ブラックリスト (脚本プロジェクト)
URL |
blcklst |
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言語 | 英語 |
タイプ | 脚本の評価と映画製作マッチング |
ジャンル | 映画 |
運営者 | The Black List, LLC |
設立者 | フランクリン・レナード[1] |
登録 | ユーザー登録制 |
開始 | 2005年[1] |
現在の状態 | サービス提供中 |
ブラックリスト (英: The Black List) は映画化されていない脚本を対象とした評価および映画製作マッチングのプロジェクトである。ウェブサイトはユーザー登録制で運営されている。またしばしば、登録ユーザー以外の一般に広く公表される年次の投票ランキング上位リストを指すこともある。ブラックリストは、注目されていない優秀な脚本家を効率的・効果的に発掘することを目的としている[2]。
ブラックリストはフランクリン・レナード (後にユニバーサル・ピクチャーズ役員等を歴任) によって2005年にランキング調査が開始され[1]、脚本家と映画製作関係者のマッチング機能が2011年に追加され、ユーザー登録制サイトに変更となった。2017年10月時点で約1000本の脚本がサイト上に登録され、うち300本以上は後に映画化されて劇場公開し、アカデミー賞 (2017年2月までに264ノミネート、48受賞) やゴールデングローブ賞等の受賞作も多数誕生した[3]。映画化された作品の興行収入を合算すると、260億ドルに上る[3]。
リアルタイム評価・マッチングの概要
[編集]サービスの仕組み
[編集]ユーザー登録した脚本家が脚本をアップロードすると、サイト上で一覧表示される。閲覧・評価者は一覧から検索・ダウンロードし、10段階スコアで脚本を評価する。また閲覧・評価者が事前に興味分野 (コメディ、アクション等) を登録しておくと、興味分野に合致する脚本がレコメンドされる機能を有している[3]。
評価スコアはベイズ推定を用いて平均値が算出され (すなわち単純平均値ではない)、リアルタイム更新されたスコアを閲覧・評価者、脚本家ともに参照できる。また脚本をアップロードした脚本家のみ、ベイズ推定の評価スコア以外に単純平均評価スコア、検索閲覧数、ダウンロード数も参照できる。ブラックリストは脚本家の営業活動を促進する目的で、これらの数値を脚本家の判断で自由に外部に公開することを認めている。また、脚本に興味を持った閲覧・評価者は脚本家に直接コンタクトし、サイト外で映画化の交渉を進めることができる[3]。
利用者
[編集]脚本家は月額固定利用料を支払ってアカウント登録すれば誰でも利用できる[4]が、必ずしも評価がつくとは限らない。脚本の作品毎にオプション料金を追加で支払うと、評価が必ずつくよう、サイト側が脚本のジャンルに応じて適切な閲覧・評価者を選定する仲介サービスもある。
一方、アップロードされた脚本を読む閲覧・評価者は無料で利用できるが、サイト側の審査基準を通過した者に限定される。閲覧・評価者は映画スタジオ、制作プロダクション、タレント・エージェント、映画出資者、一部の俳優など、映画業界のトレンドに精通し、映画製作の実業に従事する業界関係者である[4]。ブラックリストがユーザー登録制を開始した時点で、閲覧・評価者としてアカウント登録を申請したのは250名に上るが、サイト側が実際に承認したのは40名未満であった[3]。その後も拡大を続け、2017年10月時点で閲覧・評価者として登録されているのは約500名に上る[3]。
年次ランキング調査
[編集]会員制のリアルタイム評価・マッチングとは別に、年次投票が行われる。投票の基準は"the most liked" (最も気に入った脚本) であり、必ずしも"the best" (最優秀) とは限らない[3]。投票者は1人当たり最大で10作品まで投票することができる。ランクインに必要な最低得票数は、実施年により異なる。一般向け公表は毎年12月の第2金曜日にサイト上で行われる。
年 | 投票者数 | 最低得票数 | 上位ランクイン作品[注釈 1] |
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2005 | 90名強 | 1 | 1位 (25票): 『悲しみが乾くまで』 (Things We Lost in the Fire) - アラン・ローブ著 2位 (24票): 『JUNO/ジュノ』 (Juno) - ディアブロ・コーディ著 3位 (15票): 『ラースと、その彼女』 (Lars and the Real Girl) - ナンシー・オリバー著 |
2006 | 90名強 | 2 | 1位 (30票): 邦題なし (映画化未済) (The Brigands of Rattleborge) - S・クレイグ・ザラー著 2位 (23票): 『消されたヘッドライン』 (State of Play) - マシュー・マイケル・カーナハン著 3位 (19票): 『レンディション』(Rendition) - ケリー・セイン (Kelley Sane) 著 |
2007 | 150名強 | 2 | 1位 (44票): 『リカウント』 (Recount) - ダニー・ストロング著 2位 (43票): 『スーパー・チューズデー 〜正義を売った日〜』 (Farragut North)[注釈 2] - ボー・ウィリモン著 3位 (38票): 『パッセンジャー』 (Passengers) - ジョン・スペイツ著 |
