津島駅
津島駅 | |
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駅舎(2021年) | |
つしま Tsushima | |
所在地 | 愛知県津島市錦町1番地1 |
駅番号 | TB 07 |
所属事業者 | 名古屋鉄道 |
駅構造 | 高架駅 |
ホーム | 島式 1面2線 |
乗降人員 -統計年度- |
9,367人/日 -2020年- |
開業年月日 | 1898年(明治31年)4月3日 |
乗入路線 2 路線 | |
所属路線 | 尾西線 |
キロ程 | 8.2 km(弥富起点) |
◄TB08 日比野 (1.6 km) (1.4 km) 町方 BS01► | |
所属路線 | 津島線 |
キロ程 | 11.8 km(須ヶ口起点) |
◄TB06 藤浪 (1.6 km) | |
備考 | 終日有人駅 |
津島駅(つしまえき)は、愛知県津島市錦町にある、名古屋鉄道の駅である。駅番号はTB07。manacaの利用が可能。
本項ではかつて駅に併設されていた津島車庫(つしましゃこ)についても記述する。
歴史
- 1898年(明治31年)4月3日 - 尾西鉄道津島駅開業。
- 1914年(大正3年)1月23日 - 名古屋電気鉄道新津島駅開業。
- 1921年(大正10年)7月1日 - 名古屋電気鉄道が名古屋鉄道に事業を譲渡。
- 1925年(大正14年)8月1日 - 尾西鉄道と名古屋鉄道が合併。
- 1931年(昭和6年)10月25日 - 新津島駅を津島駅に統合[1]。
- 1964年(昭和39年)7月1日 - 貨物営業廃止(代替として日比野駅に貨物側線増設)[2]。
- 1966年(昭和41年)4月18日 - 高架化事業に伴い東駅舎閉鎖[3]。
- 1968年(昭和43年)
- 1969年(昭和44年)
- 1987年(昭和62年)5月 - 自動改札機設置[7]。
- 1997年(平成9年)津島自動車営業所が移転。
- 2005年(平成17年)
- 2011年(平成23年)2月11日 - ICカードmanaca導入。
- 2012年(平成24年)2月29日 - トランパス供用終了。
利用可能な鉄道路線
- 名古屋鉄道
津島線は終着駅[注釈 1]であり、尾西線は弥富方面から一宮方面へ向かう方が下りとなるため、津島線から弥富方面を直通する列車は当駅で上下が逆転する。しかし列車番号は弥富方面が奇数(下り)、須ヶ口方面が偶数(上り)となっており、変更は行われない。
平日朝に限り、森上方面と佐屋方面からの列車が当駅で併結し、名古屋方面に向かう設定もある。
駅構造
1面2線の島式ホームを持つ高架駅で、乗り場の有効長は8両分、津島線と尾西線とで乗り場を共用している。当駅発の森上方面一宮行の列車は津島線列車の発着によって乗り場が変わる。なお、当駅には留置線がないため乗り場の状況によっては日比野駅や佐屋駅などに回送して折り返す場合もある。
発車標は、行灯方式であったが、空港線開業時のダイヤ改正からLED方式に置き換えられた。これに伴い、自動放送も稼動した。自動放送は同じ尾西線でも内容は異なり、津島駅の自動放送は、一宮行到着の際「森上方面」としか流れず、名鉄一宮駅と異なり萩原は方面として流れない。発車時の電子ベルは名鉄名古屋駅と同じものである。改札口は1か所で、自動券売機(継続manaca定期乗車券の購入も可能)・自動改札機などの設備がある。エレベーターも設置済み。なお南北方向に設置された高架駅ではあるが、改札口は西側のみに設置されているので、東側からは直接出入りできず、駅の北側または南側経由で一旦西側に渡る必要がある。
駅北側では、津島線の上り線から尾西線の複線が分岐する配線となっている。町方方面から当駅到着時、ワンマンカーでの自動放送は「須ヶ口、名古屋方面と佐屋、弥富方面は乗換です」と流れ、津島線とはアナウンスされない。逆に日比野方面からの到着の際は基本的に「森上方面の尾西線は乗換です」と車内アナウンスされる。
駅ビルは1968年(昭和43年)9月に名鉄ストアーとして出店した[5]名鉄パレが2000年度[注釈 2]まで営業していたが閉店し、1階の改札口周りの店舗(コンビニエンスストア)が営業するのみとなっている。旧名鉄パレ跡のスペースは、1階は駐輪場に、2階は時折鉄道部品即売会などの名鉄のイベントに使用されている[13]。
番線 | 路線[9][10] | 方向 | 行先 | 備考 |
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1 | BS 尾西線 | 下り | 名鉄一宮ゆき[9] | |
