大船渡市
おおふなとし 大船渡市 | |||||
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碁石海岸(2006年) | |||||
| |||||
国 | 日本 | ||||
地方 | 東北地方 | ||||
都道府県 | 岩手県 | ||||
市町村コード | 03203-4 | ||||
法人番号 | 6000020032034 | ||||
面積 |
322.51km2 (境界未定部分あり) | ||||
総人口 |
31,653人 [編集] (推計人口、2024年10月1日) | ||||
人口密度 | 98.1人/km2 | ||||
隣接自治体 | 釜石市、陸前高田市、気仙郡住田町 | ||||
市の木 | マツ | ||||
市の花 | ツバキ | ||||
市の鳥 | ウミネコ | ||||
大船渡市役所 | |||||
市長 | 渕上清 | ||||
所在地 |
〒022-8501 岩手県大船渡市盛町字宇津野沢15番地 北緯39度04分55秒 東経141度42分31秒 / 北緯39.08189度 東経141.70856度座標: 北緯39度04分55秒 東経141度42分31秒 / 北緯39.08189度 東経141.70856度 | ||||
外部リンク | 公式ウェブサイト | ||||
ウィキプロジェクト |
大船渡市(おおふなとし)は、岩手県南部の太平洋沿岸地域に所在する都市である。1952年(昭和27年)市制施行。
概要
[編集]岩手県陸前高田市や宮城県気仙沼市とともに三陸海岸南部(陸前海岸)の代表的な都市のひとつであり、旧・陸前国気仙郡域に属する。市の一帯は典型的なリアス海岸となっており、市域は三陸復興国立公園のほぼ中央に含まれている。
総人口は県内8位、沿岸部では宮古市に次ぐ2位。人口密度は岩手県沿岸部最大であり花巻市や一関市を上回る。
主要な産業のひとつは水産業であり、市の沖合いは「世界三大漁場」ともいわれる北西太平洋海域(三陸漁場)となっている。大船渡港は、岩手県内で唯一の重点港湾に指定されている。また市内各地に石灰石鉱山があり、大船渡湾奥には太平洋セメント大船渡工場が稼働している。
2011年(平成23年)3月11日に発生した東日本大震災では市域に大津波が襲来、各所に甚大な被害が生じた。同年7月16日に神奈川県鎌倉市大船にて岩手県復興支援イベント「大船to大船渡」がスタート。以後毎年行われている。
2016年(平成28年)8月30日に平成28年台風第10号が統計以来初めて東北に上陸した。
地理
[編集]自然
[編集]気候
[編集]国が指定した豪雪地帯に属する(岩手県全域)。ケッペンの気候区分では温暖湿潤気候である。岩手県三陸地方は、沖合いで寒流の千島海流と暖流の日本海流がぶつかるため、海流の影響を受けている。夏は海からの風が入りやすく基本的には涼しいが、軒並み真夏日を越える日が多く、やませの影響も受け、冷夏となる年も多い。冬は東北地方内では比較的温暖とされるが、冬型の気圧配置下では太平洋側に特有の晴天が多く放射冷却現象による冬日と最高気温5℃程度の日が続く。南岸低気圧の通過により雪が降るが、豪雪地帯に指定されているにもかかわらず積雪量は他の三陸や東北南部の都市と比べても特に少なく、最深積雪は多くの年で7 - 15cm程度で、大雪になっても20 - 25cm程度である。
大船渡特別地域気象観測所(標高37m、大船渡市大船渡町字赤沢)の気候 | |||||||||||||
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月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
最高気温記録 °C (°F) | 16.8 (62.2) |
17.7 (63.9) |
23.9 (75) |
32.0 (89.6) |
34.7 (94.5) |
34.5 (94.1) |
37.0 (98.6) |
37.0 (98.6) |
34.0 (93.2) |
28.2 (82.8) |
24.6 (76.3) |
21.2 (70.2) |
37.0 (98.6) |
平均最高気温 °C (°F) | 4.7 (40.5) |
5.6 (42.1) |
