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ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメント

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ミヤギテレビ杯
ダンロップ女子オープンゴルフトーナメント
トーナメント情報
創設 1973年昭和48年)
(松島国際女子オープンとして)
開催地 宮城県
開催コース 利府ゴルフ倶楽部(2003年 - )
基準打数 Par72(2024年)[1]
ヤーデージ 6,638ヤード (6,070 m)(2024年)[1]
主催 株式会社宮城テレビ放送
ツアー 日本女子プロゴルフ協会
競技方法 ストロークプレー
賞金総額 7000万円(2024年)[1]
開催月 9月
最新優勝者
日本の旗 安田祐香
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ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメント(ミヤギテレビはいダンロップじょしオープンゴルフトーナメント)とは、日本女子プロゴルフ協会公認の女子ゴルフトーナメント・ツアーの1つである。毎年9月第4週に、ミヤギテレビ主催、住友ゴム工業の特別協賛(1998年より)[注 1]により宮城県を舞台に開催されている。

2024年(令和6年)現在、賞金総額7000万円、優勝賞金1260万円[1]

概要

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1973年昭和48年)にミヤギテレビの開局3周年を記念して「松島国際女子オープン」との名称で初開催され[2]、何度か大会名の変更がありながらも続けられている。例年、仙台都市圏北部にあるゴルフ場で開催されており、2003年平成15年)からは松島丘陵にある利府ゴルフ倶楽部(宮城県宮城郡利府町)で行われている。大会は3日間の会期で行われるが、1977年(昭和52年)から1980年(昭和55年)までの間は2日間の会期で開催されていた[3]

1992年(平成4年)、福嶋晃子がこの大会でプロデビューを果たした。2003年(平成15年)の大会では、当時、東北高校3年生だった宮里藍が優勝した。このとき宮里はアマチュアだったため、優勝したものの賞金は0円であった[4]。2003年大会優勝賞金は1080万円だが、優勝した宮里藍はアマチュアのため賞金0円。単独2位は本来528万円、2位タイが2人なら1人474万円だが、優勝賞金が0円だったため、当大会では2位タイ2人で1人あたり804万円となった。この優勝を機に宮里はプロ宣言を行い、史上初の高校生プロゴルファーとなった。

2005年(平成17年)には、横峯さくらがプロ入りして2度目のツアー勝利を決めている。

2006年(平成18年)には、宮里藍が本大会2度目、かつ、日本ツアー出場3試合連続優勝を成し遂げた(福嶋晃子以来史上2人目)。

2009年(平成21年)には、東北高校出身の有村智恵が優勝した。

チャリティー面では、第28回(2000年)から宮城県立こども病院の支援活動を、第39回(2011年)からは東日本大震災の復興支援を行っている[5]

2018年12月、2019年以降の放映権を巡って交渉が決裂したとして日本テレビ系列が主催する大会について撤退を発表[6]。これに同調する形でミヤギテレビも一旦は大会取り止めを発表したが、試合の開催を求める声が続出したため同局が同月26日にLPGAに対して開催へ向けた協議の再開を申し入れ[7]、LPGAも2019年に入り開催を目指して再交渉を実施[8]。その後同年1月25日に大会の開催継続が決定した[9]

