中断前の第7節終了時点で開幕から無敗を続ける横浜FMを1敗の磐田と仙台が勝ち点差1で追う展開となったが、ワールドカップを挟んだ第8節以降4連敗を喫した仙台が優勝争いから脱落、再開後も無敗を続ける横浜FMと磐田を6連勝で追い上げるG大阪を交えた優勝争いとなったが、G大阪は終盤4試合で1勝3敗となり、横浜FMも第14節で鹿島に痛い星を落とし、終盤4連勝の磐田が逆転で1stステージを制する。

2ndステージは序盤、順位がめまぐるしく入れ替わる混戦となるが、第9節終了時点で、9戦無敗(8勝1分け)の浦和が一歩抜け出す。しかし浦和は終盤6連敗で失速、これを追う東京V・G大阪・鹿島がいずれも勝ち点を思うように積み上げられず足踏みする中、第9節時点で浦和と勝ち点差4離されながらも7連勝フィニッシュとした磐田が第14節の時点で2位G大阪に勝ち点差5をつけてステージ優勝を決定。1stステージ、2ndステージの双方で磐田が優勝したため、Jリーグチャンピオンシップは開催されず、磐田が自動的に年間優勝となった。年間総合順位の2位も(チャンピオンシップの敗者ではなく)年間勝ち点の2位である横浜FMとなった。

一方、年間勝ち点で争われる残留争いは、年間を通じて低迷した札幌が2nd第11節の時点で14位との勝ち点差が13となり年間15位以下が決定。最終節を前に勝ち点差3の中にひしめく13位柏・14位神戸・15位広島で残留を争うこととなったが、90分で勝利した柏と神戸に対し、アウェイで札幌にVゴール負けを喫した広島の15位が決定。広島のJ2降格は過去にステージ優勝を飾ったチームとしては初めての降格となった。

順位表

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1stステージ

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開催期間:3月2日 - 8月17日

チーム 延勝
1 ジュビロ磐田 (A) 15 9 4 1 1 39 17 +22 36
2 横浜F・マリノス 15 8 3 3 1 28 11 +17 33
3 名古屋グランパスエイト 15 9 1 0 5 28 18 +10 29
4 ガンバ大阪 15 8 1 1 5 35 19 +16 27
5 鹿島アントラーズ 15 9 0 0 6 21 18 +3 27
6 京都パープルサンガ 15 5 4 1 5 26 18 +8 24
7 清水エスパルス 15 5 3 3 4 17 19 −2 24
8 ジェフユナイテッド市原 15 6 1 3 5 22 23 −1 23
9 ベガルタ仙台 15 6 1 0 8 23 27 −4 20
10 FC東京 15 5 0 2 8 23 27 −4 17
11 浦和レッズ 15 3 2 1 9 21 24 −3 14
12 東京ヴェルディ1969 15 2 3 1 9 15 24 −9 13
13 ヴィッセル神戸 15 3 1 1 10 12 22 −10 12
14 柏レイソル 15 3 1 0 11 20 31 −11 11
15 サンフレッチェ広島 15 3 0 1 11 14 26 −12 10
16 コンサドーレ札幌 15 2 0 0 13 15 35 −20 6

最終更新は2002年8月17日の試合終了時
出典: J.League Data Site
順位の決定基準: 1. 勝点; 2. 得失点差; 3. 得点数.

