梶原昂希
横浜DeNAベイスターズ #58 | |
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2024年3月9日 横浜スタジアム | |
基本情報 | |
国籍 | 日本 |
出身地 | 大分県大分市 |
生年月日 | 1999年9月19日(25歳) |
身長 体重 |
189[1] cm 85[1] kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投左打 |
ポジション | 外野手 |
プロ入り | 2021年 ドラフト6位 |
初出場 | 2022年4月12日 |
年俸 | 750万円(2024年)[2] |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
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この表について
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梶原 昂希(かじわら こうき、1999年9月19日 - )は、大分県大分市出身のプロ野球選手(外野手)。右投左打。横浜DeNAベイスターズ所属。
経歴
[編集]プロ入り前
[編集]小学4年生の時に第2回WBCで2連覇をした日本代表の姿に心を打たれて野球を始め[3]、金池少年野球団に入る[4]。大分市立上野ヶ丘中学校では軟式野球部に所属していた[5]。
中学校卒業後は、大分県立大分雄城台高等学校に進学[6]。1年生時からレギュラーを獲得[6]。2年生秋からは4番を任され、秋季大会では初戦の情報科学高校戦で3安打を放つなど活躍し、県ベスト8に貢献[3]。3年生夏の選手権予選では、2回戦で3安打、3回戦でも安打を放つもチームは敗戦した[6]。高校の同級生に陸上選手の兒玉芽生がおり、100m走対決を挑んだことがある。
高校卒業後は神奈川大学人間科学部に進学。1年生春からベンチ入りし、春季リーグでは開幕から3番センターで出場。神奈川工科大戦と横浜商大戦の2試合連続本塁打を放ち、リーグ優勝に貢献。続く全日本大学野球選手権では東日本国際大学戦で2本の二塁打を放っている。秋には2本の本塁打、打率.400で首位打者を獲得しベストナインに選出[5]。冬には大学野球日本代表候補に選出されている。2年生時も夏と冬に大学野球日本代表候補に選出されている[7]。
2021年10月11日に行われたプロ野球ドラフト会議において、横浜DeNAベイスターズから6巡目で指名を受けた[8]。担当スカウトは欠端光則[9]。11月27日に契約金2500万円、年俸690万円(金額は推定)で仮契約を結んだ[10]。12月3日に行われた2022年度新入団選手記者発表会で背番号が58になったことが発表された[11]。
DeNA時代
[編集]2022年はルーキーの野手ではただ1人、春季キャンプから一軍に帯同していたが、開幕一軍とはならず[12]。開幕から二軍の試合に出場していたが、4月6日から一軍選手に新型コロナウイルスの陽性者が相次ぎ、4月12日に代替指名選手として一軍登録される[13]。同日、沖縄セルラースタジアム那覇で行われた読売ジャイアンツ戦で「1番・中堅手」として先発起用されプロ初出場[14]。2打席目に戸郷翔征から、プロ初安打で初本塁打となる同点2点本塁打を放った[15]。その後もヒットを重ね5打数4安打と結果を残した。新人がデビュー戦で本塁打を放つのは球団史上3人目[16]。新人がデビュー戦で4安打を記録するのはセ・リーグでは初めてで[注 1]、本塁打を含めた4安打はNPB史上初めてだった[17]。その後はシーズン終了まで二軍での出場が中心だったが、フレッシュオールスターゲームではイースタン選抜として出場すると、両親が観客席で見つめる中4打席連続安打を放ち、優秀選手賞を獲得した[18]。最終的に一軍では6試合の出場だった。二軍では68試合に出場し、打率.270、2本塁打の成績を残した。
