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沼田翔平

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
沼田 翔平
東京ヤクルトスワローズ #015
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 北海道旭川市
生年月日 (2000-06-24) 2000年6月24日(24歳)
身長
体重
175 cm
77 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2018年 育成選手ドラフト3位
初出場 2020年8月6日
年俸 430万円(2024年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

沼田 翔平(ぬまた しょうへい、2000年6月24日 - )は、北海道旭川市出身のプロ野球選手投手育成選手)。右投右打。東京ヤクルトスワローズ所属。

経歴

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プロ入り前

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旭川市立神居小学校では4年生時に野球を始めるも、シラカバアレルギーを発症し、バレーボールに転向。6年生時に永山ウィングのスパイカーとして全道優勝を経験。旭川市立神居中学校で再び野球に転向し、軟式野球部に所属した[2]

旭川大高校では1年春からベンチ入りし、主力投手として活躍。3年夏はエースとして北北海道大会を勝ち抜き9年ぶりの優勝に貢献した。第100回全国高等学校野球選手権記念大会では初戦の佐久長聖高校戦に先発し、8回4失点(自責0)と粘投したが、チームはタイブレークの末敗れた[3]。野球部の1学年後輩に持丸泰輝がいる。

2018年10月25日に行われたドラフト会議で、読売ジャイアンツに育成ドラフト3位指名を受け、支度金200万円、年俸240万円(いずれも推定)という条件で入団した。背番号は016[4]。担当スカウトは柏田貴史[5]

巨人時代

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2020年はオープン戦で6試合に登板し、防御率1.42と好投。このときは時期尚早であると支配下登録を見送られたが、新型コロナウイルス流行の影響で開幕が延期になった際の個人調整期間の姿勢が首脳陣に高く評価され、5月31日、支配下登録されることが発表された[6][7][注 1]。推定年俸は420万円、新背番号は92となった[6][7]。8月4日に初めて一軍登録されると[8]、8月6日の阪神タイガース戦(阪神甲子園球場)で一軍初登板を果たし[9]、一軍では5試合に登板した。二軍ではすべて中継ぎで33試合に登板し、5勝1敗6セーブ、防御率2.86を記録[10]。同僚の太田龍山川和大らとともに最多勝利投手賞を獲得し[11]、シーズン終盤はクローザーを任された[12]。オフに、80万円増の推定年俸500万円で契約を更改した[12]

2021年は、一軍で2試合に登板したもの、11月15日、育成契約への移行を前提として自由契約とすることを通告された[13]。12月10日、20万円増となる推定年俸520万円で育成選手として再契約した[14]。背番号は092に変更された[15]

2022年は、二軍の開幕から11試合連続自責点0を記録するなど、26試合登板で、2勝4敗、防御率3.81を記録[16]。10月28日、球団から戦力外通告を受けた[16][17]

ヤクルト時代

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2022年11月10日、東京ヤクルトスワローズが獲得の基本合意に至ったと発表した[18]。翌11日から坊っちゃんスタジアム愛媛県松山市)で秋季キャンプ[19]に参加する。11月24日、正式に育成選手契約を結び、背番号は015、推定年俸は400万円となった[20][21]

2023年は、イースタン・リーグでは19試合に登板し、1勝8敗、防御率5.13という成績だったが、並行して尾花高夫二軍投手コーチの指導のもと肉体強化に取り組み、シーズン終了後はみやざきフェニックス・リーグに参加[22]。11月18日、30万円増となる推定年俸430万円で契約を更改した[23]。11月25日からは台湾で行われたアジアウインターベースボールリーグに参加し、先発3試合で2勝0敗、防御率0.47と好成績を残した[24]

2024年はイースタン・リーグで前年を上回る28試合に登板したが、4勝5敗、防御率4.26に終わり、同年限りで2度目の戦力外通告を受けた[25]

選手としての特徴

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オーバースロー[注 2]から繰り出される最速149km/hのストレート[12]と安定したコントロールが武器。当時の巨人監督、原辰徳からは、直球でも変化球でも投球スタイルが変わらない点やコントロール、勝負度胸が評価されている[6]

ドラフト指名された当時は、身長175cm、体重64kg、体脂肪率5%と小柄で細身であったが[4][28]、プロ入り後に体重増加・筋肉量増加に努め、2020年12月には体重78kgまで増量した[6]

詳細情報

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年度別投手成績

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W
H
I
P
2020 巨人 5 0 0 0 0 0 0 0 0 .000 23 4.1 6 1 4 0 0 3 1 0 5 5 10.38 2.31
2021 2 0 0 0 0 0 0 0 0 .000 11 2.1 3 1 1 1 0 3 0 0 2 2 7.71 1.71
通算:2年 7 0 0 0 0 0 0 0 0 .000 34 6.2 9 2 5 1 0 6 1 0 7 7 9.45 2.10
  • 2023年度シーズン終了時

年度別守備成績

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投手












2020 巨人 5 0 3 0 0 1.000
2021 2 0 1 0 0 1.000
通算 7 0 4 0 0 1.000
  • 2023年度シーズン終了時

記録

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初記録

背番号

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  • 016(2019年 - 2020年5月31日)
  • 92(2020年6月1日 - 2021年)
  • 092(2022年)
  • 015(2023年 - )