 

2ndステージ

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開催期間:8月31日 - 11月30日

チーム 延勝
1 ジュビロ磐田 (A) 15 9 4 0 2 33 13 +20 35
2 ガンバ大阪 15 7 3 0 5 24 13 +11 27
3 鹿島アントラーズ 15 8 1 0 6 25 21 +4 26
4 東京ヴェルディ1969 15 6 2 2 5 26 19 +7 24
5 FC東京 15 6 2 0 7 20 19 +1 22
6 横浜F・マリノス 15 5 3 1 6 16 16 0 22
7 京都パープルサンガ 15 6 2 0 7 18 24 −6 22
8 浦和レッズ 15 4 4 1 6 20 14 +6 21
9 柏レイソル 15 6 0 3 6 18 17 +1 21
10 ヴィッセル神戸 15 5 1 2 7 21 22 −1 19
11 ジェフユナイテッド市原 15 6 0 0 9 16 19 −3 18
12 清水エスパルス 15 5 1 0 9 16 24 −8 17
13 名古屋グランパスエイト 15 5 0 1 9 21 23 −2 16
14 サンフレッチェ広島 15 4 1 2 8 18 21 −3 16
15 ベガルタ仙台 15 3 1 1 10 17 30 −13 12
16 コンサドーレ札幌 15 2 1 1 11 15 29 −14 9

最終更新は2002年11月30日の試合終了時
出典: J.League Data Site
順位の決定基準: 1. 勝点; 2. 得失点差; 3. 得点数.

年間総合順位

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1st・2ndの両ステージを同一チームが制覇したため、チャンピオンシップは開催せずに順位が確定した。

チーム 延勝 出場権または降格
1 ジュビロ磐田 (C) 30 18 8 1 3 72 30 +42 71
2 横浜F・マリノス 30 13 6 4 7 44 27 +17 55
3 ガンバ大阪 30 15 4 1 10 59 32 +27 54
4 鹿島アントラーズ 30 17 1 0 12 46 39 +7 53
5 京都パープルサンガ 30 11 6 1 12 44 42 +2 46
6 名古屋グランパスエイト 30 14 1 1 14 49 41 +8 45
7 ジェフユナイテッド市原 30 12 1 3 14 38 42 −4 41
8 清水エスパルス 30 10 4 3 13 33 43 −10 41
9 FC東京 30 11 2 2 15 43 46 −3 39
10 東京ヴェルディ1969 30 8 5 3 14 41 43 −2 37
11 浦和レッズ 30 7 6 2 15 41 38 +3 35
12 柏レイソル 30 9 1 3 17 38 48 −10 32
13 ベガルタ仙台 30 9 2 1 18 40 57 −17 32
14 ヴィッセル神戸 30 8 2 3 17 33 44 −11 31
15 サンフレッチェ広島 (R) 30 7 1 3 19 32 47 −15 26 J2 2003へ降格 
16 コンサドーレ札幌 (R) 30 4 1 1 24 30 64 −34 15

最終更新は2002年11月30日の試合終了時
出典: J.League Data Site
順位の決定基準: 1. 勝点; 2. 得失点差; 3. 得点数.

得点ランキング

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順位 選手 所属 得点
得点王 日本の旗 高原直泰 ジュビロ磐田 26
2 ブラジルの旗 マグロン ガンバ大阪 22
3 ブラジルの旗 ウェズレイ 名古屋グランパスエイト 20
4 ブラジルの旗 マルコス ベガルタ仙台 18
T5 大韓民国の旗 崔龍洙 ジェフユナイテッド市原 16
ブラジルの旗 エジムンド 東京ヴェルディ1969
日本の旗 中山雅史 ジュビロ磐田
8 ブラジルの旗 エメルソン 浦和レッズ 15
ブラジルの旗 アマラオ FC東京
10 ブラジルの旗 ウィル 横浜F・マリノス 14

2002年11月30日
出典: J. League Data

出典

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  1. ^ ワールドカップによる中断前に、ホームゲームを第2、6、7節に開催していたが、それぞれ高知室蘭函館での開催だった。なおカップ戦を含めば、札幌市でのホームゲーム初戦は4月30日に札幌厚別公園競技場で開催されたヤマザキナビスコカップ第2節対磐田戦だが、同カップ戦のホームゲーム残り2試合も室蘭、函館での開催だったため、第10節が公式戦ホームゲーム2試合目となった。

関連項目

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