「ファーストフード」の版間の差分
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{{表記揺れ案内|表記1=ファストフード|議論ページ=}} |
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[[ファイル:Hamburger, hot dog and fries - Hot Diggidy Dog.jpg|thumb|200px|[[ハンバーガー]]、[[ホットドッグ]]]] |
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'''ファ |
'''ファストフード'''(または'''ファーストフード'''〈[[#仮名表記|仮名表記]]も参照〉、{{lang-en-short|fast food}}){{要検証|date=2024年2月}}とは、短時間で調理、あるいは注文してからすぐ食べられる手軽な食品や食事のこと。料理と共に提供している[[外食産業]]について記述する。なお、「ファスト」(fast・ファスト)は「迅速な」を意味する英単語、「第一の」の意味(first・ファースト)ではない。 |
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[[File:McDonald’s Big Mac Set in Japan 2022.06.02.jpg|thumb|典型的なファストフードのメニュー(写真は[[マクドナルド]]で販売されている[[ビッグマック]]セット)]]{{体重}} |
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料理と共に、それらを提供している[[外食産業]]について記述する。 |
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== Fast foodの日本語表記における混乱と問題点 == |
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英語の'''Fast food'''に対する日本語は「'''ファーストフード'''」(ローマ字表記:{{lang|ja-Latn|fāsutofūdo}})というカタカナ表記と発音が主に浸透した。[[日本放送協会]](NHK)が[[2002年]]度([[平成]]14年度)に行った調査では、「ファーストフード」と言う国民が72[[パーセント|%]]と、多くを占めた<ref name=NHK>[http://www.nhk.or.jp/kininaru-blog/67971.html ファーストフード? ファストフード?](NHK「[[梅津正樹|ことばおじさん]]の気になることば」 2003年10月28日)</ref>。[[広辞苑]](第6版)、明鏡国語辞典(第2版)、[[ジーニアス和英辞典]](第2版)などの見出し語も「ファーストフード」が用いられている。この食事形態の[[外食]]産業が加盟する[[業界団体]]の[[日本フードサービス協会]]も、「ファーストフード」に表記を統一している<ref>[http://www.jfnet.or.jp/index.html 財団法人日本フードサービス協会] … サイト内では「ファーストフード」に統一しており、「ファストフード」の使用例は無い(2010年12月現在)。</ref>。 |
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一方、日本の[[マスメディア]]では {{lang|en|fast}} を「ファスト」と発音、表記することに決めているため<ref name=NHK/>、[[共同通信社]]をはじめとする大手通信社、[[日本新聞協会]]、NHK、[[日本民間放送連盟]]では「'''ファストフード'''」(ローマ字表記:{{lang|ja-Latn|fasutofūdo}})を統一表記としている<ref>用字・用語集にもその旨記載している。</ref>。日本語は短母音(1[[音節]]=1[[モーラ]])と長母音(1音節=2モーラ:[[長音]])とを区別する言語であるため、その特徴を生かして {{lang|en|fast}} を「ファスト」、{{lang|en|first}} を「ファースト」と言い分けることで、[[カタカナ]]化された[[外来語]]の意味の混乱を回避しているとの説明もある<ref name=NHKlab>[http://www.nhk.or.jp/bunken/summary/kotoba/term/033.html 「ファーストフード?」](NHK放送文化研究所 1999年8月1日)</ref>。「fast」(速い、手早い)と「first」(最初の、一番)は意味が異なるが、fast foodをfirst food、[[応急処置|first aid]]をfast aidと誤記するなど、表記の混乱がしばしば見られる。ゆえに、'''ファストフード'''がより混乱のない書き方であるとも言える。近年は、「[[ファストファッション]]」の浸透やメディアなどの影響により、「ファストフード」と言う者も見受けられるようになった<ref name=NHK/>。また、Fastの発音が/fæst/ -米国英語、/fɑːst/ -英国英語であるために<ref>http://ejje.weblio.jp/content/fast 英和辞典 Weblio辞書</ref>、Fast foodが主に米国英語由来の単語であることを考慮した場合、'''ファストフード'''が日本語の[[原音主義]]の慣例表記により従った表現であろう。ただし、æの音とfの音を日本人は適切に発音できないことが多いので、カタカナ読みで日本語風にファストフードと発音しても原音とはかなり違ってしまう。米国、英国のその発音はオンラインの辞書などで聞くことができる<ref>http://dictionary.cambridge.org/dictionary/english/fast-food?a=british&q=fast%20food</ref>。 |
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なお、[[厚生労働省]]は、どちらにも統一していない<ref>[http://www.mhlw.go.jp/ 厚生労働省] … サイト内では「ファーストフード」の使用例が多いが、「ファストフード」も使用している(2010年12月現在)</ref>。 |
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== 各地の様子 == |
== 各地の様子 == |
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[[ファイル:20070509 Rock 26 Roll McDonalds from 7th fl of Sports Authority.jpg|thumb|200px|[[ドライブスルー]]]] |
[[ファイル:20070509 Rock 26 Roll McDonalds from 7th fl of Sports Authority.jpg|thumb|200px|[[ドライブスルー]]]] |
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[[ファイル:Fried Fish and French Fries.jpg|thumb|200px|[[フィッシュ・アンド・チップス]]]] |
[[ファイル:Fried Fish and French Fries.jpg|thumb|200px|[[フィッシュ・アンド・チップス]]]] |
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[[食文化]]は、 |
