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伏見隆

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
伏見 隆
ふしみ たかし
内閣府地方創生推進室より公表された肖像
生年月日 (1968-04-25) 1968年4月25日(56歳)
出生地 日本の旗 日本 大阪府枚方市
出身校 京都産業大学経営学部
立命館大学大学院政策科学研究科博士課程前期(中退)
前職 商社員
所属政党無所属→)
みんなの党→)
(無所属→)
大阪維新の会
サイン
公式サイト 伏見たかし公式ホームページ

当選回数 3回
在任期間 2015年9月23日 - 現職

選挙区 枚方市選挙区
当選回数 1回
在任期間 2011年4月30日 - 2015年4月29日

当選回数 2回
在任期間 2003年 - 2011年
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伏見 隆(ふしみ たかし、1968年昭和43年〉4月25日[1] - )は、日本政治家大阪府枚方市長(3期)。大阪府議会議員(1期)、枚方市議会議員(2期)を務めた。

略歴

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大阪府枚方市生まれ。うみのほし幼稚園、枚方市立高陵小学校枚方市立第一中学校大阪府立寝屋川高等学校卒業。

1年間の浪人生活を経た後、1988年京都産業大学経営学部へ入学。

大学在学中の1991年、大学を休学しアメリカ合衆国ウェストバージニア州に留学し、1993年に京都産業大学経営学部を卒業した[2]

1993年、極東貿易株式会社に入社。2001年まで8年間、同社に勤務した[3]

2002年立命館大学大学院政策科学研究科博士課程前期に入学。

2003年枚方市議会議員選挙に無所属で出馬し、初当選。

2004年、立命館大学大学院を中退。

2007年、枚方市議に再選。

2011年大阪府議会議員選挙に枚方市選挙区からみんなの党公認で出馬し、当選した。

2014年5月に大阪維新の会とみんなの党の統一会派に参加、同年にみんなの党が解党した後も無党籍のまま維新会派に留まった。

2015年の大阪府議選への出馬は見送り、同年7月9日、枚方市長選挙への立候補を表明する[4]。出馬表明の際には市長選には無所属で立候補する意向を示していたが、最終的には大阪維新の会の公認を受けて出馬。当初、自由民主党は大阪府連の枚方支部が擁立した元関西テレビ部長の難波秀哉を推していたが、大阪11区(枚方市・交野市)選出の代議士である佐藤ゆかりが支部長を務める自民党大阪府第11選挙区支部は現職の竹内脩市長を支持したため、自民党の支持層が分裂[5]公明党は自主投票とした。大阪維新の会公認の伏見が竹内、難波ら3人の対立候補を破り、当選した[6]。投票率は38.70%[7]。同年9月25日、枚方市役所に初登庁し、正式に市長に就任した[8]

※当日有権者数:332,165人 最終投票率:38.70%(前回比:+2.57pts)

候補者名年齢所属党派新旧別得票数得票率推薦・支持
伏見隆47大阪維新の会55,156票44.27%
竹内脩66無所属52,801票42.38%(支援)自民党大阪府第11支部・民主党日本共産党
難波秀哉60無所属9,517票7.64%(支援)自民党枚方支部
福川ひろこ52無所属7,122票5.72%

2019年9月に行われた枚方市長選挙で、再選した[9]

※当日有権者数:332,165人 最終投票率:36.90%(前回比:-1.8pts)

候補者名年齢所属党派新旧別得票数得票率推薦・支持
伏見隆51大阪維新の会69,620票57.35%
大橋智洋40無所属51,782票42.65%(推薦)自民党・連合大阪

2023年9月3日、枚方市長選で3選。

※当日有権者数:328,870人 最終投票率:31.17%(前回比:-5.73pts)

候補者名年齢所属党派新旧別得票数得票率推薦・支持
伏見隆55大阪維新の会77,668票77.02%
永田吉康69無所属23,170票22.98%(推薦)日本共産党

