鈴木光司
ペンネーム |
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誕生 |
1957年5月13日(67歳) 日本・静岡県浜松市 |
職業 | 小説家 |
言語 | 日本語 |
国籍 | 日本 |
教育 | 文学士 |
最終学歴 | 慶應義塾大学文学部 |
活動期間 | 1990年 - |
ジャンル |
ホラー小説 サイエンス・フィクション 随筆 |
代表作 |
『リング』(1991年) 『らせん』(1995年) 『仄暗い水の底から』(1996年) 『エッジ』(2008年) |
主な受賞歴 |
日本ファンタジーノベル大賞優秀賞(1990年) 吉川英治文学新人賞(1996年) シャーリイ・ジャクスン賞(長編部門)(2013年) |
デビュー作 | 『楽園』(1990年) |
ウィキポータル 文学 |
1957年5月13日 -)は、日本の小説家、エッセイストである。
(すずき こうじ、略歴
[編集]静岡県浜松市出身[1]。本名、鈴木 晃司。静岡県立浜松北高等学校、慶應義塾大学文学部仏文科卒業。大学卒業後は専業主夫の傍ら、自宅で学習塾を開き1人で全教科を教えながら小説を執筆する。
デビュー作の1990年の『楽園』は、1万年という時を超えた男女の愛を描く壮大なスケールの小説で、日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞した[1]。翌年刊行した『リング』は横溝正史ミステリ大賞最終候補まで残り、映像化され、Jホラーブームの火付け役となった。その続編である『らせん』は1995年、第17回吉川英治文学新人賞を受賞した[1]。
『リング』『らせん』は映画化されて大ヒットし、リングシリーズとして『リング2』、『リング0 バースデイ』が製作された。『リング』はのちに米国で『ザ・リング』としてリメイクされて話題となった(リメイクが決定した際、米国では鈴木光司を「日本のスティーブン・キング」と表して紹介された)。同じく『仄暗い水の底から』も映画化され、こちらも米国で『ダーク・ウォーター』としてリメイクされている。
2008年12月19日、『リング』シリーズ以来の長編サイエンス・ホラー『エッジ』を刊行した。2013年7月14日(現地時間)に『エッジ』がシャーリイ・ジャクスン賞(長編部門)を受賞[2][3]。
体を鍛えるのが趣味。主夫として子育てを行い、エッセイは子育てを扱ったものが多い。
アメリカ映画などにみられるマッチョな父性像を「家族を守る、強い父」という男の生き方に接続し、「マッチョを突き詰めれば、必ずフェミニズムにゆきつく」と主張している。
作品
[編集]映像作品
[編集]テレビドラマ
- リング〜事故か!変死か!4つの命を奪う少女の怨念(1995年8月11日、フジテレビ)
- リング〜最終章〜(1999年1月7日 - 3月25日、フジテレビ)
- らせん(1999年7月1日 - 9月23日、フジテレビ)
- 鈴木光司 リアルホラー(2015年3月15日 - 3月29日、BSフジ)
- あの子が生まれる…(2020年7月18日 - 9月19日、FOD)原作、脚本
- OTHELLO(2022年7月25日 -、 朝日放送テレビ)原作、脚本
映画
- リング(1998年1月31日)
- らせん(1998年1月31日)
- リング2(1999年1月23日)
- リング・ウィルス (1999年 韓国版, 2003年11月4日 東京国際映画祭上映)
- リング0 バースデイ(2000年1月22日)
- 仄暗い水の底から(2002年1月19日)
- 貞子3D(2012年5月12日)
- 貞子3D2(2013年8月30日)
- アイズ(2015年6月6日)
- 貞子(2019年5月24日)
- 貞子DX(2022年10月28日)
アメリカ映画
- ザ・リング(2002年)
- ザ・リング2(2005年)
- ダーク・ウォーター(2005年)
- ザ・リング/リバース (2017年)
英語訳 すべてGlynne Walley による
- ring (Robert B. RohmerとGlynne Walleyの共訳)
- Spiral(らせん) NY: vertical/ (2004年)
- Loop (2006年)
- Birthday (2006年)
書籍
[編集]小説
[編集]- 『リング』シリーズ
- 『リング』(1991年、角川書店) - のち角川ホラー文庫
- 『らせん』(1995年、角川書店) - のち角川ホラー文庫
- 『ループ』(1998年、角川書店) - のち角川ホラー文庫
- 『バースデイ』(1999年、角川書店) - のち角川ホラー文庫
- 『エス』(2012年、角川書店) - のち角川ホラー文庫
- 『タイド』(2013年、角川書店) - のち角川ホラー文庫
- その他の小説
- 『楽園』(1990年、新潮社) - ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞作。 - のち新潮文庫、角川文庫
- 『光射す海』(1993年、新潮社) - のち新潮文庫、角川文庫
- 『生と死の幻想』(1995年、幻冬舎) - のち幻冬舎文庫
- 『仄暗い水の底から』(1996年、角川書店) - のち角川ホラー文庫
- 『シーズ ザ デイ』(2001年、新潮社) - のち新潮文庫
