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「小学館の学年別学習雑誌」の版間の差分

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* [http://family.shogakukan.co.jp/kids/netkun/ 小学館ファミリネット|ネットくんプラス]


{{小学館の学習雑誌連載中}}
{{小学館の学習雑誌連載中}}

2010年3月10日 (水) 12:57時点における版

小学一年生 小学二年生
小学三年生 小学四年生
ジャンル 学習幼年漫画情報雑誌
読者対象 小学1年生、小学2年生、小学3年生、小学4年生の児童
刊行頻度 月刊(小学一年生 - 毎月1日発売、
小学二年生~四年生 - 毎月3日発売)
発売国 日本の旗 日本
言語 日本語
定価 各680円
出版社 小学館
編集部名 小学一年生、小学二年生、小学三年生、小学四年生編集部
刊行期間 1924年 - (小学四年生)
1925年 - (小学一年生~三年生)
発行部数 小学一年生:236,667部
小学二年生:124,167部
小学三年生:84,000部
小学四年生:65,500部(2008年10月1日 - 2009年9月30日日本雑誌協会調べ)
レーベル てんとう虫コミックス
ウェブサイト ネットくん
特記事項 1922年から2010年初頭まで『小学五年生』『小学六年生』も発刊されていたが休刊。
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小学館の学習雑誌(など)が並ぶ売場

小学館の学習雑誌(しょうがっかんのがくしゅうざっし)は、大正11年(1922年)に小学館により創刊された、幼稚園児および小学生を対象にする学年別の総合雑誌

概要

学年別に『学習幼稚園』、『小学一年生』、『小学二年生』、『小学三年生』、『小学四年生』と、増刊扱いの『入学準備 小学一年生』の合計6誌が存在する。現在、一般に「学年誌」と言えばこれらの雑誌を指す。『学習幼稚園』・『入学準備 小学一年生』は小学校入学を控えた5 - 6歳の年長児向け、『小学一年生』 - 『小学四年生』は誌名の通りそれぞれ小学生の読者の学年に対応している。

編集部は5誌それぞれ別にある。年度が変わると読者は自動的に1つ上の学年の雑誌に移るが編集部自体は繰り上がらず、次年度も同じ学年向け雑誌を編集する。

事実上の競合誌には学習研究社の『科学と学習』、全日本家庭教育研究会の『ポピー』、ベネッセの『こどもちゃれんじ』と『進研ゼミ小学講座』などが挙げられる。これらと比較して多くの書店で購入できること、娯楽の要素を重視していることが特徴である。そのため『ドラえもん』、『あさりちゃん』、『とっとこハム太郎』など数多くの人気漫画が生み出されている。

この分野では現在、ほぼ学習用に特化した『進研ゼミ小学講座』の一人勝ちとなっている。1980年代から1990年代の学習雑誌には『進研ゼミ』の広告が掲載され、購読を斡旋していた時期もあったが(後述)、その『進研ゼミ』が本誌の売り上げを奪うという事態になり、2000年代からは小学館自体が『ドラえもん』をキャラクターとして使用した、学年誌の増刊扱いの学習教材『ドラゼミ』で通信教育業界に参入し、ベネッセに対抗している。

途中で読まなくなる読者はいるものの逆に途中から学年誌を読むようになる読者は限られるため、発行部数は学年が上がるごとに漸減傾向にある。小学校中学年ごろになると『コロコロコミック』や『ちゃお』等の漫画専門誌やファッション雑誌、または前述の『進研ゼミ小学講座』に移行する読者が多くなる。

1990年代後半から2009年度まで価格は500円台であったが、2010年度は価格が680円と大幅に値上げされた。

休刊誌

2010年2月までは高学年向けに『小学五年生』・『小学六年生』も発行していた。『小学六年生』は平成12年(2000年)以降、表紙記載の題号を「小六」と略するようになったが誌名は変わらず前記の通りであった。この2誌は特に部数が低迷していた。平成21年(2009年10月26日に『小学五年生』『小学六年生』を平成21年度(2009年度)いっぱいで休刊することが発表され[1]、『五年生』は平成22年(2010年2月3日発行の3月号、『六年生』は平成21年(2009年)12月28日発行の2・3月合併号が最終号となった。休刊の2誌に代わり、2010年4月15日から学習マンガ誌『GAKUMANplus』を隔月刊で発売予定である。また、この2誌が網羅していた、女子向けローティーンファッション関連の情報は『DiaDaisy』(増刊)が引き継いでいる。