2023年は、開幕を二軍で迎えるも、打率3割をキープし、6月6日に一軍へ登録された[19]。6月10日に抹消されるも[20]、7月11日に再び登録されて以降は9試合に先発出場していたが、8月22日の広島東洋カープ戦(横浜スタジアム)の初回の守備でフェンス際でジャンプした際に負傷し、翌日に横浜市内の病院で右足関節靱帯損傷と診断され抹消[21][22]。その後出場のないままシーズンを終えた。イースタン・リーグ公式戦では73試合に出場し打率.338、チーム最多の98安打、7本塁打を放ち優秀選手賞を受賞した[23]。
2024年はキャンプ時から外野のレギュラー争いに加わり、主将の牧秀悟から「打って、守れて、なおかつ足も速くて長打力もある」とポテンシャルを評価される[24]。3月29日、「6番・中堅手」で開幕スタメンを勝ち取るも、3打席連続の空振り三振を喫してしまい[25]、以降も打撃の調子が上向かずに4月25日に登録を抹消された[26]。約1か月間の二軍調整の末[25]、5月26日に再び登録された[27]。7月15日の広島戦(横浜)で猛打賞を記録してから次第に状態を上げ[28]、7月19日から21日までの東京ヤクルトスワローズ戦(神宮球場)では3試合連続で猛打賞を記録[29]。8月9日のヤクルト戦(横浜)では、2年ぶりの本塁打含む3安打2打点の活躍で勝利に貢献し、初のお立ち台に上がった[30]。7月以降は一番打者として定着し、8月22日の中日ドラゴンズ戦(横浜)では、初回に自身初の先頭打者本塁打を記録[31]。8月25日のヤクルト戦まで16試合連続安打を記録するなど好調を維持した[32]。
選手としての特徴・人物
[編集]打撃では、低めの打球も長打にできるパワーを持つ[6]。50m走5秒8の俊足で遠投110mと肩の強さも持ち合わせ三拍子揃った選手であり[1][11]、野球解説者の谷繁元信も「走・攻・守すべてのレベルが高い選手」とポテンシャルの高さを評価している[33]。四球を選ぶことが極端に少ない[34]。
趣味は海釣り。三枚おろしや料理も得意。しかし、青星寮入寮時には「野球に集中したいから」という理由から釣り道具一式は持ち込まなかった。
神奈川大学時代から家系ラーメンを好んでおり、体重増加のために入団会見後から入寮までの約1か月間で20杯のラーメンを食べて約4kgの増量に成功した。
元乃木坂46の衛藤美彩の弟と幼馴染の同級生で、衛藤とも幼い頃から交流がある[35]。
詳細情報
[編集]年度別打撃成績
[編集]年 度 |
球 団 |
試 合 |
打 席 |
打 数 |
得 点 |
安 打 |
二 塁 打 |
三 塁 打 |
本 塁 打 |
塁 打 |
打 点 |
盗 塁 |
盗 塁 死 |
犠 打 |
犠 飛 |
四 球 |
敬 遠 |
死 球 |
三 振 |
併 殺 打 |
打 率 |
出 塁 率 |
長 打 率 |
O P S |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2022 | DeNA | 6 | 15 | 15 | 2 | 4 | 0 | 0 | 1 | 7 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 9 | 0 | .267 | .267 | .467 | .733 |
2023 | 21 | 54 | 53 | 1 | 12 | 2 | 1 | 0 | 16 | 2 | 1 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 18 | 1 | .226 | .241 | .302 | .543 | |
2024 | 91 | 351 | 339 | 49 | 99 | 16 | 3 | 4 | 133 | 30 | 16 | 2 | 1 | 0 | 7 | 3 | 4 | 98 | 2 | .292 | .314 | .392 | .707 | |
通算:3年 | 118 | 420 | 407 | 52 | 115 | 18 | 4 | 5 | 156 | 34 | 17 | 3 | 1 | 0 | 8 | 3 | 4 | 125 | 3 | .283 | .303 | .383 | .686 |
- 2024年度シーズン終了時
年度別守備成績
[編集]年 度 |
球 団 |
外野 | |||||