[[食文化]]は、民族、地域によって異なるため、それらの枠を越えて広がるには時間がかかる。それどころか、全く伝播しないことさえある。米国は[[多民族国家]]で広大な国土を有するため、民族、出身国、人種、国内での地域差などで分かれる食文化の枠を越えなければ、大きなビジネスにはならない宿命があった。 |
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ファ |
アメリカにおけるファストフードは、国内における民族・地域の枠を越えて民族横断的に受け入れられる味付けであったことに加え、エンゲル係数が高かった時代に「安価」であったことが最大の武器となって広まった。中産階級においては、安価であることよりも、手軽に食べられ、食物エネルギーが大きいファストフードは、労働効率を上げる食事として受け入れられていった。[[ハンバーガー]]、[[ホットドッグ]]、[[フライドチキン]]、[[サンドイッチ]]、[[ピザ]]など、種類ごとに「フードチェーン」があらわれ大企業化していった。 |
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[[第二次世界大戦]][[戦後|後]]、チェーン店が本格的に |
[[第二次世界大戦]][[戦後|後]]、チェーン店が本格的に外国に展開し始めた。しかし、アメリカのノウハウそのままで海外進出した場合、為替の問題でファストフードはかなり「高額」な食事になってしまった。特に、牛肉食の文化があまりない国に出店する際は、材料の入手でさらにコストが上がり、「ファストフード = 富裕層の食事」という、アメリカ国内では考えられない図式で導入されることとなった。 |
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海外進出初期においては「安価」ではないファ |
海外進出初期においては「安価」ではないファストフードであったが、「アメリカ資本」の「巨大フードチェーン」の進出は、競争力のないそれぞれの国の国内産業を圧迫するとともに、米国の文化侵略の象徴とみなされ、出店規制が行われることが多々見られた。 |
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健康に関する知識の疎い貧困層ほど食事に占めるファストフードの比率が高く、その為に貧困層ほど肥満になりやすい事が報告されている。また調理に時間がかからず、安価な点からファストフードを選ばざるを得ない事情があるという<ref>[[CNN]] ニュースの肥満特集より</ref>{{Full citation needed|date=2022年2月}}。 |
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=== ヨーロッパ === |
=== ヨーロッパ === |
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自国産業を |
自国産業を保護する政策が強く、巨大資本のアメリカ系企業に規制がかけられている国がある。特に[[フランス]]では、アメリカ資本のファストフードチェーンは少ない。しかし、国内企業のファストフードチェーンや、個人経営に近いファストフード系の店は見られ、[[フィッシュアンドチップス]]、[[チキンアンドチップス]]、[[パニーノ]]、グレック([[ケバブ]]サンド)、[[シシカバブ]]のほか、新興の[[スパイスバッグ]]のような、アメリカとは異なった種類のファストフードも見られる。 |
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アメリカの主導する[[グローバリズム]]の象徴としてファ |
アメリカの主導する[[グローバリズム]]の象徴としてファストフードが取り上げられる場合もあり、[[反グローバリズム]]、[[スローフード]]、[[フェアトレード]]などの、経済論理と文化論が混ざった「反ファストフード運動」が見られる。 |
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=== 日本 === |
=== 日本 === |
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[[ファイル:Tempura soba by shibainu at tachigui in Hatsudai, Tokyo.jpg|thumb|[[立ち食いそば・うどん店|立ち食い蕎麦]]]] |
[[ファイル:Tempura soba by shibainu at tachigui in Hatsudai, Tokyo.jpg|thumb|[[立ち食いそば・うどん店|立ち食い蕎麦]](上に乗っている具材は[[かき揚げ]]と[[ネギ]]である)]] |
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[[江戸時代]]には、[[蕎麦]]、[[天ぷら]]、[[寿司]]、[[おでん]]、[[ウナギ|うなぎ]]、[[串焼き]]などが、街中を流す[[屋台]]で手軽に素早く食べられる料理として売られていた。 |
[[江戸時代]]には、[[蕎麦]]、[[うどん]]、[[天ぷら]]、[[寿司]]、[[おでん]]、[[ウナギ|うなぎ]]、[[串焼き]]などが、街中を流す[[屋台]]で手軽に素早く食べられる料理として売られていた<ref>{{Cite web|和書|url= https://intojapanwaraku.com/culture/90843/|title= 江戸のテイクアウトとファストフード文化!?物売・屋台や寿司・天ぷらの販売方法も紹介|publisher=小学館|date=2020-4-10|accessdate=2021/10/31}}</ref>。 |
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アメリカ式のファーストフードは、[[1970年代]]初頭に日本に流入してきた。[[1970年]]([[昭和]]45年)に[[イギリス|英国]]の[[ウインピー]]をはじめ、[[ケンタッキーフライドチキン]]、[[ドムドムハンバーガー]]、[[1971年]](昭和46年)に[[マクドナルド]]、[[ミスタードーナツ]]、[[1972年]](昭和47年)に[[ロッテリア]]、[[モスバーガー]]が出店を開始した。なお、米軍統治下の[[沖縄県]]では、[[1963年]](昭和38年)に[[北中城村]]に[[A&Wレストラン|A&W]]の1号店が開店している。なおモスバーガーは他のハンバーガーチェーン店と形態は似通っているが、注文を受けて調理している等の違いがあることから、ハンバーガーレストランに分類されファーストフード店には該当しないという解釈もある。 |
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アメリカ式のファストフードは、[[1970年代]]初頭に日本に流入した。1970年に英国の[[ウインピー]]をはじめ、[[ケンタッキーフライドチキン]]、[[ドムドムハンバーガー]]、1971年に[[マクドナルド]]、[[ミスタードーナツ]]、1972年に[[ロッテリア]]、[[モスバーガー]]が出店を開始した。なお、米軍統治下の[[沖縄県]]では、1963年に[[北中城村]]に[[A&Wレストラン|A&W]]の1号店が開店している。なおモスバーガーは他のハンバーガーチェーン店と形態は似通っているが、注文を受けて調理することなどから、ハンバーガーレストランに分類され、ファストフード店には該当しないという解釈もある。 |
