新春盃
新春盃 | |
---|---|
開催国 | 日本 |
主催者 | 愛知県競馬組合 |
競馬場 | 名古屋競馬場 |
創設 | 1961年1月3日 |
2024年の情報 | |
距離 | ダート2000m |
格付け | 準重賞(P) |
賞金 |
1着賞金150万円 |
出走条件 | サラブレッド系3歳以上、東海地区所属(B級以下) |
負担重量 | 定量 |
出典 | [1] |
新春盃(しんしゅんはい)は愛知県競馬組合が施行する地方競馬の準重賞(格付はP)競走(平地競走)である。かつては三重テレビ放送、楽天、競馬エースが優勝杯を提供していた[2]。現在の正式名称は「HBA日高軽種馬農業協同組合長賞 新春盃」[3]。
概要
[編集]1961年にサラブレッド系5歳(現4歳)以上の東海(笠松・愛知)所属馬限定の重賞競走「東海キング新春特別」として創設。1962年は施行されなかったが、1963年に名称を「新春グランプリ」に変更し施行された。以降は名古屋競馬の正月開催を飾る名物競走として毎年1月上旬に開催されている。1983年 - 1996年の間は1月4日に固定開催、1997年からは東海地区重賞格付け制度施行によりSPII(スーパープレステージツー)に格付けされた。
2002年に名称を「新春盃」に変更され、2006年に三重テレビ放送から優勝杯の提供を受け、名称を「三重テレビ賞 新春盃」に変更。2013年は楽天から優勝杯の提供を受け、名称を「楽天競馬賞 新春盃」に変更。2014年からは、競馬エースより優勝杯の提供を受け「競馬エース賞 新春盃」として行われていた。
2020年より準重賞に格下げされている。
施行距離は創設当初はダート2500m、1963年と1965年 - 1966年ではダート2100m、1964年のみダート2400m、1968年 - 1970年と1972年 - 1991年ではダート1900m、1992年 - 1998年ではダート1800m、2003年 - 2011年ではダート1400m、2012年から2022年まではダート1800mで施行された。なお、1971年と1999年 - 2002年までは中京競馬場のダートコース(1971年のみダート2000m、1999年ではダート1700m、2000年 - 2002年ではダート1000m)で施行された。
2023年は名古屋競馬場の移転に伴い、距離がダート1700mへ[4]、翌2024年からは2000mとなる。
負担重量は創設当初から2005年までと2007年ではハンデキャップ、2006年のみ別定重量、2008年以降は定量で56kg、牝馬は54kgである。
条件・賞金等(2024年)
[編集]- 出走条件
- サラブレッド系3歳以上、東海所属、B級以下。
- 負担重量
- 定量
- 賞金額
- 1着150万円、2着52万5000円、3着30万円、4着22万5000円、5着15万円[1]。
- 副賞
- HBA日高軽種馬農業協同組合長賞[3]
歴史
[編集]- 1961年 - 名古屋競馬場のダート2500mのサラブレッド系5歳(現4歳)以上の東海所属馬限定のハンデキャップの重賞競走「東海キング新春特別」として創設。
- 1963年
- 施行距離をダート2100mに変更。
- 名称を「新春グランプリ」に変更。
- 1964年 - 当年のみ、ダート2400mで施行。
- 1967年 - 施行距離をダート1900mに変更。
- 1971年 - 当年のみ、中京競馬場のダート2000mで施行。
- 1983年 - 施行時期を1月4日の固定開催に変更(1996年まで)。
- 1992年 - 施行距離をダート1800mに変更。
- 1997年 - 東海地区重賞格付け制度施行によりSPIIに格付け。
- 1999年 - 当年のみ、中京競馬場のダート1700mで施行。
