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トウケイヘイロー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
トウケイヘイロー
第66回鳴尾記念
欧字表記 Tokei Halo
香港表記 東京光環
品種 サラブレッド
性別
毛色 鹿毛
生誕 2009年4月22日(15歳)
抹消日 2015年10月10日[1]
ゴールドヘイロー
ダンスクィーン
母の父 ミルジョージ
生国 日本の旗 日本北海道浦河町
生産者 中村和夫
馬主 木村信彦
調教師 清水久詞栗東
厩務員 宮下芳征(持ち乗り調教助手)[2]
競走成績
生涯成績 27戦8勝
(日本)24戦8勝
(海外)3戦0勝
獲得賞金 3億3378万9700円
勝ち鞍
GII 札幌記念 2013年
GIII ダービー卿CT 2013年
GIII 鳴尾記念 2013年
GIII 函館記念 2013年
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トウケイヘイローTokei Halo東京光環)は、日本競走馬である。主な勝ち鞍は2013年札幌記念ダービー卿チャレンジトロフィー鳴尾記念函館記念

馬名の由来は冠名+父名の一部。

経歴

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2歳(2011年)

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デビューは7月31日新潟競馬場の芝1400m戦で見事にデビュー戦を飾ることができた。2戦目に重賞の新潟2歳ステークスに出走も7着だった。続く中山のカンナステークスは3着に健闘し、東京のくるみ賞で2勝目を飾った。そして暮れの朝日杯フューチュリティステークスは9番人気ながら4着に健闘する。

3歳(2012年)

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1番人気に推されたシンザン記念は4着、2番人気に推されたファルコンステークスは10着に敗れて人気を裏切った。その後阪神のマーガレットステークスは3着となったものの京都の橘ステークスは11着に惨敗する。夏の新潟の火打山特別で3勝目を飾り、昇級した長岡ステークスは2着だった。

4歳(2013年)

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7ヶ月ぶりとなった武庫川ステークスを直線抜け出して4勝目となり、オープン入りを果たすと続くダービー卿チャレンジトロフィーは途中から逃げる形となり、最後は押し切って重賞初制覇を果たした。京王杯スプリングカップは逃げるも8着に敗れた。

続いて清水久詞調教師は本馬を安田記念に格上挑戦させようと考えていたが、重賞1勝、さらに降級直後で1600万円以下条件馬というトウケイヘイローの立場では出走すら叶わないことが判明した[3][4]。当初はマイルの1600万円以下、自己条件参戦を検討していたが、状態の良さに自信があったことで安田記念と同じ週に行われる鳴尾記念(GIII)で未知の2000メートル挑戦を選択。たまたま騎乗馬がいなかった武豊を起用すると、2歳時以来久々コンビの武はスピードに勝るトウケイヘイローを宥めて折り合いを実現、重賞2勝目に導いた[5]

この勝利で以降陣営は中距離路線への転戦を決断する。次走の函館記念ではスタートを決めるとそのまま逃げ切って重賞2連勝を飾った。札幌記念(この年は札幌競馬場の工事のため函館競馬場で開催)も前走同様にスタートを決めるとそのまま2着馬に6馬身差をつけて逃げ切り、重賞3連勝を果たすと共に札幌記念に出走した馬では初めてサマー2000シリーズのチャンピオンとなった。同一年に函館記念と札幌記念を優勝するのは1975年ツキサムホマレ以来38年ぶり史上2頭目となった。

2歳以来のGI戦となった天皇賞・秋は重賞3連勝でかつ前走の圧勝ぶりが評価され2番人気に支持された。しかし、レースでは予定通りの逃げを打ったが直線で失速し10着に大敗した。後に香港ジョッキークラブの招待を受け香港カップに出走し、終始逃げを打ったがゴールまで50メートル前後で同年の香港ダービー(HKG1)優勝馬であるアキードモフィードに交わされ、1馬身差の2着に終わった。

5歳(2014年)〜6歳(2015年)

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休み明けとなった中山記念は出遅れが響いて6着に敗れた。次のドバイデューティーフリーでは果敢に先頭に立ちレースを進めたものの、残り400メートル地点前後で早くも後続の競走馬に捕まえられ、ジャスタウェイの7着に終わった。帰国後、陣営は再び海外挑戦を表明し、5月のシンガポール航空インターナショナルカップに出走、果敢に先行し4着に粘った。