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日本には、アメリカ系チェーンだけではなくアメリカ以外のチェーンがある。「安い」「早い」というキーワードで、[[立ち食いそば・うどん店|立ち食いそば]]など古い食文化がファーストフードとなったのみならず、[[牛丼]]、[[ラーメン]]、[[カレーライス]]など、[[近代]]になってから日本で展開されるようになった食文化もファーストフードチェーンとして営業している。[[ファミリーレストラン]]、[[大衆食堂|定食屋]]、[[回転寿司]]のような店内で座席に座るものから、[[弁当]]、[[菓子パン]]、[[惣菜]]などを売る軽食産業は広がっている。 |
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また、かつて屋台で食べられていた安価で手軽な軽食も、常設の料理店で提供されるようになったものが多く、これらの料理全てがファーストフードとひとくくりにされることは無い。 |
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日本には、[[立ち食いそば・うどん店|立ち食いそば]]などの古くからの食べ物や、アメリカから伝来したハンバーガーやチキンのほかにも、[[牛丼]]、[[ラーメン]]、[[カレーライス]]など、[[近代]]になってから日本で嗜好されるようになった食べ物も、チェーンストアを展開している。[[ファミリーレストラン]]、[[大衆食堂|定食屋]]、[[回転寿司]]、[[セルフうどん]]のように店内で飲食するものから、手軽な[[弁当]]、[[菓子パン]]、[[惣菜]]まで、軽食産業は広がっている。 |
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ファーストフードは「安さ」が1つの売りである場合が多く、経営者が[[従業員]][[コスト]]を下げる必要性に迫られる場合が多い。そのため[[スキル]]を必要としない経営が行われ、簡易または[[マニュアル]]化された手順書を用意し、常用[[社員]]ではなく[[非正規雇用]]者を[[雇用]]し、[[主婦]]のパート、学生などの[[アルバイト]]を雇用する事が多い。 |
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ファストフードは「安さ」が売りのひとつである。経営者が人件費を下げる必要性に迫られる場合が多い。そのためスキルを必要としない経営が行われ、簡易または[[マニュアル]]化された手順書を用意し、常用社員ではなく非正規雇用者を雇用し、主婦や学生などをパートタイムで雇用し、自社工場または協力企業で製造した冷凍食品を、各店舗へ輸送し、[[電子レンジ]]で調理して客へ出す事が多い。 |
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=== 中国 === |
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[[中華人民共和国|中国]]でファーストフードは「快餐 クワイツァン {{lang|zh|kuàicān}}」と呼ばれるが、必ずしも[[西洋|洋風]]のものを指す訳ではなく、トレーに[[中華料理]]を盛って食べさせる[[定食]]屋などにも「快餐」の看板が掲げられている。[[中華人民共和国|中国]]では、[[1980年代]]に始まった[[改革開放]]政策の結果、ケンタッキーフライドチキンやマクドナルドなどの世界的ファーストフード店が[[大都市]]から出店を始め、すでにかなりの[[地方都市]]にまで普及している。[[民族資本]]系洋風ファーストフードチェーンでは中国・[[台湾]]合弁のディコスが最大手である。もともと中国にある、[[麺類]]や[[餃子]]、[[ちまき]]などの[[点心]]も、ファーストフードの性格をもっているが、欧米のチェーン店についで、台湾資本の[[豆乳]]を売り物にするファーストフード店が人気を集めるようになると、中華料理を基本にしたファーストフードチェーンも種々オープンするようになった。最近では台湾風の[[おにぎり]]チェーンや、[[日式]]の[[ラーメン]]店や[[カレーライス]]の店などにも人気が出ている。 |
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== |
=== 中華圏 === |
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[[ファイル:Baked Pork Chop Rice with Cheese.JPG|thumb|香港式ファストフードの一つである[[ゴッ豬扒飯|焗豬扒飯]]]] |
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{{main|ファーストフード店の一覧}} |
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[[中国語]]でファストフードは「快餐(クワイツァン、{{lang|zh|kuàicān}})」と呼ばれる。もともと[[中華料理]]には、[[炒飯]]や[[麺類]]を始めとする[[小吃]]、および[[餃子]]や[[ちまき]]を始めとする[[点心]]といったファストフードの性格を持つ料理があり、[[夜市]]や[[茶餐廳]]などを通じて提供されてきた。夜市の盛んな[[台湾]]では今でも様々な{{仮リンク|台湾小吃|zh|台灣小吃}}が存在する。また、生活スタイルの変化やアメリカ式のファストフードが流入し始めたことにより、[[香港]]では1970年代以降「{{仮リンク|香港式ファーストフード|zh|港式快餐}}({{lang|zh|港式快餐}})」と呼ばれる独自のファストフード文化が発達した。 |
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国は本社・本店所在地とする |
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=== {{JPN}} === |
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; ハンバーガー・ドーナツ・サンドウィッチ等 |
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* [[Rバーガー]]([[東京都|東京]]のみ) |
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* [[ザッツバーガーカフェ]] |
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* [[ジェフ (ファーストフード)|ジェフ]]([[沖縄県|沖縄]]のみ) |
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* [[ドムドムハンバーガー]] |
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* [[ファーストキッチン]] |
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* [[ロッテリア]] |
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* [[フレッシュネスバーガー]] |
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* [[Becker's]]([[関東地方|関東]]のみ) |
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* [[サンテオレ]] |
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* [[モスバーガー]] |
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* [[ラッキーピエロ]]([[北海道]][[渡島総合振興局|渡島]]のみ) |
