本城雅人
表示
生年月日 | 1965年6月19日(59歳) |
---|---|
本名 | 楠山 正人 |
出身地 | 神奈川県藤沢市 |
国籍 | 日本 |
学歴 | 明治学院大学経済学部 |
職業 | 小説家 |
ジャンル | スポーツ小説、推理小説 |
活動期間 | 1988年 - 現在 |
他の活動 | サンケイスポーツ記者 |
受賞歴 | |
第1回サムライジャパン野球文学賞大賞 第38回吉川英治文学新人賞 | |
1965年6月19日[1] -)は、日本の小説家・推理作家。元新聞記者、スポーツジャーナリスト。
(ほんじょう まさと、経歴
[編集]神奈川県藤沢市出身[2]。本名: (くすやま まさと)[1]。
明治学院大学経済学部卒業後に産業経済新聞社に入社。「サンケイスポーツ」の記者としてプロ野球、競馬、メジャーリーグ取材などに携わる。20年間勤めた記者を退職後に作家に転身[3][1]。2009年、「ノーバディノウズ」が第16回松本清張賞の最終候補作となる(受賞作は牧村一人『アダマースの饗宴』)。受賞はのがしたものの同作で小説家デビュー。2010年、同作で第1回サムライジャパン野球文学賞大賞を受賞[4]。本城雅人は「一球一球にさまざまな思惑が交錯する野球は最高の推理ゲーム。作家になって最初にいただいた賞なので光栄に思う」と語った[4]。
デビュー作から野球をテーマにしたミステリー小説を得意としており、多く書き続けている。その他には競馬や警察、新聞記者の現場などを題材とした作品もある。
2018年春に自作の『ミッドナイト・ジャーナル』がドラマ化される[1]。
受賞・候補歴
[編集]- 2009年、『ノーバディノウズ』で第16回松本清張賞候補。
- 2010年、『ノーバディノウズ』で第1回サムライジャパン野球文学賞受賞。
- 2016年、『トリダシ』で第18回大藪春彦賞候補、第37回吉川英治文学新人賞候補。
- 2017年、『ミッドナイト・ジャーナル』で第38回吉川英治文学新人賞受賞。
- 2018年、『傍流の記者』で第159回直木三十五賞候補。
作品リスト
[編集]単著
[編集]- ノーバディノウズ(2009年8月 文藝春秋 / 2013年1月 文春文庫)
- スカウト・デイズ(2010年7月 PHP研究所 / 2012年11月 PHP文芸文庫 / 2016年2月 講談社文庫)
- 嗤うエース(2010年8月 幻冬舎 / 2012年10月 幻冬舎文庫 / 2016年12月 講談社文庫)
- W(ダブル)(2010年9月 徳間書店)
- 【改題】偽りのウイナーズサークル(2013年11月 徳間文庫)
- オールマイティ(2011年3月 文藝春秋)
- 【改題】ビーンボール スポーツ代理人・善場圭一の事件簿(2014年3月 文春文庫)
- シューメーカーの足音(2011年10月 幻冬舎 / 2013年10月 幻冬舎文庫 / 2017年5月 講談社文庫)
- 球界消滅(2012年7月 文藝春秋 / 2015年1月 文春文庫)
- 希望の獅子(2012年9月 講談社)
- 【改題】境界 横浜中華街・潜伏捜査(2015年7月 講談社文庫)
- ボールパークの魔法(2012年10月 東京創元社)
- 【改題】ボールパークの神様(2015年5月 創元推理文庫)
- ジーノ 渋谷署組織犯罪対策課刑事(2013年1月 朝日新聞出版)
- 【改題】グレイゴースト(2020年8月 双葉文庫)
- 慧眼 スカウト・デイズ(2013年7月 PHP研究所)
- 【改題】スカウト・バトル(2016年7月 講談社文庫)
- 去り際のアーチ(2013年12月 徳間書店 / 2016年8月 徳間文庫)
- 収録作品:塀際の魔術師 / スイートアンドビター / カラスのさえずり / 永遠のジュニア / トモ、任せたぞ! / 旅立ちのフダ / 人生退場劇場
- 【改題・増補】去り際のアーチ もう一打席!(2020年4月 講談社文庫) - 「笑えない男」を増補
- サイレントステップ(2014年7月 新潮社)
- 【改題】騎手の誇り(2017年9月 新潮文庫)
- 誉れ高き勇敢なブルーよ(2014年10月 東京創元社 / 2017年3月 講談社文庫)