9.1 (48.4) |
14.5 (58.1) |
19.1 (66.4) |
22.1 (71.8) |
25.6 (78.1) |
27.2 (81) |
24.2 (75.6) |
19.0 (66.2) |
13.3 (55.9) |
7.4 (45.3) |
16.0 (60.8) |
日平均気温 °C (°F) | 1.1 (34) |
1.4 (34.5) |
4.4 (39.9) |
9.4 (48.9) |
14.2 (57.6) |
17.9 (64.2) |
21.7 (71.1) |
23.2 (73.8) |
20.0 (68) |
14.4 (57.9) |
8.6 (47.5) |
3.5 (38.3) |
11.7 (53.1) |
平均最低気温 °C (°F) | −2.4 (27.7) |
−2.3 (27.9) |
0.1 (32.2) |
4.7 (40.5) |
9.9 (49.8) |
14.5 (58.1) |
18.7 (65.7) |
20.1 (68.2) |
16.5 (61.7) |
10.2 (50.4) |
4.1 (39.4) |
−0.2 (31.6) |
7.8 (46) |
最低気温記録 °C (°F) | −11.0 (12.2) |
−11.6 (11.1) |
−8.5 (16.7) |
−4.3 (24.3) |
0.2 (32.4) |
3.8 (38.8) |
4.9 (40.8) |
10.2 (50.4) |
4.7 (40.5) |
−0.3 (31.5) |
−4.8 (23.4) |
−9.2 (15.4) |
−11.6 (11.1) |
降水量 mm (inch) | 51.3 (2.02) |
41.0 (1.614) |
103.8 (4.087) |
129.1 (5.083) |
153.9 (6.059) |
174.4 (6.866) |
196.4 (7.732) |
182.1 (7.169) |
200.2 (7.882) |
161.3 (6.35) |
88.6 (3.488) |
61.3 (2.413) |
1,546.7 (60.894) |
降雪量 cm (inch) | 13 (5.1) |
14 (5.5) |
8 (3.1) |
1 (0.4) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
1 (0.4) |
9 (3.5) |
45 (17.7) |
平均降水日数 (≥0.5 mm) | 7.3 | 7.2 | 9.7 | 10.2 | 11.0 | 12.0 | 14.2 | 12.3 | 12.9 | 10.5 | 8.2 | 8.6 | 124.4 |
平均降雪日数 (≥1 cm) | 4.6 | 4.1 | 2.3 | 0.2 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.1 | 2.7 | 13.7 |
% 湿度 | 62 | 62 | 62 | 65 | 71 | 79 | 82 | 82 | 80 | 75 | 69 | 65 | 71 |
平均月間日照時間 | 141.9 | 134.9 | 158.2 | 174.1 | 180.4 | 151.4 | 133.9 | 143.7 | 118.7 | 136.9 | 137.9 | 131.9 | 1,741.4 |
出典:気象庁 (平均値:1991年-2020年、極値:1963年-現在)[1][2] |
隣接する市町村
[編集]- cf. 岩手県の市町村全図 :≪外部リンク≫ “県内各市町村”. (公式ウェブサイト). 岩手県. 2011年4月18日閲覧。
大船渡市の地名
[編集]- cf. “大船渡市(岩手県)の住所・地名の読み仮名”. 市町村.com. 2011年4月20日閲覧。
市街地
[編集]大船渡市は、大船渡町の大船渡駅前周辺と(道路標識では「大船渡」または「大船渡市街」の表示)、盛町の盛駅西口周辺(道路標識では「盛町」または「盛」の表示)に市街地が展開している。行政・司法の中心は盛町、交通・商業の中心は大船渡町である。 市の中心部については光ファイバー網が普及しているが、一歩中心部から離れるとADSL(基地局からの距離によってはISDN)が利用されている。 このため、医院等は診療データをネット経由でやり取りすることが出来ずネット過疎が原因[要出典]の医療過疎地域が増えてきている。