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{{Div col end}} |
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; 牛丼・うどん等 |
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* [[壱番屋]] |
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* [[すき家]] |
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* [[なか卯]] |
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* [[はなまるうどん]] |
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* [[松屋フーズ|松屋]] |
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* [[吉野家]] |
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[[中国大陸]]では1980年代に始まった[[改革開放]]政策の結果、ケンタッキーフライドチキンやマクドナルドなどの世界的ファストフード店が[[経済特区]]や[[北京]]・[[上海]]などの大都市から出店を始め、すでに内陸の地方都市にまで普及している。欧米のチェーン店についで、台湾資本の[[豆乳]]を売り物にするファストフード店が人気を集めるようになると、中華料理を基本にしたファストフードチェーンも種々オープンするようになった。トレーに中華料理を盛って食べさせる定食屋などにも「快餐」の看板が掲げられている。最近では台湾風の[[おにぎり]]チェーンや、[[日式]]の[[ラーメン]]店や[[カレーライス]]の店などにも人気が出ている。 |
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他、[[回転寿司]]店、[[立ち食いそば・うどん店]] |
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=== {{GBR}} === |
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* [[ヨー!スーシ]] |
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=== {{GER}} === |
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* [[ノルトゼー]] |
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=== {{SWE}} === |
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* [[マックスハンバーガー]] |
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=== {{USA}} === |
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* [[アービーズ]](ローストビーフサンド) |
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* [[In-N-Out Burger]] |
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* [[ウェンディーズ]] |
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* [[A&Wレストラン|A&W]] |
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* [[カールス・ジュニア]] |
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* [[クイズノス・サブ]] |
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* [[クリスタルバーガー]] |
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* [[クリスピー・クリーム・ドーナツ]] |
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* [[ケンタッキーフライドチキン]] |
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* [[サブウェイ]] |
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* [[ジャック・イン・ザ・ボックス]] |
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* [[タコベル]]([[メキシコ料理]]風) |
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* [[ディックス]] |
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* [[バーガーキング]] |
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* [[パンダエクスプレス]] (中華) |
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* [[ホワイト・キャッスル (ファーストフード)|ホワイト・キャッスル]] |
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* [[マクドナルド]] |
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* [[ミスタードーナツ]] |
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* [[ヤム・ブランズ]] |
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* [[ロングジョンシルバーバーガー]] |
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2010年、中国料理協会は中国大陸におけるファストフード企業上位50社のリストを発表した。調査によれば、上位5社は[[ヤム・ブランズ]](現{{仮リンク|ヤム中国|en|Yum China}})、マクドナルド、[[ディコス]]、[[味千ラーメン|味千]]であった<ref>{{cite news|url= https://www.excite.co.jp/news/article/Recordchina_20100411005/|title=ファーストフード50強を発表 上位は海外ブランドが独占|publisher=レコードチャイナ|accessdate=2020-9-9}}</ref>。 |
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=== {{CAN}} === |
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* [[ティムホートンズ]] |
