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2020年3月23日 (月) 10:52時点における版
上宮学園中学校・上宮高等学校 | |
---|---|
国公私立の別 | 私立学校 |
設置者 | 学校法人上宮学園 |
校訓 | 正思明行 |
設立年月日 | 1890年 |
共学・別学 | 男女共学 |
中高一貫教育 | 併設型 |
課程 | 全日制課程 |
単位制・学年制 | 学年制 |
設置学科 | 普通科 |
高校コード | 27525F |
所在地 | 〒543-0037 |
大阪府大阪市天王寺区上之宮町3-16 北緯34度39分44.4秒 東経135度31分14.7秒 / 北緯34.662333度 東経135.520750度座標: 北緯34度39分44.4秒 東経135度31分14.7秒 / 北緯34.662333度 東経135.520750度 | |
外部リンク | 公式サイト |
ウィキポータル 教育 ウィキプロジェクト 学校 |
上宮学園中学校・上宮高等学校(うえのみやがくえんちゅうがっこう・うえのみやこうとうがっこう、英称:Uenomiya Junior/Senior High School)は、大阪府大阪市天王寺区上之宮町に所在する私立中学校・高等学校。創立以来男子校であったが、2011年度より男女共学に移行した。
学校法人上宮学園が運営する。
兄弟校として上宮太子中学校・高等学校(大阪府)が、姉妹校として東山中学校・高等学校(京都府)、鎮西中学校・高等学校(熊本県)、酒田南高等学校(山形県)などがある。
概要
浄土宗知恩院派によって、1890年に創立された浄土宗教校大阪校を前身校とし、以来120年余の歴史を数える、大阪の私学の中でも最も古い学校である。校舎(本館および新校舎)は、大阪府近代化遺産(建造物等)となっている。
図書館は府内の学校でも5本の指に入る広さと蔵書数を誇り蔵書数は5万冊を超えるが、毎年2回新しい本を約1000冊購入しているので毎年徐々にその数は増えている。江戸時代の掛け軸など多数の歴史的学術資料を有している。なお織田作之助の文学にも登場する。
大阪府内でも珍しい屋内プールがあり、水泳活動が一年中でき、水泳部が充実している。
戦前からの進学校であり、文武両道を目指しクラブ活動も盛ん。特に野球部は、1989年春夏連続で甲子園に出場し、春には準優勝、1993年第65回選抜高等学校大会で優勝している。野球部のキャプテンが尊敬する人物として、野球選手ではなく文芸評論家の小林秀雄の名前を挙げたというエピソードがある。
全国大会および府大会で活躍しているクラブとしては、剣道部、ソフトテニス部(2010年、2015年インターハイ全国優勝)、フェンシング部、ハンドボール部、水泳部、柔道部、バレーボール部(1990年インターハイ全国優勝)、ラグビー部、サッカー部、ダンス部(春の日本高校ダンス部選手権・2016年、2017年入賞、2018年第3位、優秀賞、冬の日本高校ダンス部選手権・2013年全国準優勝、2014年・2015年・2016年西日本大会優勝、2017年西日本大会第3位)などがある。
日本の中学校、高等学校では初めてのクリケットチームが創設され、国際大会に選出されている。
2007年春、司馬遼太郎の在校時の作品が発見された。
2009年度入学生から制服が黒の詰襟から灰色の制服へ一新されたが、2011年からの男女共学に合わせて男子の制服もダークグレーの物に変更された。
また、かつては高安高等学校・中学校という系列校が存在したが、戦後まもなく廃校となった。
2012年夏、夏山山行の合宿のため奈良県を訪れていた山岳アウトドア部の生徒、引率教員合わせて12名が下山予定時刻を過ぎても、帰宅せず連絡が取れなくなるという事件があり、マスコミ各社にも取り上げられた。
2018年度に上宮中学校と上宮太子中学校が廃止され、新たに上宮学園中学校が開校される(於天王寺)。
沿革
- 1890年 - 淨土宗大阪支校設立(天王寺区生玉)。
- 1894年 - 上之宮町(現在地)に新築移転。
- 1898年 - 第六敎校になる。
- 1901年 - 学制変更により修業年限4年を5年に変更。
- 1905年 - 第六・第七聠合敎校になる。
- 1906年 - 文部大臣より中学校と同等の認定。
