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サンケイスカラシップ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

財団法人サンケイスカラシップは、産経新聞フジテレビジョンなどが主唱し、1964年(昭和39年)、元内閣総理大臣吉田茂会長に創設された、海外留学を支援する財団法人

概要

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設立当初、副会長は大河内一男高村象平松下幸之助植村甲午郎小林中。理事長に水野成夫、専務理事に鹿内信隆沢村義夫、監事に友田信という人々が役員に名を連ね、事務局長として藤山正男、事務島田は産経新聞社から出向していた[1]

大学短大高専など)在学中の公費留学(海外留学奨学金)は、当時数少ない制度であり、他には学生に限らない社会人も対象の「コンクール・ド・フランセ」(朝日新聞社主催 / 現在は、公益財団法人日仏会館主催「フランス語コンクール」)。がある程度であった。

第1回生から第19回生までは、米、英、独、仏に派遣。第20回生でカナダ、第21回生でオーストラリアが加わった。途中公募のない年があり、そのなかった翌年は一層の狭き門だった。なお第8回から第10回生は、米が100倍、仏が20倍位の倍率であった。

1989年(平成元年)、創立25周年を迎え、従来の留学生派遣事業はなくなった。それまで延べ約511人の奨学生がいた。

1983年(昭和58年) よりサンケイスカラシップ同窓会も活発な活動をしていたが、1995年(平成7年)を最後に活動休止している。

文部省とともに強力な支援をしていた経団連2012年(平成24年)度新たに創設した経団連グローバル人材育成スカラーシップ」は、大学生対象の海外奨学金という点で、後継とも考えられる。しかし、交換留学制度のある、政府指定の13大学からの候補者を対象に選考する点は、公募制のサンケイスカラシップと違う。また支給額が百万円なのも、渡航費、生活費に給費が過不足なかった、以前の制度とは、違う点である。

1968年(昭和43年)から2009年(平成21年)まで、「高校生文化大賞」(主催:産経新聞社、後援:文部科学省・全国高等学校長協会ほか、特別協賛:ポプラ社)という高校生向けのプログラムも存在した。

会長

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  • 吉田茂(1964年-1968年)
  • 植村甲午郎(1968年-1979年)
  • 鹿内信隆(1979年-1988年)
  • 石田達郎(1988年-1989年)

理事長

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  • 水野成夫(1964年-1968年)
  • 鹿内信隆(1968年-1982年)
  • 浅野賢澄(1982年-1988年)
  • 石田達郎(1988年-1989年)

出身者

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脚注

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  1. ^ Scholarship 1989, (財)サンケイスカラシップ, (1989) 
  2. ^ 内閣官房長官記者会見”. 首相官邸 (2012年5月18日). 2012年9月15日閲覧。
  3. ^ 原子力規制委員会委員長及び委員候補からのメッセージ”. 原発事故の収束及び再発防止に向けて. 内閣官房 (2012年9月11日). 2012年9月14日閲覧。

参考文献

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  • 『海外留学案内/サンケイ新聞開発室 編』(東京:サンケイ新聞出版局、1966年8月)
  • 『海外留学案内/サンケイ新聞開発室 編』(東京:サンケイ新聞出版局、1967年)増補改訂版
  • 『海外留学案内』(サンケイ新聞社・サンケイ新聞社出版局、1970年)

外部リンク

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