- 2000年 - 施行場を中京競馬場のダート1000mに変更。
- 2001年
- 2002年 - 名称を「新春盃」に変更。
- 2003年 - 施行場を現在の名古屋競馬場のダート1400mに変更。
- 2004年 - 愛知の宇都英樹が騎手として史上2人目の連覇。
- 2006年
- 負担重量を「ハンデキャップ」から「別定重量」に変更。
- 三重テレビ放送から優勝杯の提供を受け、名称を「三重テレビ賞 新春盃」に変更。
- 2007年 - 負担重量を「別定重量」から「ハンデキャップ」に戻す。
- 2008年 - 負担重量を「ハンデキャップ」から「定量」に変更。
- 2012年 - 施行距離をダート1800mに変更。
- 2013年 - 楽天から優勝杯の提供を受け、名称を「楽天競馬賞 新春盃」に変更。
- 2014年 - 競馬エースから優勝杯の提供を受け、「競馬エース賞 新春盃」に変更。
- 2020年 - 準重賞に降格。
- 2022年 - レース名が新春盃となる。
- 2023年
- 名古屋競馬場の移転に伴い、施行距離をダート1700mに変更。
- レース名が「HBA日高軽種馬農業協同組合長賞 新春盃」となる。
- 2024年 - 施行距離をダート2000mに変更[5]。
歴代優勝馬
[編集]回数 | 施行年月日 | 優勝馬 | 性齢 | 所属 | タイム | 優勝騎手 | 管理調教師 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
第1回 | 1961年1月3日 | イチタケホマレ | 牡6 | 2:45.3 | 光岡直三郎 | ||
第2回 | 1963年1月4日 | ヒガシフアスト | 牡5 | 笠松 | 2:15.9 | 矢野雅典 | 矢野仁市 |
第3回 | 1964年1月5日 | シズマサ | 牡7 | 2:38.6 | 市川安一 | ||
第4回 | 1965年1月10日 | オーシヤチ | 牡6 | 愛知 | 2:15.4 | 山本栄二 | 伊藤定雄 |
第5回 | 1966年1月9日 | カネコホマレ | 牡5 | 2:16.4 | 木村鶴男 | ||
第6回 | 1967年1月8日 | テツリユウ | 牡7 | 愛知 | 2:03.2 | 藤ヶ崎一男 | 光岡直三郎 |
第7回 | 1968年1月7日 | ゴールドロマン | 牡5 | 愛知 | 2:02.0 | 市川安一 | 尾村 |
第8回 | 1969年1月12日 | ハクラン | 牡5 | 2:01.0 | 藤ヶ崎一男 | ||
第9回 | 1970年1月11日 | スピーデーワンダー | 牡4 | 愛知 | 2:02.6 | 山田義男 | |
第10回 | 1971年1月10日 | トモエツバメ | 牡5 | 2:04.2 | 古賀土生 | ||
第11回 | 1972年1月9日 | スズホツプオー | 牡6 | 2:03.2 | 冨田光吉 | ||
第12回 | 1973年1月7日 | アワード | 牡5 | 2:02.7 | 伊藤光雄 | ||
第13回 | 1974年1月6日 | キンイチ | 牡5 | 笠松 | 2:02.7 | 後藤保 | 梶原軍造 |
第14回 | 1975年1月5日 | タニノゴールド | 牝6 | 愛知 | 2:01.1 | 望月高司 | 山本榮二 |
第15回 | 1976年1月7日 | サカエツキヒメ | 牝7 | 愛知 | 2:01.9 | 迫田清美 | 榊原 |
第16回 | 1977年1月9日 | サンキン | 牡4 | 愛知 | 2:02.8 | 内村寛司 | 竹田正克 |
第17回 | 1978年1月8日 | ブレーブボーイ | 牝4 | 笠松 | 2:02.6 | 山田義男 | 大薮憲三 |
