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大西秀人

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
大西 秀人
おおにし ひでと
内閣府地方創生推進室より公表された肖像
生年月日 (1959-08-23) 1959年8月23日(65歳)
出生地 香川県綾歌郡飯山町
出身校 東京大学法学部
所属政党 無所属
公式サイト 大西ひでと

高松市旗 第16代 高松市長
当選回数 5回
在任期間 2007年5月2日 - 現職
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大西 秀人(おおにし ひでと、1959年昭和34年〉8月23日[1] ‐ )は、日本総務官僚政治家香川県高松市、第16代市長[2](5期目)。香川県広域水道企業団副企業長。

来歴

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香川県綾歌郡飯山町(現丸亀市飯山町)出身。香川県立丸亀高等学校東京大学法学部卒業。1982年昭和57年)4月、自治省入省。島根県総務部長、総務省自治財政局地域企業経営企画室長、総務省情報通信政策局地域放送課長などを務め退官。

1期目

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2006年(平成18年)9月、増田昌三市長が市議会で引退を表明した。市議会の保守系最大会派同志会の出馬要請に応えて総務省を退官し、11月に立候補を表明。自民公明の推薦を受け、連合香川自治労県本部と政策協定を締結し、マニフェストを纏めて無所属で出馬した[3] [4]

2007年4月15日告示の市長選挙は、大西以外に届け出がなく、初の新人無投票当選になった[注釈 1]。当選後、「都市の中枢拠点性を強化し、すべての市民が暮らすことに誇りを持てる高松をつくり上げたい」と抱負を述べた[4]

マニフェストは、「イノベ―ト高松~夢と誇りを持て!」、「文化の重視」と「人間性の回復」を基本理念とし、「真の田園都市・高松」の構築をキャッチフレーズに掲げた。「高松・まちづくり」、「高松・人づくり」」、「高松・行政改革」をスローガンとし、「7つの政策キーワードに50の施策」を掲げた[3]

市長選挙で掲げた「文化の重視」と「人間性の回復」を基本理念としたマニフェストに沿って、第5次総合計画の策定や自治基本条例の制定、自転車を活用したまちづくりなどを推進した[5]

2期目

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2010年(平成22年)12月議会で、「引き続いてかじ取り役を担いたい」と無所属での再選出馬を表明した。告示前に市議会の自民公明会派や連合香川と政策協定を結んで支援体制を整えた。2011年2月、新マニフェストを発表した[5]

2011年4月17日告示の市長選挙は、現職であった大西以外に届け出がなく、初の2期連続の無投票当選になった。当選後、新マニフェストに掲げた施策を着実に実行に移し、高松市のさらなる飛躍発展を図る。特に「コミュニティーの再生」と「安全安心な生活の保障」は最重点で取り組みたいと抱負を語る[5]

新マニフェストは、「刷新継続!」をキャッチフレーズに掲げた。「高松クリエイティブ・イノベーション~創造性豊かな海園・田園・人間都市へ」をテーマとし、「12の政策キーワードに60の施策」を掲げた[3]

市長選挙で掲げたマニフェストに沿って、地域コミュニティーの再生や創造都市の構築などを推進した[6]

3期目

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2015年(平成27年)4月19日告示の市長選挙は、無所属で現職の大西秀人に、無所属新人の元共産党市議の多田久幸が挑む、12年ぶりの選挙戦になった[7]。4月26日の投開票結果は、現職の大西が3選を果たした。当選後、「かじ取り役の責任を果たしながら目に見える形で成果を示したい」と語る。投開票結果は下記の通り[6]

※当日有権者数:345,690人 最終投票率:47,61%(前回比:pts)

候補者名年齢所属党派新旧別得票数得票率推薦・支持
大西秀人55無所属130,673票83.1%推薦:自民 公明
多田久幸69無所属26,668票16.9%推薦:共産

新マニフェストは、「イノベーションを継続! 創造性豊かな海園・田園・人間都市へ」をキャッチフレーズに掲げる。テーマを、「3つの指向」を意識して施策を展開し、「3つの方法論」を徹底して市政の信頼回復に努めるとし、「7つの都市づくりをキーワードに60の施策」を掲げた[8]

市長選挙で掲げたマニフェストに沿って、高松市防災合同庁舎・高松市立みんなの病院屋島レクザムフィールドなどの拠点施設の整備を進めた。また、空き家の適正管理や活用に関する条例の制定、MICEの誘致による振興戦略の策定なども推進した[9]2018年4月、新たに設立された香川県広域水道企業団副企業長[10]