周辺都市への距離
[編集]- 南方向
- 北方向
- 西方向(山側)
東日本大震災
[編集]2011年(平成23年)3月11日14時46分18秒、マグニチュード9.0の東北地方太平洋沖地震が発生し、大船渡市は大船渡町と猪川町で震度6弱、盛町で震度5弱を観測した[3]。 さらにこの地震が引き起こした大津波によって市の中心部は壊滅した[4][注 1]。
- 港湾空港技術研究所の調査によれば、津波の最大波高(浸水高)は大船渡港茶屋前地区の商工会議所ビルで9.5mに達した[5][4](検潮所の想定を上回る高さであったため、正確な観測値は得られていない[6])。また、遡上高[注 2]は綾里湾最奥部にある三陸町綾里の白浜地区で23.6mに達し、大船渡湾側にある大船渡駅北側の大船渡保育園付近でも10.8mを記録した[5][6]。
- 3月23日:大船渡市災害復興局の設置[8]。
- 4月11日:被災地支援のために商船三井が岩手県の各港に派遣したクルーズ客船「ふじ丸」が、一つ目の目的地である大船渡港に寄港し、大船渡市の避難者を船上サービスで支援した[9][10][11]。同船はその後、大船渡港に3日間、釜石港に2日間、宮古港に2日間停泊し、それぞれ1,786人・593人・2,072人、計4,451人の避難者に利用された[9][10][11]。
- 4月14日:GPS(全地球測位システム)を用いた国土地理院の調査の結果、岩手県・宮城県・福島県の広範な沿岸地域において、この地殻変動による著しい地盤沈下があったことが明らかとなった。特に岩手・宮城両県境付近の変動量は大きく、最大は牡鹿半島の-120cm、陸前高田市小友町西の坊が-84cmで市街地中最大、石巻市が-78cm、気仙沼市が-76cm、そして大船渡市は-73cmであった(cf. 日本における地盤沈下)。[12][13][14]
- 5月12日:大船渡市復興計画策定委員会の設置[15]。
- 6月1日:この時点で、人的被害は死者320人・行方不明者140人、建物被害は住家全半壊3,629棟、一部損壊床上浸水件数は調査中、床下浸水多数[16]。
- 6月2日:市は、将来的にも危険性が高いとの判断から、津波被害が大きかった浸水地域に建築制限をかける方針を公示する[17]。
-
2011年3月15日
-
2011年3月15日
-
2011年3月15日
歴史
[編集]年表
[編集]- 近世以前
- 貞観11年5月26日(869年7月9日):東北地方を貞観地震が襲い、三陸は津波によっても被害甚大。
- 江戸時代:大船渡の湊(大船渡港の前身)は仙台藩の港湾として栄え、当時から天然の良港であった[18]。
- 慶長16年(1611年):江戸幕府公認で行う日本列島沿岸部の測量事業の途上にあったスペイン人探検家セバスティアン・ビスカイノが、伊達政宗治世下の仙台藩を訪れ、大船渡の沿岸部も測量したが、その折、大船渡湾の景観を讃えて「サン・アンドレス湾」と名付ける[19][20]。cf. 1992年の姉妹都市提携。その他のゆかりある著名人。
- 慶長16年10月28日(1611年12月2日):東北地方を慶長三陸地震が襲い、三陸は主に津波によって大きな被害が出た[注 3]。
- 近代以降
- 1887年(明治20年):大船渡の湊に日本海軍軍艦「雷電」(旧称:蟠竜丸)が入港し、天然の良港であることが認められる。
- 1896年(明治29年)6月15日:明治三陸地震が発生し、三陸は津波による被害甚大。津波遡上高[注 2]は、気仙郡綾里村(りょうりむら。旧・気仙郡三陸町綾里、現:大船渡市三陸町綾里)で海抜21.9m、綾里湾の奥(綾里村近隣)では38.2mにも達した。cf. 明治三陸地震#明治三陸大津波。
- 1922年(大正11年):大船渡の湊が内務省の指定港湾となる。
- 1933年(昭和8年)
- 1934年(昭和9年)
- 1935年(昭和10年)9月29日:国鉄大船渡線が延伸し、盛駅が開業。
- 1942年(昭和17年)4月:小野田セメント(太平洋セメントの前身企業の一つ)による東北セメントの合併に伴い、大船渡工場が移管される。
