ゆらゆら帝国
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ゆらゆら帝国 | |
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ウィルバー劇場でのボストン公演にて(2009年) | |
基本情報 | |
出身地 | 日本 |
ジャンル | サイケデリック・ロック[1] |
活動期間 | 1989年 - 2010年[2] |
レーベル | |
旧メンバー |
ゆらゆら帝国(ゆらゆらていこく)は、日本のサイケデリック・ロック・バンド[1]。略称は「ゆら帝」[3]。
来歴
[編集]- 1989年2月、大学2年生の坂本慎太郎が学友の吉田敦を誘い結成。吉祥寺の曼荼羅、高円寺の20000Vを中心に活動を始める。当時のメンバーは4名であった。このころ、三宅裕司のいかすバンド天国に出演した異色バンド、マリア観音と共にライブを企画する。同バンドも掲げていた「日本語のオリジナルロック」を追求。翌年、亀川千代がベース担当として加入、亀川の友人である橋口優がギター担当として加入した。
- 1991年から、自主制作のカセットテープを次々制作、発売した。
- 1992年にはインディーズレーベルにて1stアルバム『ゆらゆら帝国』発売。しかし吉田が聴覚障害の悪化を理由に脱退。さらに橋口が脱退。ドラムス担当として沢田守秀が加入。スリーピースバンドとなる。
- 1994年、2ndアルバム『ゆらゆら帝国Ⅱ』を発売。
- 1995年、沢田が脱退。ドラムス担当として下田温泉が加入。翌年には3rdアルバム『LIVE』、4thアルバム『Are you ra?』を発表。
- 1997年、下田が脱退。かかしのメンバーであった柴田一郎が加入。
- 1998年、ミディと契約しメジャー・デビュー。メジャー1stアルバム『3×3×3』発表。
- 2000年、フジロックフェスティバルに初参加。その後、2年おきに出演。
- 2005年、ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズに移籍。
- 2008年、園子温監督作『愛のむきだし』に主題歌「空洞です」を含む複数の挿入曲が起用される。
- 2009年、結成20周年を迎える。記念ライブを日比谷野外音楽堂で開催。
- 2010年、公式ウェブサイト上で3月31日をもって解散を発表[4]。
- 2024年4月7日、亀川が死去[5]。54歳没。
メンバー
[編集]最終メンバー
[編集]坂本 慎太郎(さかもと しんたろう、1967年9月9日 - )
亀川 千代(かめかわ ちよ、1969年7月29日 - 2024年4月7日[5])
ベース担当。
ドラムス担当。
途中脱退したメンバー
[編集]吉田 敦(よしだ あつし)
ドラムス担当。1989年の結成当初から1992年まで在籍。ライブでは上半身裸で、坂本と過激なパフォーマンス(ドラムセットを飛び越える、スネアドラムを持ってステージを走り回るなど)を繰り返していた。難聴の悪化を理由に脱退。
橋口 優(はしぐち まさる)
ギター担当。亀川と同時期に加入し、1992年まで在籍。吉田と同時期に脱退。自身のYouTubeチャンネルにて演奏動画を投稿していた。
沢田 守秀(さわだ もりひで)
ドラムス担当。坂本と亀川の音楽性の変化から意見が割れ、1995年に脱退。ゆらゆら帝国加入前は、音楽雑誌『MARQUEE』(MARQUEE Inc.)で編集、ライターなどを担当していた。
下田 温泉(しもだ おんせん)
ドラムス担当。沢田の脱退後に加入し、1997年に脱退。坂本は「直線的なドラムだった」と評価している。
阿佐美 和正(あさみ かずまさ)
ベース担当。ゆらゆら帝国結成以前は、坂本(G) 阿佐美(Vo)で学園祭等で活動していた。結成当初はベースとして加入。1989年脱退。 現在は映像作家として活動する。SMOOTH ACE、coba、権藤知彦の映像制作が多い。傍ら不定期でライブ活動等も行なう。
作品
[編集]シングル
[編集]発売日 | タイトル | 規格品番 | 備考 | |
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1st | 1998年7月8日 | 発光体 | MDCS-1014 | |
2nd | 1999年4月21日 1997年7月30日 |
ズックにロック | MDCS-1022:CD CXLP-1015:LP |
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3rd | 2000年11月22日 | ゆらゆら帝国で考え中 | MDCS-1046 | オリコン最高42位 |
4th | 2001年5月3日 | ラメのパンタロン | MDCS-1050 | オリコン最高95位 |
5th | 2002年11月20日 | 冷たいギフト/貫通 | MDDZ-9001 | オリコン最高33位、登場回数4回 |