また、かつては中学生を対象とした学習雑誌である『中学生の友』(昭和24年(1949年)~昭和38年(1963年))と、女子中学生・高校生を対象とした学習雑誌である『女学生の友』(昭和25年(1950年)~昭和52年(1977年)、『プチセブン』の前身)も発刊された事があった。『中学生の友』は昭和32年(1957年)から昭和38年(1963年)の休刊まで『中学生の友1年』・『中学生の友2年』・『中学生の友3年』と学年別に分かれていた。

来歴

  • 大正11年(1922年) - 『小学五年生』、『小学六年生』創刊。
  • 大正13年(1924年) - 『小学四年生』創刊。
  • 大正14年(1925年) - 『セウガク一年生』(小学一年生)、『セウガク二年生』(小学二年生)、『セウガク三年生』(小学三年生)創刊。
  • 昭和3年(1928年) - 学習雑誌のシンボルマークである「勉強マーク」(その後児童図書のシンボルマークに格上げ)制定。
  • 昭和16年(1941年) - 小学校が国民学校と改称。同時に誌名を『国民一年生』 - 『国民六年生』に変更。
  • 昭和17年(1942年) - 戦時統制により、『良い子の友』と『少国民の友』に統合。
  • 昭和21年(1946年) - 『小学一年生』 - 『小学六年生』復刊。
  • 昭和55年(1980年) - 平成6年(1994年) - 流行語にもなったキャッチコピー『ピッカピカの一年生』(電通杉山恒太郎の発案)を使った『小学一年生』のテレビCMシリーズが放映される(その後も一時期復活した)。
  • 昭和57年(1982年)- 『学習幼稚園』創刊。
  • 平成21年(2009年)10月26日 - 『小学五年生』、『小学六年生』を今年度いっぱいで休刊にすることを発表[1]
  • 平成21年(2009年)12月28日 - 『小学六年生』最終号に当たる2010年2・3月合併号が発売。
  • 平成22年(2010年) 2月 3日 - 『小学五年生』最終号に当たる2010年3月号が発売。

現在の掲載作品

※()内は掲載学年および掲載期間を表す。

過去の掲載作品

1960年代掲載

1970年代掲載

1980年代掲載

1990年代掲載

2000年代掲載

掲載開始年不明作品

誌面の変遷

1960年代までは、娯楽性よりも学習誌としてのスタンスを重視していた。しかし1970年代になるとウルトラマン等の特撮やアニメ・バラエティ番組等のテレビ番組テレビゲーム玩具の記事を載せたりする等、次第に娯楽性を重視していく。表紙もそれまでは子供の肖像だったものを、『小学一年生』 - 『小学四年生』では連載漫画やアニメのキャラクター、『小学五年生』・『小学六年生』ではアイドル歌手や人気女優の写真を使うようになった。

1980年代半ばからジャンル別の雑誌が多数発行されるようになると高学年向けの『小学六年生』では政治問題を取り上げたり(1991年の「ゴルバチョフの挑戦」等)、就職問題を取り上げたり(2005年の「12歳のハローワーク」等)、2ちゃんねるAA顔文字を掲載する等、時代に合わせて新しいものや別の方向性を取り入れようと変化しており読者層の獲得に努めている。その過程で1990年代前期 - 中盤にはややアングラ寄りのサブカルチャー色の強い路線、1990年代後半 - 2000年代前期にはファッション・芸能情報メインの路線へも舵を切っている。

ページ数は現在、最盛期の半分に減っている。対して値段は、物価の違いを考慮したとしても最盛期の倍といった状況にある。

現在も子供自身の意向では無く、保護者の意向で購入されている場合が多いと推測される。そのためか近年は高学年向けでは別冊付録が付き、そちらに漫画を数多く掲載し本誌を学習的内容の比率の高い物にする策を取っている。

