日本の造船会社と造船所の一覧
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日本の造船会社と造船所の一覧(にほんのぞうせんがいしゃとぞうせんしょのいちらん)は、日本における造船会社と造船所の一覧である。ただし、全ての造船会社と造船所を網羅したものではない。
国内竣工量
[編集]2010年
[編集]IHS資料[1]単位千トン。
- 今治造船:4,548
- ユニバーサル造船:2,466
- 三井造船:1,624
- 三菱重工業:1,399
- 名村造船:1,398
- 大島造船所:1,248
- IHIマリンユナイテッド:1,236
- ツネイシホールディングス:1,080
- 新来島どっく:1,047
- 川崎重工業:746
2013年
[編集]2014年5月24日「日本経済新聞」より。単位千トン。
- 今治造船:2,998
- ジャパンマリンユナイテッド:2,616
- 大島造船所:1,295
- 名村造船所:1,168
- 常石造船:731
- 新来島どっく:692
- 三井造船:636
- 川崎重工業:562
- 三菱重工業:460
- 佐世保重工業:342 (現在名村造船所傘下)
2019年
[編集]IHS資料[2]単位万トン。
- 今治造船:541(岩城造船、新笠戸ドック、しまなみ造船、あいえす造船、多度津造船、南日本造船を含む)
- ジャパンマリンユナイテッド:270
- 名村造船所:162 (函館どっく、佐世保重工を含む)
- 大島造船所:138
- 三菱造船:84
- 三井E&S造船:76 (新潟造船、四国どっくを含む )(現在艦艇部門は三菱造船へ譲渡[3])
- 新来島どっく:74 (新来島波止浜どっく、新来島豊橋造船、新高知重工を含む)
- 川崎重工業:54
- 常石造船:51
- 尾道造船:43 (佐伯重工業を含む)
- サノヤス造船:33
- 福岡造船:15 (臼杵造船所、渡辺造船所を含む)
- 北日本造船:15
- 住友重機械工業:12
造船企業グループ別竣工量
[編集]- 今治造船:541
- ジャパンマリンユナイテッド:270
- 川崎重工業:228
2021年
[編集]IHS資料[4]万トン。(但し、同資料内に『IHS Markitは、日本の足元の受注データの捕捉率が低く市況を反映できていない』との記述あり[5])
企業別竣工量(法人単体)
[編集]- 今治造船:241
- ジャパンマリンユナイテッド:192
- 大島造船所:137
- 名村造船所:62
- (常石集団(舟山)造船〈中国〉):54
造船企業グループ別竣工量
[編集]- 今治造船:361
- ジャパンマリンユナイテッド:192
- 川崎重工:189
- 常石造船:147
造船会社
[編集]大手
[編集]- 今治造船 - 1942年設立。本社、愛媛県今治市。
- ジャパン マリンユナイテッド - IHIマリンユナイテッドとユニバーサル造船が2013年に合併
- 旧アイ・エイチ・アイ マリンユナイテッド(略称IHIMU) - 2002年10月に旧石川島播磨重工業(略称IHI)の造船部門と住友重機械工業の艦艇部門が統合
- 旧ユニバーサル造船(略称USC) - 2002年10月に日本鋼管(略称NKK、現JFEエンジニアリング)と日立造船(略称Hitz)の造船部門が統合
- 大島造船所 - 1973年設立。本社、長崎県西海市大島町1605-1
- 名村造船所 - 1911年創業。本社、大阪府大阪市西区立売堀2丁目1番9号
- 常石造船 - 1917年創業。本社、広島県福山市沼隈町常石1083番地。2011年にツネイシホールディングス(旧・常石造船)の事業子会社として新たに設立。
- 新来島どっく - 1902年創業。本社、東京都中央区京橋3丁目1番1号東京大栄ビル
- 日鮮海運
- 川崎重工業(略称KHI)エネルギーソリューション&マリンカンパニー船舶海洋ディビジョン - 2002年10月から2010年までは川崎造船として分社独立していた。
- 三菱重工業(略称MHI)船舶・海洋事業本部
- 三菱造船
- 三菱重工マリタイムシステムズ - 本社、岡山県玉野市。三井E&S造船から艦船建造事業を譲り受けた。
中堅
[編集]- 北日本造船 - 1969年設立。本社、青森県八戸市江陽三丁目1番25号
- ヤマニシ - 1920年設立。本社、宮城県石巻市西浜町1番地2
- サノヤス造船 - 1911年創業。本社、大阪府大阪市北区中之島3丁目3番23号
