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コードナンバー108 7人のリブ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
コードナンバー108 7人のリブ
ジャンル テレビドラマ
出演者 ジュディ・オング
前田美波里
牧れい
毬杏奴
山内えみ子
ミッチー・ラブ
野際陽子
ナレーター 内海賢二
製作
プロデューサー 小林利雄
林宏樹
制作 関西テレビ
放送
放送国・地域日本の旗 日本
放送期間1976年10月5日 - 12月28日
放送時間火曜日22:00 - 22:54
回数13

特記事項:
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コードナンバー108 7人のリブ』(コードナンバーいちまるはち しちにんのリブ)は、1976年10月5日から12月28日まで、関西テレビ火曜日22:00 - 22:54の時間帯に放送された、宣弘社制作のテレビドラマ。全13話。

新聞のテレビ欄の表記では『7人のリブ』と省略されている[1]

概要

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パリに本部がある国際秘密捜査機関の東京中央捜査本部に籍を置く南條亜紀を中心とした7人の美女[2]が、活躍するスパイ・アクション。第1 - 2話では国際的な要人暗殺事件や亡命政権のドラマを字幕を多用して描くなど、『キイハンター』+『プレイガール』+『Gメン'75』という雰囲気も漂う異色の作品だった[3]。また、当時は日本では未放送だったアメリカのテレビドラマ『チャーリーズ・エンジェル』からの影響もあったとされ[3]、「女性版スパイ大作戦」とも表現されたことがある[2]。タイトルの「リブ」はウーマン・リブに由来する[3]

当初、東京以外に香港マニラヨーロッパでも海外ロケを行う予定だったが、香港はエンディングテーマのみで、劇中ロケはシンガポールタイのみだった。タイ編では同社製作の『闘え!ドラゴン』(倉田保昭主演)にも出演していたヤン・スエがゲスト出演。彼は翌年以降、倉田がレギュラー出演した『Gメン'75』の香港、マカオロケ編の常連出演者となる。画面上に日本語訳台詞の字幕スーパーが頻繁に出る[2]ほど外国語を多用するドラマのため、キャスト選定については語学力を考慮したという[4][5]

プロデューサーの田村正蔵は、女優と海外ロケで予算をかけすぎ、さらにキャセイパシフィック航空とタイアップしていたにもかかわらず飛行機が落ちるシーンを入れたため残りの予算が入らなかったと証言している[3]

従来、関西テレビの同時間帯は小西酒造提供による『わが母は聖母なりき』などの文芸作品や、前番組の『お耳役秘帳』など時代劇が放送されたが、広告費削減の問題から小西酒造がスポンサーを降板することになり、新規参入した化粧品メーカーの意向に沿うようにアクションやファッションを取り入れ、若者のセンスに合うようにプロデューサーも若手を起用した[6]。なお、第1話放送当日の『日刊スポーツ』に掲載された本作の広告にはキスミー化粧品など複数社提供と明記されている[7]

2クール(半年)の予定だったが第1話の視聴率が関東で9・1パーセントとなる[6]なと低迷したため、13話で打ち切りとなった[8]。宣弘社の3代目社長の小林隆吉は、「凝りすぎてイメージとはだいぶ違うものになった」と述べている[9]。スタッフ・キャストの多くは次番組『事件(秘)お料理法』へ引き継がれたが、実制作は本作品でも監督を務めた外山徹が率いるSMCに替わったため、本作品が宣弘社の事実上の最終作品である[9][8]