近年の特色

以下は2000年代に刊行されている誌面の内容である。

  • 小学五年生まではノベルティペーパークラフトあるいは小冊子の付録がほぼ必ず付録として同梱されている(『六年生』は不定期的ではあるが、CDが付録された例もあり)。
  • 『一年生』と『二年生』では学校授業の補習的内容の平易な学習問題(字の書き取り、計算など)が多く掲載されている。1990年代中頃までは有料(切手払い)で添削サービスも行っていたが、現在はドラゼミがその役割を受け持っている。
  • 『二年生』から『五年生』にかけては漫画連載が主体であり、作品によっては同一作品を複数誌に並行連載したり誌別に書き下ろしたものを連載させている。『コロコロコミック』のような、ゲームソフトや小学館系アニメ番組を中心としたホビー情報も掲載している。
  • 『四年生』から『六年生』の連載漫画では前学年(例:『四年生』)3月号から(『五年生』)2月号までの1年間が年度の区切りであるが、作品によっては1年で区切らずストーリーが継続するように学年を跨いで長期連載をしている作品もある。(各誌の連携を参照)
  • 『六年生』では1990年代末よりローティーン向けの総合情報誌的な構成にシフトするようになり、他学年誌よりタレントを多く取り上げている。また、2003年度頃より顕著に作家・漫画家・スポーツなど著名人のインタビュー記事を取り上げている。2005年度からはA4ワイド判へ変更し、いわゆる中学生デビューに関連する記事や将来の職業選択にまつわる「12歳のハローワーク」などの記事、経済的な問題について取り上げ、それに連携した漫画を掲載する(野村伸原作の『トップ』)など少し背伸びした大人な内容へ梶を切っている。これは『13歳のハローワーク』のヒットやヒルズ族の躍進による影響が伺える。
  • 誌面のグラビアではスポーツ(松井秀喜イチローなどのメジャーリーグオリンピック関係中心)や、番宣・CD発売などのプロモーションを兼ねてタレントを取り上げている。一部は複数誌で共用している場合も見受けられる。
  • 『四年生』以上では、ジャニーズタレント(KAT-TUNYa-Ya-yahHey! Say! JUMPなど)が表紙写真となる事が多く、その場合はジャニーズ事務所との肖像権の契約上、公式サイト上での顔写真にぼかし加工の上掲載される。『六年生』2005年4月号では当時12歳(1988年)の香取慎吾のインタビュー記事を用いて現在の本人と対談する企画があり、過去と現在の香取がツーショットをとる構図の表紙写真はシルエット加工された。
  • 2006年に小学生が投稿対象となる12歳の文学賞が設けられた。

不祥事

『六年生』2004年9月号(8月上旬発売)で「メール&レター達人道」という携帯電話のメール手紙を書く際のマナーやデコレーションなどのテクニックを取り上げた特集記事の中でURLを掲載して紹介した勝手サイトの内4つのサイトで出会い系サイトの広告とハイパーリンクが有った事が購入した保護者の抗議で発覚し、8月10日に新聞社告を掲載して自主回収のうえ当該箇所を削除した訂正本と交換する措置を図った。当時はフィルタリングサービスやキッズケータイはもとより年少者の携帯電話の所持がそう普及していなかった時代であり、メディア・リテラシーが欠如した状況で携帯電話の所持を掻き立てさせる内容は非難された。なお同号に付録されていた「小六文庫」の内容(後項)についても物議を醸したが、こちらは特に訂正などは行われなかった。

性教育にまつわる掲載

  • 1990年代より読者が第二次性徴期を迎える年齢に合わせて"人間と性"教育研究協議会山本直英が創立した性教育を大きく推進している団体)の監修の下、思春期に訪れる外面的・内面的な体の変化(初潮精通コンプレックス・男女の違い・いじめなどの人間関係)についてQ&A形式の記事が連載されており投書(質問)が掲載されるとノベルティが贈呈される。2004年からは『ないしょのつぼみ』本編次ページと、2005年より付録小冊子内にそれぞれコーナーが設けられている。
  • 2001年から2002年には『小学五年生』で山辺麻由による漫画『おとな図鑑』で性教育にまつわるシチュエーションが描かれ、2003年には単行本化している。しかし小学生に向けて性交について具体的に解説するといった内容が過激であるとして、『週刊新潮』2003年1月30日号のジェンダーフリーに纏わる記事で取り上げられた。2003年には同じく山辺麻由『思春期革命』が掲載された。
  • 2004年度から『小学五年生』で連載開始されたやぶうち優ないしょのつぼみ』は魅力的な画風と取り上げるテーマが所以して、本来の読者層以外の年齢層からも支持されている。また、学習雑誌発の作品としては久しぶりにOVAアニメ化された。『五年生』の休刊後も連載は継続され、2010年度からは『小学四年生』で掲載される予定である。
  • 一方、『六年生』2004年9月号の別冊付録「小六文庫」で掲載された石田衣良の「ぼくたちがセックスについて話すこと」(直木賞受賞作である『4TEEN』の一編)について登場人物の男子中学生が性に関わるある事を晒し者にされてカミングアウトする流れがあり、補足的なコラム(性教協の役員が執筆)にはそれを肯定する内容が記述されたため一部の識者や雑誌で物議を醸した。なお当該号は別件(前項参照)で自主回収の上、訂正本に交換される措置が執られた。しかし、この件では特に訂正や、セクシュアリティにまつわる作品を掲載した経緯についての弁明はされていない。
  • 第二次性徴について真っ当に掲載している唯一の小学生向け雑誌として評価される一方、"人間と性"教育研究協議会関係者の監修・助言の上で編集されているため、性教育に慎重な識者や読者の保護者との中立性が保たれていない。