第18回 | 1979年1月7日 | スズカオーヒメ | 牝6 | 愛知 | 2:01.2 | 白坂芳文 | 西山好夫 |
第19回 | 1980年1月6日 | ダイタクチカラ | 牡6 | 笠松 | 1:59.9 | 山田義男 | 倉間昭夫 |
第20回 | 1981年1月7日 | クインフアースター | 牝6 | 愛知 | 2:04.3 | 宮本仁 | 神山明 |
第21回 | 1982年1月6日 | ハローキング | 牡5 | 愛知 | 2:03.1 | 田中敏和 | 野島三喜雄 |
第22回 | 1983年1月4日 | ゴールドレツト | 牡4 | 愛知 | 2:02.0 | 原口次夫 | 磯村林三 |
第23回 | 1984年1月4日 | ハクサンハーロツク | 牡5 | 愛知 | 2:02.9 | 坂本敏美 | 松村勇 |
第24回 | 1985年1月4日 | ライトスラツガー | 牡5 | 愛知 | 2:03.2 | 山内和明 | 瀬戸口悟 |
第25回 | 1986年1月4日 | グレートローマン | 牡5 | 愛知 | 2:00.8 | 田中敏和 | 野島豊 |
第26回 | 1987年1月4日 | ベストシングル | 牡5 | 愛知 | 2:03.8 | 望月高司 | 本名信行 |
第27回 | 1988年1月4日 | サクラエイサイ | 牡7 | 愛知 | 2:02.6 | 白坂芳文 | 西山好夫 |
第28回 | 1989年1月4日 | ウオロービジヨン | 牡6 | 愛知 | 2:01.7 | 黒宮高徳 | 山田義男 |
第29回 | 1990年1月4日 | ミヤシロナイト | 牡6 | 愛知 | 2:03.6 | 兒島真二 | 荒木市雄 |
第30回 | 1991年1月4日 | タイツクバ | 牡7 | 愛知 | 2:03.2 | 黒宮高徳 | 野島三喜雄 |
第31回 | 1992年1月4日 | ハヤブサモン | 牡7 | 愛知 | 1:56.3 | 安部幸夫 | 伊藤辰雄 |
第32回 | 1993年1月4日 | ブルバードライジン | 牡6 | 愛知 | 1:58.3 | 丹羽克輝 | 本村夫美高 |
第33回 | 1994年1月4日 | メーカーロッキー | 牡6 | 笠松 | 1:56.3 | 安藤光彰 | 加藤健 |
第34回 | 1995年1月4日 | レットファスター | 牡6 | 愛知 | 1:55.3 | 原口次夫 | 磯村林三 |
第35回 | 1996年1月4日 | アメージングレイス | 牡5 | 笠松 | 1:55.3 | 安藤勝己 | 荒川友司 |
第36回 | 1997年1月3日 | マジックガール | 牝5 | 愛知 | 1:58.0 | 安部幸夫 | 松橋寛 |
第37回 | 1998年1月2日 | ナガラダンディ | 牡6 | 愛知 | 1:58.0 | 戸部尚実 | 斉藤弘光 |
第38回 | 1999年1月3日 | ゴールドプルーフ | 牡4 | 愛知 | 1:48.1 | 丸野勝虎 | 今津勝之 |
第39回 | 2000年1月2日 | ゴールデンチェリー | 牝6 | 愛知 | 0:58.8 | 吉田稔 | 瀬戸口悟 |
第40回 | 2001年1月2日 | シャンハイロード | 牡5 | 愛知 | 1:00.4 | 吉田稔 | 瀬戸口悟 |
第41回 | 2002年1月2日 | サンキューホーラー | 騸7 | 愛知 | 1:00.2 | 丸野勝虎 | 本名信行 |
第42回 | 2003年1月2日 | ホウザンテンユウ | 牝5 | 愛知 | 1:28.9 | 宇都英樹 | 国光徹 |
第43回 | 2004年1月1日 | マルブツワールド | 牡4 | 愛知 | 1:26.8 | 宇都英樹 | 斉藤弘光 |