2008 | 250名強 | 4 | 1位 (67票): 『それでも、愛してる』 (The Beaver) - カイル・キレン著 2位 (61票): 『ジ・オレンジズ』 (The Oranges) - ジェイ・リース (Jay Reiss) & イアン・ヘルファー (Ian Helfer) 著 2位 (61票): 『カワイイ私の作り方 全米バター細工選手権!』 (Butter) - ジェイソン・ミカレフ著 |
2009 | 300名強 | 5 | 1位 (47票): 邦題なし (映画化未済) (The Muppet Man) - クリストファー・ウィークス著 2位 (42票): 『ソーシャル・ネットワーク』 (The Social Network) - アーロン・ソーキン著 3位 (40票): 『ハッピーボイス・キラー』 (The Voices) - マイケル・R・ペリー著 |
2010 | 290名強 | 5 | 1位 (49票): 邦題なし (映画化未済) (College Republicans) - ウェス・ジョーンズ (Wes Jones) 著 2位 (47票): 『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』 (Jackie) - ノア・オッペンハイム著 3位 (45票): 『オール・ユー・ニード・イズ・キル』 (All You Need Is Kill)[注釈 3] - ダンテ・ハーパー著 |
2011 | 300名強 | 6 | 1位 (133票): 『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』 (The Imitation Game) - グレアム・ムーア著 2位 (84票): 邦題なし (テレビドラマ化) (When the Street Lights Go On) - クリス・ハットン (Chris Hutton) & エディ・オキーフ (Eddie O’Keefe) 著 3位 (59票): 邦題なし (映画化未済) (Chewie) - エヴァン・スザー (Evan Susser) & ヴァン・ロビショー (Van Robichaux) 著 |
2012 | 290名強 | 6 | 1位 (65票): 『ドラフト・デイ』 (Draft Day) - ラジーヴ・ジョセフ & スコット・ロスマン (Scott Rothman) 著 2位 (43票): 邦題なし (映画化未済) (A Country of Strangers) - ショーン・アームストロング (Sean Armstrong) 著 2位 (43票): 邦題なし (映画化未済) (Seuss) - イール・ポデル & ジョナサン・E・スチュワート (Jonathon E. Stewart) 著 |
2013 | 250名強 | 6 | 1位 (46票): 邦題なし (映画化未済) (Holland, Michigan) - アンドリュー・ソドロスキー (Andrew Sodroski) 著 2位 (44票): 邦題なし (映画化未済) (Section 6) - アーロン・バーグ (Aaron Berg) 著 3位 (39票): 邦題なし (映画化未済) (Frisco) - サイモン・スティーブンソン (Simon Stephenson) 著 |
2014 | 250名強 | 6 | 1位 (51票): 邦題なし (映画化未済) (Catherine the Great) - クリスティーナ・ローレン・アンダーソン (Kristina Lauren Anderson) 著 2位 (38票): 邦題なし (映画化未済) (Rockingham) - アダム・モリソン (Adam Morrison) 著 3位 (25票): 邦題なし (映画化未済) (The Swimsuit Issue) - ランダル・グリーン (Randall Green) 著 |
2015 | 250名強 | 6 | 1位 (44票): 邦題なし (映画化未済) (Bubbles) - アイザック・アダムソン著 2位 (40票): 『ボストン ストロング 〜ダメな僕だから英雄になれた〜』 (Stronger) - ジョン・ポローノ (John Pollono) & スコット・シルヴァー著 3位 (37票): 邦題なし (映画化未済) (The Libertine) - ベン・コピット (Ben Kopit) 著 3位 (37票): 邦題なし (映画化未済) (Rocket*)[注釈 4] - ジェフリー・ゲルバー (Jeffrey Gelber) & ライアン・ベレンゾン (Ryan Belenzon) 著 |
2016 | 250名強 | 6 | 1位 (48票): 邦題なし (映画化未済) (Blond Ambition) - エリース・ホランダー (Elyse Hollander) 著 2位 (35票): 『ライフ・イットセルフ 未来に続く物語』 (Life Itself) - ダン・フォーゲルマン著 2位 (35票): 邦題なし (映画化未済) (The Olympian) - トニー・トスト著 2位 (35票): 『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』 (The Post) - リズ・ハンナ (Liz Hannah) 著 |