TB 尾西線 (TB 津島線) |
上り | 弥富方面[9] | 津島線からの直通 | |
2 | BS 尾西線 | 下り | 名鉄一宮ゆき[9] | 尾張津島天王祭の際は、一部森上ゆき |
TB 津島線 | 上り | 須ケ口・名鉄名古屋・金山方面[9] |
-
改札口
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乗り場
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駅名標
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右が津島線、左が尾西線。
左の一宮方面には僅かな単線部分がある。
配線図
↑ 須ヶ口方面 | ||
→ 弥富方面 |
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↓ 森上方面 | ||
凡例 出典:[14] |
利用状況
- 「移動等円滑化取組報告書」によると、2020年度の1日平均乗降人員は9,367人であった[15]。
- 『名鉄120年:近20年のあゆみ』によると2013年度当時の1日平均乗降人員は13,598人であり、この値は名鉄全駅(275駅)中26位、津島線(8駅)中1位、尾西線(22駅)中2位であった[16]。
- 『名古屋鉄道百年史』によると1992年度当時の1日平均乗降人員は17,911人であり、この値は岐阜市内線均一運賃区間内各駅(岐阜市内線・田神線・美濃町線徹明町駅 - 琴塚駅間)を除く名鉄全駅(342駅)中21位、津島線(8駅)中1位、尾西線(23駅)中2位であった[17]。
- 『名鉄 1983』によると、1981年度当時の一日平均乗降人員は19,250人であり、この値は名鉄全駅中15位であった[18]。
- 『創立70周年記念 今日と明日の名鉄』によると、1960年度当時の一日平均乗降人員は11,566人であり、1963年度の値は13,207人であった[19]。
- 『岡崎市戦災復興誌』掲載の統計資料によると、1948年(昭和23年)11月1日 - 1949年(昭和24年)4月30日間の半期における一日平均乗降人員は7,377人であり、この値は名鉄全駅中7位であった[20]。
- 「津島市の統計」によると、各年度の1日平均乗車人員(名鉄バスとの連絡定期乗車分を含む)は以下の通り[21]。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
---|---|
2005年 | 6,635 |
2006年 | 6,579 |
2007年 | 6,609 |
2008年 | 6,620 |
2009年 | 6,460 |
2010年 | 6,455 |
2011年 | 6,419 |
2012年 | 6,464 |
2013年 | 6,711 |
2014年 | 6,578 |
2015年 | 6,806 |
2016年 | 6,977 |
2017年 | 7,047 |
2018年 | 6,105 |
2019年 | 5,903 |
尾西線の駅では名古屋本線所属の駅でもある一宮駅に次いで利用客が多く、津島線の駅では最も多い。名鉄名古屋駅までは名鉄バスより早く定時性でも優れるため、朝夕ラッシュの名古屋方面発着列車は非常に混雑する。
津島車庫
津島車庫は尾西鉄道の機関庫として発足した車庫で、同社が電化された1923年(大正12年)以降は電車の車両基地となった。名鉄時代も引き続き尾西線の車両、貨車の検査を担当したが、尾西線の架線電圧が600Vから1500Vに昇圧した際に役目を終え、車庫としては廃止された[22]。ただし、車庫廃止後も構内配線は高架化まで留置線として残っていた[23]。
↑ 須ヶ口・新名古屋方面 | ||
← 新一宮 方面 |
→ 弥富 方面 |
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凡例 出典:停車場配線略図 昭和32年調査[24]。車庫廃止後の留置線。 |
駅周辺
当駅から西へと津島神社に向かい表参道ではないが、駅前通り(天王通り)が一本伸びており小規模ながら商店街を形成している。駅東側には郊外店を中心とした新たな商業施設地帯が形成されている。
主な施設
バス路線