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試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 | ||
2022 | DeNA | 3 | 3 | 0 | 0 | 0 | 1.000 |
2023 | 15 | 29 | 0 | 0 | 0 | 1.000 | |
2024 | 80 | 124 | 4 | 1 | 0 | .992 | |
通算 | 98 | 156 | 4 | 1 | 0 | .994 |
- 2024年度シーズン終了時
記録
[編集]- 初記録
- 初出場・初先発出場:2022年4月12日、対読売ジャイアンツ1回戦(沖縄セルラースタジアム那覇)、「1番・中堅手」で先発出場[14]
- 初打席:同上、1回表に戸郷翔征から空振り三振
- 初安打・初本塁打・初打点:同上、3回表に戸郷翔征から中越2ラン[15]
- 初盗塁:2023年7月23日、対読売ジャイアンツ15回戦(横浜スタジアム)、8回裏に二盗(投手:アルベルト・バルドナード、捕手:大城卓三)
背番号
[編集]- 58(2022年 - )
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ パ・リーグでは1997年にオリックス・ブルーウェーブの佐竹学が記録している。
出典
[編集]- ^ a b c 「【神奈川大のギータ】梶原昂希はDeNA6位 長打力自慢」『日刊スポーツ』2021年10月11日。2021年11月26日閲覧。
- ^ 「DeNA - 契約更改 - プロ野球」『日刊スポーツ』。2023年11月6日閲覧。
- ^ a b 「プロ野球ドラフト会議で横浜DeNAベイスターズから6位指名を受けた梶原 昂希さん」『タウンニュース』2022年4月12日。2022年1月1日閲覧。
- ^ 「大分雄城台・梶原昴希 走攻守すべてを備え、最高の仲間とともに駆け抜ける」『オー!エス! OITA SPORTS』2017年7月11日。2022年4月12日閲覧。
- ^ a b 「【DeNA】“ハマのギータ”ドラ6梶原昂希が早くも柵越え5発で大器の片りん「早くキャンプに行きたい」」『スポーツ報知』2022年1月24日。2022年4月12日閲覧。
- ^ a b c d 「梶原 昂希 | 選手名鑑 | 横浜DeNAベイスターズ」『J SPORTS』。2022年4月12日閲覧。
- ^ 「DeNAドラ6梶原「トリプルスリー」目標」『日テレNEWS24』2021年11月27日。2021年12月4日閲覧。
- ^ 「2021年ドラフト情報」『横浜DeNAベイスターズ』2021年10月12日。2021年10月12日閲覧。
- ^ 「DeNA欠端光則スカウト、6位梶原昂希は柳田悠岐を「追い越せる素材」」『日刊スポーツ』2022年10月30日。2022年4月12日閲覧。
- ^ 「DeNA6位の梶原昂希が仮契約 料理が得意、巨人菅野の剛球もさばくぞ」『日刊スポーツ』2021年11月27日。2021年11月27日閲覧。
- ^ a b 「【DeNA】ドラ6梶原昂希は「ハマの韋駄天」、3拍子そろう好素材も「自分が一番へたくそ」」『スポーツ報知』2021年12月3日。2021年12月4日閲覧。
- ^ 「【DeNA】ドラ6・梶原昂希が18日から2軍に合流 三浦監督「課題はっきりした」」『スポーツ報知』2022年3月16日。2022年4月12日閲覧。
- ^ 「DeNAがソトら代替指名選手10名を登録 “濃厚接触疑い”だった大田は復帰」『BASEBALL KING』2022年4月12日。2022年4月12日閲覧。
- ^ a b 「【DeNA】大幅にオーダー変更、ルーキー梶原昂希が「1番中堅」関根大気が「2番右翼」」『日刊スポーツ』2022年4月12日。2022年4月12日閲覧。
- ^ a b 「【DeNA】6位梶原昂希 1軍デビュー戦プロ初安打で初本塁打「石井コーチの後押しのおかげ」」『日刊スポーツ』2022年4月12日。2022年4月12日閲覧。
- ^ 「【代替指名選手の新人“カジータ”梶原がド派手デビュー 初本塁打含む4安打は2リーグ制後初」『スポニチアネックス』2022年4月12日。2022年4月12日閲覧。
