ホンダ・インサイト
ホンダ・インサイト | |
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3代目 北米市場向け2019年モデル | |
概要 | |
販売期間 |
1999年 - 2006年(初代) 2009年 - 2014年(2代目) 2018年 - 2022年(3代目) |
ボディ | |
ボディタイプ |
3ドアクーペ(初代) 5ドアハッチバックセダン(2代目) 4ドアセダン(3代目) |
駆動方式 | 前輪駆動 |
インサイト(INSIGHT)は、本田技研工業がかつて生産・販売していたハイブリッドカーである。
これまでに3世代が発売されているが、世代ごとの共通点は「ファストバックスタイルを持った前輪駆動のハイブリッド専用車」という点で、車格、ドア数、コンセプトは世代ごとに大きく異なる。
初代 ZE1型(1999年 - 2006年)
[編集]ホンダ・インサイト(初代) ZE1型 | |
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フロント | |
リア | |
概要 | |
販売期間 |
1999年11月1日 - 2006年8月 (発表1999年9月6日) |
ボディ | |
乗車定員 | 2名 |
ボディタイプ | 3ドアクーペ |
駆動方式 | 前輪駆動 |
パワートレイン | |
エンジン |
ECA型:995cc 直列3気筒SOHC |
モーター | MF2型:交流同期電動機 |
最高出力 |
エンジン: 51kW (70PS)/5,700rpm モーター: 10kW/3,000rpm(5MT用) 9.2kW/2,000rpm(CVT用) |
最大トルク |
エンジン: 92N·m (9.4kgf·m)/ 4,800rpm モーター: 49N·m (5.0kgf·m)/ 1,000rpm |
変速機 |
5速MT/ 無段変速オートマチック (ホンダマルチマチックS) |
サスペンション | |
前 | マクファーソン式 |
後 | 車軸式 (トーション・ビーム式) |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,400mm |
全長 | 3,940mm |
全幅 | 1,695mm |
全高 | 1,355mm |
車両重量 | 820-850kg |
その他 | |
ブレーキ |
前:油圧式ベンチレーテッドディスク 後:油圧式リーディング・トレーリング |
1997年の東京モーターショーで発表されたコンセプトカー「J-VX」を市販車にアレンジしたもので、かつてのCR-Xを彷彿させるコンパクトなファストバッククーペスタイルが特徴。外装にはレーシングカーさながらのリアホイールスカート[注釈 1]を採用するなど、世界最高水準の低燃費を目指して徹底した空気抵抗低減が施されたことで、Cd値は0.25となっている[2][3]。
車体には同社のNSXと同様にアルミニウム合金[4]を使用したほか、フロントフェンダーなどはバラードスポーツCR-Xと同様に樹脂製となった[5]。パワーユニットは直列3気筒1.0 LのECA型にアシスト用薄型直流ブラシレスモーターを組み合わせたもので、ホンダはこのユニットをHonda IMAシステムと称している。走行時には必ずエンジンが動作している点で広義のパラレル型ハイブリッドシステムに分類される。
パラレルハイブリッドのため純エンジン車と同様のトランスミッションを持ち、5速MTとCVTの2種類が設定された。ヨーロッパ仕様は高速域での燃費を考慮し、よりワイドレシオなギア比となっている[注釈 2][6]であった。
年表
[編集]- 1999年9月6日
- 正式発表[7](11月1日発売)。燃費は当時の量産ガソリン車として世界最高の35km/L(10・15モード)だった。
- 2000年6月16日
- 同車の「IMAシステム」が、英国のエンジン専門誌「エンジン・テクノロジー・インターナショナル」の主催する『2000年度インターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤー』を受賞したと発表[8]。
- 2000年10月4日
- アメリカ合衆国環境保護庁の主催した燃費ランキングで、2年連続の1位を獲得したことを発表[9]。
- 2003年11月20日
- 一部改良[10]。新色の「ロイヤルネイビーブルー・パール」を追加設定したほか、インテリアカラーをチタンへ変更。装備面では電波式キーレスエントリーシステム(アンサーバック機能付/テールゲート連動)やイモビライザーなどを標準装備とした。
- 2004年10月14日
- 一部改良[11]。IMAシステム全体の効率向上を図るとともに、空力特性を改善させるアンダーカバー類を装着することで、10・15モード燃費で36.0km/L(5速MT車)と燃費が向上した。
