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吉村貢司郎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
吉村 貢司郎
東京ヤクルトスワローズ #21
2023年8月11日 横須賀スタジアム
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 東京都足立区
生年月日 (1998-01-19) 1998年1月19日(26歳)
身長
体重
183 cm
85 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2022年 ドラフト1位
初出場 2023年4月2日
年俸 2100万円(2024年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
獲得メダル
日本の旗 日本
アジア プロ野球チャンピオンシップ
2023

吉村 貢司郎(よしむら こうじろう、1998年1月19日 - )は、東京都足立区出身のプロ野球選手投手)。右投右打。東京ヤクルトスワローズ所属。

経歴

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プロ入り前

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足立区立興本小学校2年生の時に野球を始め、足立区立第八中学校在学中は硬式野球のクラブチームである足立ベルモントボーイズでプレーした。

日本大学豊山高等学校に進学し、1年秋からエースを務めた。3年夏の東東京都大会では決勝まで進出したが、オコエ瑠偉らを擁する関東第一高等学校に敗れた[2]。3年間で甲子園大会出場はなし。

國學院大學に進学し、2年春からリーグ戦に登板したが怪我に苦しみ、4年秋のリーグ戦では1試合の登板に留まった。プロ志望届を提出したが、2019年のドラフト会議では指名がなかった[3]。1学年上に清水昇、同期に横山楓、1学年下に小川龍成がいた。卒業後は東芝に入社。

2020年第91回都市対抗野球大会で登板し、152km/hを計測した[4]

2021年第92回都市対抗野球大会予選ENEOS戦で自己最速の153km/hを計測して完封勝利を記録するなど活躍したが、同年のドラフト会議での指名はなかった[5]。その後、ENEOSの補強選手として第92回都市対抗野球大会に出場した[6]

3年目の2022年は春に行われたJABA東京スポニチ大会で優勝。JR九州との決勝で完封勝利を記録した[7]第93回都市対抗野球大会に出場したが、1回戦で北海道ガスに敗れた[8]

同年10月6日、セ・リーグ優勝チーム・東京ヤクルトスワローズとの練習試合で、同年三冠王村上宗隆から空振り三振を奪うなど、3回を投げて被安打3、7奪三振の好投を見せた。同月20日のドラフト会議でヤクルトから単独1位指名を受け、2度のドラフト指名漏れからの雪辱を果たした[9]。11月24日、横浜市内のホテルで入団交渉を行い、契約金1億円プラス出来高払い5000万円、年俸1600万円で合意し、背番号は21となった[10]

ヤクルト時代

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2023年は、先発投手として開幕ローテーション入りを果たし、4月2日の広島東洋カープ戦(神宮球場)でプロ初登板し、5回85球、5安打2失点で同点のまま降板したため、勝敗は付かなかった[11]。4月30日の阪神タイガース戦(神宮)で、6回2安打1失点の好投を見せ、7連敗中だったチームを勝利に導き、5度目の登板でプロ初勝利を手にした[12]。続く5月9日の阪神戦(甲子園球場)では、6回無失点に抑えて2勝目を挙げたが、開幕から8試合に登板していた5月25日、右前腕を痛め[13]、疲労などのコンディションを考慮し初めて出場選手登録を抹消された[14]。9月3日に一軍に復帰[13]

選手としての特徴・人物

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「振り子投法」と呼ばれる始動する際に左足を後方の一塁側に上げてから前方へ振り上げる独特なフォームが特徴[15]。最速153km/hの直球とスライダーフォークとのコンビネーションを軸としている[15]

愛称は「よっし[15]

目標とする選手は大谷翔平[15]

座右の銘は「継続は力なり」[15]

詳細情報

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年度別投手成績

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W
H
I
P
2023 ヤクルト 12 11 0 0 0 4 2 0 0 .667 257 60.1 66 9 14 0 2 46 1 0 31 29 4.33 1.33
2024 23 23 1 1 1 9 8 0 0 .529 584 138.1 144 8 39 3 2 114 0 0 55 49 3.19 1.32
通算:2年 35 34 1 1 1 13 10 0 0 .565 841 198.2 210 17 53 3 4 160 1 0 86 78 3.53 1.32
  • 2024年度シーズン終了時

年度別守備成績

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投手












2023 ヤクルト 12 2 8 0 0 1.000
2024 23 3 18 0 1 1.000
通算 35 5 26 0 1 1.000
  • 2024年度シーズン終了時