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=== {{BRA}} === |
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* [[Habib's]] |
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=== {{HKG}} === |
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* [[大家楽]](カフェドコラル) |
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* [[大快活]] |
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== |
==主な店舗== |
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{{main|ファーストフード店の一覧}} |
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* [[三商巧福]] |
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* [[永和世界豆漿大王]] |
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== 健康問題 == |
== 健康問題 == |
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2003年の[[世界保健機関]](WHO)の報告書は、ファストフードは肥満と関連すると報告している<ref>Joint WHO/FAO Expert Consultation [http://www.fao.org/docrep/005/ac911e/ac911e00.htm Diet, Nutrition and the Prevention of Chronic Diseases] (WHO technical report series ; 916). World Health Organization, Geneva, 2003:147-149.</ref>。2007年の[[世界がん研究基金]]による報告書は、がん予防のためにファストフードの摂取を控えめにすべきだとしている<ref>{{cite book|author=World Cancer Research Fund and American Institute for Cancer Research|url=http://wcrf.org/int/research-we-fund/continuous-update-project-cup/second-expert-report |title=Food, Nutrition, Physical Activity, and the Prevention of Cancer: A Global Perspective|year= 2007|publisher=Amer. Inst. for Cancer Research|isbn= 978-0972252225 |page=378-379}} 日本語要旨:[http://www.wcrf.org/sites/default/files/SER-SUMMARY-(Japanese).pdf 食べもの、栄養、運動とがん予防]、[[世界がん研究基金]]と[[米国がん研究機構]]</ref>。アメリカでは、マクドナルドやペプシコなど11の主要なメーカーが、12歳以下の子どもにファストフードなどの広告をやめることで合意している<ref>[http://www.nytimes.com/2007/07/18/business/18food.html Limiting Ads of Junk Food to Children] (New York Times, July 18, 2007)</ref>。 |
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2009年に台湾政府は、ファストフードなど不健康な食べ物に特別に課税する方針。食生活の改善と肥満低下を目的としている。同国では、肥満の子供が四人に一人以上になっており肥満問題が取り上げられている。 |
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米国でも問題となっており、米成人の実に3分の2が肥満となっており医療費支出は900億ドルを超える<ref>米疾病対策センター(CDC)の推計{{Full|date=2024年3月}}</ref>。 |
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妊娠前にファストフードを頻繁に食べた場合、[[糖尿病]]罹患リスクが増大することが報告されている<ref>[https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/gakkai/ada2013/201306/531279.html 妊娠前にファストフードを頻繁に食べた場合、妊娠糖尿病リスクがおよそ2倍に] 日経メディカルオンライン 記事:2013年6月25日</ref>。 |
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==仮名表記== |
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<!-- 上記節見出しに記事冒頭からリンクしています。見出し名変更の際は冒頭文該当箇所も合わせて変更願います。(2018年3月12日 UTC) --> |
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「fast food」の仮名表記では[[表記ゆれ]]が生じており、主に「ファストフード」と「ファーストフード」の2種類が使用されている。 |
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===実態調査=== |
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[[NHK放送文化研究所]]が2002年度(平成14年度)に行った調査では、「ファーストフード」と言う回答者が72%を占めた。しかし2010年に街頭インタビューを行ったところ、若者の中に「ファストフード」を使う人も多くいた。以前は「ファーストフード」と言っていたが、"速い"という意味で『ファストフード』を意識するようになったという回答もあった<ref name="NHK">{{cite |
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|url=http://www.nhk.or.jp/kininaru-blog/67971.html |
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|title=ファーストフード? ファストフード? -NHK「梅津正樹 ことばおじさんの気になることば」 |
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|date=2003年10月28日 |
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|archivedate=2012年01月14日 |
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|archiveurl=https://web.archive.org/web/20120114152735/http://www.nhk.or.jp/kininaru-blog/67971.html |