- 2006年6月[12]
- 生産を終了し、以降は在庫対応分のみの販売となる。生産台数は1万7,020台[13]。うち日本仕様の販売台数はわずか1,600台あまりであった。
- 2006年8月
- 販売終了。なお、国産車における5ナンバーサイズの純粋なクーペ型乗用車としては最後に新規開発された車種でもあった。
2代目 ZE2/3型(2009年 - 2014年)
[編集]ホンダ・インサイト(2代目) ZE2/3型 | |
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2009年2月発売型 フロント | |
2009年2月発売型 リア | |
インテリア | |
概要 | |
販売期間 |
2009年2月6日 - 2014年3月 (発表:2009年2月5日) |
ボディ | |
乗車定員 | 5名 |
ボディタイプ |
5ドアファストバックセダン (5ドアハッチバック) |
駆動方式 | 前輪駆動 |
パワートレイン | |
エンジン |
インサイト: LDA型:1,339cc 直列4気筒SOHC (2009年2月-2014年3月) インサイト エクスクルーシブ: LEA型:1,496cc 直列4気筒SOHC (2011年10月-2014年3月) |
モーター | MF6型:交流同期電動機 |
最高出力 |
インサイト: エンジン: 65kW (88PS)/5,800rpm モーター: 10kW (14PS)/1,500rpm (2009年2月-2014年3月) インサイト エクスクルーシブ: エンジン: 82kW (111PS)/6,000rpm モーター: 10kW (14PS)/1,500rpm (2011年10月-2014年3月) |
最大トルク |
インサイト: エンジン: 121N·m (13.3kgf·m)/ 4,500rpm モーター: 78N·m (8.0kgf·m)/ 1,000rpm (2009年2月-2014年3月) インサイト エクスクルーシブ: エンジン: 142N·m (14.5kgf·m)/ 4,800rpm モーター: 78N·m (8.0kgf·m)/ 1,000rpm (2011年10月-2014年3月) |
変速機 |
無段変速オートマチック (ホンダマルチマチックS)[注釈 3] |
サスペンション | |
前 | マクファーソン式 |
後 | 車軸式 |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,550mm |
全長 |
インサイト: 4,390mm (2009年2月-2014年3月) インサイト エクスクルーシブ: 4,395mm (2011年10月-2014年3月) |
全幅 | 1,695mm |
全高 |
インサイト: 1,425mm (2009年2月-2014年3月) インサイト エクスクルーシブ: 1,435mm (2011年10月-2014年3月) |
車両重量 |
1,190-1,200kg (2009年2月-2011年10月) 1,190-1,210kg (2011年10月-2014年3月) |
その他 | |
ブレーキ |
前:油圧式ベンチレーテッドディスク 後:油圧式リーディング・トレーリング |
当初は別の車名を予定していたが、北米や欧州の現地法人の意見や現地における語感を考慮して「インサイト」とした。スタイルはライバルのトヨタ・プリウスに対抗するために5ドアハッチバックとした一方、3ナンバーサイズであるプリウスより小型な5ナンバーサイズに留めた[14]。
初代モデルとはファストバックスタイルのハッチバックボディを採用したことや、リアのエクストラウィンドウなどが共通するが、5人乗りの5ドアであること、リアホイールスカートが無いなどの点が異なる。また、コストダウンのため初代のアルミフレームボディは採用せず、フィットへ用いられた既存コンポーネントをベースに極限まで軽量化を施した。ホンダの他車と約1万点の部品を共通化し、ニッケル水素バッテリーは初代の20本(7.2ボルト〈V〉×20本=144V)、2代目シビックハイブリッドの11本(14.4V×11本=158V)に対し、性能を向上させた結果、7本(14.4V×7本=100V)までに削減するなど、徹底した効率化を図った。その結果、価格は北米市場でベースモデルで2万ドル、日本市場でベースグレードとなる「G」はオーディオレスながら180万円(車両本体価格)で発売された。
先代と同じくIMAシステムをパワーユニットの基本とし、実用燃費の向上を目指して「エコロジカル・ドライブ・アシスト・システム」と称する省燃費モニターを全車に標準装備する。すでに4代目オデッセイなどで採用されているECONモード[注釈 4]に加え、アクセルやブレーキの操作でスピードメータの背景色であるアンビエントメーターの色が変化してリアルタイムに燃料消費状況を意識させることで低燃費運転に寄与する「コーチング機能」と、メーター内のマルチインフォメーション・ディスプレイ画面内で燃費運転をリアルタイムで採点し、リーフのアイコンでその日のエコドライブ度やその日までの累計のステージ表示を知らせる「ティーチング機能」を備えている。この「ティーチング機能」は、オプションのカーナビゲーションと組み合わせることで、詳細情報の表示も可能となっている。