- 『エール 愛を闘え、女と男』(2001年、徳間書店) - のち徳間文庫
- 『枝の折れた小さな樹』(2002年、新潮社) - 「サイレントリー」文庫
- 『神々のプロムナード』(2003年、講談社ノベルス) - のち講談社文庫
- 『アイズ』(2005年、新潮社) - のち新潮文庫、角川ホラー文庫
- 『エッジ』(2008年、角川書店) - のち文角川ホラー文庫
- 『ドロップ』(2009年、林製紙) - 小説を印刷したトイレットペーパーとして販売。約20万個を売り上げた[4]。
- 『鋼鉄の叫び』(2010年、角川書店) - のち角川文庫
- 『樹海』(2015年、文藝春秋) - のち文春文庫
- 『ブルーアウト』(2015年12月、小学館) - のち小学館文庫(エルトゥールル号事件が題材)
エッセイ集など
[編集]- 『新しい歌をうたえ』(1997年、新潮社) - のち新潮文庫
- 『家族の絆』(1998年、PHP研究所) - のち角川文庫
- 『ママとパパに聞かせたい27の話』(1999年、海拓舎) - 「パパイズム」角川文庫
- 『現在(いま)を生きよう』(2000年、実業之日本社) - のち角川文庫
- 『涙』(2000年、海拓舎) - ほりうちけいこ絵。
- 『父性の誕生』(2000年、角川oneテーマ21)
- 『パパだからできる!』(2000年、新潮社) - 改題:鈴木光司と13人の父「父親業は愉快だ!」(新潮文庫)
- 『地球を走る-アメリカ横断オートバイ旅行記』(2001年、集英社)
- 『天才たちのDNA 才能の謎に迫る』(2001年、マガジンハウス) - 対談集 塩田久嗣監修
- 『その日をつかめ』(2004年、実業之日本社)
- 『なぜ勉強するのか?』(2006年、ソフトバンク新書)
- 『情緒から論理へ』(2009年、ソフトバンク新書)
- 『選択の時代 言葉を与えるために』(2011年、廣済堂新書)
- 『人間パワースポット 成功と幸せを"引き寄せる"生き方』(2013年、KADOKAWA)
- 『強い男を求めなさい、いなけりゃあなたが育てなさい!』(2015年、LUFTメディアコミュニケーション)
- 『海の怪』(2020年9月、集英社)
共編著
[編集]- 『作家ってどうよ?』花村萬月,姫野カオルコ,馳星周共著(2004年、角川文庫)
- 『月のものがたり 月の光がいざなうセンチメンタル&ノスタルジー』(2006年、ソフトバンククリエイティブ)
- 『知的思考力の本質』竹内薫共著(2009年、ソフトバンク新書)
- 『レオとノエ』アレックス・サンダー絵(2011年、講談社)
- 『夢で語るな日本のエネルギー 「新エネ礼賛」「さらば原発」の幻想』山本隆三共著(2012年、マネジメント社)
- 『野人力 オヤジが娘に伝える「生きる原理」』鈴木美里共著(2015年、小学館新書)
翻訳
[編集]- サイモン・ブレット『わるガキ日記 ボクはあぶない0歳児』(2000年、光文社)
オーディオブック
[編集]- 『アイズ』(2007年、USEN・ことのは出版)
- 『リング』(2016年、Audible)
- 『らせん』(2016年、Audible)
- 『仄暗い水の底から』(2017年、Audible)
- 『ループ』(2017年、Audible)
- 『アイズ』(2017年、Audible)
- 『バースデイ』(2017年、Audible)
- 『光射す海』(2017年、Audible)
- 『エス』(2017年、Audible)
- 『楽園』(2017年、Audible)
- 『エッジ 上』(2017年、Audible)
- 『エッジ 下』(2017年、Audible)
- 『タイド』(2017年、Audible)
- 『鋼鉄の叫び』(2017年、Audible)
アンソロジー
[編集]- 『水の妖怪』「浮遊する水」「夢の島クルーズ」(2001年4月、リブリオ出版)
関連項目
[編集]- 鈴木康友 - 静岡県立浜松北高等学校の同級生。
- 静岡県立浜松湖北高等学校 - 校歌の作詞を担当[5]。
- 山村貞子 - 『リング』シリーズの登場人物(幽霊)。
脚注
[編集]- ^ a b c “鈴木光司 | 著者プロフィール”. www.shinchosha.co.jp. 新潮社. 2023年12月13日閲覧。
- ^ “鈴木光司さん「エッジ」に米シャーリー・ジャクスン賞”. 朝日新聞(電子版) (2013年7月15日). 2013年7月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年7月21日閲覧。
- ^ 鈴木光司さん、米国の文学賞受賞「エッジ」で 日本経済新聞(電子版),2013年7月15日。
- ^ “鈴木光司氏の小説入り"ホラートイレ紙"が完結”. oricon ME inc. (2010年6月5日). 2016年7月21日閲覧。
- ^ “やらまいか大使が湖北高校の校歌を作詞作曲!”. 浜松市役所 (2015年4月14日). 2016年7月21日閲覧。
外部リンク
[編集]- 少子化への対応を推進する国民会議委員 - ウェイバックマシン(2003年8月8日アーカイブ分) - 首相官邸
- 「貞子」作家 鈴木光司の"現在(いま)を生きよう" - まぐまぐ(メールマガジン)
- 鈴木光司の世界