政策・主張

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  • 2019年4月1日、LGBTなど性的少数者のカップルが婚姻に相当する関係にあると認める「パートナーシップ宣誓制度」を開始した[10]
  • 2020年4月23日、新型コロナウイルス対策の財源に充てるため、自身の5月から2021年3月までの月額給与の減額率を現行の20%から30%に変更すると発表した。副市長、教育長、上下水道事業管理者、病院事業管理者、常勤の監査委員についても同期間の月額給与の減額率を上げる[11]

不祥事・騒動

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旧統一教会との関係

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2022年9月9日、枚方市は2019年度から2021年度の間、計3回にわたり世界平和統一家庭連合(旧統一協会)の関連団体のイベントに伏見がメッセージを送っていたと明らかにした。イベントの関係者が市役所へ表敬訪問し、副市長が応対したこともあり、市は「旧統一教会が関与していることを認識していなかった。今後は市民に疑念を抱かれないように対応する」としていた[12]

公職選挙法違反の疑い

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2023年の枚方市長選投開票日の約2週間後にあたる9月15日夜、枚方市内の日本料理店で「祝勝会」の横断幕が掲げられた集会に参加していた。公職選挙法では事後買収を防止する目的から選挙後の当選祝賀会の開催を禁じており、伏見は取材に対し「選挙対策スタッフの解散式という認識だった。当選のお礼ではなく、選挙運動協力へのお礼が目的だった」「(横断幕を見て)まずいと思ったが、外してほしいとは言わなかった。誤解を招く表現で、私の注意不足だった」と釈明した[13][14]。日本維新の会は10月1日付で伏見を口頭注意処分とした[15]

10月11日、市議会で「法律違反のおそれがある行為は許されない。猛省を促すとともに責任を強く問う」などとする問責決議案が賛成多数で可決された[16][17]

11月30日、元市議ら市民69人が公職選挙法違反(当選祝賀会の禁止)容疑で枚方警察署に告発状を提出し[18]、12月28日に受理された[19]大阪地方検察庁は2024年7月22日付で起訴猶予処分とした[20]

教育長人事を巡る混乱、問責決議の可決

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2024年3月、伏見は副教育長を教育長に充てる人事案を主要野党会派へ打診したが、承諾を得らなかったため同月の議会への提出を見送った。一方で長期の教育長不在は好ましくないとして、6月4日に正副議長と維新を含む主要会派は伏見に人事案の早期提出を求める要望をしたが、伏見が同月14日に3月と同じ人事案を議運委に提出したため、主要会派が「議会軽視だ」と反発[21]。維新市議団も同日の会合で反対を決めた。伏見は24日の議会で人事案の取り下げを表明したが、28日の市議会では自民・公明・旧民主系など4会派が、教育長人事を巡り混乱を招いたとして、伏見に対する問責決議案を提出。維新内では決議案に対する意見が割れたが、最終的に採決前の退席という折衷案で一致し、反対はしなかった。問責決議は賛成多数で可決され、自身にとって上述の「祝勝会」の件以来2度目となる問責決議を受けた伏見は議会後、「(維新会派が)退席とは議場で初めて知った。反対してほしかった」と述べた[22]