駅構内にバスターミナルがある。停留所名は駅名と同じ「津島」であったが、近年「津島駅」に変更されている。名鉄バスは鉄道(津島線)でも通じている名古屋市中心部方面に路線を伸ばすが、津島線よりも南を通り、あま市甚目寺駅など迂回ルートとなる名鉄津島線とは経路が大きく異なる。津島市 - 大治町 - 名古屋市中村区(名古屋市営地下鉄東山線中村公園駅)方面の直線的ルートを通る系統と、それよりもやや南の名古屋市中川区北部・中村区南部(名古屋市営地下鉄東山線岩塚駅)方面を通る系統が設定されている。
名鉄バス津島営業所は、津島市大坪町へ1997年(平成9年)に移転するまでは当駅付近に存在した。
- Aコース:公共施設巡回コース
- Bコース:神島田コース
- Cコース:神守北回りコース
- Dコース:神守南回りコース
- 海津市コミュニティバス(2025年3月31日までの実証実験運行)
隣の駅
脚注
注釈
出典
- ^ a b “津島線の歴史”、名鉄資料館:特別展示室(ウェイバックマシンによるアーカイブ。2020年8月12日取得)、2021年10月1日閲覧。
- ^ 名古屋鉄道広報宣伝部(編)『名古屋鉄道百年史』名古屋鉄道、1994年、1014頁。
- ^ 名古屋鉄道広報宣伝部(編)『名古屋鉄道百年史』名古屋鉄道、1994年、1018頁。
- ^ a b 名古屋鉄道広報宣伝部(編)『名古屋鉄道百年史』名古屋鉄道、1994年、1024頁。
- ^ a b 名古屋鉄道広報宣伝部(編)『名古屋鉄道百年史』名古屋鉄道、1994年、462頁。
- ^ a b 名古屋鉄道広報宣伝部(編)『名古屋鉄道百年史』名古屋鉄道、1994年、1026頁。
- ^ 名古屋鉄道広報宣伝部(編)『名古屋鉄道百年史』名古屋鉄道、1994年、570頁。
- ^ 名古屋鉄道(編)「メイテツトピックス」『れいめい』第685号、名古屋鉄道、2005年11月、3頁。
- ^ a b c d e f g h “津島(TB07)(つしま) 路線一覧”. 名古屋鉄道. 2021年10月3日閲覧。
- ^ a b c d “各駅詳細情報”. 名古屋鉄道. 2021年10月7日閲覧。。
- ^ “名鉄パレ案内”. 名古屋鉄道 (2000年12月8日). 2000年12月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年5月3日閲覧。
- ^ “名鉄パレ案内”. 名古屋鉄道 (2001年4月26日). 2001年4月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年5月3日閲覧。
- ^ 鉄道部品即売会を12月8日(土)に開催します (PDF) - 名古屋鉄道ニュースリリース、2012年12月8日閲覧
- ^ 巻末折込「名古屋鉄道 配線略図」(『鉄道ピクトリアル No.816 2009年3月号臨時増刊』電気車研究会、2009年)
- ^ “令和2年度 移動等円滑化取組報告書(鉄道駅)” (PDF). 名古屋鉄道. 2021年10月3日閲覧。
- ^ 名鉄120年史編纂委員会事務局(編)『名鉄120年:近20年のあゆみ』名古屋鉄道、2014年、160-162頁。
- ^ 名古屋鉄道広報宣伝部(編)『名古屋鉄道百年史』名古屋鉄道、1994年、651-653頁。
- ^ 名古屋鉄道(編集)『名鉄 1983』名古屋鉄道、1983年、36頁。
- ^ 名古屋鉄道PRセンター(編集)『創立70周年記念 今日と明日の名鉄』名古屋鉄道、1964年、5頁。
- ^ 東海新聞社(編)『岡崎市戦災復興誌』岡崎市、1954年、1122頁。
- ^ 津島市の統計 - 運輸・通信 - 津島市公式ホームページ、2021年8月10日閲覧。1日当たりの乗車人員は年間日数で除して算出。
- ^ 清水武、田中義人『名古屋鉄道車両史 下巻』アルファベータブックス、2019年、144頁。ISBN 978-4865988482。
- ^ 清水武『名古屋鉄道各駅停車』洋泉社、2016年、156-157頁。ISBN 978-4-8003-0800-9。
- ^ 清水武、田中義人『名古屋鉄道車両史 下巻』アルファベータブックス、2019年、186頁。ISBN 978-4865988482。
- ^ “津島警察署 - 愛知県警察”. www.pref.aichi.jp. 2020年7月16日閲覧。
関連項目
- 日本の鉄道駅一覧
- 愛知県道68号名古屋津島線(佐屋街道)
- 愛知県道118号津島停車場今市場線(ハーキュリーズ通り)
- 愛知県道138号津島停車場線(天王通り)
外部リンク
- 津島駅 - 名古屋鉄道