- 佐々木造船 - 1931年創業。本社、広島県豊田郡大崎上島町木江65-1
- 尾道造船 - 1943年創立。本社、兵庫県神戸市中央区江戸町104(トウセン神戸ビル)
- ダイゾー - 1936年創業。本社、大阪府大阪市港区福崎3丁目1番201号
- 神田造船所 - 1937年創業。本社、広島県呉市川尻町東2丁目14番21号
- 小池造船海運 - 1960年創業。本社、広島県豊田郡大崎上島町中野5924番地
- 松浦造船所 - 1935年創業。本社、広島県豊田郡大崎上島町木江5093番地の7
- 三和ドック - 1961年設立。本社、広島県尾道市因島重井町600番地
- 向島ドック - 1953年設立。本社、広島県尾道市向島町864-1
- 旭洋造船 - 1942年創業。本社、山口県下関市長府港町8番7号
- 神例造船 - 1872年創立。本社、徳島県鳴門市
- 浅川造船 - 1947年創立。本社、愛媛県今治市
- 檜垣造船 - 1951年創立。本社、愛媛県今治市
- 矢野造船 - 1981年創立。本社、愛媛県今治市小浦町2-4-5
- 山中造船 - 1951年創立。本社、愛媛県今治市波方町
- 村上秀造船 - 1917年創立。本社、愛媛県今治市伯方町
- 栗之浦ドック - 1950年創立。本社、愛媛県八幡浜市
- 福岡造船 - 1930年創立。本社、福岡県福岡市中央区港3-3-14
- 三浦造船所 - 1960年創業。本社、大分県佐伯市大字鶴望4900番
小型船
[編集]大規模な造船所が必要な大型船舶には参入せず、小型船舶操縦士免許で操縦出来るモーターボートや帆船などのプレジャーボート、小型の漁船、水上オートバイなどを製造するメーカー。通常は造船会社ではなく輸送機器メーカーとして分類されており、自動車メーカーも参入している。
工場で同一設計の船を量産し一般の個人に販売するのが特徴。
- ヤマハ発動機 - 小型船舶の総合メーカー。競技用のディンギーも製造している。
- ヤンマー - 小型船舶の総合メーカー。和船も製造している。
- 日産マリーン - 日産自動車から分離。プレジャーボートを製造していたが2015年に撤退。
- トヨタ・マリン - トヨタ自動車のマリン事業部。プレジャーボート専門。
- スズキマリン - 船外機と小型船舶を製造していたが現在、製造はスズキ本社が行い販売のみ行っている。
- カワサキモータース - 水上オートバイは川崎重工業ではなく子会社での取り扱い。
- トーハツ - 船外機と小型船舶を製造。
-
三浦造船所
造船所
[編集]北海道
[編集]- 函館どつく - 函館造船所(北海道函館市)
- 函館どつく - 室蘭製作所(北海道室蘭市)
東北
[編集]- 北日本造船 - 本社工場(青森県八戸市)
- ヤマニシ - 本社工場(宮城県石巻市)
- みらい造船 - 本社工場(宮城県気仙沼市)
- 東北重機工事 - 船舶工場(宮城県塩竃市)
北陸
[編集]- 新潟造船-本社・新潟工場(新潟市中央区)
関東
[編集]- 墨田川造船 - (東京都江東区)
- ジャパン マリンユナイテッド - 横浜事業所鶴見工場(神奈川県横浜市鶴見区)
- ジャパン マリンユナイテッド - 横浜事業所磯子工場(神奈川県横浜市磯子区)
- 三菱重工業 - 横浜製作所 (神奈川県横浜市中区・金沢区)
- 住友重機械マリンエンジニアリング - 横須賀製造所(神奈川県横須賀市)
近畿・東海
[編集]- ダイゾー - 福崎工場(大阪府大阪市港区)
- ダイゾー - 木津川工場(大阪府大阪市西成区)
- 三菱重工業 - 神戸造船所(兵庫県神戸市兵庫区)
- 川崎重工業 - 神戸工場(兵庫県神戸市中央区)
- ジャパン マリンユナイテッド - 舞鶴事業所(京都府舞鶴市)
- ジャパン マリンユナイテッド - 津事業所(三重県津市)
- JMUアムテック - (兵庫県相生市)
- 三保造船所 - 本社工場(静岡県静岡市清水区)
- 杢兵衛造船所 - 杢兵衛造船所(滋賀県大津市)
- 松井造船所 - 松井造船所(滋賀県大津市)
- MES-KHI 由良ドック(和歌山県日高郡由良町大字網代193‐13)
- 影山造船所 - (静岡県浜松市西区)
中国・四国
[編集]- 福島造船鉄工所 - 本社工場(島根県松江市)
- 三菱重工マリタイムシステムズ - 本社工場(岡山県玉野市)
- サノヤス造船 - 水島製造所(岡山県倉敷市)
- 佐々木造船 - 本社工場(広島県豊田郡大崎上島町)
- ジャパン マリンユナイテッド - 因島工場(広島県尾道市)