- 贅沢のススメ(2015年1月 講談社 / 2017年1月 講談社文庫)
- LIFE(2015年4月 双葉社 / 2017年8月 双葉文庫)
- トリダシ(2015年7月 文藝春秋 / 2018年4月 文春文庫)
- ミッドナイト・ジャーナル(2016年2月 講談社 / 2017年12月 講談社文庫)
- マルセイユ・ルーレット(2016年5月 双葉社 / 2019年3月 双葉文庫)
- 英雄の条件(2016年7月 新潮社 / 2019年2月 新潮文庫)
- 紙の城(2016年10月 講談社 / 2020年1月 講談社文庫)
- 監督の問題(2017年7月 講談社 / 2020年3月 講談社文庫)
- 代理人(エージェント)(2017年11月 実業之日本社)
- 【改題】代理人 善場圭一の事件簿(2020年6月 実業之日本社文庫)
- 傍流の記者(2018年4月 新潮社 / 2020年12月 新潮文庫)
- 友を待つ(2018年7月 東京創元社 / 2022年5月 祥伝社文庫)
- 時代(2018年10月 講談社 / 2021年3月 講談社文庫)
- 崩壊の森(2019年3月 文春藝秋 / 2022年2月 文春文庫)
- 穴掘り(2019年8月 双葉社)
- 流浪の大地(2020年2月 KADOKAWA)
- 【改題】不屈の記者(2023年1月 角川文庫)
- オールドタイムズ(2020年7月 講談社/ 2022年10月 講談社文庫)
- あかり野牧場(2020年9月 祥伝社/ 2023年4月 祥伝社文庫)
- 終わりの歌が聴こえる(2021年2月 幻冬舎/ 2024年5月 幻冬舎文庫))
- 黙約のメス(2021年10月 新潮社)
- 四十過ぎたら出世が仕事(2021年12月 祥伝社)
- にごりの月に誘われ(2022年4月 東京創元社)
- 夢を喰う男 ダービー3勝を遂げた馬主、ノースヒルズ前田幸治の覚悟(2022年6月 幻冬舎) - ノンフィクション
- 残照(2022年8月 文藝春秋)
- キングメーカー(2023年3月 双葉社)
- 二律背反(2023年9月 祥伝社)
- 九人のレジェンドと愚か者が一人(2024年6月 東京創元社)
文庫書下ろし
[編集]・宿罪 二係捜査(1) (2023年9月 角川文庫)
・逆転 二係捜査(2) (2023年10月 角川文庫)
・ゴースト 二係捜査(3) (2023年11月 角川文庫)
アンソロジー
[編集]「」内が本城雅人の作品
- ザ・ベストミステリーズ 2014 推理小説年鑑(2014年5月 講談社)「コーチ人事」
- 【分冊・改題】Life 人生、すなわち謎 ミステリー傑作選(2017年4月 講談社文庫)
- 短篇ベストコレクション 現代の小説2016(2016年6月 徳間文庫)「持出禁止」
雑誌掲載短編
[編集]- 碧落(講談社 『小説現代』2012年11月号)
- 持出禁止(『読楽』 2015年12月号)
- 販売拒否(『IN★POCKET』2016年11月号)
新聞コラム
[編集]映像化作品
[編集]テレビドラマ
[編集]- ミッドナイト・ジャーナル 消えた誘拐犯を追え!七年目の真実(2018年3月30日、テレビ東京系、主演:竹野内豊)
脚注
[編集]- ^ a b c d “全局主演制覇!竹野内豊、新聞記者役に初挑戦 原作はサンスポ元記者・本城雅人氏”. サンケイスポーツ. 産業経済新聞社: p. 1-3. (2018年1月22日) 2018年1月22日閲覧。
- ^ 第159回直木三十五賞候補作が発表:湊かなえ「未来」、島本理生「ファーストラヴ」、木下昌輝「宇喜多の楽土」など6作 - ほんのひきだし、2018年6月18日
- ^ 悪のヒーロー的な代理人を主人公にした意欲作。~本城雅人著『オールマイティ』~(2/2) - Number Web - ナンバー
- ^ a b asahi.com(朝日新聞社):「侍ジャパン」野球文学賞に9作品、大賞は本城さん - 出版ニュース - BOOK
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 本城の日常 - 公式ホームページ