4期目

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2019年4月14日告示の市長選挙は、現職であった大西以外に届け出がなく、無投票当選で4選が決まった。当選後、「高松型地域共生社会」の構築や「コンパクト・プラス・ネットワーク」のまちづくりを重点に取り組みたい」と抱負を述べた[9]

新マニフェストは、「瀬戸内創造拠点都市・高松の更なる進化を」・「独創指向」、「未来指向」、「世界指向」を大切にして"持続可能で多様性を尊重する共生都市"を目指すをキャッチフレーズに掲げる。「老若男女の笑顔が輝く元気な高松の創生」をテーマとし、「6つのまちづくりをキーワードに63の施策」を掲げた[9][11]

同年12月3日、LGBTなど性的少数者のカップルが婚姻に相当する関係にあると認める「パートナーシップ宣誓制度」を2020年4月に導入すると発表した[12]

2020年5月28日、新型コロナウイルス対策の財源に充てるため、自身の7月から12月までの月額給与を20%減額すると発表した。副市長については10%、教育長と常勤監査委員については8%、それぞれ同期間減額する[13]

5期目

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2023年4月23日投開票の市長選挙では、現職の大西秀人に、無所属新人の灘波博司が挑む、8年ぶりの選挙戦となった。

大西秀人が90,485票、灘波博司が52,798票で5期目の当選。(5期目でありながら、度重なる無投票により2度目の選挙)

年譜

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役職

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その他

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  • 父の大西末廣(1931年 - 2004年)は、香川県議会議員を連続10期務めた県議会の重鎮[2]。香川県議会議長[16]。丸亀市名誉市民[16]
  • 映画百年の時計』に、市長役として本人が友情出演。

脚注

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注釈

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  1. ^ 市長選挙の無投票当選は3回目である。

出典

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  1. ^ 『全国歴代知事・市長総覧』日外アソシエーツ、2022年、366頁。
  2. ^ a b 『香川県人物・人材リスト』52頁。
  3. ^ a b c 大西秀人 著 『高松クリエイティブ・イノベーションへの挑戦』、ぎょうせい、2013年、6・200-211頁。
  4. ^ a b 「高松市長に大西氏/初の新人無投票」・「大西さん決意新た/父と同じ政治の道」『四国新聞』、2007年4月16日。
  5. ^ a b c 「高松市長 大西氏再選」『四国新聞』、2011年4月18日。
  6. ^ a b 「高松市長 大西氏3選」『四国新聞』、2015年4月27日。
  7. ^ 「2市長選挙きょう告示」『四国新聞』、2015年4月19日。
  8. ^ 「大西ひでとマニフェスト2015」、大西ひでと後援会事務所、2015年。
  9. ^ a b c 「高松市長 大西氏4選」『四国新聞』、2019年4月15日
  10. ^ 副企業長に高木氏 唯一の専任に /香川”. 毎日新聞 (2018年3月27日). 2022年1月8日閲覧。
  11. ^ 「大西ひでとマニフェスト2019」、大西ひでと後援会事務所、2019年。
  12. ^ “高松市も同性カップル「パートナーシップ宣誓制度」 証明書発行し結婚相当の扱い 来年4月から”. 瀬戸内海放送. (2019年12月3日). https://ksb.co.jp/newsweb/index/15651 2019年12月6日閲覧。 
  13. ^ “〈新型コロナ〉高松市長と特別職4人の「給料カット」へ 約300万円をウイルス対策の財源に”. 瀬戸内海放送. (2020年5月28日). https://www.ksb.co.jp/newsweb/index/17471 2020年5月29日閲覧。 
  14. ^ a b c d e f g プロフィール - 市長室 - 高松市、2019年6月27日閲覧。
  15. ^ 役員一覧 - 日本都市センター、2019年4月20日閲覧。
  16. ^ a b 名誉市民”. 丸亀市. 2015年10月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年6月15日閲覧。

著作

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  • 山野岳義・上田紘士・大西秀人 監修 『地方自治行政の実務と理論』、第一法規、2005年。ISBN-978-4-474-01869-3
  • 大西秀人 著 『高松クリエイティブ・イノベーションへの挑戦』、ぎょうせい、2013年。
  • 『香川県人物・人材リスト』日外アソシエーツ、2018年。

関連項目

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外部リンク

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公職
先代
増田昌三
高松市旗香川県高松市長
2007年 -
次代
現職