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並木秀尊

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
並木 秀尊
東京ヤクルトスワローズ #0
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 埼玉県草加市
生年月日 (1999-03-23) 1999年3月23日(25歳)
身長
体重
170 cm
70 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 外野手
プロ入り 2020年 ドラフト5位
初出場 2021年4月4日
年俸 1500万円(2024年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

並木 秀尊(なみき ひでたか、1999年3月23日 - )は、埼玉県草加市出身のプロ野球選手外野手)。右投右打。東京ヤクルトスワローズ所属。

経歴

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プロ入り前

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草加市立八幡小学校2年の時に野球を始め、草加市立川柳中学校時代は軟式野球部で捕手であった[2][3]

市立川口高等学校では2年夏に中堅手にコンバートし、3年夏は埼玉県大会3回戦で敗れ甲子園出場はなかった[3]

首都大学野球リーグに所属する獨協大学硬式野球部では2年からレギュラーを獲得。在学中の4年間全て二部リーグでプレーし、通算24盗塁を記録した(二盗失敗は0)[4]。また3年春、3年秋、4年秋に首都大学二部のベストナインを受賞した。

2020年10月26日に行われたプロ野球ドラフト会議にて東京ヤクルトスワローズから5巡目で指名され、11月27日に契約金3300万円、年俸750万円(金額は推定)で仮契約を結んだ[5]。背番号は0。獨協大学からは初のプロ野球選手となった[6]

ヤクルト時代

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2021年4月3日にプロ初昇格した[7]。4月13日に代走として出場し、プロ初盗塁を決めた[8]。5月18日にプロ初安打・打点を記録[9][10]イースタン・リーグでは20盗塁を決めた[11]。オフに、100万円増となる推定年俸850万円で契約を更改した[12]

2022年7月12日、新型コロナウイルス感染症の陽性者が多数発生したことによる、特例2022の代替選手として一軍に同年初昇格する[13]。同日の対中日戦(豊橋市民球場)では1番・中堅手としてプロ初先発出場となる予定だったが[14]、降雨により試合が中止となった[15]。イースタン・リーグでは24盗塁を記録し、盗塁王のタイトルを獲得した[16]。11月16日、50万円増となる推定年俸900万円で契約を更改した[17]

2023年は、82試合出場(うち37試合に先発出場)と出場機会を増やし、打率.242、1本塁打、15盗塁を記録[18]。11月20日、600万円増となる推定年俸1500万円で契約を更改した[18]

2024年は、開幕一軍入りし[19]、3月29日の開幕戦から2試合連続で代走で起用されていたものの、2試合目に下半身のコンディション不良を訴え、31日に登録を抹消された[20]。7月3日の横浜DeNAベイスターズ戦に代走として出場し、二盗した際に左肩を脱臼し、翌4日に出場選手登録を抹消された[21]

選手としての特徴・人物

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俊足巧打の外野手[22]。大学3年秋に参加した日本代表候補合宿の50m走計測において、中央大学五十幡亮汰の5秒42を上回る5秒32を記録し、圧倒的な俊足をアピールした[4]。またそれ以来、五十幡が「サニブラウンに勝った男」と呼ばれていることから、「『サニブラウンに勝った男』に勝った男」の異名が付いた[23]

愛称は「ヒデ[24]

「大学野球の聖地」と呼ばれる神宮球場[25]でプレーした経験がプロ入りまで一度もない(並木が所属していた首都大学リーグは神宮球場で公式戦を開催しない)。一方、大学時代に遠征費用捻出のため、冬場に同球場を警備する会社でアルバイトをしていた[26]

詳細情報

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年度別打撃成績

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O
P
S
2021 ヤクルト 27 6 4 4 1 1 0 0 2 2 4 0 1 0 0 0 1 1 0 .250 .400 .500 .900
2022 14 23 22 3 4 0 2 0 8 0 2 0 1 0 0 0 0 3 1 .182 .182 .364 .545
2023 82 174 161 37 39 3 1 1 47 7 15 2 4 0 8 0 1 33 2 .242 .282 .292 .574
2024 33 49 43 15 10 1 0 1 14 5 10 0 5 0 1 0 0 7 4 .233 .250 .326 .576
通算:4年 156 252 230 59 54 5 3 2 71 14 31 2 11 0 9 0 2 44 7 .235 .270 .309 .579
  • 2024年度シーズン終了時

年度別守備成績

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外野












2021 ヤクルト 21 9 0 0 0 1.000
2022 11 9 0 0 0 1.000
2023 77 115 3 2 1 .983
通算 109 133 3 2 1 .986
  • 2023年度シーズン終了時

記録

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初記録
その他の記録
  • プロ初本塁打が先頭打者本塁打 ※史上47人目、球団史上3人目[27]

背番号

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  • 0(2021年 - )

登場曲

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  • 「アイアンバイブル」RADWIMPS(2021年〈奇数打席〉- )
  • 「いいんですか?」RADWIMPS(2021年〈偶数打席〉- )
  • 「君と羊と青」RADWIMPS(2023年)

