マッティア・ビノット
マッティア・ビノット Mattia Binotto | |
---|---|
フェラーリF1代表時代(2022年) | |
生誕 |
1969年11月3日(55歳) スイス ヴォー州ローザンヌ |
国籍 | イタリア |
教育 |
スイス連邦工科大学ローザンヌ校 モデナ・レッジョ・エミリア大学 |
子供 | 2人 |
業績 | |
専門分野 |
自動車エンジニア フォーミュラ1カーデザイナー テクニカル・ディレクター 実業家 |
雇用者 |
スクーデリア・フェラーリ(1995年 - 2022年) TEXA(2024年) ザウバー/アウディ(2024年 - ) |
プロジェクト | アウディF1プロジェクト(2024年 - ) |
マッティア・ビノット(Mattia Binotto、1969年11月3日 - )は、スイス出身イタリア系の自動車技術者、実業家。
1995年に、F1コンストラクター「スクーデリア・フェラーリ」に入社。以来、長年エンジン部門の要職を務め、CTO(最高技術責任者)に昇進。さらに2019年 - 2022年にかけてチーム代表を務めた。2024年より、アウディF1プロジェクトに携わる。
経歴
[編集]学生時代
[編集]スイス・ローザンヌ生まれ。両親は隣国イタリア・レッジョ・エミリアからの移住者であった。
1994年、スイス連邦工科大学ローザンヌ校にて機械工学の学士号を取得。その後は故国イタリアに戻り、モデナ・レッジョ・エミリア大学で自動車工学の修士号を取得した。
スクーデリア・フェラーリ時代
[編集]1995年にスクーデリア・フェラーリ・テストチームのエンジン部門の技術者として加入し、1997年から2003年までレースチームで同職を務めた。また、自身と同年齢であるミハエル・シューマッハも、ほぼ同時期にチームに加入している。
2004年、レースエンジンのエンジニアとなり、2007年からはチーフエンジニアに昇進。2009年には、エンジンとKERSオペレーションの責任者となり、2013年にエンジンとエレクトロニクス部門の副ディレクター、そしてパワーユニット部門の最高責任者となった。
2016年7月、ジェイムズ・アリソンに代わって、テクニカル・ディレクターおよび最高技術責任者(CTO, Chief Technical Officer)に就任[1]。チームが5年間遠のいていた、ポールポジションを獲得する結果を残している。
2019年1月7日、マウリツィオ・アリバベーネに代わり、チーム代表に就任した[2]。
2022年11月29日、12月31日をもってチーム代表を辞任する事を発表した[3]。一部報道によれば、2023年内一杯はガーデニング休暇を取ることになり、その分の追加報酬も認められたとしている[4]。
モータースポーツ離脱期間
[編集]ガーデニング休暇を終えた2024年、イタリア自動車整備機器メーカー「TEXA」社の電動パワートレイン部門マネージング・ディレクター(常務取締役)に就任した[5]。
ザウバー / アウディ時代
[編集]TEXAに携わった僅か数か月後の8月より、アウディAGの傘下となったザウバーF1チームに最高幹部待遇で電撃的に移籍した。以降、2026年シーズンよりワークスチームでF1参戦するアウディF1プロジェクトの責務を担う[6]。
参考文献
[編集]- ^ "F1, la Ferrari saluta James Allison: al suo posto c'è Mattia Binotto", La Gazzetta dello Sport, 27 July 2016.(最終閲覧日2019年1月9日)
- ^ “フェラーリ正式発表、F1チーム代表にマッティア・ビノットを起用…不安定な組織体制”. Formula1-Data (2019年1月8日). 2019年10月13日閲覧。
- ^ “フェラーリF1、チーム代表を務めるマッティア・ビノットの辞任を発表。後任は2023年に決定へ”. autosport web (2022年11月29日). 2022年11月29日閲覧。
- ^ 28年間在籍したフェラーリを離れた前代表のビノット。2023年末までガーデニング休暇に - オートスポーツ・2023年1月11日
- ^ “マッティア・ビノット TEXAのマネージングディレクターに就任”. F1-gate.com (2024年2月22日). 2024年2月23日閲覧。
- ^ “アウディ、F1プロジェクトのトップに元フェラーリ代表のマッティア・ビノットを起用。ザイドルらは離脱へ”. autosport web (2024年7月23日). 2024年7月24日閲覧。