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|url-status=live |
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|df=dmy |
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}}</ref>。 |
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一方、より新しい語である「fast fashion」は「[[ファストファッション]]」とするのが一般的である。 |
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===辞書=== |
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[[広辞苑]](第6版)、明鏡国語辞典(第2版)、[[ジーニアス和英辞典]](第2版)の見出し語では「ファーストフード」が用いられている。 |
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[[大辞林]](第4版)、[[新明解国語辞典]](第8版)、[[アンカー (辞典)|スーパー・アンカー英和辞典]](第5版)の見出し語では「ファストフード」が用いられている。 |
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===マスメディア=== |
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[[2009年]][[台湾]]政府は、ファーストフードなど不健康な食べ物に特別に課税する方針。食生活の改善と肥満低下を目的としている。同国では、肥満の子供が四人に一人以上になっており肥満問題が取り上げられている。 |
|||
日本のマスメディアでは「{{lang|en|fast}}」を「ファスト」と発音、表記することに決めているため<ref name=NHK/>、[[共同通信社]]をはじめとする大手通信社、[[日本新聞協会]]、NHKと[[日本民間放送連盟]]では「ファストフード」を統一表記としている<ref group="注">用字・用語集にもその旨を記載している。</ref>。「速い」を意味する「{{lang|en|fast}}」を「ファスト」、「第一」を意味する「{{lang|en|first}}」を「ファースト」と言い分けることで、[[カタカナ]]化された[[外来語]]の意味の混乱を回避しているとの説明もある<ref name=NHKlab>[https://www.nhk.or.jp/bunken/summary/kotoba/term/033.html 「ファーストフード?」] NHK放送文化研究所、1999年8月1日、2020年9月8日閲覧</ref>。 |
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===政府機関=== |
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米国でも問題となっており、米成人の実に3分の2が肥満となっており医療費支出は900億ドルを超える<ref>米疾病対策センター(CDC)の推計</ref>。 |
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[[厚生労働省]]の公式サイト内では統一されておらず、「ファーストフード」と「ファストフード」のどちらも用いられている(2019年11月現在)<ref>[https://www.mhlw.go.jp/ 厚生労働省]</ref>{{出典無効|date=2024年3月|title=厚生労働省ウェブサイトのトップページで仮名表記への言及なし}}。 |
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===英国式と米国式=== |
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妊娠前にファーストフードを頻繁に食べた場合、[[糖尿病]]罹患リスクが増大することが報告されている<ref>[http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/gakkai/ada2013/201306/531279.html 妊娠前にファーストフードを頻繁に食べた場合、妊娠糖尿病リスクがおよそ2倍に] 日経メディカルオンライン 記事:2013年6月25日</ref>。 |
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「{{lang|en|fast}}」の英国での発音は[{{lang|und|fɑːst}}]であり「ファースト」に近いが、「{{lang|en|fast food}}」の概念の由来元である米国での発音は[{{lang|und|fæst}}]であり「ファスト」に近い<ref>[https://ejje.weblio.jp/content/fast 英和辞典 Weblio辞書]</ref>。 |
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== 脚注 == |
== 脚注 == |
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{{脚注ヘルプ}} |
{{脚注ヘルプ}} |
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=== 注釈 === |
=== 注釈 === |
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{{reflist|group=" |
{{reflist|group="注"}} |
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=== 出典 === |
=== 出典 === |
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{{reflist}} |
{{reflist|2}} |
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== 参考文献 == |
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{{No footnotes|section=1|date=2024年3月28日 (木) 10:54 (UTC)}} |
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* 『新版毎日新聞用語集』 毎日新聞社 454ページ ISBN 4620904821 |
* 『新版毎日新聞用語集』 毎日新聞社 454ページ ISBN 4620904821 |
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== 関連項目 == |
== 関連項目 == |
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{{Commons|Category:Fast food}} |
{{Commons|Category:Fast food}} |
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* [[スローフード]] |
* [[スローフード]](対義語) |