表彰

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記録

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初記録
投手記録
打撃記録
  • 初打席:2023年4月2日、対広島東洋カープ3回戦(明治神宮野球場)、2回裏に玉村昇悟から空振り三振
  • 初打点:2023年5月24日、対阪神タイガース11回戦(明治神宮野球場)、3回裏に西勇輝から右翼犠飛
  • 初安打:2023年9月3日、対阪神タイガース22回戦(明治神宮野球場)、3回裏に伊藤将司から右前安打
その他の記録

背番号

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  • 21(2023年 - )

代表歴

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脚注

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  1. ^ ヤクルト - 契約更改 - プロ野球」『日刊スポーツ』。2023年12月8日閲覧
  2. ^ 関東第一 5年ぶりV!毎回19安打14得点、オコエ歓喜」『スポニチ Sponichi Annex』2015年7月28日。2022年9月6日閲覧
  3. ^ 公益財団法人 全日本大学野球連盟」『www.jubf.net』。2022年9月6日閲覧
  4. ^ 東芝が初戦敗退も1年目の右腕・吉村が152キロ計測」『スポニチ Sponichi Annex』2020年11月23日。2022年9月6日閲覧
  5. ^ 東芝ドラフト候補・吉村が自己最速153キロで名門ENEOSを4安打完封、10K「自信になりました」」『スポニチ Sponichi Annex』2021年9月27日。2022年9月6日閲覧
  6. ^ 東芝のエース吉村 春に続き都市対抗野球でも頂点狙う!12年ぶり8度目V導く」『スポニチ Sponichi Annex』2022年7月18日。2022年9月6日閲覧
  7. ^ 東芝が2004年以来、17大会ぶりの優勝 プロ注目の吉村貢司郎が6安打完封で導く」『スポニチ Sponichi Annex』2022年3月9日。2022年9月6日閲覧
  8. ^ 創部5年目の北海道ガスが“ドラ1候補”を倒せた理由…剛速球を「打たない」練習とは」『Full-Count』2022年7月25日。2022年9月6日閲覧
  9. ^ 【ドラフト会議】ヤクルトが東芝右腕・吉村貢司郎を一本釣り! 村上K斬り、最速153キロ誇る本格派右腕」『Sponichi Annex』2022年10月20日。2022年10月20日閲覧
  10. ^ ヤクルトD1位・吉村貢司郎「日本を背負えるような投手に」 契約金1億円プラス出来高」『サンスポ』2022年11月25日。2023年6月22日閲覧
  11. ^ 【ヤクルト】ドラ1吉村貢司郎プロ初勝利お預け「立ち上がり失点は反省」5回2失点も同点で降板」『日刊スポーツ』2023年4月2日。2023年6月22日閲覧
  12. ^ ヤクルトD1位・吉村貢司郎が〝5度目の正直〟でプロ初勝利 チームの連敗「7」で止めた!」『サンスポ』2023年4月30日。2023年6月22日閲覧
  13. ^ a b プロ野球2023年ルーキーの現状 新人王候補は不在もキラリと光る原石多数」『スパイア』2023年9月7日。2023年9月7日閲覧
  14. ^ ヤクルトD1位・吉村貢司郎が今季初めて登録抹消 24日の阪神戦を4回70球で降板」『サンスポ』2023年5月25日。2023年6月22日閲覧
  15. ^ a b c d e 森祥太郎「高津ヤクルトは東芝・吉村貢司郎! ドラフト指名非公表の方針から急転!村上K斬り153キロ右腕を1位指名」『サンスポ』2022年10月20日。2023年4月12日閲覧
  16. ^ 2024年9、10月度「大樹生命月間MVP賞」受賞選手 (セントラル・リーグ)」『NPB.jp 日本野球機構』2024年10月22日。2024年10月22日閲覧
  17. ^ 【ヤクルト】ドラ1吉村貢司郎プロ初登板初先発5回2失点、同点で降板し初勝利お預け」『日刊スポーツ』2023年4月2日。2023年4月2日閲覧
  18. ^ 【ヤクルト】吉村貢司郎「長かったです」5度目先発プロ初勝利 2度の指名漏れ乗り越えた苦労人」『日刊スポーツ』2023年4月30日。2023年5月7日閲覧
  19. ^ 鎌田良美「【ヤクルト】吉村貢司郎プロ初完投、初完封6勝「みんなからおめでとうという言葉もいただいた」」『日刊スポーツ』2024年9月4日。2024年9月4日閲覧

関連項目

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外部リンク

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