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「2011年のオールスターゲーム (日本プロ野球)」の版間の差分

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2020年6月16日 (火) 12:41時点における版

2011年のオールスターゲームは、2011年7月に行われた同年度の日本プロ野球オールスターゲームである。

2011年のオールスター
Previous: 2010 Next: 2012

概要

2008年から引き続きマツダの特別協賛を受け、「マツダオールスターゲーム2011」として開催される。

選手年金制度の財源確保[1]など、日本野球機構(NPB)の収益強化を目的として2001年以来10年ぶりとなる3試合での開催となった[2][3][4]

NPBでは、「日本体育協会日本オリンピック委員会の創立100周年記念事業」としている[4]

日程

第1戦、第2戦はホーム一塁側、第3戦はホーム三塁側[6]
第2戦と第3戦はデーゲームでの開催。デーゲームでの開催は2007年第2試合(フルスタ宮城=現楽天生命パーク宮城・14時開始)以来である。

当初は第1戦がナゴヤドーム、第2戦は東京ドーム(以上2試合セ・リーグホーム扱い)、第3戦はQVCマリンフィールド(パ・リーグホーム扱い)とする予定だった。しかし、3月11日東日本大震災福島第一原子力発電所事故からの復興を願って、東京ドームでの開催を変更し、宮城県高等学校野球連盟など各関係機関と交渉し、全国高等学校野球選手権宮城大会が予定されていた仙台で開催することを決めた。

この移動スケジュールの関係上、QVCマリンでの試合は第2戦に繰り上げて、第3戦を仙台・クリネックスに球場を変更する処置を取った。第2戦・第3戦は中継テレビ局の都合によりデーゲームとなったため、第1戦終了後深夜に一部選手を除き中部空港から羽田空港までチャーター機での移動となった。また雨天中止となった場合、リーグ戦が7月25日から再開されることから、順延(予備日)は設定せずその球場の試合は開催中止とすることとなっていたが3試合とも予定通り実施された。

アトラクション

  • 本塁打競争(第1・2試合のみ)
  • 震災復興支援イベント(第3試合のみ)
  • 野球殿堂表彰式(第1試合途中) 落合博満皆川睦雄(落合はセ・リーグ監督として指揮を執るため、ユニフォーム姿で表彰を受けた。皆川は故人のため遺族が出席)

出場者

セントラル・リーグ パシフィック・リーグ
監督 落合博満 中日 監督 秋山幸二 ソフトバンク
コーチ 真弓明信 阪神 コーチ 渡辺久信 西武
原辰徳 巨人 西村徳文 ロッテ
先発投手 由規 ヤクルト 2 先発投手 ダルビッシュ有 日本ハム 5
中継投手 浅尾拓也 中日 2 中継投手 森福允彦 ソフトバンク
抑え投手 藤川球児 阪神 7 抑え投手 馬原孝浩 [出場選手 1] ソフトバンク 4
投手 内海哲也 巨人 4 投手 和田毅 ソフトバンク 4
岩瀬仁紀 中日 8 杉内俊哉 ソフトバンク 6
吉見一起 中日 4(1) 攝津正 ソフトバンク 2
榎田大樹 阪神 牧田和久 西武
久保裕也 巨人 2 唐川侑己 ロッテ
澤村拓一 巨人 武田久 日本ハム 5
林昌勇 ヤクルト 3 武田勝 日本ハム
館山昌平 ヤクルト 3 斎藤佑樹 日本ハム
バリントン 広島 増井浩俊 日本ハム
サファテ 広島 平野佳寿 オリックス 3
山口俊 横浜 2 岸田護 オリックス
江尻慎太郎 横浜 寺原隼人 オリックス 2
田中将大 楽天 4
捕手 阿部慎之助 巨人 8 捕手 嶋基宏 楽天 3
相川亮二 ヤクルト 4 銀仁朗 西武
石原慶幸 広島 3 里崎智也 ロッテ 6
一塁手 畠山和洋 ヤクルト 一塁手 山﨑武司[出場選手 2] 楽天 6
小久保裕紀 ソフトバンク 13(2)
二塁手 井端弘和 中日 8 二塁手 井口資仁 ロッテ 7
平野恵一 阪神 3 本多雄一 ソフトバンク
三塁手 村田修一 横浜 3 三塁手 松田宣浩 ソフトバンク
遊撃手 坂本勇人 巨人 4 遊撃手 川﨑宗則 ソフトバンク 8
中島裕之 西武 7
内野手 荒木雅博 中日 4 内野手 中村剛也 西武 4(1)
宮本慎也 ヤクルト 6
栗原健太 広島 4(1)
渡辺直人 横浜
外野手 青木宣親 ヤクルト 7 外野手 内川聖一 ソフトバンク 3
バレンティン ヤクルト 中田翔 日本ハム
ラミレス 巨人 7 T-岡田 オリックス 2
長野久義 巨人 糸井嘉男 日本ハム 3
マートン 阪神 2 坂口智隆 オリックス
指名打者 稲葉篤紀 日本ハム 7
  • 太字はファン投票による出場、※印は選手間投票による出場、◇は「マツダ・スカイアクティブ・テクノロジー プラスワンチャレンジ」投票による出場、▲は出場選手の辞退に伴う補充選手、他は監督推薦による出場。
  • 数字は出場回数。カッコ内数字は上記回数中故障のため不出場の回数。
  1. ^ 右肩筋挫傷のため、出場辞退。補充選手として増井を選出。なお、馬原は野球協約86条により球宴終了後の後半戦開始から10試合、選手登録が出来ない。
  2. ^ 選手間投票は指名打者で選出。