- ジャパン マリンユナイテッド - 呉事業所(広島県呉市)
- 常石造船 - 常石工場(広島県福山市)
- 本瓦造船 - 本社工場、第2工場(広島県福山市)
- 尾道造船 - 尾道造船所(広島県尾道市)
- 幸陽船渠 - 本社工場(広島県三原市)
- 内海造船 - 瀬戸田工場,因島工場(広島県尾道市)
- 三菱重工業 - 下関造船所(山口県下関市)
- 川崎重工業 - 坂出工場(香川県坂出市)
- 四国ドック- 本社工場(香川県高松市)
- しまなみ造船-本社工場(愛媛県今治市伯方町)
- あいえす造船-本社工場(愛媛県今治市吉海町)
- 常石造船 - 多度津工場(香川県仲多度郡多度津町)
- 今治造船 - 本工場(愛媛県今治市)
- 新来島どっく - 大西工場(愛媛県今治市大西町新町)
- 藤原造船所 - 藤原造船所(愛媛県今治市大三島町浦戸)
- 向島どっく-本社工場(広島県尾道市向島)
- 神田造船所 - 川尻工場(広島県呉市)
九州
[編集]- 三菱重工業 - 長崎造船所(長崎県長崎市)
- 佐世保重工業 - 佐世保造船所(長崎県佐世保市)
- 大島造船所 - 大島造船所(長崎県西海市大島町)
- ジャパン マリンユナイテッド - 有明事業所(熊本県玉名郡長洲町)
- 名村造船所 - 伊万里事業所(佐賀県伊万里市)
- 前畑造船株式会社 - 前畑造船(長崎県佐世保市)
- 伊藤鉄工造船 - 伊藤鉄工造船(長崎県佐世保市)
- 浦田造船所 - 浦田造船所(佐賀県伊万里市)
- 臼杵造船所 - 臼杵工場(大分県臼杵市)
- 南日本造船 - 下ノ江工場(大分県臼杵市)、大分工場(大分県大分市)
- 本田重工業 - 佐伯工場(大分県佐伯市)
- 福岡造船 - 福岡工場(福岡県福岡市)、長崎工場(長崎県長崎市)
- 長崎造船株式会社 - 長崎造船 (長崎県長崎市)
-
三菱重工業長崎造船所
過去に存在した造船所
[編集]- 藤永田造船所 -(大阪府大阪市)江戸時代の船大工より発展した造船所。
- 住友重機械工業 - 浦賀造船所(通称:浦賀ドック、神奈川県横須賀市)
- 日本海重工業 - 本社工場(現在は新日本海重工業となり主に陸上機械製造、富山県富山市西宮)
- 日立造船 - 桜島工場(大阪市此花区)跡地はユニバーサル・スタジオ・ジャパンになっている
- 西大寺造船所 - 西大寺造船所(岡山県岡山市)
- 讃岐造船鉄工所 - 第一・第二造船所(香川県三豊市) 2009年破産
- 川南工業 - 香焼島造船所(現在の三菱重工業長崎造船所香焼工場)、浦崎造船所(佐賀県伊万里市)
- 名村造船所 - 大阪工場(大阪市住之江区)1979年閉鎖、製造を伊万里事業所に集約。現在はクリエイティブセンター大阪になっている。
- 石川島播磨重工業 - 佃工場(東京都中央区)1939年の東京石川島造船所時代に造船部門を東京第一工場に移転、1979年閉鎖。現在は大川端リバーシティ21になっている。
- 石川島播磨重工業 - 東京第一工場(東京都江東区)2002年閉鎖、跡地はアーバンドックららぽーと豊洲になっている。
- 三菱重工業 - 鯛尾造船所(広島県安芸郡坂町)2002年閉鎖、跡地は2016年より株式会社TES本社工場になっている。
- 横浜船渠(三菱重工業横浜製作所、神奈川県横浜市)- 跡地はみなとみらい21になっている。
- 三井E&S - 千葉工場(千葉県市原市)2021年に造船事業から完全に撤退[6]。
脚注
[編集]- ^ https://www.mlit.go.jp/common/000141809.pdf
- ^ “造船業の現状と課題”. 国土交通省. pp. 8-9. 2023年8月22日閲覧。
- ^ “三菱重工 | 艦艇事業の譲渡受けに関し三井E&Sホールディングスと基本合意”. 三菱重工 (2020年6月12日). 2023年8月22日閲覧。
- ^ “造船企業グループ合算竣工量ランキング(2021年)、”. 国土交通省海事局船舶産業課. 2023年8月22日閲覧。
- ^ “世界の新造船受注量の推移”. 国土交通省海事局造舶産業課. 2023年8月22日閲覧。
- ^ “三井E&S、千葉工場の造船から撤退 200人希望退職”. 日本経済新聞. (2020年2月27日) 2023年10月9日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
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