第44回 | 2005年1月2日 | オグリスキー | 牡5 | 笠松 | 1:28.8 | 安部幸夫 | 山中輝久 |
第45回 | 2006年1月2日 | マイネフォクシー | 牝5 | 愛知 | 1:28.5 | 丸野勝虎 | 竹地正樹 |
第46回 | 2007年1月1日 | クィーンロマンス | 牝6 | 笠松 | 1:29.3 | 尾島徹 | 山中輝久 |
第47回 | 2008年1月1日 | リスポンスフウジン | 牡7 | 愛知 | 1:29.9 | 戸部尚実 | 川西毅 |
第48回 | 2009年1月1日 | ノゾミカイザー | 牡4 | 愛知 | 1:30.2 | 吉田稔 | 錦見勇夫 |
第49回 | 2010年1月1日 | ディスパーロ | 牡7 | 愛知 | 1:29.2 | 戸部尚実 | 川西毅 |
第50回 | 2011年1月1日 | シルバーウインド | 牝5 | 愛知 | 1:29.6 | 宇都英樹 | 藤ヶ崎一男 |
第51回 | 2012年1月3日 | ロードグリン | 牡7 | 愛知 | 2:00.3 | 今井貴大 | 竹下直人 |
第52回 | 2013年1月2日 | コスモエスプレッソ | 牡4 | 愛知 | 1:56.4 | 戸部尚実 | 川西毅 |
第53回 | 2014年1月2日 | ノゾミカイソク | 牡5 | 愛知 | 1:59.6 | 丸野勝虎 | 錦見勇夫 |
第54回 | 2015年1月2日 | ケントリュウコウ | 牡7 | 愛知 | 1:57.1 | 安部幸夫 | 今津博之 |
第55回 | 2016年1月2日 | コスモナーダム | 牡5 | 愛知 | 1:59.5 | 大畑雅章 | 井手上慎一 |
第56回 | 2017年1月2日 | ワンダフルタイム | 牝6 | 愛知 | 1:58.9 | 宇都英樹 | 角田輝也 |
第57回 | 2018年1月2日 | アスタークライ | 牡4 | 愛知 | 2:00.4 | 岡部誠 | 原口次夫 |
第58回 | 2019年1月3日 | オールージュ | 牡5 | 愛知 | 1:57.9 | 村上弘樹 | 瀬戸口悟 |
– | 2020年1月2日 | トライゲッター | 騸4 | 愛知 | 1:59.0 | 丸山真一 | 竹下直人 |
– | 2021年1月2日 | ジェネラルエリア | 牝4 | 愛知 | 2:01.1 | 今井貴大 | 川西毅 |
– | 2022年1月2日 | ラブオナヴィータ | 牝5 | 愛知 | 2:00.8 | 岡部誠 | 藤ヶ崎一男 |
– | 2023年1月2日 | ジョブックルーチェ | 牝5 | 愛知 | 1:51.8 | 今井貴大 | 今津博之 |
– | 2024年1月2日 | ヴォランテ | 牡4 | 愛知 | 2:11.9 | 今井貴大 | 角田輝也 |
※馬齢は2000年以前についても現表記を用いる。
各回競走結果の出典
[編集]出典・脚注
[編集]- ^ a b “2023 年度(令和 5 年度)愛知県競馬組合営名古屋競馬賞金等支給基準”. 名古屋けいばオフィシャルサイト. 2023年12月30日閲覧。
- ^ “平成30年度 第22回 名古屋競馬番組 新春シリーズ” (PDF). 名古屋けいばオフィシャルサイト. 2018年12月30日閲覧。
- ^ a b “令和5年度 第21回 名古屋競馬番組 新春シリーズ” (PDF). 名古屋けいばオフィシャルサイト. 2023年12月30日閲覧。
- ^ “令和4年度の重賞日程について”. 名古屋競馬 (2022年2月25日). 2022年2月26日閲覧。
- ^ 令和5年度(2023年度)名古屋競馬重賞競走等予定 (PDF) - 愛知県競馬組合、2023年2月22日配信・閲覧