IMAシステムは新たに1.3LのLDA型を搭載し、トランスミッションはCVTのみ。パワーユニット自体は2代目シビックハイブリッドと同じであるが、i-VTECは可変シリンダーシステム(VCM)としてのみ機能する。VCMにより全気筒を休止させ、シビックハイブリッドと同様のモーター走行も可能になった。カリフォルニア大気資源局が認定するAT-PZEV(Advanced Technology - Partial Credit Zero Emission Vehicle:ゼロ排出ガス車として部分換算される先進技術搭載車)の条件によりモーター出力は10kW以上を要し、バッテリーは7本で電圧は100.8Vとされている。
ホンダは、2008年以降発売される地球環境を意識した車両を「Honda Green Machine」と称していた時期があり、インサイトは「グリーンマシーン1号」であった(2号は2代目シビックハイブリッド)。
年表
[編集]- 2008年9月4日
- コンセプトモデル「インサイト コンセプト」をパリモーターショーに出展すると発表[15]。
- 2代目インサイトは2009年春より日米欧で発売し、年間20万台の販売予定、と発表。
- 2009年1月12日
- 2009年北米国際自動車ショーで量産モデル(北米仕様)を世界初披露[16]。
- 2009年2月5日
- 正式発表[17](2月6日発売)。
- 2009年2月6日
- ジュネーブモーターショーにて、欧州仕様の量産タイプを初披露[18]し、同年3月末からの販売を公表する。
- 2009年5月11日
- 2009年4月度の販売台数が10,481台となり、ハイブリッド車として初めて登録車販売台数第1位を獲得[19]。また、同月にはフィットも2位となり、ホンダ車が初めて登録車販売台数の1位と2位を独占することとなった。
- 2009年10月1日
- 仕様変更[20]。ボディカラーに「プレミアムホワイト・パール(有料色)」と「シャーベットブルー・メタリック」の2色を追加。
- 2009年10月1日
- 「2009年度グッドデザイン賞ベスト15」を受賞[21]。
- 2009年10月29日
- 2009-2010日本自動車殿堂カーオブザイヤーを受賞[22]。
- 2009年11月6日
- 「2009年度グッドデザイン金賞」を受賞[23]。
- 2009年11月18日
- 2010年次 RJCカー オブ ザ イヤーを受賞[24]。
- 2010年3月4日
- 日本国内での累計販売10万台を達成[25]。
- 2009年2月の発売後約1年での達成となった。
- 2010年4月5日
- Gをベースとした特別仕様車「HDDナビ スペシャルエディション」を発売[26]。
- 2010年10月8日
- 一部改良[27]。
- サスペンション特性の見直しで操縦安定性と乗り心地を向上。エアコンアウトレットとドアライニングにシルバー加飾を施し、センターパネルのデザインを変更した。「G」はマップランプとアームレスト付センターコンソールボックスを、「L」は照明付ステアリングスイッチ付クルーズコントロールとリバース連動ウォッシャー付間欠リアワイパーを、「LS」は「L」の追加装備に加え、本革巻きセレクトレバーをそれぞれ追加装備した。「LS」はタイヤサイズを16インチから15インチに変更して燃費を30.0km/L(10・15モード燃費)に向上したほか、本革シート&専用インテリアのオプション設定を追加した。
- 2011年10月27日
- マイナーチェンジ[28](11月11日発売)。
- エンジン及びIMAの改良でJC08モードでは27.2km/Lと燃費を向上させたほか、吸音・遮音性能の向上、バンパーデザインの改良、サスペンション特性の見直し、VSAの標準装備化、リアシート形状の見直しが行われる。
- 併せてCR-Zと共通のLEA型エンジンを搭載した「エクスクルーシブ」を追加した。LEDアクセサリーランプ内蔵のフロントグリルや専用フロントバンパー、黒木目を用いた専用インテリアを採用し、ステアリングにパドルシフトを備えている。
- グレード体系が一部見直され、1.3Lモデルは「G」「L」の2種(「LS」は廃止)、1.5Lモデル「エクスクルーシブ」は「XG」「XL」「XLインターナビセレクト」の3種となった。この1.5Lモデル追加により、ハイブリッド専用車としては史上初めて複数のパワートレーンを持つ車種となった。
- 2011年11月21日
- 2011年広州モーターショーに2012年より中国仕様のプロトタイプを出展[29]。