- 1950年(昭和25年)10月21日:岩手開発鉄道日頃市線、開業。
- 1959年(昭和34年)
- 1960年(昭和35年)5月24日:チリ沖で5月22日(現地時間)に発生したマグニチュード9.5のチリ地震が引き起こした津波が三陸海岸に到達し、大船渡市では死者53人を出した。
- 1963年(昭和38年)5月:津波対策事業特別措置法により、大船渡港湾口防波堤(津波防波堤)が着工される[19]。
- 1967年(昭和42年)
- 1970年(昭和45年)3月1日:国鉄の盛線(現在は三陸鉄道リアス線)、開業。
- 1984年(昭和59年)12月22日:気仙郡の三陸町(現:大船渡市三陸町)が山形県最上郡の最上町と姉妹都市提携。
- 1992年(平成4年)
- 4月1日:岩手開発鉄道日頃市線が、盛 - 岩手石橋間の旅客営業を廃止。猪川駅廃止。
- 8月12日:探検家セバスティアン・ビスカイノの縁 (cf. 1611年) により、スペインのパロス・デ・ラ・フロンテラ市(アンダルシア州ウエルバ県)と姉妹都市提携。
- 1996年(平成8年)
- 1999年(平成11年)9月:大船渡港が東北地方の拠点港湾に位置付けられる[19]。
- 2004年(平成16年)2月16日:伝統行事「吉浜のスネカ」が、重要無形民俗文化財に指定される (cf.)。
- 2005年(平成17年)
- 2006年(平成18年)1月11日:大船渡市と陸前高田市など周辺4市にある16企業が大船渡国際港湾ターミナル協同組合を設立し、大船渡港にハーバークレーンが設置される[22][23]。
- 2007年(平成19年)4月下旬:大船渡港と韓国の釜山港(興亜海運)を結ぶ外国貿易コンテナ船の定期航路が開設される(岩手県初)[23][24]。
- 2008年(平成20年)7月24日:マグニチュード6.8の岩手県沿岸北部地震が発生し、大船渡市は大船渡町と猪川町で震度5強、盛町で震度4を観測した。
- 2011年(平成23年)3月11日:東日本大震災が発生して津波で多数の死者を出す被害を受ける。
行政区域の変遷(市町村制施行以後)
[編集]- 1889年(明治22年)4月1日:町村制が施行される。
- 1932年(昭和7年)4月1日:大船渡村が町制を施行し、気仙郡大船渡町となる。
- 1952年(昭和27年)4月1日:大船渡町・盛町・赤崎村・猪川村・立根村・日頃市村・末崎村の合併により、大船渡市が誕生する。
- 2001年(平成13年)11月15日:気仙郡三陸町を編入(三陸町の歴史は「三陸町」の項を参照のこと)。
行政
[編集]歴代市長
[編集]歴代 | 氏名 | 就任年月日 | 退任年月日 | 備考 |
---|---|---|---|---|
初代 | 森田子之助 | 1952年(昭和27年)5月20日 | 1956年(昭和31年)5月8日 | |
2代 | 鈴木房之助 | 1956年(昭和31年)5月9日 | 1968年(昭和43年)5月8日 | |
3代 | 橋爪由也 | 1968年(昭和43年)5月9日 | 1970年(昭和45年)12月10日 | 死去 |
4代 | 藤原滝三郎 | 1971年(昭和46年)1月28日 | 1975年(昭和50年)1月28日 | |
5代 | 鈴木八五平 | 1975年(昭和50年)1月29日 | 1976年(昭和51年)2月8日 | 死去 |
6代 | 臼井勝三 | 1976年(昭和51年)3月6日 | 1986年(昭和61年)12月 | 3期 |
7代 | 白木沢桂 | 1986年(昭和61年)12月3日 | 1994年(平成6年)12月2日 | 2期 |
8代 | 甘竹勝郎 | 1994年(平成6年)12月3日 | 2010年(平成22年)12月2日 | 4期 |
9代 | 戸田公明 | 2010年(平成22年)12月3日 | 2022年(令和4年)12月2日 | 3期。在任中東日本大震災が発生。 |
10代 | 渕上清 | 2022年(令和4年)12月3日 | 現職 | 1期目 |
市役所
[編集]- 大船渡市役所
- 住所:大船渡市盛町字宇津野沢15。
- 三陸支所
- 住所:大船渡市三陸町越喜来字前田23。
- 綾里地域振興出張所
- 住所:大船渡市三陸町綾里字岩崎9-3。
- 吉浜地域振興出張所
- 住所:大船渡市三陸町吉浜字上野93-1。