帰国緒戦は連覇を目指し札幌記念へ。3番人気に推されたが、前半1000mを58.4秒というハイペースに直線力尽き11着に敗れた。レース後、左前繋部浅屈腱炎を発症したことが判明、休養に入った[6]。 復帰後も惨敗が続き、初ダート戦となった2015年10月3日のシリウスステークス8着のレース後、右前浅屈腱炎を発症したことが判明[7]。9ヶ月以上の休養を要する見込みとなることから引退することとなった。引退後は北海道新ひだか町のアロースタッド種牡馬となる[8][9]

種牡馬生活

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2016年から種牡馬生活に入ったが、初年度の種付頭数は10頭であった。そのうち6頭が血統登録され、3頭が出走してそれぞれ勝利を収めたものの、以降は初年度の種付頭数を超えることはなく、産駒成績も初年度産駒のものが最高であった[10]

2023年11月27日、繋養先のアロースタッドから種牡馬を引退し、功労馬としてヴェルサイユリゾートファームに引き受けられることが発表された[11]

競走成績

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年月日 競馬場 競走名 頭数 オッズ
(人気)
着順 騎手 斤量 距離(馬場) タイム
(上り3F)
タイム
勝ち馬/(2着馬)
2011.07.31 新潟 2歳新馬 18 013.2 0(4人) 01着 柴山雄一 54kg 芝1400m(良) 1:23.9 (36.2) -0.3 (ロベルクランツ)
0000.09.04 新潟 新潟2歳S GIII 18 154.7 (17人) 07着 柴山雄一 54kg 芝1600m(良) 1:35.4 (34.1) -1.6 モンストール
0000.09.17 中山 カンナS OP 11 028.9 0(7人) 03着 武豊 54kg 芝1200m(良) 1:08.4 (33.6) -0.2 ビウイッチアス
0000.10.30 東京 くるみ賞 500万下 12 006.0 0(3人) 01着 後藤浩輝 55kg 芝1400m(良) 1:21.4 (33.8) -0.2 レオアクティブ
0000.12.20 中山 朝日FS GI 16 014.3 0(9人) 04着 後藤浩輝 55kg 芝1600m(良) 1:33.8 (35.8) -0.4 アルフレード
2012.01.05 京都 シンザン記念 GIII 15 003.5 0(1人) 04着 後藤浩輝 56kg 芝1600m(良) 1:34.7 (35.1) -0.4 ジェンティルドンナ
0000.03.17 中京 ファルコンS GIII 18 004.6 0(2人) 10着 後藤浩輝 56kg 芝1400m(重) 1:25.3 (37.5) -1.3 ブライトライン
0000.04.01 阪神 マーガレットS OP 14 005.4 0(3人) 03着 N.ピンナ 56kg 芝1400m(稍) 1:24.0 (35.8) -0.3 シゲルスダチ
0000.04.22 京都 橘S OP 16 004.5 0(3人) 11着 N.ピンナ 56kg 芝1400m(稍) 1:22.9 (35.9) -0.8 ガンジス
0000.07.22 新潟 火打山特別 1000万下 18 006.8 0(3人) 01着 吉田豊 55kg 芝1400m(良) 1:20.3 (34.5) -0.1 (サイレントソニック)
0000.08.11 新潟 長岡S 1600万下 18 004.3 0(2人) 02着 柴田善臣 54kg 芝1400m(良) 1:19.9 (34.5) -0.2 エーシンハーバー
2013.03.03 阪神 武庫川S 1600万下 18 005.1 0(3人) 01着 川田将雅 56kg 芝1600m(良) 1:34.2 (34.6) -0.2 (エーシンミズーリ)
0000.03.31 中山 ダービー卿CT GIII 16 009.2 0(5人) 01着 松岡正海 55kg 芝1600m(良) 1:32.6 (35.1) -0.0 ダイワマッジョーレ
0000.05.11 東京 京王杯SC GII 18 005.0 0(2人) 08着 内田博幸 56kg 芝1400m(稍) 1:20.9 (35.2) -0.3 ダイワマッジョーレ
0000.06.01 阪神 鳴尾記念 GIII 16 011.6 0(5人) 01着 武豊 56kg 芝2000m(良) 1:58.9 (34.7) -0.2 エクスペディション
0000.07.14 函館 函館記念 GIII 16 004.8 0(3人) 01着 武豊 57.5kg 芝2000m(良) 1:58.6 (35.7) -0.3 (アンコイルド)
0000.08.18 函館 札幌記念 GII 16 003.4 0(2人) 01着 武豊 57kg 芝2000m(重) 2:06.5 (39.7) -1.0 アスカクリチャン
0000.10.27 東京 天皇賞(秋) GI 17 004.4 0(2人) 10着 武豊 58kg 芝2000m(良) 1:59.7 (37.5) -2.2 ジャスタウェイ
0000.12.08 沙田 香港カップ G1 12 0016 0(6人) 02着 武豊 126lbs 芝2000m(Gf) R2:02.13 (00.0) -0.17 Akeed Mofeed
2014.03.02 中山 中山記念 GII 15 002.7 0(1人) 06着 武豊 57kg 芝1800m(稍) 1:50.7 (37.8) -0.9 ジャスタウェイ
0000.03.29 メイダン ドバイデューティフリー G1 13 07着 武豊 57kg 芝1800m(Gd) Just a Way
0000.05.18 クランジ シンガポール航空国際C G1 12 04着 四位洋文 57kg 芝1800m(Gd) R1:59.92 (00.0) Dan Excel
0000.08.24 札幌 札幌記念 GII 14 007.5 0(3人) 11着 四位洋文 57kg 芝2000m(良) 2:01.7 (38.9) +2.6 ハープスター
2015.06.06 阪神 鳴尾記念 GIII 11 009.6 0(5人) 10着 武豊 56kg 芝2000m(良) 2:00.6 (37.2) +1.8 ラブリーデイ
0000.07.12 福島 七夕賞 GIII 16 014.4 0(6人) 07着 柴田善臣 58kg 芝2000m(良) 1:58.6 (34.9) +0.4 グランデッツァ
0000.08.23 札幌 札幌記念 GII 15 017.8 0(6人) 09着 柴田善臣 57kg 芝2000m(良) 1:59.8 (37.0) +0.8 ディサイファ
0000.10.03 阪神 シリウスS GIII 12 012.8 0(6人) 08着 松若風馬 58kg ダ2000m(稍) 2:05.9 (38.9) +1.3 アウォーディー
  • 馬場状態:GF=Good to firm、Gd=Good