- 2012年10月15日
- 同年9月末でホンダのハイブリッド車が世界累計販売台数100万台を達成したことを発表[30]。1999年11月の初代発売から12年11ヵ月での達成となった。
- 2013年5月16日
- 一部改良[31]。
- 全タイプにウォッシャー付間欠リアワイパー(リバース連動)を標準装備するとともに、「L」・「XL」・「XL・インターナビセレクト」はHondaスマートキーシステム用キーを1個追加。Hondaインターナビ(「XL・インターナビセレクト」に標準装備、左記以外の全タイプはメーカーオプション)にUSBジャックを装備した。さらに、「エクスクルーシブ」はフロントグリル、サイドシルガーニッシュ、リアライセンスガーニッシュをスモークメッキ化し、インテリアは高輝度ダークシルバー塗装などで色調を統一した。併せて、「XL・インターナビセレクト」を除く全タイプにリアカメラやETC車載器など6つの装備をひとまとめにし、ディーラーオプションのHonda純正ナビを手軽に装着できる「ナビ装着用スペシャルパッケージ」を新たに設定した。ボディカラーは新色が追加された。
- 2014年3月
- 生産・販売終了。
-
インサイト エクスクルーシブ
XL・インターナビセレクト -
インサイト エクスクルーシブ
XL・インターナビセレクト(リア)
-
欧州仕様
-
エコプロダクツ2008に展示されたインサイト・コンセプト
-
インサイト・コンセプトのリアビュー
-
エンジンルーム
-
ラゲッジスペース下部に搭載した「IPU」(インテリジェントパワーユニット)
3代目 ZE4型(2018年 - 2022年)
[編集]ホンダ・インサイト(3代目) ZE4型 | |
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2018年12月発売型 EX | |
概要 | |
販売期間 |
北米 : 2018年6月 - 2022年9月 日本 : 2018年12月14日 - 2022年12月23日 |
ボディ | |
乗車定員 | 5名 |
ボディタイプ | 4ドアファストバックセダン |
駆動方式 | 前輪駆動 |
パワートレイン | |
エンジン |
LEB型: 1,496cc 直列4気筒DOHC |
モーター | H4型:交流同期電動機 |
最高出力 |
エンジン: 80kW (109PS)/6,000rpm モーター: 96kW (131PS)/4,000-8,000rpm |
最大トルク |
エンジン: 134N·m (13.7kgf·m)/ 5,000rpm モーター: 267N·m (27.2kgf·m)/ 0-3,000rpm |
変速機 | 電気式無段変速機 |
サスペンション | |
前 | マクファーソン式 |
後 | マルチリンク式 |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,700mm |
全長 | 4,675mm |
全幅 | 1,820mm |
全高 | 1,410mm |
車両重量 | 1,370-1,390kg |
その他 | |
ブレーキ |
前:油圧式ベンチレーテッドディスク 後:油圧式ディスク |
系譜 | |
後継 | シビックe:HEVに統合 |
2代目までのスタイルから一転し、ファストバックスタイルはほぼそのままにキャビンから完全独立したトランクルームとトランクリッドを持ったクーペ風の4ドアセダンに変更。10代目シビックのラインナップから外されたハイブリッド車の実質的な後継車種の役割に加え、サイズおよび価格ともにシビックと10代目アコードの中間ほどのミドルセダンに位置づけられるモデルとなった[32]。2018年6月の北米市場での販売を皮切りに、同年12月から日本での販売を開始した。
パワーユニットは2モーターのSPORT HYBRID i-MMDで、それまでは2.0LのR型エンジンをベースとしたLFA型のみだったが、本モデルで新たに1.5LのLEB型と組み合わせて搭載された。後発のクラリティPHEVと仕様は共通ながら、吸排気システムを専用設計。燃費性能向上のため、アトキンソンサイクルとi-VTECに加えて燃焼効率向上技術とメカニカルフリクション低減技術を投入することで、最大熱効率は40.5%を達成している[33]。また、モーターのローターには重希土類フリーモーター磁石を採用するとともに、パワーコントロールユニットの小型化を行った[34][35]。最高出力はエンジンが80kW(109PS)を、モーターは96kW(131PS)をそれぞれ発生[注釈 5]。また、燃費性能はJC08モードで34.2km/L、WLTCモードで28.4km/Lを実現した(いずれも「LX」の数値)[注釈 6][36]。