テレビ放送は例年、1日目と2日目はミヤギテレビ単独で、最終日はNNS系列23局(山梨放送北日本放送福井放送四国放送高知放送テレビ大分を除く)で全国放映される。

また、2011年には、ゴルフネットワークとことん1番ホール生中継」第5弾として2日目・最終日の1番ホールのみを放送した。

新型コロナウイルス流行の影響で2020年大会を中止することとなったが[10]、テレビ放送では最終日を予定していた9月27日に「はじまりの特別編」を放送した。

大会のロゴタイプは「ミヤテレ」の愛称名とロゴが制定された後も、従来の「ミヤギテレビ」のロゴを使用している。

歴代優勝者

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ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメント
回数 開催年 優勝者名 開催ゴルフ場
第51回 2024年[注 2] 日本の旗 安田祐香[11] 利府ゴルフ倶楽部
第50回 2023年 日本の旗 岩井明愛 [12]
第49回 2022年 日本の旗 山下美夢有[13]
第48回 2021年 日本の旗 西村優菜[14]
第47回 2019年 日本の旗 柏原明日架[15]
第46回 2018年 日本の旗 大江香織[16]
第45回 2017年 日本の旗 畑岡奈紗[17]
第44回 2016年 大韓民国の旗 李知姫PO[18]
第43回 2015年 日本の旗 表純子[19]
第42回 2014年 日本の旗 酒井美紀[20]
第41回 2013年 大韓民国の旗 イ・ナリ[21]
第40回 2012年 日本の旗 森田理香子[22]
第39回 2011年 中華人民共和国の旗 フォン・シャンシャン[23]
第38回 2010年 大韓民国の旗 イム・ウナ
第37回 2009年 日本の旗 有村智恵
第36回 2008年 日本の旗 上田桃子
第35回 2007年 日本の旗 三塚優子
第34回 2006年 日本の旗 宮里藍
第33回 2005年 日本の旗 横峯さくら
第32回 2004年 日本の旗 山岸陽子
第31回 2003年 日本の旗 宮里藍[4][注 3]
第30回 2002年 日本の旗 高橋美保子 レインボーヒルズゴルフクラブ
黒川郡富谷町(現・富谷市))
第29回 2001年 日本の旗 木村敏美
第28回 2000年 大韓民国の旗 具玉姫
第27回 1999年
第26回 1998年 日本の旗 福嶋晃子
ミヤギテレビ杯女子オープンゴルフトーナメント
回数 開催年 優勝者名 開催ゴルフ場
第25回 1997年 日本の旗 服部道子 花の杜ゴルフクラブ
(黒川郡大衡村
第24回 1996年 日本の旗 久保樹乃
第23回 1995年 日本の旗 野呂奈津子
第22回 1994年 大韓民国の旗 元載淑(ウォン・ジェスク)
第21回 1993年 日本の旗 永田富佐子
第20回 1992年 日本の旗 大城あかね 松島チサンカントリークラブ
(宮城郡松島町
第19回 1991年 日本の旗 中野晶
第18回 1990年 日本の旗 森口祐子
第17回 1989年 日本の旗 平瀬真由美
第16回 1988年 日本の旗 高須愛子
第15回 1987年 大韓民国の旗 金萬壽(キム・マンス)
第14回 1986年 日本の旗 中島恵利華
第13回 1985年 日本の旗 森口祐子
第12回 1984年 中華民国の旗 祭麗香
第11回 1983年 日本の旗 小林洋子
第10回 1982年 中華民国の旗 涂阿玉
第9回 1981年 日本の旗 岡本綾子
第8回 1980年 中華民国の旗 祭麗香
第7回 1979年 日本の旗 荒川百合子
第6回 1978年 日本の旗 森口祐子
第5回 1977年 日本の旗 岡田美智子
第4回 1976年 日本の旗 樋口久子
松島国際女子オープン
回数 開催年 優勝者名 開催ゴルフ場
第3回 1975年 日本の旗 大迫たつ子 松島国際カントリークラブ
(黒川郡大郷町
第2回 1974年 日本の旗 鳥山由紀子
第1回 1973年 日本の旗 樋口久子
  • PO プレーオフでの決着

脚注

[編集]

注釈

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  1. ^ 2017年まではダンロップスポーツの社名で特別協賛。同社は2018年1月1日付で住友ゴム工業に吸収合併され消滅した。
  2. ^ 27ホールの短縮競技&セカンドカットを実施し30位タイまでの37人が決勝ラウンド進出。
  3. ^ 当時高校生のアマチュア選手として出場し、ツアー初優勝。