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* [[飽食の時代]] |
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* [[ファストカジュアル]] |
* [[ファストカジュアル]] |
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* [[外食産業]] |
* [[外食産業]] |
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* [[ |
* [[惣菜]] - [[テイクアウト]] |
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* [[食品添加物]] |
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* [[ファストフードが世界を食いつくす]] |
* [[ファストフードが世界を食いつくす]] |
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* [[ファーストフード・ネイション]] |
* [[ファーストフード・ネイション]] |
||
* [[スーパーサイズ・ミー]] |
* [[スーパーサイズ・ミー]] |
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* [[ジャンクフード]] |
* [[ジャンクフード]] |
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* [[ |
* [[偏食]] |
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* [[生活習慣病]] |
|||
* [[アメリカニゼーション]] |
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* [[核家族]] |
|||
* [[ファスト風土化|ファスト風土]] |
|||
* [[インスタント食品]] |
|||
* [[醤油]] |
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* [[ |
* [[ファスト風土化]] |
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* [[カップ麺]] |
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* [[自動販売機]] |
* [[自動販売機]] |
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* [[飲茶]] |
* [[飲茶]] |
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* [[ファーストフード店の一覧]] |
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== 外部リンク == |
== 外部リンク == |
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* [http://www.fb-soken.com/page005.html ニッポン フードビジネス年表] |
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2024年10月14日 (月) 02:18時点における最新版
ファストフード(またはファーストフード〈仮名表記も参照〉、英: fast food)[要検証 ]とは、短時間で調理、あるいは注文してからすぐ食べられる手軽な食品や食事のこと。料理と共に提供している外食産業について記述する。なお、「ファスト」(fast・ファスト)は「迅速な」を意味する英単語、「第一の」の意味(first・ファースト)ではない。
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体重 |
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各地の様子
[編集]アメリカ合衆国
[編集]食文化は、民族、地域によって異なるため、それらの枠を越えて広がるには時間がかかる。それどころか、全く伝播しないことさえある。米国は多民族国家で広大な国土を有するため、民族、出身国、人種、国内での地域差などで分かれる食文化の枠を越えなければ、大きなビジネスにはならない宿命があった。
アメリカにおけるファストフードは、国内における民族・地域の枠を越えて民族横断的に受け入れられる味付けであったことに加え、エンゲル係数が高かった時代に「安価」であったことが最大の武器となって広まった。中産階級においては、安価であることよりも、手軽に食べられ、食物エネルギーが大きいファストフードは、労働効率を上げる食事として受け入れられていった。ハンバーガー、ホットドッグ、フライドチキン、サンドイッチ、ピザなど、種類ごとに「フードチェーン」があらわれ大企業化していった。
第二次世界大戦後、チェーン店が本格的に外国に展開し始めた。しかし、アメリカのノウハウそのままで海外進出した場合、為替の問題でファストフードはかなり「高額」な食事になってしまった。特に、牛肉食の文化があまりない国に出店する際は、材料の入手でさらにコストが上がり、「ファストフード = 富裕層の食事」という、アメリカ国内では考えられない図式で導入されることとなった。
海外進出初期においては「安価」ではないファストフードであったが、「アメリカ資本」の「巨大フードチェーン」の進出は、競争力のないそれぞれの国の国内産業を圧迫するとともに、米国の文化侵略の象徴とみなされ、出店規制が行われることが多々見られた。
健康に関する知識の疎い貧困層ほど食事に占めるファストフードの比率が高く、その為に貧困層ほど肥満になりやすい事が報告されている。また調理に時間がかからず、安価な点からファストフードを選ばざるを得ない事情があるという[1][要文献特定詳細情報]。
ヨーロッパ
[編集]自国産業を保護する政策が強く、巨大資本のアメリカ系企業に規制がかけられている国がある。特にフランスでは、アメリカ資本のファストフードチェーンは少ない。しかし、国内企業のファストフードチェーンや、個人経営に近いファストフード系の店は見られ、フィッシュアンドチップス、チキンアンドチップス、パニーノ、グレック(ケバブサンド)、シシカバブのほか、新興のスパイスバッグのような、アメリカとは異なった種類のファストフードも見られる。
アメリカの主導するグローバリズムの象徴としてファストフードが取り上げられる場合もあり、反グローバリズム、スローフード、フェアトレードなどの、経済論理と文化論が混ざった「反ファストフード運動」が見られる。
日本
[編集]江戸時代には、蕎麦、うどん、天ぷら、寿司、おでん、うなぎ、串焼きなどが、街中を流す屋台で手軽に素早く食べられる料理として売られていた[2]。
アメリカ式のファストフードは、1970年代初頭に日本に流入した。1970年に英国のウインピーをはじめ、ケンタッキーフライドチキン、ドムドムハンバーガー、1971年にマクドナルド、ミスタードーナツ、1972年にロッテリア、モスバーガーが出店を開始した。なお、米軍統治下の沖縄県では、1963年に北中城村にA&Wの1号店が開店している。なおモスバーガーは他のハンバーガーチェーン店と形態は似通っているが、注文を受けて調理することなどから、ハンバーガーレストランに分類され、ファストフード店には該当しないという解釈もある。
日本には、立ち食いそばなどの古くからの食べ物や、アメリカから伝来したハンバーガーやチキンのほかにも、牛丼、ラーメン、カレーライスなど、近代になってから日本で嗜好されるようになった食べ物も、チェーンストアを展開している。ファミリーレストラン、定食屋、回転寿司、セルフうどんのように店内で飲食するものから、手軽な弁当、菓子パン、惣菜まで、軽食産業は広がっている。