6th | 2006年6月21日 | つぎの夜へ | AICL-1750 | オリコン最高43位、登場回数4回 |
2006年8月25日 | つぎの夜へ(remix)/順番には逆らえない(remix) | SYUM-0333 | アナログ限定盤 | |
7th | 2007年7月4日 | 美しい | AICL-1836 | オリコン最高23位、登場回数4回 |
アルバム
[編集]オリジナル・アルバム
[編集]発売日 | タイトル | 規格品番 | 備考 | |
---|---|---|---|---|
1st | 1992年4月25日 | ゆらゆら帝国 | ZIKS-004 | 冥土の口/狂っているのは君のほう/虫男/私は点になりたい/太陽のうそつき/生き物万歳/お花もどき/なぞ宇宙 |
2nd | 1994年6月10日 | ゆらゆら帝国II | TMC-101 | 人間やめときな/魚ちゃん/壁のない部屋/バカのふり/心は半分/奴隷と神様/夜中の果実 |
3rd | 1996年3月25日 | Are you ra?/アーユーラ? | CTCD-029 | アイツのテーマ[6]/されたがっている/最後の一匹/グレープフルーツちょうだい/うそのアフリカ/アイドル/ファミリー/わかって下さい |
4th | 1998年4月15日 | 3×3×3 | MDCL-1329 | 読みは「さんかける さんかける さん」 |
5th | 1999年6月16日 | ミーのカー | MDCL-1348 | オリコン最高27位、登場回数3回 |
6th | 1999年11月17日 | 太陽の白い粉 | MDCL-1361:CD CXLP-1023:LP |
オリコン最高49位 |
7th | 2001年2月21日 | ゆらゆら帝国III | MDCL-1405 | オリコン最高15位、登場回数3回 |
8th | 2003年2月26日 | ゆらゆら帝国のしびれ | MDCL-1439 | オリコン最高28位、登場回数4回 |
9th | ゆらゆら帝国のめまい | MDCL-1440 | オリコン最高30位、登場回数3回 | |
10th | 2005年5月18日 | Sweet Spot | AICL-1617:CD SYUM-0290:LP |
初回盤のみデジパック仕様、ステッカー封入 オリコン最高15位、登場回数5回 |
11th | 2007年10月10日 | 空洞です | AICL-1877:CD SYUM-0362:LP |
オリコン最高21位、登場回数6回 |
リミックス・アルバム
[編集]発売日 | タイトル | 規格品番 | 備考 | |
---|---|---|---|---|
1st | 2008年7月2日 | REMIX 2005-2008 | AICL-1940/1 | オリコン最高41位、登場回数3回 |
ライブ・アルバム
[編集]発売日 | タイトル | 規格品番 | 備考 | |
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1st | 1995年7月1日 | LIVE | CTCD-013 | CAPTAIN TRIP RECORDS |
2nd | 2003年11月26日 | な・ま・し・び・れ・な・ま・め・ま・い | MDCL-1452 | オリコン最高36位、登場回数4回 |
3rd | 2010年11月24日 | YURAYURATEIKOKU LIVE 2005-2009 | AICL-2214/6:2CD+DVD | オリコン最高18位、登場回数4回 |
4th | 2011年1月26日 | YURA YURA TEIKOKU LIVE 2005-2009 -CD- | AICL-2231/2:2CD |
ベスト・アルバム
[編集]発売日 | タイトル | 規格品番 | 備考 | |
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1st | 2004年9月16日 | 1998-2004 | MDCL-1465/6 | オリコン最高46位、登場回数5回 |
2nd | 2013年2月27日 | SINGLES 1998-2002 | MDCL-1534/5 | オリコン最高97位 |
オムニバス参加アルバム
[編集]発売日 | タイトル | 規格品番 | 収録曲 | 備考 |
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1991年5月 | BLOODY BUTTERFLY | ZIKSBB-001 | M-4「お葬式」、M-5「虫男」、M-6「冥土の口」 | ライブ音源 |
1992年1月1日 | Tokyo Flashback 2 | PSFD-24 | M-6「バカのふり」 | PSFレコード |
1996年10月19日 | RICETONE CIRCLE VOL.1 | QTCY-3008 | M-5「昆虫ロック」、M-11「彼女のサソリ」 | クアトロ/ライストーン |