10代目シビックとプラットフォームの大半を共用し、一部をハイブリッド仕様に最適化している[37]。リアサスペンションをマルチリンク式に変更するとともに、回頭性・ライントレース性、緊急回避時の操縦性に貢献する「アジャイルハンドリングアシスト」を新採用した[38]。
年表
[編集]- 2018年1月16日
- 2018年北米国際自動車ショーでプロトタイプを世界初披露[39]。
- 2018年6月29日
- 米国で販売を開始する[40]。
- 2018年12月13日
- 日本仕様を正式発表[34](12月14日発売)。北米市場向けと異なり埼玉製作所完成車工場(旧:寄居完成車工場)にて生産される[41]。グレード構成は「LX」、「EX」、「EX・BLACK STYLE」の3タイプ。
- ボディカラーは全7色が設定されるが、このうち、全タイプで設定が可能なのはクリスタルブラック・パールのみで、コスミックブルー・メタリック、モダンスティール・メタリック、ルナシルバー・メタリック、プレミアムクリスタルレッド・メタリック(有料色)、プラチナホワイト・パール(有料色)は「LX」・「EX」専用色、ルーセブラック・メタリック(有料色)は「EX・BLACK STYLE」専用色となる。
- 2019年9月
- 仕様変更(公式発表なし)。
- ボディカラーの設定が変更され、「LX」・「EX」専用色のモダンスティール・メタリックを廃止する替わりに、新色のプレミアムクリスタルブルー・メタリック(有料色)と「LX」・「EX」専用色のスーパープラチナグレー・メタリック(有料色)を追加して全8色に拡大するとともに、プラチナホワイト・パール(有料色)は「EX・BLACK STYLE」でも設定が可能となった。
- 2020年5月29日
- 日本仕様をマイナーモデルチェンジ[42]。
- ラインナップが拡充され、アイボリー×グリーンのコンビシート(本革×ウルトラスエード)を採用し、アイボリーの専用インテリア、ダーククロームメッキの専用フロントグリルとリアバンパーロアーガーニッシュ、17インチアルミホイール(アルミ切削+グレークリア塗装)を装備し、「LX」同様にトランクスポイラーレストランクリッドのスタイルとした「EX・PRIME STYLE」を追加。「EX・BLACK STYLE」はアルミホイールを18インチにサイズアップし、ステンレス製スポーツペダルを採用。ボディカラーでプレミアムクリスタル・メタリック系色を設定した場合にはインテリア加飾にボディカラーに合わせたステッチカラー[注釈 7]が設定された。
- ボディカラーの設定が変更となり、「LX」・「EX」専用色のルナシルバー・メタリックを廃止。プレミアムクリスタルレッド・メタリック(有料色)は「LX」での設定が廃止される替わりに「EX・BLACK STYLE」での設定が可能となった。「EX・PRIME STYLE」は既存色のプラチナホワイト・パール(有料色)、コスミックブルー・メタリック、スーパープラチナグレー・メタリック(有料色)に、本タイプ専用の新色となるシルバーミストグリーン・メタリックを加えた4色のみの設定となる。
- なお、今回のマイナーモデルチェンジに伴い、2モーターハイブリッドシステムをグローバル統一名称である「e:HEV(イーエイチイーブイ)」に改められたことにより、左右サイドフェンダーに装着されていた「HYBRID」エンブレムが省かれ、リア右側のエンブレムが「e:HEV」エンブレムに変更された。
- 2022年4月14日
- アメリカン・ホンダ・モーター・カンパニーが今後CR-V、アコード、シビックといった基幹車種のハイブリッド仕様を拡充する一方で、インディアナ工場でのインサイトの製造を7月に終了することを発表した[43]。
- 2022年8月末
- 日本市場におけるセダン型乗用車の需要の低迷を受け、日本市場向けモデルを生産終了。以後、流通在庫分の販売となる。
- 2022年12月23日
- 日本市場向けモデルの流通在庫分を販売終了。同時に新車としての公式ホームページへの掲載も終了。以後は同年7月1日に販売を開始したシビックe:HEVが事実上の後継となる。
-
Touring(北米市場向け2019年モデル)
フロント -
Touring(北米市場向け2019年モデル)
リア
車名の由来
[編集]英語で「洞察力」「眼識」という意味。「ハイブリッドカーの本格的な普及を洞察するクルマ」という意味を込め名付けられた[44]。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ リアのホイールハウスを覆う部品で、後輪の上側半分がボディに隠れている。リアホイールスパッツと称することもある[1]。
- ^ MTの場合、180 km/hでも3速・5,800 rpmと、かなりギア比が小さい。
- ^ インサイト エクスクルーシブ用は「7スピードモード付」となり、パドルシフトも装備
- ^ エンジンやエアコンの燃費優先運転を行う設定選択。インサイトは減速時の回生充電量を増加する機能を追加した。