登場曲

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脚注

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注釈

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  1. ^ 高卒2年目までの育成投手が支配下登録されたのは、読売ジャイアンツ初となった[6]
  2. ^ 巨人時代の2021年途中からサイドスローに転向したが、2022年にはオーバースローに戻している[26][27]

出典

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  1. ^ ヤクルト - 契約更改」日刊スポーツ。2023年11月21日閲覧
  2. ^ 旭川大高146キロ右腕・沼田、兄の夢背負い「プロで勝負」甲子園で自信に」スポーツ報知、2018年9月28日。2021年4月30日閲覧
  3. ^ 佐久長聖 対 旭川大高」『日刊スポーツ』。2021年4月30日閲覧
  4. ^ a b 【巨人】育成ドラ3沼田翔平、背番号“016”「将来は菅野さんのように」」スポーツ報知、2018年11月14日。2021年4月30日閲覧
  5. ^ ドラフト指名選手、スカウトが注目したポイントは? 球団コメントを一挙公開<セ・リーグ>」ベースボールチャンネル、2018年10月26日。2021年4月30日閲覧
  6. ^ a b c d e 65キロの軽量級投手・沼田翔平を原監督が支配下登録した理由」『ショウアップナイター』2020年6月5日。2020年9月15日閲覧
  7. ^ a b 巨人沼田が支配下登録「いろいろな方に支えられた」」日刊スポーツ、2020年5月31日。2021年4月30日閲覧
  8. ^ 育成出身の巨人・沼田が1軍初昇格」サンケイスポーツ、2020年8月4日。2021年4月30日閲覧
  9. ^ 巨人・沼田がプロ初登板「落ち着いてマウンドに立てた」」スポーツニッポン、2020年8月6日。2021年4月30日閲覧
  10. ^ 2020年度 読売ジャイアンツ 個人投手成績(イースタン・リーグ)」日本野球機構。2021年4月30日閲覧
  11. ^ 2020年度 表彰選手(イースタン・リーグ)」日本野球機構。2021年4月30日閲覧
  12. ^ a b c 巨人沼田は80万増 今季超えへ野上に弟子入り」日刊スポーツ、2020年12月5日。2021年4月30日閲覧
  13. ^ 巨人田中豊樹、鍬原拓也、ウレーニャら12選手が自由契約、育成で再契約方針」日刊スポーツ、2021年11月15日。2021年12月5日閲覧
  14. ^ 【巨人】沼田翔平が520万円でサイン 来季は育成で再出発」スポーツ報知、2021年12月10日。2021年12月27日閲覧
  15. ^ 巨人 支配下5選手の背番号変更を発表 レギュラー定着へ吉川尚輝が2、松原聖弥は9」デイリースポーツ、2021年12月27日。2021年12月27日閲覧
  16. ^ a b 【巨人】戦力外3選手あいさつ 沼田翔平「心の整理がついていない。現役続行したい」心境明かす」日刊スポーツ、2022年10月29日。2022年11月2日閲覧
  17. ^ 来季の契約について」読売巨人軍、2022年10月28日。2022年11月9日閲覧
  18. ^ 【ヤクルト】三ツ俣大樹、尾仲祐哉、沼田翔平の3選手と合意発表 11日から秋季キャンプに参加」日刊スポーツ、2022年11月10日。2022年11月10日閲覧
  19. ^ 2022年秋季キャンプ要項および参加メンバーについて(11月1日現在)」東京ヤクルトスワローズ、2022年11月1日。2022年11月10日閲覧
  20. ^ 【ヤクルト】元巨人の沼田翔平が背番号「015」で正式契約、三ツ俣大樹「66」尾仲祐哉は「52」」『スポーツ報知』2022年11月24日。2024年5月1日閲覧
  21. ^ 【ヤクルト】三ツ俣大樹と尾仲祐哉は支配下契約、沼田翔平は育成で正式契約」『日刊スポーツ』2022年11月24日。2024年5月1日閲覧
  22. ^ ヤクルトのイケメン右腕、沼田翔平が高津監督の御前で7回2失点の快投!23歳次世代スター候補」サンスポ、2023年10月23日。2023年12月18日閲覧
  23. ^ 【ヤクルト】2023年契約更改一覧」『スポーツ報知』。2024年5月1日閲覧
  24. ^ 全記錄查詢」亞洲冬季棒球聯盟 Asia Winter Baseball League。2023年12月18日閲覧
  25. ^ 来季の契約について”. 東京ヤクルトスワローズ (2024年10月26日). 2024年10月26日閲覧。
  26. ^ 巨人沼田翔平がサイドスローでブルペン投球、肘の角度を入念チェック」『日刊スポーツ』2021年8月27日。2024年5月1日閲覧
  27. ^ 【巨人】沼田翔平が7試合連続無失点 昨季サイド挑戦も上投げに戻し防御率0・00継続 2軍楽天戦」『スポーツ報知』2022年6月5日。2024年5月1日閲覧
  28. ^ 巨人育成3位沼田、直球とルックスで次代のスターだ」日刊スポーツ、2018年11月2日。2021年4月30日閲覧

関連項目

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外部リンク

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