脚注

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  1. ^ 『全国歴代知事・市長総覧』日外アソシエーツ、2022年、292頁。
  2. ^ 市長室へようこそ - 枚方市ホームページ
  3. ^ プロフィール|伏見たかし オフィシャルweb
  4. ^ “選挙:枚方市長選 伏見氏出馬へ/大阪”. 毎日新聞. (2015年7月10日). http://senkyo.mainichi.jp/news/20150710ddlk27010374000c.html 2015年9月29日閲覧。 
  5. ^ “枚方市長選の敗因 “党分裂の火元”佐藤ゆかり議員に怒りの声”. 日刊ゲンダイ. (2015年9月3日). http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/163335/1 2015年9月29日閲覧。 
  6. ^ “大阪・枚方市長選、維新系の新顔が初当選 現職を破る”. 朝日新聞. (2015年8月31日). http://www.asahi.com/articles/ASH8Z5FS9H8ZPTIL02K.html 2015年12月31日閲覧。 
  7. ^ “枚方市長選、大阪維新の新人伏見氏が初当選”. 日本経済新聞. (2015年8月30日). https://www.nikkei.com/article/DGXLASFS30H34_Q5A830C1PE8000/ 2015年9月29日閲覧。 
  8. ^ “伏見・枚方市長:初登庁 魅力ある街に/大阪”. 毎日新聞. (2015年9月25日). http://mainichi.jp/articles/20150925/ddl/k27/010/425000c 2015年12月31日閲覧。 
  9. ^ 大阪維新、勢いそのまま 枚方市長に現職再選 時事通信社 2019年9月1日配信 2019年9月4日閲覧
  10. ^ 定例記者会見(平成31年2月) | 枚方市ホームページ
  11. ^ コロナ対策へ市長等特別職給与減額” (PDF). 枚方市役所 (2020年4月23日). 2020年6月2日閲覧。
  12. ^ “関連団体催しに市長メッセージ 枚方・旧統一教会 /大阪”. 毎日新聞. (2022年9月11日). https://mainichi.jp/articles/20220911/ddl/k27/040/199000c 2022年10月27日閲覧。 
  13. ^ “大阪・枚方市の伏見隆市長、3選後に「祝勝会」参加…公選法抵触の恐れ”. 読売新聞. (2023年10月1日). https://www.yomiuri.co.jp/national/20231001-OYT1T50100/ 2023年10月1日閲覧。 
  14. ^ “維新の枚方市長が3選後に「祝勝会」出席 公選法抵触恐れ 大阪”. 毎日新聞. (2023年10月1日). https://mainichi.jp/articles/20231001/k00/00m/010/166000c 2023年10月1日閲覧。 
  15. ^ “「祝勝会」問題で枚方市長謝罪 維新・吉村代表「公選法違反の恐れ」”. 毎日新聞. (2023年10月2日). https://mainichi.jp/articles/20231002/k00/00m/040/347000c 2023年10月14日閲覧。 
  16. ^ “枚方市長に問責決議 市議会…「祝勝会」問題”. 読売新聞. (2023年10月12日). https://www.yomiuri.co.jp/local/osaka/news/20231011-OYTNT50161/ 2023年10月14日閲覧。 
  17. ^ “枚方市長への問責決議案を議会が可決 選挙後の「祝勝会」参加問題で”. 朝日新聞. (2023年10月13日). https://www.asahi.com/sp/articles/ASRBD7TQGRBDOXIE01K.html 2023年10月14日閲覧。 
  18. ^ “大阪維新の会所属市長「祝勝会」参加で市民ら告発…枚方署「受理可否を検討」”. 読売新聞. (2023年12月27日). https://www.yomiuri.co.jp/local/kansai/news/20231201-OYO1T50008/ 2024年1月7日閲覧。 
  19. ^ “公選法違反疑いの告発受理 昨年9月の枚方市長選”. 産経新聞. (2024年1月5日). https://www.sankei.com/article/20240105-KMRDS6TDSJMGHEPCX7OXEY2XU4/ 2024年1月7日閲覧。 
  20. ^ “維新・枚方市長が選挙後の「祝勝会」参加 公選法違反での告発は起訴猶予で不起訴に”. 産経新聞. (2024年8月20日). https://www.sankei.com/article/20240820-DKEPGMMRW5I5HA6KIXFDLRTX5U/ 2024年8月20日閲覧。 
  21. ^ “提出間もない教育長案を撤回…否決見通し、見送りの経緯も 枚方市長は「やることやった」”. 産経新聞. (2024年6月24日). https://www.sankei.com/article/20240624-FDW2BQ3JNRPSLO5BTBBZTMN4VA/ 2024年8月10日閲覧。 
  22. ^ “維新市長への問責決議に市議団反対せず…おひざ元の大阪で目立つごたごた 万博でも逆風”. 産経新聞. (2024年6月28日). https://www.sankei.com/article/20240628-UOQZQGGEZFO5DMR565TBN2YBCI/ 2024年8月10日閲覧。 

外部リンク

[編集]
公職
先代
竹内脩
枚方市旗 大阪府枚方市長
2015年 -
次代
現職