2017 | 275名[6] | 6 | 1位 (68票): 邦題なし (2018年頃公開予定[7][8]) (Ruin) - マシュー・フィルポ & ライアン・フィルポ (Ryan Firpo) 著 2位 (42票): 邦題なし (製作中[9]) (Let Her Speak) - マリオ・コレア (Mario Correa) 著 3位 (40票): 邦題なし (製作中[10]) (Dadio) - クリスティ・ホール (Christy Hall) 著 |
- ^ 2007のイギリスオリジナル版『ハウエルズ家のちょっとおかしなお葬式』のアメリカリメイク作品
- ^ 連続テレビドラマとして放送
- ^ 連続テレビドラマとして放送
- ^ 3部作の1作目の公開年
- ^ テレビドラマ『ステート・オブ・プレイ〜陰謀の構図〜』の映画リメイク作品
邦題 | 英題 | 公開年 |
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ザ・コンサルタント | The Accountant | 2016 |
バッドガイ 反抗期の中年男 | Bad Words | 2013 |
ビフォア・アイ・フォール | Before I Fall | 2017 |
エジソンズ・ゲーム | The Current War | 2017 |
ダーティ・グランパ | Dirty Grandpa | 2016 |
ジャンゴ 繋がれざる者 | Django Unchained | 2012 |
THE DUFF/ダメ・ガールが最高の彼女になる方法 | The DUFF | 2015 |
(邦題不明) | Good Kids | 2016 |
グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札 | Grace of Monaco | 2014 |
HIDDEN ヒドゥン | Hidden | 2013 |
ヒットマンズ・ボディガード | The Hitman's Bodyguard | 2017 |
イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密 | The Imitation Game | 2014 |
ジェーン | Jane Got a Gun | 2016 |
マギー | Maggie | 2015 |
君がくれた恋のシナリオ | Playing It Cool | 2015 |
ウォルト・ディズニーの約束 | Saving Mr. Banks | 2013 |
セルフレス/覚醒した記憶 | Self/less | 2015 |
SEXテープ | Sex Tape | 2014 |
ヴィンセントが教えてくれたこと | St. Vincent | 2014 |
きみといた2日間 | Two Night Stand | 2014 |
邦題 | 英題 | 公開年 |
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メッセージ | Arrival | 2016 |
ファインド・ミー | Come and Find Me | 2016 |
ドラフト・デイ | Draft Day | 2014 |
イコライザー | The Equalizer | 2014 |
パパが遺した物語 | Fathers and Daughters | 2015 |
きっと、星のせいじゃない。 | The Fault In Our Stars | 2014 |
(邦題不明) | Flower | 2017 |
最後の追跡 | Hell or High Water | 2016 |
ジョン・ウィック | John Wick | 2014 |
ジャッジ 裁かれる判事 | The Judge | 2014 |
キーピング・ルーム | The Keeping Room | 2014 |
ぼくとアールと彼女のさよなら | Me and Earl and the Dying Girl | 2015 |
プロジェクト・アルマナック | Project Almanac | 2015 |
ラン・オールナイト | Run All Night | 2015 |
砂の城 | Sand Castle | 2017 |
シャット・イン | Shut In | 2016 |
(邦題不明) | Stockholm, Pennsylvania | 2015 |
トランセンデンス | Transcendence | 2014 |
セッション | Whiplash | 2014 |
邦題 | 英題 | 公開年 |
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アメリカン・スナイパー | American Sniper | 2014 |
ジェーン・ドウの解剖 | The Autopsy of Jane Doe | 2016 |
Cake/ケーキ 〜悲しみが通り過ぎるまで〜 | Cake | 2014 |
エンド・オブ・ハイスクール | Dude | 2018 (予定)[注釈 1][12] |
人生はローリングストーン | The End of the Tour | 2015 |
(邦題不明) | Faults | 2014 |
HOT SUMMER NIGHTS/ホット・サマー・ナイツ | Hot Summer Nights | 2017 |
怪物はささやく | A Monster Calls | 2016 |
PAN 〜ネバーランド、夢のはじまり〜 | Pan | 2015 |
(邦題不明) | Patient Zero | 2017 (予定) |
追憶の森 | The Sea of Trees | 2015 |