2001年5月30日 | けものがれ、俺らの猿と | TOCT-24589 | M-6 「つきぬけた」 | 同名映画のサウンドトラック |
2005年4月6日 | FINE TIME 2 〜A TRIBUTE TO NEW WAVE〜 | UPCH-1398 | M-14「Frankie Teardrop」(スーサイドのカバー) | UNIVERSAL MUSIC |
2005年10月26日 | 乱歩地獄 オリジナル・サウンドトラック | QDCA-1 | M-23「ボーンズ」 | dopic records |
2005年12月07日 | A Pack To The Future | KSCL-897 | M-2「ONE BUTTON (YURA YURA TEIKOKU)」 | 石野卓球によるDJミックスアルバム |
2006年06月14日 | ROCK is LOFT Blue Disc ~SHINJUKU LOFT 30th Anniversary~ | COCP-50925 | DISC2M-3「発光体」 | Columbia |
2008年7月23日 | 極東最前線2 | VPCC-84440 | M-3「タコ物語 (LIVE)」 | VAP |
2010年09月08日 | On a road with TARTOWN | GRGAT-0005 | M-2「2005年世界旅行」 | TARTOWN |
自主制作
[編集]以下はすべてカセットテープによる作品。
- ゆらゆら帝国 (1991年)生き物万歳/夜の恋人達/太陽のうそつき/神様おねがい
- ゆらゆら帝国 (1991年)冥土の口/お花もどき/耳なし口なし/お葬式
- ゆらゆら帝国 (1991年)心は半分/魚ちゃん/砂糖人間/お花もどき/炎ってすてき
映像作品
[編集]発売日 | タイトル | 規格品番 | 備考 | |
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1st | 1998年1月25日 | Live 1997.9.1 | CXVA-1001:VHS | 下北沢CLUB Queでのライブ映像。 昆虫ロック/ドックンドール/いたずら小僧/発光体 |
2nd | 2007年9月26日 | CLIPS 1998-2003 | MDBL-1002:DVD | オリコン最高82位、登場回数4回 |
4th | 2010年12月22日 | YURA YURA TEIKOKU LIVE 1997-2004 | AIBL-9201:DVD+フォトブック AIBL-9203:DVD |
オリコン最高34位、登場回数3回 |
5th | 2011年1月26日 | YURA YURA TEIKOKU LIVE 2005-2009 -DVD- | AIBL-9205:DVD |
ミュージック・ビデオ
[編集]監督 | 曲名 |
天久聖一 / 山口保幸 | 「美しい」 |
井本学明 | 「ズックにロック」「発光体」 |
丸山太郎 | 「ロボットでした」 |
山口保幸 | 「2005年世界旅行」「つぎの夜へ」「ゆらゆら帝国で考え中」「タコ物語」「ラメのパンタロン」「貫通」「空洞です」「夜行性の生き物3匹」「冷たいギフト」「ドア」 |
不明 | 「空洞です (alternate version)」 |
タイアップ一覧
[編集]使用年 | 曲名 | タイアップ |
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2000年 | ゆらゆら帝国で考え中 | NHK-FM『ミュージック・スクエア』2000年12月・2001年1月度オープニングテーマ |
2001年 | フジテレビ系『はねるのトびら』オープニングテーマ(2001年4月 - 2003年12月) | |
アイツのテーマ | フジテレビ系『はねるのトびら』エンディングテーマ(2001年4月 - 2006年5月) | |
2004年 | すべるバー | フジテレビ系『はねるのトびら』オープニングテーマ(2004年1月 - 2012年9月) |
2005年 | ボーンズ | アルバトロス・フィルム配給映画『乱歩地獄』エンディングテーマ |
2007年 | 美しい | テレビ愛知『a-ha-N varie』エンディングテーマ |
2009年 | つぎの夜へ | ファントム・フィルム配給映画『愛のむきだし』挿入歌 |
美しい (Album Version) | ファントム・フィルム配給映画『愛のむきだし』挿入歌 | |
空洞です(alternate version) | ファントム・フィルム配給映画『愛のむきだし』主題歌[7] | |
2013年 | 空洞です | キリンビール「キリン本搾りチューハイ」CMソング[8] |
2023年 | 発光体 | ニッポン放送『あののオールナイトニッポン0(ZERO)』オープニングテーマ |
ヘヴィー・ローテーション/パワープレイ
[編集]テレビ