ファストフードは「安さ」が売りのひとつである。経営者が人件費を下げる必要性に迫られる場合が多い。そのためスキルを必要としない経営が行われ、簡易またはマニュアル化された手順書を用意し、常用社員ではなく非正規雇用者を雇用し、主婦や学生などをパートタイムで雇用し、自社工場または協力企業で製造した冷凍食品を、各店舗へ輸送し、電子レンジで調理して客へ出す事が多い。
中華圏
[編集]中国語でファストフードは「快餐(クワイツァン、kuàicān)」と呼ばれる。もともと中華料理には、炒飯や麺類を始めとする小吃、および餃子やちまきを始めとする点心といったファストフードの性格を持つ料理があり、夜市や茶餐廳などを通じて提供されてきた。夜市の盛んな台湾では今でも様々な台湾小吃が存在する。また、生活スタイルの変化やアメリカ式のファストフードが流入し始めたことにより、香港では1970年代以降「香港式ファーストフード(港式快餐)」と呼ばれる独自のファストフード文化が発達した。
中国大陸では1980年代に始まった改革開放政策の結果、ケンタッキーフライドチキンやマクドナルドなどの世界的ファストフード店が経済特区や北京・上海などの大都市から出店を始め、すでに内陸の地方都市にまで普及している。欧米のチェーン店についで、台湾資本の豆乳を売り物にするファストフード店が人気を集めるようになると、中華料理を基本にしたファストフードチェーンも種々オープンするようになった。トレーに中華料理を盛って食べさせる定食屋などにも「快餐」の看板が掲げられている。最近では台湾風のおにぎりチェーンや、日式のラーメン店やカレーライスの店などにも人気が出ている。
2010年、中国料理協会は中国大陸におけるファストフード企業上位50社のリストを発表した。調査によれば、上位5社はヤム・ブランズ(現ヤム中国)、マクドナルド、ディコス、味千であった[3]。
主な店舗
[編集]健康問題
[編集]2003年の世界保健機関(WHO)の報告書は、ファストフードは肥満と関連すると報告している[4]。2007年の世界がん研究基金による報告書は、がん予防のためにファストフードの摂取を控えめにすべきだとしている[5]。アメリカでは、マクドナルドやペプシコなど11の主要なメーカーが、12歳以下の子どもにファストフードなどの広告をやめることで合意している[6]。
2009年に台湾政府は、ファストフードなど不健康な食べ物に特別に課税する方針。食生活の改善と肥満低下を目的としている。同国では、肥満の子供が四人に一人以上になっており肥満問題が取り上げられている。
米国でも問題となっており、米成人の実に3分の2が肥満となっており医療費支出は900億ドルを超える[7]。
妊娠前にファストフードを頻繁に食べた場合、糖尿病罹患リスクが増大することが報告されている[8]。
仮名表記
[編集]「fast food」の仮名表記では表記ゆれが生じており、主に「ファストフード」と「ファーストフード」の2種類が使用されている。
実態調査
[編集]NHK放送文化研究所が2002年度(平成14年度)に行った調査では、「ファーストフード」と言う回答者が72%を占めた。しかし2010年に街頭インタビューを行ったところ、若者の中に「ファストフード」を使う人も多くいた。以前は「ファーストフード」と言っていたが、"速い"という意味で『ファストフード』を意識するようになったという回答もあった[9]。
一方、より新しい語である「fast fashion」は「ファストファッション」とするのが一般的である。
辞書
[編集]広辞苑(第6版)、明鏡国語辞典(第2版)、ジーニアス和英辞典(第2版)の見出し語では「ファーストフード」が用いられている。
大辞林(第4版)、新明解国語辞典(第8版)、スーパー・アンカー英和辞典(第5版)の見出し語では「ファストフード」が用いられている。
マスメディア
[編集]日本のマスメディアでは「fast」を「ファスト」と発音、表記することに決めているため[9]、共同通信社をはじめとする大手通信社、日本新聞協会、NHKと日本民間放送連盟では「ファストフード」を統一表記としている[注 1]。「速い」を意味する「fast」を「ファスト」、「第一」を意味する「first」を「ファースト」と言い分けることで、カタカナ化された外来語の意味の混乱を回避しているとの説明もある[10]。
政府機関
[編集]厚生労働省の公式サイト内では統一されておらず、「ファーストフード」と「ファストフード」のどちらも用いられている(2019年11月現在)[11][出典無効]。
英国式と米国式
[編集]「fast」の英国での発音は[fɑːst]であり「ファースト」に近いが、「fast food」の概念の由来元である米国での発音は[fæst]であり「ファスト」に近い[12]。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 用字・用語集にもその旨を記載している。
出典
[編集]- ^ CNN ニュースの肥満特集より
- ^ “江戸のテイクアウトとファストフード文化!?物売・屋台や寿司・天ぷらの販売方法も紹介”. 小学館 (2020年4月10日). 2021年10月31日閲覧。
- ^ “ファーストフード50強を発表 上位は海外ブランドが独占”. レコードチャイナ 2020年9月9日閲覧。
- ^ Joint WHO/FAO Expert Consultation Diet, Nutrition and the Prevention of Chronic Diseases (WHO technical report series ; 916). World Health Organization, Geneva, 2003:147-149.
- ^ World Cancer Research Fund and American Institute for Cancer Research (2007). Food, Nutrition, Physical Activity, and the Prevention of Cancer: A Global Perspective. Amer. Inst. for Cancer Research. p. 378-379. ISBN 978-0972252225 日本語要旨:食べもの、栄養、運動とがん予防、世界がん研究基金と米国がん研究機構
- ^ Limiting Ads of Junk Food to Children (New York Times, July 18, 2007)
- ^ 米疾病対策センター(CDC)の推計[要文献特定詳細情報]
- ^ 妊娠前にファストフードを頻繁に食べた場合、妊娠糖尿病リスクがおよそ2倍に 日経メディカルオンライン 記事:2013年6月25日
- ^ a b ファーストフード? ファストフード? -NHK「梅津正樹 ことばおじさんの気になることば」, (2003年10月28日), オリジナルの2012年01月14日時点におけるアーカイブ。
- ^ 「ファーストフード?」 NHK放送文化研究所、1999年8月1日、2020年9月8日閲覧
- ^ 厚生労働省
- ^ 英和辞典 Weblio辞書
参考文献
[編集]- 『新版毎日新聞用語集』 毎日新聞社 454ページ ISBN 4620904821
関連項目
[編集]- スローフード(対義語)
- 飽食の時代
- ファストカジュアル
- 外食産業
- 惣菜 - テイクアウト
- 食品添加物
- ファストフードが世界を食いつくす
- ファーストフード・ネイション
- スーパーサイズ・ミー
- ジャンクフード
- 偏食
- 生活習慣病
- 核家族
- インスタント食品
- ファスト風土化
- 自動販売機
- 飲茶
- ファーストフード店の一覧
外部リンク
[編集]- ニッポン フードビジネス年表(フードビジネス総合研究所) - ウェイバックマシン(2013年5月3日アーカイブ分)