試合結果

第1戦

  • 試合時間 2時間45分 有料入場者 38,008人
パシフィック 1 1 1 0 0 0 1 0 0 4
セントラル 0 0 0 1 8 0 0 0 X 9
バッテリー
:岩瀬、江尻、榎田、久保、○山口、サファテ、林、浅尾、藤川 - 相川、石原
:寺原、●武田勝、斎藤、森福、岸田- 銀仁朗、嶋
本塁打
:稲葉(3回表1号ソロ)
:荒木(5回裏1号2ラン)、畠山(5回裏1号3ラン)、バレンティン(5回裏1号2ラン)、長野(5回裏1号ソロ)
MVP
畠山(ヤクルト)
  • 5回裏、武田勝から勝利打点となる勝ち越し3ラン。
敢闘選手賞
寺原(オリックス)
  • 3イニング投げ無失点。
バレンティン(ヤクルト)
  • 2安打1本塁打3打点。
審判
(球)本田(塁)橘高(一)、佐々木(二)、川口(三)、(外)栄村(左)、山本貴(右)

オーダー

パシフィック
打順守備選手
1川﨑宗則
2本多雄一
3稲葉篤紀
4小久保裕紀
5松田宣浩
6中田翔
7糸井嘉男
8坂口智隆
9銀仁朗
寺原隼人
セントラル
打順守備選手
1マートン
2青木宣親
3畠山和洋
4村田修一
5バレンティン
6長野久義
7井端弘和
8相川亮二
9荒木雅博
岩瀬仁紀

第2戦

  • 試合時間 2時間25分 有料入場者 27,311人
セントラル 0 0 0 0 1 1 0 0 1 3
パシフィック 2 0 0 1 0 0 1 0 X 4
バッテリー
:○唐川、杉内、牧田、増井、平野、S武田久 - 里崎、嶋
:●館山、榎田、吉見、沢村、久保- 阿部、相川
本塁打
:坂本(5回表1号ソロ)
:中村2(1回裏1号2ラン、4回裏2号ソロ)
MVP
中村(西武)
  • 2打席連続本塁打で3打点の活躍。
敢闘選手賞
坂本(巨人)
  • 3安打1本塁打。
審判
(球)川口、(塁)佐々木(一)、栄村(二)、山本貴(三)、(外)橘高(左)、本田(右)

オーダー

セントラル
打順守備選手
1[遊]坂本勇人
2[中]青木宣親
3[左]マートン
4[捕]阿部慎之助
5[指]村田修一
6[一]畠山和洋
7[右]長野久義
8[三]宮本慎也
9[二]平野恵一
[投]館山昌平
パシフィック
打順守備選手
1[遊]中島裕之
2[二]井口資仁
3[一]小久保裕紀
4[三]中村剛也
5[指]山﨑武司
6[左]中田翔
7[中]糸井嘉男
8[右]坂口智隆
9[捕]里崎智也
[投]唐川侑己