[編集]放送年 | 曲名 | ヘヴィー・ローテーション/パワープレイ |
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1999年 | ズックにロック | スペースシャワーTV 1999年4月度POWER PUSH! |
賞・記録
[編集]受賞歴
[編集]- SPACE SHOWER Music Video Awards
- BEST ALTERNATIVE VIDEO「夜行性の生き物三匹」(2004年)
- BEST CG/ANIMATION VIDEO「美しい」(2008年)
主なライブ
[編集]- 2000年07月29日 - FUJI ROCK FESTIVAL '00
- 2000年08月19日 - RISING SUN ROCK FESTIVAL 2000 in EZO
- 2002年07月28日 - FUJI ROCK FESTIVAL '02
- 2002年08月17日 - RISING SUN ROCK FESTIVAL 2002 in EZO
- 2003年08月31日 - RUSH BALL 2003
- 2004年07月31日 - FUJI ROCK FESTIVAL '04
- 2004年08月14日 - RISING SUN ROCK FESTIVAL 2004 in EZO
- 2005年04月02日 - LIVE-FREE 2005 TOKYO
- 2006年01月31日 - UFO CLUB 10th Anniversary PARTY
- 2006年07月30日 - FUJI ROCK FESTIVAL '06
- 2006年08月18日 - RISING SUN ROCK FESTIVAL 2006 in EZO
- 2006年08月27日 - RUSH BALL 2006
- 2007年10月〜12月 - ゆらゆら帝国LIVE 2007
- 2008年04月27日 - ARABAKI ROCK FEST.08
- 2008年07月19日 - Hot Stuff 30th Anniversary
- 2008年07月27日 - FUJI ROCK FESTIVAL '08
- 2008年08月16日 - RISING SUN ROCK FESTIVAL 2008 in EZO
- 2008年08月27日 - LIQUIDROOM 4th ANNIVERSARY
- 2008年08月31日 - RUSH BALL 2008
- 2008年09月22日 - SHIBUYA CLUB QUATTRO 20th Anniversary
- 2008年09月27日 - crur-L presents『FUTURE』
- 2008年11月〜12月 - ゆらゆら帝国 LIVE2008.WINTER
- 2009年04月26日 - 20th Anniversary "LIVE2009" in YAON"
- 2009年05月02日 - ファーイースト映画祭
- 2009年05月24日 - 真昼の廃人 真夜中のHIGH人
- 2009年07月13日 - LIQUIDROOM 5th ANNIVERSARY
- 2009年07月18日 - AOMORI ROCK FESTIVAL '09 ~夏の魔物~
- 2009年08月07日 - SUMMER SONIC 2009
- 2009年09月05日 - METAMORPHOSE09
- 2009年10月10日 - 朝霧JAM 2009
- 2009年11月〜12月 - LIVE2009.FINAL
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b 音楽ナタリー編集部 (2008年11月28日). “ゆらゆら帝国の恒例年末ライブにペンペンズ来襲”. 音楽ナタリー. ナターシャ. 2024年5月7日閲覧。
- ^ “ゆらゆら帝国が解散、結成21年間の活動に終止符「完全に出来上がってしまった」”. ORICON NEWS (株式会社oricon ME). (2010年3月31日) 2023年9月4日閲覧。
- ^ “ゆら帝解散から7年、坂本慎太郎が初ソロライブをドイツで実施”. 音楽ナタリー (株式会社ナターシャ). (2017年7月18日) 2022年10月7日閲覧。
- ^ “ゆらゆら帝国が解散「やれることは全てやり切った」”. 音楽ナタリー. ナターシャ (2010年3月31日). 2024年4月9日閲覧。
- ^ a b “元ゆらゆら帝国ベーシスト亀川千代が死去”. 音楽ナタリー. ナターシャ. 2024年4月9日閲覧。
- ^ 「アイツのテーマ」は、テレビ番組『はねるのトびら』のエンディング曲に採用された。
- ^ “ゆらゆら帝国が盗撮魔vs宗教の映画主題歌に抜擢”. 音楽ナタリー (2008年7月3日). 2023年9月24日閲覧。
- ^ “ゆらゆら帝国 meets ザキヤマ!「空洞です」がCM起用”. 音楽ナタリー (2013年1月30日). 2023年3月9日閲覧。