脚注

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  1. ^ ヤクルト - 契約更改 - プロ野球」『日刊スポーツ』。2023年11月21日閲覧
  2. ^ 東京ヤクルトスワローズドラフト指名 並木秀尊選手による表敬訪問」『草加市』。2021年3月19日閲覧
  3. ^ a b 独協大・並木秀尊、サニブラに勝った男を上回る俊足…ドラフト異色の候補」『スポーツ報知』2020年10月26日。2021年3月19日閲覧
  4. ^ a b 【首都大学】ヤクルト5位指名の独協大・並木秀尊 大学最終戦で公式戦24盗塁目を決める」『スポーツ報知』2020年10月31日。2021年3月19日閲覧
  5. ^ ヤクルト5位並木に期待の背番号0「責任を持って」」『日刊スポーツ』2020年11月27日。2021年3月19日閲覧
  6. ^ 硬式野球部の並木秀尊選手(経済学科4年)がドラフト会議で指名されました」『獨協大学』2020年10月26日。2021年3月19日閲覧
  7. ^ 【ヤクルト】ドラ5の快足ルーキー・並木秀尊がプロ初昇格 吉田大喜が抹消」『スポーツ報知』2021年4月3日。2021年4月3日閲覧
  8. ^ 【ヤクルト】『サニブラウンに勝った男に勝った男』並木がプロ初盗塁 「必ず決めてやると思って」」『中日スポーツ・東京中日スポーツ』2021年4月13日。2021年11月18日閲覧
  9. ^ 【ヤクルト】並木秀尊がプロ初安打&初打点「少しホッとしています」 チームは阪神戦初勝利」『スポーツ報知』2021年5月18日。2021年5月19日閲覧
  10. ^ “パッキャオ似”ヤクルト並木秀尊、強烈プロ初安打初打点「少しホッと」」『日刊スポーツ』2021年5月18日。2021年5月19日閲覧
  11. ^ 『プロ野球カラー名鑑2022』ベースボール・マガジン社、25頁。
  12. ^ 【ヤクルト】並木秀尊、“メダリストトレ”導入…北京五輪男子リレー銀の高平慎士氏の指導受ける」『スポーツ報知』2021年12月19日。2024年1月25日閲覧
  13. ^ 【セパ公示】(12日)ヤクルトが特例2022の代替選手で内川聖一ら14人を登録」『スポーツ報知』2022年7月12日。2022年7月12日閲覧
  14. ^ コロナ禍のヤクルト 緊急スタメン発表 並木が1番でプロ初先発、6番西浦、7番武岡は今季初」『Sponichi Annex』2022年7月12日。2022年7月12日閲覧
  15. ^ ヤクルト 中日戦降雨中止で並木のプロ初スタメンが“幻”に…ネット「楽しみだったけど残念」」『Sponichi Annex』2022年7月12日。2022年7月13日閲覧
  16. ^ イースタン・リーグ表彰 | 2022年 表彰選手」『NPB.jp 日本野球機構』。2024年1月24日閲覧
  17. ^ ヤクルト・並木秀尊が50万円増の年俸900万円で更改「レギュラーを目指して」」『サンケイスポーツ』2022年11月16日。2024年1月25日閲覧
  18. ^ a b 【ヤクルト】並木秀尊が増額更改 西川遥輝の加入で競争激化対策は自分磨き「同じ土俵で戦うと劣ってしまう」」『スポーツ報知』2023年11月20日。2024年1月24日閲覧
  19. ^ 24年度「開幕一軍」の登録公示 ヤクルトは西川・嘉弥真ら新戦力含む27名」『BASEBALL KING』2024年3月28日。2024年3月31日閲覧
  20. ^ ヤクルトにまた故障者…並木が下半身のコンディション不良で離脱 高津監督は「もう分かんないよ」と嘆き」『Sponichi Annex』2024年3月31日。2024年3月31日閲覧
  21. ^ ヤクルト・高津監督、左肩脱臼の並木秀尊について説明「くせにならないように固定。それから何週間か様子を見て」」『サンケイスポーツ』2024年7月4日。2024年7月8日閲覧
  22. ^ 【ヤクルト】ドラ5並木秀尊と仮契約 50メートル5秒32の俊足外野手に背番0」『スポーツ報知』2020年11月27日。2023年6月24日閲覧
  23. ^ 『サニブラウンに勝った男』に勝った男、ドラフト5位・並木がいきなり自慢の『足』アピール【ヤクルト】」『中日スポーツ』2021年2月15日。2021年3月19日閲覧
  24. ^ 【ヤクルト】ドラ1の木沢尚文がファンに呼びかけ「ナオ君、ナオちゃんと呼んで」」『スポーツ報知』2020年12月1日。2022年3月5日閲覧
  25. ^ 我が愛しのスタジアム 明治神宮野球場 プロと共存する大学野球の聖地」『週刊ベースボール』2020年5月30日。2021年3月19日閲覧
  26. ^ ヤクルト5位・並木 憧れ神宮駆ける!意外な縁明かす「警備のアルバイトで働いていた」」『スポニチ Sponichi Annex』2020年10月31日。2021年3月19日閲覧
  27. ^ a b ヤクルト並木 プロ1号が先頭打者本塁打 チーム34年ぶりの“快挙弾”で先制」『スポーツニッポン』2023年7月12日。2023年7月12日閲覧

関連項目

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外部リンク

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