- 1912年 - 財團法人上宮中學校設立。
- 1916年 - 校舎1棟(木造)6教室を新築。
- 1917年 - 上宮中學校第1回卒業式(32名)。
- 1918年 - 講堂を含む本館1棟(木造)を増築。
- 1929年 - 鉄筋本館(現1号館)竣工。
- 1939年 - 鉄筋校舎(現2、3、4号館)竣工。
- 1945年 - 本校舎が占領軍に接収される。大江國民學校(現在の大阪市立大江小学校)校舎を借用。
- 1946年 - 清堀國民學校(戦災で廃校。現在の大阪市立高津中学校の場所)へ移転。
- 1947年 - 新制上宮中学校発足。
- 1948年 - 新制上宮高等学校発足。
- 1951年 - 南校校舎(木造)竣工。学校法人上宮学園へ組織変更。
- 1952年 - 本校舎接収解除。清堀校舎より本校舎へ復帰。
- 1957年 - 水泳プール竣工。
- 1963年 - 5号館竣工。
- 1964年 - 在校生徒数3,439名に達する。
- 1965年 - 1号館玄関増改築竣工。天文台ドーム竣工。
- 1966年 - 太子町校地の造成完了。
- 1967年 - 中学校の募集休止。
- 1968年 - 太子町鉄筋校舎竣工。
- 1969年 - 南校舎解体除去。
- 1972年 - 高3二コース制実施。
- 1973年 - 高3三コース制実施。
- 1974年 - 高2二コース制実施。
- 1975年 - 高3四コース制実施。
- 1979年 - 小林学園長記念奨学基金を設定。太子町鉄筋校舎並びに合宿所竣工。
- 1981年 - 総合体育館竣工。
- 1984年 - 英数コースを設置。
- 1985年 - 中学校復活・開校。中学校体育館竣工。
- 1988年 - 上宮高等学校太子町学舎開校。
- 1989年 - 太子町学舎外部募集開始。太子町学舎新校舎竣工。
- 1991年 - 太子町学舎が上宮太子高等学校として独立。
- 1993年 - 上宮中学校開校(於天王寺)。
- 2002年 - 上宮中学校に特進コースを設置。
- 2007年 - 高大連携の推進強化策として、近畿大学・奈良育英学園との3学校法人間で、「21世紀教育連携パートナーシップ協定」を締結。龍谷大学との間で、高大連携に関する協定を締結。
- 2007年 - 上宮高等学校に「パワーコース」開設
- 2008年 - 上宮高等学校に「プレップコース」開設
- 2010年 - 男女共学に向けて人工芝生を植える。
- 2011年 - 男女共学化。
- 2012年 - 7号館竣工。
- 2018年 - 上宮中学校を廃止し、新たに上宮学園中学校を開校する(於天王寺)。
校訓・学順
- 校訓は「正思明行」(せいしめいこう)で、「正しく考え、明るく行動する」という意味である。
- 学順とは、上宮独自の教訓のことである。
「一に掃除、二に勤行、三に学問」であり、身の回りを学習に専念できる環境に整えてから、学問に励む、という意味である。 勤行の読み方は上宮内だけの特殊な読み方で「ごんぎょう」ではなく「きんぎょう」である。
校歌
浄土宗宗歌と同じく法然上人の詠んだ歌で、「月影」と呼ばれており、日本で一番短い校歌としても有名でテレビで取り上げられたこともある。
「月影の いたらぬ里は なけれども 眺むる人の 心にぞ澄む」
校内では毎朝8時20分月影が流れている。 毎朝8時25分には月影 鐘verで流れている。
設置学科・コース
- 普通科
- パワーコース
- 英数コース
- プレップコース(提携私立大学進学コース)関西大学や近畿大学、龍谷大学などに多くの推薦枠がある。
- 六ヵ年一貫コース(外部募集はしない)
- 特進コース
- 標準コース(高校に進学すると名称が「一貫プレップ」に変わる)
修学旅行
英数コース、総合(プレップ)コースはドイツ4〜5泊6日、六カ年一貫コースはチェコ・ドイツ5〜6泊7日だったが、テロ等の安全面において不安があるため、オーストラリア4〜5泊6日に変更になった。パワーコースは研究旅行としてボストン(変更無し)、中学校は東北・北海道4泊5日であるが以前には中国やイギリス・フランス、沖縄(中学校)だった時代もある。 2011・2012年度の中学校の修学旅行は、東日本大震災の影響で東北に代わって、熊本・大分、 2014年度は長崎 への4泊5日であったが、熊本地震の影響で東京4泊5日に変更となった。