ショベル・バディーズ | Shovel Buddies | 2016 |
スポットライト 世紀のスクープ | Spotlight | 2015 |
邦題 | 英題 | 公開年 |
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バリー・シール/アメリカをはめた男 | American Made | 2017 |
ザ・ベビーシッター | The Babysitter | 2017 |
ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ | The Founder | 2016 |
gifted/ギフテッド | Gifted | 2017 |
LBJ ケネディの意志を継いだ男 | LBJ | 2016 |
マンチェスター・バイ・ザ・シー | Manchester by the Sea | 2016 |
マネーモンスター | Money Monster | 2016 |
モーガン プロトタイプL-9 | Morgan | 2016 |
(邦題不明)[注釈 1] | My Friend Dahmer | 2017 |
ロスト・バケーション | The Shallows | 2016 |
ザ・ウォール | The Wall | 2017 |
コフィー&カリーム | Coffee & Kareem | 2020 |
- ^ 殺人鬼ジェフリー・ダーマーを描いたストーリー
邦題 | 英題 | 公開年 |
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ゲティ家の身代金 | All the Money in the World | 2017 |
シングルマザー ブリジットを探して | The Burning Woman | 2018年 (予定)[13] |
チャパキディック | Chappaquiddick | 2017 |
L.A.コールドケース | City of Lies | 2018 (予定) |
女神の見えざる手 | Miss Sloane | 2016 |
ラフ・ナイト 史上最悪!?の独身さよならパーティー | Rough Night | 2017 |
セットアップ: ウソつきは恋のはじまり | Set It Up | 2018 (予定)[注釈 1][14] |
ボストン ストロング 〜ダメな僕だから英雄になれた〜 | Stronger | 2017 |
7 WISH/セブン・ウィッシュ | Wish Upon | 2017 |
邦題 | 英題 | 公開年 |
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孤独なふりした世界で | I Think We're Alone Now | 2018 |
アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル | I, Tonya | 2017 |
ライフ・イットセルフ 未来に続く物語 | Life Itself | 2018 |
ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書 | The Post | 2017 |
ローマンという名の男 -信念の行方- | Roman J. Israel, Esq. | 2017 |
- この一覧は未完成です。加筆、訂正して下さる協力者を求めています。
評価
[編集]ブラックリストのサイトに登録された脚本は、第89回アカデミー賞 (2017年2月発表) までの通算ノミネート数が264、受賞数が48に上る[3]。ブラックリストにランクインした作品のうち『スラムドッグ$ミリオネア』、『英国王のスピーチ』、『アルゴ』、『スポットライト 世紀のスクープ』はアカデミー作品賞を受賞した他、過去10年のアカデミー脚本賞およびアカデミー脚色賞を受賞した20作品中10作品はブラックリスト登録作品である[3]。
「同類の脚本評価サービスの中でも、ブラックリストは洗練された公平なサイトとして位置付けられ、ブラックリストへのランクインは一夜にして無名の脚本家が脚光を浴びるのに一役買う」「しかしながら、上位ランクイン作品が映画化につながらないこともあり、また映画化されても興行的な成功に直結しない」と映画業界メディアIndieWireは指摘している[15]。
類似のサービス
[編集]- この一覧は未完成です。加筆、訂正して下さる協力者を求めています。
脚本の評価・映画製作マッチングサービス等を提供するサービサー。
- InkTip ( アメリカ合衆国、英語)
- The International Screenwriters' Association ( アメリカ合衆国、英語)
- Project Greenlight Digital Studios: HBOで放送された映画製作のドキュメンタリーテレビ番組『プロジェクト・グリーンライト』を契機としたマッチングサービス ( アメリカ合衆国、英語)
- ScreenCraft ( アメリカ合衆国、英語)
- Spec Scout ( アメリカ合衆国、英語)
- ステージ32 ( アメリカ合衆国、英語)
- Virtual Pitch Fest ( アメリカ合衆国、英語)
沿革