姉妹都市・友好都市
[編集]- 日本国内
- 最上町(山形県最上郡):三陸町(現:大船渡市三陸町)が1984年(昭和59年)12月22日に姉妹都市提携。
- 銀河連邦 :独立行政法人宇宙航空研究開発機構(JAXA、旧・宇宙科学研究所)の施設がある市町による友好都市で、旧・三陸町が提携した。
- 日本国外
警察
[編集]- 住所:大船渡市盛町字下舘下14-2。
- 大船渡市のほか、陸前高田市、住田町を管轄する。
消防
[編集]- 大船渡地区消防組合消防本部
- 大船渡消防署
- 三陸分署
- 綾里分遣所
- 三陸分署
法務
[編集]- 盛岡地方法務局大船渡出張所
- 管轄市町:大船渡市、陸前高田市、住田町。
- 検察庁
- 大船渡区検察庁
- 住所:大船渡市盛町字宇津野沢9-3。
- 管轄市町:大船渡市、陸前高田市、住田町。
財務
[編集]- 函館税関大船渡税関支署
農林水産
[編集]- 林野庁森林管理署
- 三陸中部森林管理署
司法
[編集]- 住所:大船渡市盛町字宇津野沢9-3。
- 管轄市町:大船渡市、陸前高田市、住田町。
- 大船渡簡易裁判所
- 住所:大船渡市盛町字宇津野沢9-3。
- 管轄市町:大船渡市、陸前高田市、住田町。
郵便
[編集]- 大船渡郵便局(集配局) (83130)
- 大船渡駅前郵便局 (83008)
- 吉浜郵便局 (83057)
- 綾里郵便局 (83099)
- 細浦郵便局 (83141)
- 三陸郵便局 (83145)
- 赤崎郵便局 (83182)
- 大船渡猪川郵便局 (83320)
- 日頃市簡易郵便局 (83701)
- 立根簡易郵便局 (83710)
- 蛸の浦簡易郵便局 (83772)
- 崎浜簡易郵便局 (83803)
経済
[編集]産業
[編集]- 主要産業
金融機関
[編集]- 岩手銀行
- 盛支店
- 大船渡支店
- 東北銀行大船渡支店
- 北日本銀行大船渡支店
- 気仙沼信用金庫
- 大船渡支店
- 三陸支店
- 盛支店
- 大船渡市農業協同組合:市内に14店舗
- 東日本信用漁業協同組合連合会
- 大船渡支店
- 綾里営業店
- 越喜来出張店
- 吉浜出張店
地域
[編集]人口
[編集]平成27年国勢調査より前回調査からの人口増減をみると、6.58%減の38,058人であり、増減率は県下33市町村中15位。
大船渡市と全国の年齢別人口分布(2005年) | 大船渡市の年齢・男女別人口分布(2005年) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
■紫色 ― 大船渡市
■緑色 ― 日本全国 |
■青色 ― 男性
■赤色 ― 女性 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
大船渡市(に相当する地域)の人口の推移
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総務省統計局 国勢調査より |
教育
[編集]大学
[編集]- 北里大学三陸キャンパス(海洋生命科学部):東日本大震災により、キャンパスが一時閉鎖されており、学部機能は2015年までに相模原市に移転した。キャンパスが再開されるかは未定。現在は三陸臨海教育研究センターのみ残る。
高等学校
[編集]県立
私立
- 鹿島学園高等学校大船渡キャンパス
※以下は廃校
- 岩手県立大船渡工業高校(2008年・大船渡東高を新設統合)
- 岩手県立大船渡農業高校(同上)
中学校
[編集]※以下は廃校
- 大船渡市立盛中学校(1961年・第一中を新設統合)
- 大船渡市立立根中学校(同上)
- 大船渡市立日頃市中学校(2020年・同上)
- 大船渡市立越喜来中学校(同上)
- 大船渡市立吉浜中学校(同上)
- 大船渡市立赤崎中学校(2021年・東朋中を新設統合)
- 大船渡市立綾里中学校(同上)
小学校
[編集]- 大船渡市立盛小学校
- 大船渡市立大船渡小学校
- 大船渡市立末崎小学校
- 大船渡市立赤崎小学校
- 大船渡市立猪川小学校
- 大船渡市立立根小学校
- 大船渡市立日頃市小学校
- 大船渡市立大船渡北小学校
- 大船渡市立綾里小学校
- 大船渡市立越喜来小学校
- 大船渡市立吉浜小学校
※以下は廃校
- 大船渡市立蛸ノ浦小学校合足分校(1969年・蛸ノ浦小へ統合)