第3戦

  • 試合時間 2時間35分 有料入場者 21,347人
セントラル 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
パシフィック 2 0 1 1 0 1 0 0 X 5
バッテリー
:○田中、ダルビッシュ、和田、攝津、斎藤、森福、増井、岸田- 嶋
:●由規、山口、バリントン、内海、江尻- 石原、阿部
本塁打
:なし
:稲葉(1回裏2号2ラン)、T-岡田(4回裏2号ソロ)
MVP
稲葉(日本ハム)
  • 1回、由規から勝利打点の先制2ラン。
敢闘選手賞
渡辺(横浜)
  • 2打席連続安打。
T-岡田(オリックス)
  • 1本塁打を含む3安打の猛打賞。
SKYACTIV TECHNOLOGY賞(3試合を通じてファンの印象に残った選手)
斎藤(日本ハム)
  • 2試合登板し、第1戦では1回1/3を、第3戦では1回を投げ、無失点。
審判
(球)山本貴、(塁)本田(一)、橘高(二)、栄村(三)、(外)佐々木(左)、川口(右)

オーダー

セントラル
打順守備選手
1[中]青木宣親
2[三]宮本慎也
3[指]マートン
4[左]畠山和洋
5[一]栗原健太
6[右]バレンティン
7[遊]坂本勇人
8[捕]石原慶幸
9[二]渡辺直人
[投]由規
パシフィック
打順守備選手
1[遊]川﨑宗則
2[二]本多雄一
3[一]稲葉篤紀
4[指]山﨑武司
5[三]松田宣浩
6[右]T-岡田
7[左]中田翔
8[中]糸井嘉男
9[捕]嶋基宏
[投]田中将大

テレビ中継

ラジオ中継

  • 第2戦
  • JRN系列への裏送り≪JRN…HBC・CBC・RKB他 制作:TBS≫
    実況・戸崎貴広(TBS)、解説・槙原寛己佐々木主浩、レポーター・伊藤隆佑(TBS、パ・リーグサイド)、新タ悦男(TBS、セ・リーグサイド)
  • 文化放送(QR)≪NRN…SF・ABC・KBC≫
    実況・松島茂、解説・山崎裕之、レポーター・槇嶋範彦(パ・リーグサイド)、長谷川太(セ・リーグサイド)
  • ニッポン放送(LF)≪MBSとの2局ネット≫
    実況・松本秀夫、解説・江本孟紀、レポーター・宮田統樹(パ・リーグサイド)、師岡正雄(セ・リーグサイド)
  • 第3戦
  • TBCラジオ≪JRN…HBC・CBC・RKB他≫
    実況:飯野雅人、解説:松本匡史、レポーター・松尾武(パ・リーグサイド)、新タ悦男(TBS、セ・リーグサイド)
  • 文化放送(QR)≪NRN…SF・ABC・KBC 技術協力:TBC≫
    実況・槇嶋範彦、解説・駒田徳広、レポーター・飯塚治(パ・リーグサイド)、菅野詩朗(セ・リーグサイド)
  • ニッポン放送(LF)≪関東広域圏ローカル≫
    実況・師岡正雄、解説・田尾安志、レポーター・宮田統樹(パ・リーグサイド)、松本秀夫(セ・リーグサイド)
  • NHKラジオ第一放送(東北地方のみ) - 実況:伊藤慶太、解説:与田剛

 

出典

  1. ^ “球宴試合増も…年金財源確保策として検討”. スポーツニッポン. (2010年10月22日). http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2010/10/22/28.html 2011年7月6日閲覧。 
  2. ^ “球宴は1増の3試合実施へ…NPBの収益増目的”. スポーツニッポン. 共同通信. (2011年1月20日). http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2011/01/20/kiji/K20110120000089100.html 2011年7月6日閲覧。 
  3. ^ “球宴、今夏は3試合に NPBの収益増が目的”. 47NEWS. 共同通信. (2011年3月1日). http://www.47news.jp/CN/201103/CN2011030101000458.html 2011年7月6日閲覧。 [リンク切れ]
  4. ^ a b 江尻良文 (2011年3月2日). “時代と逆行の球宴3試合 増やした理由が変わっていた”. ZAKZAK (夕刊フジ). http://www.zakzak.co.jp/sports/baseball/news/20110302/bbl1103021546005-n1.htm 2011年7月6日閲覧。 
  5. ^ 当初の予定は18時05分開始だったが、試合前のセレモニーが長引いたため、24分遅れのプレイボールとなった。
  6. ^ 日本製紙クリネックススタジアム宮城ではホーム・チームが3塁側を使用し、ビジター・チームが1塁側を使用する。

関連項目

外部リンク