[編集]2005年、ブラックリスト創設者のフランクリン・レナードは俳優レオナルド・ディカプリオが設立した映画制作会社アッピアン・ウェイに勤務し[16]、年間約700本の脚本に目を通していた[2]。そこでレナードは、業界関係者にその年に読んで気に入った脚本を列挙してもらい、投票結果をリスト化して回答者に限定して配布した。これがブラックリストの始まりである。当初ランクイン作品リストは非公開だったが、ハリウッド業界内で口コミで話題となり、ついに一般公表されることとなった[2]。
2011年10月には年次調査だけでなく、リアルタイムの評価・マッチング機能がサイトに追加され、ユーザー登録制となった[17]。
今後は映画だけでなく、テレビ番組や演劇、ショートフィルムなどの脚本もプロジェクトの対象として拡大したいとレナードは展望を述べている[3]。
ブラックリストの名前について、レナードは「自分の名前を載せて欲しいと思えるようなブラックリストがあったらどうだろうか?」 ("What if there was a black list people actually wanted to be on?") と語っている[18]。また名前には2つの由来があると明かしている。それは、1940年代から50年代にかけて下院非米活動委員会によって作成されたハリウッド・ブラックリスト[2]と、レナード自身がアフリカ系アメリカ人だという事実[1]である。なおハリウッド・ブラックリストは、共産主義との関係を糾弾する赤狩りであり、娯楽産業の人々の名前が記されたリストである。「ブラック=悪」というネガティブなイメージを払拭する意図でブラックリストと命名された[1]。
関連項目
[編集]脚注
[編集]- ^ a b c d e Sperling, Nicole (2008年12月10日). “The Black List: How Hollywood's Buzziest Scripts Get Their Juice”. Entertainment Weekly. 2017年11月3日閲覧。
- ^ a b c d Johnson, Pamela K. (2017年2月28日). “Meet the Man Behind Hollywood's Secret Screenplay Database, 'The Black List'”. NBC News. 2017年11月8日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j Franklin, Leonard. “About Us”. The Black List. 2017年11月2日閲覧。
- ^ a b “Registration”. The Black List. 2017年11月2日閲覧。
- ^ “Annual Lists”. The Black List. 2017年11月2日閲覧。
- ^ “2017 Black List” (PDF). The Black List. 2017年12月12日閲覧。
- ^ Fleming, Mike Jr (2017年10月11日). “Gal Gadot In Talks To Star In Post-WWII Revenge Thriller ‘Ruin’”. Deadline.com. 2017年12月12日閲覧。
- ^ “Ruin (2018)”. IMDb. 2017年12月12日閲覧。
- ^ Fleming, Mike Jr (2017年11月9日). “Sandra Bullock Attached To Play Filibustering Texas Pol Wendy Davis In ‘Let Her Speak’”. Deadline.com. 2017年12月12日閲覧。
- ^ Kroll, Justin (2017年10月3日). “Daisy Ridley to Star in Drama ‘Daddio’ (EXCLUSIVE)”. Variety.com. 2017年12月12日閲覧。
- ^ Parfitt, Orlando (2018年1月22日). “15 Netflix Original movies to look out for in 2018”. Screen Daily. 2018年2月10日閲覧。
- ^ “Netflix公式サイト | Dude”. Netflix. 2018年1月3日閲覧。
- ^ “Jake Scott Wraps Filming on The Burning Woman”. RSA Films (2017年7月18日). 2018年2月10日閲覧。
- ^ “Set It Up | Only on Netflix”. Netflix Media Center. 2018年2月10日閲覧。
- ^ “20 Best & Worst Films Made From Black List Scripts”. IndieWire (2014年4月10日). 2017年11月8日閲覧。
- ^ “Franklin Leonard | Profile”. 2017年11月8日閲覧。
- ^ Sperling, Nicole (2011年12月13日). “A 'Black List' that's a career boost”. 2017年11月8日閲覧。
- ^ Rottenberg, Josh (2014年12月15日). “FRANKLIN LEONARD'S BLACK LIST CAN HELP GREEN-LIGHT SCREENPLAYS”. L.A. Times. 2017年11月8日閲覧。
外部サイト
[編集]- 公式ウェブサイト
- The Black List - YouTubeチャンネル
- 公式ポッドキャスト - iTunes