通信教育のプロモーション

例年4月号が発売される頃ベネッセコーポレーション通信教育サービス『こどもちゃれんじ』(『学習幼稚園』のみ)や『進研ゼミ小学講座』(『小学一年生』 - 『小学六年生』)の申し込みはがき付広告が掲載され、受講者獲得のために展開してきた。現在は小学館が手がける通信教育サービス『ドラゼミ』の広告が巻末に掲載された為終了している。

各誌の連携

年度替りごとに読者を引き継いでいく格好になるため、例えば漫画の新連載が年度始めよりも前倒しに前学年の1 - 3月号からスタートする等の連携は見られる。

但し、そういった事以外での連携はかなり少ない。

また、複数誌に渡って同じキャラクター・原作の漫画が載る事があるが必ずしも横並びではない。例えば、1994年から1995年度に『ウェディングピーチ』が連載されたが『小学一年生』・『小学三年生』・『小学四年生』のみで、『小学二年生』では連載されなかった。また2004年度にはこれと逆に、テレビアニメの企画を元に『みらくる・ドリーム ミンキーモモ』が『小学二年生』のみで連載されていた。そして2007年現在では同様に、『名探偵コナン』の扱いが各誌ごとで大きく異なっている。

他にも、各誌ごとの方針の違いも目立つ。例えば『小学五年生』では『ないしょのつぼみ』などの少女向け漫画、企画が非常に充実しているが『小学六年生』は『小学五年生』と比較するとかなり少なくなる。こういったところで、学年が上がる際の読者の取りこぼしも少なからず存在しているとの懸念もある。

発行部数

日本雑誌協会のデータによる各誌ごとの月平均発行部数推移は以下の通り(この場合の「年度」とは前年の10月からその年の9月までの期間についてである)。

雑誌名2006年度2007年度2008年度2009年度
学習幼稚園 9.6万部10.1万部10.3万部10.0万部
小学一年生31.8万部29.9万部25.5万部23.7万部
小学二年生23.0万部20.9万部16.7万部12.4万部
小学三年生15.1万部15.8万部12.1万部 8.4万部
小学四年生 9.5万部10.4万部 9.1万部 6.5万部
小学五年生 6.2万部 6.7万部 6.3万部
小学六年生 5.2万部 4.7万部 5.0万部

2007年度は『学習幼稚園』・『小学三年生』・『小学四年生』・『小学五年生』で昨年度より増加に転じた。

2008年度は『学習幼稚園』以外の全ての雑誌で2007年度より減少に転じ、『小学三年生』・『小学四年生』は2006年度よりも下回った。

2009年度は全ての雑誌で下回った。特に『小学三年生』・『小学四年生』の減少具合が著しい。なお、休刊が発表されている『小学五年生』・『小学六年生』については公表されていない。


競合誌

  • 科学と学習シリーズ(学習研究社) - 1946年創刊。学研の創業者・古岡秀人はかつて『小学三年生』編集部に勤めていたことがあり後に本誌に倣った『科学と学習』シリーズを創刊、ライバル誌となった。しかし近年は購読者数の減少もあり、2004年には『学習』が季刊となった。2010年3月限りで『科学』・『学習』共に『大人の科学』を除いて休刊した。
  • たのしい○年生/たのしい幼稚園講談社) - 昭和30年代に創刊。当初は本誌と同様、幼稚園児向けの「たのしい幼稚園」から小学6年生向けの「たのしい六年生」まで揃えられていたが、昭和40年代以降は現存する「たのしい幼稚園」を除いて全て休刊となり、2006年まで「たのしい一年生」は「入学準備 小学一年生」と同様、幼稚園児の入学準備雑誌として不定期に刊行されていた。2010年現在は発刊されておらず、講談社と小学館が協力して毎年「たのしい幼稚園」に小学館の雑誌である「学習幼稚園」や「入学準備 小学一年生」の広告を掲載して読者の斡旋を行っている。
  • ポピー全日本家庭教育研究会新学社) - 特約書店で販売される。中学生向けの教材もある。

関連項目

脚注

外部リンク

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