著名な出身者
政治・文化
- 壺井繁治(壺井栄の夫。ジャーナリスト、詩人。)
- 司馬遼太郎(小説家)
- 和田博(大阪大学名誉教授、元関西棋院理事長)
- 向江璋悦(弁護士、中央大学真法会理事長)
- 吉野伊佐男(吉本興業前社長、現会長)
- 奥正孝(吉本興業よしもとクリエイテブカレッジ設立委員、ノースアジア大学(旧:秋田経済法科大学)法学部観光学科教授)、東京富士大学経営学部イベントプロデュ-ス学科教授)
- 宮崎楢義(牛乳石鹸共進社前社長)
- 関根道彦(近鉄不動産前社長・会長)
- 越路利夫(心斎橋リチャード元社長)
- 松田隆治(づぼらや社長)
- 光山英明(吉祥寺 肉山社長)
- 平岡英信(学校法人清風学園理事長)
- 西村公朝(仏師、元美術院国宝修理所所長、元東京芸術大学教授)
- 西村公児(通販コンサル、多摩大学経営情報学部経営情報学科 教員)
- 大西健丞(ピースウィンズ・ジャパン代表)
- 南川雅男(北海道大学環境科学院教授・地球環境科学)
- 有栖川有栖(推理作家)
- 千坂恭二(評論家、思想家)
- 古本伸一郎(衆議院議員)
- 横倉廉幸(大阪府議会議員)
- 三宅史明(大阪府議会議員)
- 岩木均(大阪府議会議員)
- 森和臣(大阪府議会議員)
- 栗山雅史 (政治家) (兵庫県議会議員)
- 西尾正也(元大阪市長)
- 山田知(元西宮市長)
- 広瀬慶輔(寝屋川市長)
- 馬場好弘(元寝屋川市長)
- 北口裕文(大阪府議会議員)
メディア
- 北上弥太郎(東映俳優)
- レツゴーじゅん(お笑い芸人/漫才トリオ「レツゴー三匹」)
- 桜木健一(テレビタレント)
- 前田写楽(お笑い芸人/漫才コンビ「前田一球・写楽」)
- 福田進一(クラシックギター奏者)
- 原田年晴(アナウンサー)
- 二井原実(ミュージシャン「LOUDNESS」)
- 石原慎一郎(ミュージシャン「EARTHSHAKER」)
- 海部剛史(俳優)
- 高橋和勧(俳優/映画監督/内閣官房地域活性化伝道師)
- 平田雅輝(アナウンサー)
- 星田英利(お笑い芸人)
- 井下昌城(お笑い芸人「井下好井」)
- 松田モトキ(作詞家)
- 福場俊策(俳優)
プロ野球
- 辻本泰直(元プロ野球選手)
- 山中雅博(元プロ野球選手)
- 一枝修平(元プロ野球選手)
- 片平晋作(元プロ野球選手)
- 中田宗男(元プロ野球選手)
- 柳沢高雄(元プロ野球選手)
- 笘篠誠治(元プロ野球選手)
- 光山英和(元プロ野球選手)
- 江本晃一(元プロ野球選手)
- 笘篠賢治(元プロ野球選手)
- 岡田耕司(元プロ野球選手)
- 西山秀二(元プロ野球選手)
- 小森哲也(元プロ野球選手)
- 元木大介(元プロ野球選手)
- 種田仁(元プロ野球選手)
- 小野寺在二郎(元プロ野球選手)
- 宮田正直(元プロ野球選手)
- 中村豊(元プロ野球選手)
- 薮田安彦(元プロ野球選手・元メジャーリーガー)
- 市原圭(元プロ野球選手)
- 久保孝之(元プロ野球選手)
- 西浦克拓(元プロ野球選手)
- 黒田博樹(元プロ野球選手・元メジャーリーガー)
- 筒井壮(元プロ野球選手)
- 三木肇(元プロ野球選手)
- 的場直樹(元プロ野球選手)
- 大場豊千(元プロ野球選手)
- 三木仁(元プロ野球選手)
- 山田真介(元プロ野球選手)
- 渡辺正人(元プロ野球選手)
- 徳田将至(元プロ野球選手)
- 国木剛太(元プロ野球選手)
- 金村大裕(元プロ野球選手)
- 下敷領悠太(元プロ野球選手)
その他スポーツ
- 山上烈(元本校野球部監督)
- 花野裕祥(元バレーボール選手)
- 阿南卓(元バレーボール選手)
- 丹山禎昭(元バレーボール選手)
- 遊澤亮(元卓球選手)
- 大西優希(ラグビー選手)
- 岡部崇人(ラグビー選手)
- 清原伸彦(日本体育大学名誉教授、集団行動学、元日体大水球部監督・水球オリンピック日本代表監督)
- 平岡卓(2014年ソチオリンピックスノーボード男子ハーフパイプ銅メダリスト)
- 成田緑夢(フリースタイルスキー(ハーフパイプ)、スノーボード、トランポリン、陸上選手)
- 内本隆文(ソフトテニス、アジアソフトテニス選手権2016シングルス金メダル、ダブルス銀メダル)
- 丸山海斗(ソフトテニス、アジアソフトテニス選手権2016ダブルス銀メダル)