TCエンタテインメントより2014年12月24日に3枚組のDVD-BOX、2018年7月27日に2枚組のBlu-ray BOXが発売された。

スタッフ

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キャスト

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南條亜紀〈32〉
演 - 野際陽子
東京大学法科卒。英語フランス語が堪能。任務を遂行するためには非情になるが、部下からの信頼は厚い[2]
立花雅子〈25〉
演 - ジュディ・オング
メカ、機械に強く英語、フランス語、中国語が堪能。自動車、飛行機、船舶のライセンスを持ち、乗馬もこなす。銃器関係扱いの担当も多い。性格は大胆な一方で冷静沈着[2]
芹沢マリ(ジプシー・マリ)〈年齢不詳〉
演 - 前田美波里
全ての占いに精通し、新宿で小さな占い所を経営している、正体不明の美女。奇術の天才で、直感力に優れている[2]
岡野れいこ〈22〉
演 - 牧れい
普段はアクセサリー店を経営。元スケバンということで喧嘩っ早く、度胸がある。武器は腰に巻き付けている[2]
安西竜子〈20〉
演 - 毬杏奴
スタントマンをやりながら、将来のスターを夢見ている。身のこなしはすばしっこく、お人好しな人情家[2]
姉小路由紀絵〈27〉
演 - 山内えみ子
普段はスタンドバーのママ。元華族のために自分の家系に誇りを持っているが、その反面、性的には自由奔放。作中では一人だけヌードシーンも見せたお色気要員[2]
ミッチー・浜田〈16〉
演 - ミッチー・ラブ
日米ハーフ。母親は横須賀バーを経営。中国武術・拳法の達人でヌンチャクを武器として使う。性格は明るく素直[2]

主題歌

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  • 3度目のカラッ風」(オープニング主題歌[注釈 1]
  • 貴方(あなた)」(エンディング主題歌[注釈 2]
作詞島武実作曲宇崎竜童編曲:山本幸三郎、唄:植田ひとみ
発売:東芝EMI株式会社 ETP-10104

放送リスト

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話数 放送日 サブタイトル ゲスト出演 脚本 監督
1 1976年
10月5日
生きたまゝ葬れ 泉晶子
ジュリー・コアラズカ
フレッド・ボサート
デニス・ファレル
エンベル・アルテンバイ
押川国秋 外山徹
2 10月12日 太陽に向かって撃て アレキサンダー
杉本美樹
セラシィ・ゲラーネ
ジョン・ヒース
カール・アッサム
エレン・トンプソン
中村孝雄
三角八郎
チコ・ローラント
3 10月19日 狼よ、死に急ぐな 本郷功次郎
北川美佳
富田仲次郎
ジョー・ラー
戸塚孝
原田君事
清川新吾
高橋勝
4 10月26日 野望に燃えたまゝ葬れ 工藤堅太郎
リチャード・ボーン
テレサ・ニシノ
ジミー・ショー
三島史朗
達純一
平泉征
鈴木俊継
5 11月2日 弔鐘は真昼に鳴る 川地民夫
モニック・トリンクル
ヤン・エリック
テッド・ロープ
クリスチャン・ディヒテンベルグ
ドミニック・リブネ
ダニエル・シュベルツ
ラリィー・ジョプン
ジム・ロングネック
押川国秋
長谷部安春
長谷部安春
6 11月9日 クレオパトラの涙 南原宏治
ヤンスー
アランヤー
ノイ・ブォウ
柏倉敏之 吉川一義
7 11月16日 危険なバカンス トーマス:天本英世
ユカ:中島葵
8 11月23日 赤いバラとギター アラン:クロード・チアリ 和久田正明 高橋勝
9 11月30日 スパイの出発(たびだち) ハワード:デビッド・フリードマン
古賀:川合伸旺
塙五郎
佐藤肇
佐藤肇
10 12月7日 黄金は欲望の輝き 中丸忠雄
玉井:鹿内孝
毛利:山本麟一
永原秀一 鍛冶昇
11 12月14日 ドン(首領)の最後 エンベル・アルテンバイ
水垣:蟹江敬三
宮間:木村元
押川国秋 原田雄一
12 12月21日 明日なき者よ、眠れ 戸梶:浜田晃
荻原紀
押川国秋
荒木芳久
外山徹
13 12月28日 友情(こころ)よ、永遠に! 阿久津:今井健二
唐沢:亀石征一郎
白木:内田勝正
イブ・ローラント
原田雅子
和久田正明