血統表

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トウケイヘイロー血統サンデーサイレンス系 / Northern Dancer 12.50% 4x4 (血統表の出典)

ゴールドヘイロー
1997 青鹿毛
父の父
*サンデーサイレンス
Sunday Silence
1986 青鹿毛
Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
父の母
*ニアーザゴールド
Near the Gold
1991 鹿毛
Seeking the Gold Mr. Prospector
Con Game
*ニヤー Northern Dancer
Far

ダンスクィーン
1992 鹿毛
*ミルジョージ
Mill George
1975 鹿毛
Mill Reef Never Bend
Milan Mill
Miss Charisma Ragusa
*マタテイナ
母の母
ハイネスポート
1982 黒鹿毛
*ノーザンテースト Northern Dancer
Lady Victoria
*ファンシミン Determine
Fanciful MissF-No.9-f
  • ファンシミン系の血統である。詳細についてはファンシミンの項を参照のこと。

参考文献

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脚注

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  1. ^ トウケイヘイローが引退”. ラジオNIKKEI. 2022年7月9日閲覧。
  2. ^ <函館記念>2000で新境地を切り拓くトウケイヘイロー”. 競馬ラボ. 2022年7月9日閲覧。
  3. ^ 『優駿』2013年8月号、104頁。 
  4. ^ GII札幌記念(13年)を制したトウケイヘイロー…殊勲の陰に“運命を変えた”武豊のエスコート「安田記念に“除外”されたおかげで…」(3頁)”. Number Web - ナンバー. 2023年9月7日閲覧。
  5. ^ トウケイヘイローの運命変えた武豊の手腕に期待”. スポニチ Sponichi Annex. 2023年9月7日閲覧。
  6. ^ トウケイヘイローが左前繋部浅屈腱炎を発症”. nikkansports.com. 2021年12月18日閲覧。
  7. ^ トウケイヘイロー号が故障日本中央競馬会、2015年10月9日閲覧
  8. ^ トウケイヘイローが浅屈腱炎発症で引退、種牡馬入り日刊スポーツ、2015年10月9日閲覧
  9. ^ トウケイヘイロー号が競走馬登録抹消日本中央競馬会、2015年10月13日閲覧
  10. ^ ホーム>馬情報>トウケイヘイロー>種牡馬情報|世代・年次別(サラ系総合)”. JBISサーチ. JBIS. 2023年11月27日閲覧。
  11. ^ @JS_CompanyJP (2023年11月27日). "【お知らせ】トウケイヘイローが今シーズンをもって種牡馬を引退することになりました". X(旧Twitter)より2023年11月27日閲覧

外部リンク

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