- 大船渡市立砂小浜小学校(1972年・綾里小へ統合)
- 大船渡市立崎浜小学校(2012年・越喜来小へ統合)
- 大船渡市立甫嶺小学校(同上)
- 大船渡市立蛸ノ浦小学校(2017年・赤崎小へ統合)
交通
[編集]航空
[編集]鉄道
[編集]- 岩手開発鉄道(貨物線)
かつては東日本旅客鉄道(JR東日本)大船渡線も通っていたが、市内区間は東日本大震災での被災によりBRT(後述)へ移行され、2020年に正式に廃止された。
道路
[編集]バス
[編集]高速バス・特急バス
[編集]※すべて岩手県交通が運行する(仙台 - 大船渡線は宮城交通との共同運行)。
愛称名 | 運行区間 | 昼/夜行 |
---|---|---|
けせんライナー | 東京(池袋) - 大船渡市 | 夜行 |
(愛称名なし) | 仙台市 - 気仙沼市 - 陸前高田市 - 大船渡市 - 釜石市 | 昼行 |
(愛称名なし) | 一関市 - 気仙沼市 - 陸前高田市 - 大船渡市 | 昼行 |
(愛称名なし) | 盛岡市 - 花巻市大迫町 - 遠野市 - 花巻市東和町 - 大船渡市 | 昼行 |
BRT
[編集]東日本大震災により被災した大船渡線の代替としてバス・ラピッド・トランジット(BRT)が運行されており、一部を除き線路跡を利用したバス専用道を使用する。停留所は「駅」を称する。
一般路線バス
[編集]- 岩手県交通
- 市内に大船渡営業所が設置されている
港湾
[編集]名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
[編集]文化財
[編集]文化財保護法に基づき、国(文部科学大臣)が指定した文化財は以下のとおり。[25]
- 国の史跡 - 下船渡貝塚、蛸ノ浦貝塚、大洞貝塚
- 国の名勝 - 珊琥島(昭和18年指定)
- 国の名勝および天然記念物 - 碁石海岸(昭和12年指定)
- 国の天然記念物 - 館ヶ崎角岩岩脈、樋口沢ゴトランド紀化石産地
- 重要無形民俗文化財 - 吉浜のスネカ
- 重要有形民俗文化財 - 大船渡のまるた
その他
[編集]研究・教育施設
[編集]- 宇宙航空研究開発機構三陸大気球観測所
- 東北大学三陸地域地震火山観測所
- 岩手県立大船渡職業能力開発センター
関連人物
[編集]出身著名人
[編集]- 櫻田慧:実業家(モスバーガー創業者)。1937年1月19日生まれ。
- 山浦玄嗣:医師。翻訳者(ケセン語訳聖書翻訳)。1940年生まれ。
- 梅内拓生:医学博士、東京大学名誉教授、吉備国際大学学長
- 柏梁勝雄:力士。1942年12月10日生まれ。気仙郡三陸村(現・大船渡市三陸町内)生まれ。
- 藤原良信:政治家。1951年8月13日生まれ。
- 永田七恵:陸上競技選手(ロサンゼルス五輪女子マラソン日本代表)。1956年2月8日生まれ。
- 新沼謙治:演歌歌手。1956年2月27日生まれ。
- 鈴木裕:ゲームクリエイター。1958年6月10日、気仙郡三陸村(現・大船渡市三陸町内)生まれ。
- 栗生澤淳一:元・バレーボール選手、現・バレーボール指導者。1965年2月25日生まれ。
- 今野安子:元・卓球選手。1967年生まれ。
- 横道毅:花組芝居所属、俳優、1969年5月21日生まれ。
- 今野章:元・サッカー選手、現・サッカー指導者。1974年9月12日生まれ。
- 濱守栄子:歌手(別名HAMA)。1978年生まれ。
- 志田宗大:元・プロ野球選手。1979年6月16日生まれ。
- 中田洋介:元・サッカー選手。1981年9月15日生まれ。
- 後藤拓実:お笑い芸人四千頭身のメンバー。大船渡市生まれ、埼玉県朝霞市育ち。1997年2月6日生まれ。
- 大沢桃子:演歌歌手。生年は非公表。
- 高橋怜子:2018年にナショナルジオグラフィックの写真コンテストにおいて日本人初のグランプリを受賞。
- 藤野有理:女性ファッションモデル。1990年生まれ。
その他のゆかりある著名人
[編集]- 江戸時代の生まれ
- セバスティアン・ビスカイノ:スペインの探検家。慶長16年(1611年)、陸奥国気仙郡越喜来村(現・大船渡市三陸町越喜来)で慶長三陸地震津波に遭遇。大船渡湾の別名である「サン・アンドレス湾」の名付け親。ハプスブルク朝時代のスペインはウエルバにて1548年の生まれ。cf. a,b.