放送局

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特記の無い限り全て放送時間は火曜 22:00 - 22:54、同時ネット。

脚注

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注釈

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  1. ^ 東芝EMI株式会社が発売した当時のシングル盤(ETP-10104)では、B面に収録。
  2. ^ 東芝EMIが発売した当時のシングル盤(ETP-10104)では、A面に収録。

出典

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  1. ^ 『朝日新聞』1976年10月5日 - 1976年12月28日付朝刊、テレビ欄。
  2. ^ a b c d e f g h i j 宣弘社創立80周年記念『宣弘社全仕事完全版 蘇る!伝説の昭和特撮ヒーロー』(コスミック出版、2021年9月10日発行)p.122 - 124 本作の特集ページ
  3. ^ a b c d 石橋春海 2014, pp. 101–103, 「1976 コードナンバー108 7人のリブ」
  4. ^ 週刊TVガイド 1976年10月8日号(53ページ)での本作の紹介記事より。
  5. ^ 石橋春海 2014, pp. 104–107, 「宣弘社作品を彩ったヒロインInterview ジュディ・オング」.
  6. ^ a b 『朝日新聞』1976年10月12日付夕刊7面。「ああ視聴率 信条変え? お色気活劇」
  7. ^ 日刊スポーツ』1976年10月5日付2面、本作広告。
  8. ^ a b 宣弘社フォトニクル 2015, pp. 54–55, 「七人のリブ」
  9. ^ a b 石橋春海 2014, p. 113, 「インタビュー 小林隆吉 宣弘社代表取締役」
  10. ^ 北海道新聞』1976年12月各日朝刊テレビ欄
  11. ^ 秋田魁新報』1976年12月各日朝刊テレビ欄
  12. ^ 『日刊スポーツ』1976年10月28日 - 1977年1月20日付テレビ欄。
  13. ^ 福島民報』1976年10月5日 - 12月28日付朝刊、テレビ欄。
  14. ^ 『福島民報』1976年10月24日 - 1977年1月30日付朝刊、テレビ欄。
  15. ^ 『日刊スポーツ』 1976年10月17日 - 1977年1月16日付朝刊、テレビ欄。
  16. ^ 『日刊スポーツ』1976年10月5日付テレビ欄。
  17. ^ 『日刊スポーツ』1976年10月5日 - 12月28日付朝刊、テレビ欄。
  18. ^ a b c 北國新聞』1976年10月5日付朝刊テレビ欄。
  19. ^ 中日新聞』1976年12月各日朝刊テレビ欄
  20. ^ 山陰中央新報』1976年12月各日朝刊テレビ欄
  21. ^ 当時は岡山県のみの県域局であり、当時火曜22時枠は香川県のみの県域局であった瀬戸内海放送と共に『プロポーズ大作戦』を同時ネット(『山陽新聞』1977年3月各日朝刊テレビ欄)
  22. ^ 『山陽新聞』1976年12月各日朝刊テレビ欄
  23. ^ 愛媛新聞』1976年12月各日朝刊テレビ欄
  24. ^ 高知新聞』1976年12月各日朝刊テレビ欄
  25. ^ a b 西日本新聞』1976年12月各日朝刊テレビ欄
  26. ^ a b 熊本日日新聞』1976年12月各日朝刊テレビ欄
  27. ^ 宮崎日日新聞』1976年12月各日朝刊テレビ欄

参考文献

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  • 石橋春海『伝説の昭和特撮ヒーロー 宣弘社全仕事』コスミック出版〈COSMIC MOOK〉、2014年7月9日。ISBN 978-4-7747-5934-0 
  • DVD『宣弘社フォトニクル』 2015年9月18日発売 発売元-デジタルウルトラプロジェクト DUPJ-133

外部リンク

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関西テレビ 火曜日22:00 - 22:54
前番組 番組名 次番組
お耳役秘帳
(1976.4.6 - 9.28)
コードナンバー108 7人のリブ
(1976.10.5 - 12.28)
事件(秘)お料理法
(1977.1.4 - 3.29)