- ^ 「【DeNA】ドラ6梶原昂希、セ新人初デビュー戦4安打 初安打はホームラン」『日刊スポーツ』2022年4月12日。2022年4月12日閲覧。
- ^ 「【フレッシュ球宴】全イDeNA梶原昂希が両親の前で4安打「良い姿を見せられて良かった」」『日刊スポーツ』2022年7月23日。2022年11月27日閲覧。
- ^ 久保賢吾「【DeNA】梶原昂希、坂本裕哉が1軍に合流」『日刊スポーツ』2023年6月6日。2024年2月3日閲覧。
- ^ 「阪神富田蓮、ロッテ平沢大河ら抹消 オリックス平野佳寿、ヤクルト石川雅規ら登録/10日公示 - プロ野球公示」『日刊スポーツ』2023年6月10日。2024年2月3日閲覧。
- ^ 「DeNA梶原昂希は右足関節靱帯損傷 22日に負傷交代」『カナロコ by 神奈川新聞』2023年8月23日。2024年2月3日閲覧。
- ^ 久保賢吾「【DeNA】梶原昂希が登録抹消、16試合で打率.237 代わってルーキー林琢真が1軍合流か」『日刊スポーツ』2023年8月7日。2024年2月3日閲覧。
- ^ 「DeNAの2年目外野手・梶原昂希がファーム優秀選手賞受賞「どんどんレベルアップしていきたい」」『BASEBALL KING』2023年11月28日。2024年2月3日閲覧。
- ^ 「度会隆輝だけじゃない!DeNA・牧秀悟を刺激する若き後輩たち「度会だけじゃないっていうのは面白い」…単独インタビュー(中)」『スポーツ報知』2024年4月1日。2024年6月20日閲覧。
- ^ a b 「DeNA・梶原昂希、代打で二塁打!勝ち越し呼ん打 5球ファウルで粘った8球目「最高の形をつくれてよかった」」『サンスポ』2024年6月5日。2024年6月20日閲覧。
- ^ 「【DeNA】浜口遥大、梶原昂希を抹消」『日刊スポーツ』2024年4月25日。2024年6月20日閲覧。
- ^ 「【DeNA】関根大気が今季初の登録抹消5月は打席機会が31に減少 梶原昂希が再昇格」『日テレNEWS NNN』2024年5月30日。2024年6月20日閲覧。
- ^ 「【DeNA】関根大気が今季初の登録抹消5月は打席機会が31に減少 梶原昂希が再昇格」『日テレNEWS NNN』2024年5月30日。2024年6月20日閲覧。
- ^ 「【DeNA】梶原昂希、球団記録に並ぶ4試合連続猛打賞なるか/見どころ」『日刊スポーツ』2024年7月26日。2024年10月9日閲覧。
- ^ 「【DeNA】梶原昂希ハマスタ初お立ち台「不思議」2年ぶりアーチ含む4の3、2打点で勝利貢献」『日刊スポーツ』2024年8月9日。2024年10月9日閲覧。
- ^ 「DeNA・梶原昂希、自身初の先頭打者弾「風のおかげで届いてくれた」 13試合連続安打と絶好調」『サンスポ』2024年8月22日。2024年10月9日閲覧。
- ^ 「DeNA 1番・梶原が16試合連続安打! 5回2死満塁で走者一掃の3点三塁打「事を起こしてやろうと」」『スポニチアネックス』2024年8月25日。2024年10月9日閲覧。
- ^ 「「DHが無いと外野陣は埋まってしまうけど…」攻守で存在感を見せたDeNA・梶原昂希を谷繁元信氏はどう評価?」『BASEBALL KING』2024年6月1日。2024年6月20日閲覧。
- ^ 「DeNA・梶原昂希、1カ月半ぶりに四球で出塁 今季251打席で4四球うち3つが故意四球」『サンスポ』2024年9月5日。2024年9月11日閲覧。
- ^ @kk_ykhm_bay (2022年3月9日). "梶原 昂希". X(旧Twitter)より2022年12月18日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 個人年度別成績 梶原昂希 - NPB.jp 日本野球機構
- 選手の各国通算成績 Baseball-Reference (Japan)、The Baseball Cube
- 選手名鑑 - 横浜DeNAベイスターズ公式サイト
- 選手情報 - 週刊ベースボールONLINE
- 梶原昂希 (@koki_kajiwara58) - Instagram