- 戦後生まれ
- 浅野史郎:政治家(元・宮城県知事)。1948年2月8日に気仙郡大船渡町(現・大船渡市大船渡町)で出生後、宮城県仙台市育つ(?)。
- 安部理:元・プロ野球選手、現・野球指導者(埼玉西武ライオンズのコーチ)。1962年12月19日、宮城県白石市生まれ。大船渡市立第一中学校卒業。
- 松本哲也:シンガーソングライター。1976年8月18日、水沢市生まれ。大船渡市立猪川小学校卒業(児童養護施設大洋学園)。
- 小笠原満男:サッカー選手。1979年4月5日、盛岡市生まれ。岩手県立大船渡高等学校卒業。
- 佐々木朗希:プロ野球選手。2001年11月3日、陸前高田市生まれ。岩手県立大船渡高等学校卒業。
その他
[編集]- 方言
- →詳細は「仙台弁」を参照
- 大船渡市を含む気仙地方(旧・三陸町[現:大船渡市三陸町]、陸前高田市、気仙郡住田町、釜石市唐丹町)は、江戸時代には仙台藩領内(1876年(明治9年)までは旧宮城県)であったため、仙台弁が話される地域に含まれる。ただし、宮城県気仙沼市と同様、宮城県内陸部との方言の間には少なからず差がある。藩政時代には南部藩と隣接していたため、南部弁の影響も強く受けており、研究者によっては気仙地方の方言を「岩手県方言」の一部と見なしている。当地の医師・山浦玄嗣は、この地域の方言をケセン語と呼称し、聖書をケセン語に翻訳した書物を出版した。
- 自動車の岩手ナンバー
- 大船渡市で登録されている自動車のナンバープレートは、岩手ナンバーである。岩手県の三陸沿岸の自治体はかねてから、域内への自動車検査登録事務所の開設を求めている。また、2000年代中期には、岩手・宮城両県の三陸沿岸の自治体がご当地ナンバーとして「三陸ナンバー」の導入を目指したものの、自動車登録台数が導入要件の10万台に達しないなどの問題から断念に至っている。
脚注
[編集]出典
- ^ “平年値ダウンロード”. 気象庁. 2024年1月閲覧。
- ^ “観測史上1〜10位の値(年間を通じての値)”. 気象庁. 2024年1月閲覧。
- ^ “震度データベース検索”. (公式ウェブサイト). 気象庁 (2011年3月11日). 2011年4月16日閲覧。
- ^ a b c “東日本大震災 図説集”. 毎日jp (毎日新聞社). (2011年4月10日). オリジナルの2011年6月19日時点におけるアーカイブ。 2011年4月17日閲覧。:被災状況全図。
- ^ a b “東北地方の港湾における被災状況について(現地調査速報)(平成23年東北地方太平洋沖地震)”. (公式ウェブサイト). 港湾空港技術研究所 (2011年3月23日). 2011年6月4日閲覧。
- ^ a b “大船渡の津波23.6メートル 昭和三陸地震に匹敵”. 47NEWS (全国新聞ネット). (2011年3月23日) 2011年6月4日閲覧。
- ^ “【東日本大震災】JR東日本、太平洋沿岸の23駅流失”. SankeiBiz - MSN産経ニュース(ウェブサイト). 産業経済新聞社 (2011年4月1日). 2011年4月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年4月1日閲覧。
- ^ “復興計画策定に向けた動き”. (公式ウェブサイト). 大船渡市 (2011年). 2011年6月3日閲覧。
- ^ a b “東北地方太平洋沖地震被災地の支援活動について(5) 〜客船「ふじ丸」の岩手県寄港の件〜”. (公式ウェブサイト). 商船三井 (2011年4月11日). 2011年6月4日閲覧。“東日本大震災被災地の支援活動について(6) 〜客船「ふじ丸」の岩手県寄港の件(2)〜”. (公式ウェブサイト). 商船三井 (2011年4月14日). 2011年6月4日閲覧。“東日本大震災被災地の支援活動について(7) 〜客船「ふじ丸」の岩手県寄港の件(3)〜”. (公式ウェブサイト). 商船三井 (2011年4月19日). 2011年6月4日閲覧。