- ^ 先代モデルの「エクスルーシブ」との比較では、エンジン単体の最高出力では2kW(2PS)低下したものの、モーターの最高出力は+86kW(+117PS)向上した。
- ^ 先代インサイト エクスルーシブとの比較では、JC08モードで11km/L改善。
- ^ シートと助手席側インストルメントパネルはレッド&ブルーの2色、ステアリングホイールはボディカラーに応じてレッド又はブルー。
出典
[編集]- ^ 『90年代国産車のすべて』三栄書房、89頁
- ^ 『FACT BOOK insight 1999.9 このデザインは、風の流れから生まれた。』(プレスリリース)本田技研工業、1999年9月6日 。
- ^ 『FACT BOOK insight 1999.9 ボディ細部にわたる徹底的な空力処理。』(プレスリリース)本田技研工業、1999年9月6日 。
- ^ 『FACT BOOK insight 1999.9 アルミの特性を、どこまで活かせるか。』(プレスリリース)本田技研工業、1999年9月6日 。
- ^ 『FACT BOOK insight 1999.9 軽量でありながら、高い曲げ剛性、ねじり剛性を実現。』(プレスリリース)本田技研工業、1999年9月6日 。
- ^ 『80年代輸入車のすべて』三栄書房、91頁
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- ^ 『「インサイト」をマイナーモデルチェンジし発売』(プレスリリース)本田技研工業株式会社、2003年11月20日 。
- ^ 『ハイブリッドカー「インサイト」の燃費を向上し発売』(プレスリリース)本田技研工業株式会社、2004年10月14日 。
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- ^ デアゴスティーニジャパン 週刊日本の名車第30号15ページより。
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- ^ “プレスインフォメーション(FACT BOOK)INSIGHT 2018.12 19ページ”. 本田技研工業株式会社 (2018年12月). 2019年2月8日閲覧。
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- ^ “プレスインフォメーション(FACT BOOK)INSIGHT 2018.12 19-21ページ”. 本田技研工業株式会社 (2018年12月). 2019年2月8日閲覧。
- ^ “プレスインフォメーション(FACT BOOK)INSIGHT 2018.12 主要諸元”. 本田技研工業株式会社 (2018年12月). 2019年2月8日閲覧。
- ^ モーターファン別冊 ニューモデル速報 第580弾『新型インサイトのすべて』36ページ、メカニズム詳密解説 三栄書房、2019年1月 ISBN 978-4-7796-3832-9
- ^ “プレスインフォメーション(FACT BOOK)INSIGHT 2018.12 23ページ”. 本田技研工業株式会社 (2018年12月). 2019年2月8日閲覧。
- ^ 『2018年北米国際自動車ショーで新型ハイブリッド「INSIGHT(インサイト)」プロトタイプを世界初披露』(プレスリリース)本田技研工業株式会社、2018年1月16日 。
- ^ "Stylish, Efficient and Affordable: 2019 Honda Insight Hybrid Goes On Sale" (Press release). Honda North America, Inc. 29 June 2018.
- ^ “寄居完成車工場”. 本田技研工業株式会社 (2018年12月13日). 2019年1月23日閲覧。
- ^ 『「INSIGHT」をマイナーモデルチェンジし発売』(プレスリリース)本田技研工業株式会社、2020年5月29日 。2020年6月4日閲覧。
- ^ "Honda to Focus on Increasing Hybrid Volume with Core Models: CR-V, Accord and in the Future, Civic" (Press release). アメリカン・ホンダ・モーター・カンパニー. 14 April 2022. 2022年4月15日閲覧。
- ^ 『新型「INSIGHT」を発売』(プレスリリース)本田技研工業株式会社、2018年12月13日 。
関連項目
[編集]- 本田技研工業
- ホンダ・シビック
- ホンダ・グレイス - 2代目の製造終了から3代目登場までの空白をカバーしていた車種。
- トヨタ・プリウス - 当時の競合車種。
- Honda IMAシステム
- e:HEV
- ハイブリッドカー
- ウルトラマンコスモス - 劇中に登場する防衛チームの車両として、初代が登場。