出典

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  1. ^ a b c d 【2019】ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメント 日本女子プロゴルフ協会
  2. ^ ミヤギテレビ開局30周年記念委員会総務広報小委員会 企画・編集『ミヤギテレビ30年のあゆみ』宮城テレビ放送、2000年、39頁。 
  3. ^ ミヤギテレビ開局30周年記念委員会総務広報小委員会 企画・編集『ミヤギテレビ30年のあゆみ』宮城テレビ放送、2000年、40頁。 
  4. ^ a b 2003年度 ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメント 成績表社団法人日本女子プロゴルフ協会
  5. ^ 第39回ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメント(宮城テレビ放送)
  6. ^ 放映権決裂で日テレ撤退 女子ゴルフ11年ぶり試合減 ゴルフダイジェスト・オンライン 2018年12月19日
  7. ^ “女子ゴルフ中止3大会 再度開催要請へ 年明けにも協議”. Sponichi Annex. スポーツニッポン新聞社. (2018年12月28日). https://www.sponichi.co.jp/sports/news/2018/12/28/kiji/20181227s00043000381000c.html 2019年1月25日閲覧。 
  8. ^ “中止発表した来季3大会主催者がLPGAと交渉再開”. 日刊スポーツ. (2019年1月11日). https://www.nikkansports.com/sports/golf/news/201901110000809.html 2019年1月11日閲覧。 
  9. ^ “女子ゴルフ3大会の継続を発表 小林会長「放映権の考え方について合意」”. Sponichi Annex. スポーツニッポン新聞社. (2019年1月25日). https://www.sponichi.co.jp/sports/news/2019/01/25/kiji/20190125s00043000157000c.html 2019年1月25日閲覧。 
  10. ^ ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメント 開催中止について 宮城テレビ放送、JLPGA
  11. ^ 安田祐香が初優勝 ミレニアム世代5人目 27ホール短期決戦制す”. 報知新聞社. 2024年9月22日閲覧。
  12. ^ "岩井明愛 イ・ボミ、申ジエ、鈴木愛に続く史上4人目の2週連続完全V「記憶に残る1日に」". 日刊スポーツ. 日刊スポーツ新聞社. 2023年9月24日. 2023年9月24日閲覧
  13. ^ “山下美夢有が完全V達成 大量リード守り切り今季3勝目”. ALBA.net. ゼビオコミュニケーションネットワークス. (2022年9月25日). https://www.alba.co.jp//tour/news/article/no=187885 2022年9月25日閲覧。 
  14. ^ ミヤギテレビ杯ダンロップ女子OP最終日 21歳の西村優菜が通算15アンダーで初の完全優勝で2週連続V&4勝目 - スポーツ報知、2021年9月26日閲覧
  15. ^ 柏原明日架が2打差逆転で悲願のツアーV 渋野日向子は22位/国内女子 - サンケイスポーツ(産経デジタル)、2019年9月29日配信、同日閲覧
  16. ^ 大江香織2年ぶり優勝、香妻琴乃は20位に終わる - 日刊スポーツ、2018年9月23日配信、同日閲覧
  17. ^ 畑岡奈紗プロ初優勝 アマで日本女子オープンV以来 - 日刊スポーツ、2017年9月24日閲覧
  18. ^ 李知姫が通算21勝 外国人初10億円プレーヤーに - 日刊スポーツ、2016年9月25日閲覧
  19. ^ 表純子が今季初優勝 勝みなみはアマ2勝目ならず - ゴルフダイジェスト・オンライン(2015年9月27日)※2015年9月29日閲覧
  20. ^ 酒井美紀が通算2勝目「本当にうれしい」 - 日刊スポーツ、2014年9月28日掲載、2016年9月25日閲覧
  21. ^ 初Vのイ・ナリ「夢みたい」/女子ゴルフ - 日刊スポーツ、2013年9月29日掲載、2016年9月25日閲覧
  22. ^ 森田通算2勝目に歓喜の涙/女子ゴルフ - 日刊スポーツ、2012年9月23日掲載、2016年9月25日閲覧
  23. ^ 馮が逆転、ツアー通算2勝目/女子ゴルフ - 日刊スポーツ、2011年9月25日掲載、2016年9月25日閲覧

関連項目

[編集]
東北地方で開催される(された)ゴルフトーナメント

外部リンク

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