- ^ a b “商船三井の豪華客船「ふじ丸」が被災地での支援を終えて東京港に帰着【震災関連速報】”. TO東洋経済(ウェブサイト) (東洋経済新報社). (2011年4月19日) 2011年6月3日閲覧。
- ^ a b “大船渡港に大型客船…食事・入浴・映画を提供”. Yomiuri Online (読売新聞社). (2011年4月11日) 2011年6月3日閲覧。
- ^ “平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震に伴う地盤沈下調査”. (公式ウェブサイト). 国土地理院. 2011年4月18日閲覧。
- ^ “東日本大震災:地盤沈下 最大は陸前高田市の84センチ”. 毎日jp (毎日新聞社). (2011年4月14日) 2011年4月14日閲覧。
- ^ “地盤沈下、陸前高田・小友84センチ 国土地理院調査”. 岩手日報WebNews (岩手日報社). (2011年4月15日) 2011年4月15日閲覧。
- ^ “復興計画策定委員会 - 東日本大震災”. (公式ウェブサイト). 大船渡市 (2011年5月). 2011年6月3日閲覧。
- ^ “市からのお知らせ - 東日本大震災”. (公式ウェブサイト). 大船渡市 (2011年6月1日). 2011年6月3日閲覧。
- ^ “岩手県大船渡市が浸水地域に建築制限へ 復興計画骨子案”. asahi.com (朝日新聞社). (2011年6月3日) 2011年6月3日閲覧。
- ^ a b “大船渡港”. (公式ウェブサイト). 釜石港湾事務所. 2011年6月3日閲覧。
- ^ a b c d e f “大船渡港の概況および沿革”. 大船渡市のホームページ(公式ウェブサイト). 大船渡市. 2011年6月3日閲覧。
- ^ 村上(2005) Rodrigo
- ^ “【日港協】ポート・オブ・ザ・イヤーに大船渡港を選定”. LogiT.com. 株式会社イー・ロジット (2005年1月24日). 2011年6月3日閲覧。
- ^ “まちの話題” (PDF). 広報大船渡(公式ウェブサイト). 大船渡市 (2006年2月18日). 2011年6月3日閲覧。
- ^ a b “(『日経グローカル』記事)” (PDF). (公式ウェブサイト). 大船渡国際港湾ターミナル協同組合 (2007年6月6日). 2011年6月3日閲覧。
- ^ “興亜海運(株)が大船渡港(岩手県)/韓国釜山航路を開設”. 三栄海運株式会社 海運ニュース(公式ウェブサイト). 三栄海運 (2007年2月27日). 2011年6月3日閲覧。
- ^ http://www.city.ofunato.iwate.jp/www/contents/1343950578859/index.html
注釈
- ^ 写真で見る市内各地区の被災状況:“被災後の市内の状況 - 大船渡市”. (公式ウェブサイト). 大船渡市 (2011年). 2017年8月16日閲覧。
- ^ a b c 津波の遡上高とは、陸を駆け上って到達した高さ。
- ^ 先述の探検家ビスカイノは、気仙郡越喜来村(現・大船渡市三陸町越喜来)で大津波に遭遇するも沖に出ていたため無事であった。
- ^ 大船渡市漁業協同組合(公式ウェブサイト)
- ^ JFりょうり 綾里漁協協同組合(公式ウェブサイト)
参考文献
- ドン・ロドリゴ 著、村上直次郎訳註 訳『ドン・ロドリゴ日本見聞録』 第11巻(改訂復刻版)、雄松堂出版〈異国叢書〉、2005年5月。ISBN 978-4-8419-3022-1。
関連項目
[編集]外部リンク
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- 公式ウェブサイト
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