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「檜枝岐村」の版間の差分

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2021年8月8日 (日) 11:13時点における版

ひのえまたむら ウィキデータを編集
檜枝岐村
檜枝岐村旗 檜枝岐村章
日本の旗 日本
地方 東北地方
都道府県 福島県
南会津郡
市町村コード 07364-4
法人番号 1000020073644 ウィキデータを編集
面積 390.46km2
総人口 478[編集]
推計人口、2024年6月1日)
人口密度 1.22人/km2
隣接自治体 南会津郡只見町南会津町
群馬県利根郡片品村
新潟県魚沼市
栃木県日光市
村の木 ヒノキ
村の花 ミズバショウ
村の鳥 コマドリ
檜枝岐村役場
村長 平野信之
所在地 967-0525
福島県南会津郡檜枝岐村字下ノ原880番地
北緯37度1分26.9秒 東経139度23分20.2秒 / 北緯37.024139度 東経139.388944度 / 37.024139; 139.388944座標: 北緯37度1分26.9秒 東経139度23分20.2秒 / 北緯37.024139度 東経139.388944度 / 37.024139; 139.388944
檜枝岐村役場
外部リンク 公式ウェブサイト

檜枝岐村位置図

― 市 / ― 町・村


地図
ウィキプロジェクト
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檜枝岐村(ひのえまたむら)は、福島県会津地方南西部に位置し、南会津郡に属する

日本有数の豪雪地帯で、特別豪雪地帯に指定されている。平家の落人伝説が残る。

概要

高度経済成長期を迎えるまでは焼畑が夏の風物詩であり、山菜採りを主要な収入源とした他、木地加工や狩猟も行われてきた。前述の「星」姓は、平安遷都に伴う権力闘争に敗れてこの地に隠れ住んだ藤原氏の落人の系譜につながるとされ、「平野」姓は源平合戦に敗れた平家の落人の系譜につながるとされ、「橘」姓は織田信長に追われた伊勢治田城主・楠木正具(七郎左衛門)の一統に由来するとされている。

後述の通り、標高の高い山々に四方を囲まれた地域であるが、1960年代のダム開発と1970年代尾瀬の観光地化によって、1980年代より農家の民宿業への転身が進んだ。1986年昭和61年)の野岩線の東京・浅草直結に伴う振興計画により、観光地にもなっている。1979年昭和54年)には景観保全のため、家々の屋根を赤錆色に統一。山人(やもーど)料理や年3回開催される檜枝岐歌舞伎スキー場も観光客を集めている[1]。山人料理は山村ならではの食材を鍋料理などに仕立てることで知られ、山菜やキノコイワナなどの川魚、ウサギカモなどの肉、豆腐、裁ち蕎麦などを使う。珍しい料理としては、ハコネサンショウウオ唐揚げや、トウガラシを塩漬けした「山人漬」がある[2]

地理

檜枝岐村は、会津駒ケ岳と、燧ケ岳帝釈山に囲まれ、それらの間を通る檜枝岐川(伊南川上流部の名称)と沿線の国道352号沿いに位置する標高920 - 1000 m(メートル)の地帯。特に燧ケ岳 (2,356 m) は、東北地方で最も標高が高い山である。村役場に隣接した集落の他は、村の面積のうち約98 %を林野が占めている[3]。福島県内で人口が最も少ない市町村であり、日本一人口密度の低い市町村となっている。

面積の390.46 km2平方キロメートル)の内、可住地面積は82.72 km2である。

隣接している自治体

人口

檜枝岐村(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 851人
1975年(昭和50年) 827人
1980年(昭和55年) 765人
1985年(昭和60年) 735人
1990年(平成2年) 702人
1995年(平成7年) 727人
2000年(平成12年) 757人
2005年(平成17年) 706人
2010年(平成22年) 636人
2015年(平成27年) 615人
2020年(令和2年) 504人
総務省統計局 国勢調査より
  • 人口密度が1 km2(1平方キロメートル)あたり1.38人で日本で一番人口密度が低い[4]。観光地化が進んでいるため、類似自治体と比較してサービス業就業者の割合が突出している。そのため高齢化や人口減が非常に緩慢であり、20代から30代の人口比率が高い傾向にある。ただし村から通える範囲に高校がなく、高校生は村外に下宿せざるを得ないため10代後半の人口が著しく少ない[5]

歴史

年表

変遷表

檜枝岐村村域の変遷表
1868年
以前
明治22年
4月1日
明治22年 - 昭和64年 平成元年 - 現在 現在
檜枝岐村 檜枝岐村 檜枝岐村 檜枝岐村 檜枝岐村

行政

村長選挙・村議会

1963年(昭和38年)の村長選挙は立候補した二人が義理の兄弟で、親族を巻き込んで村を二分した激戦になり、しこりが残ったという。それ以降は、その様になることを嫌って、1967年(昭和42年)から2003年(平成15年)までは10回連続で村長は無投票当選となっていた。2007年(平成19年)には候補者が2人出現したため、無投票とはならずに村長選挙が行われたが、ポスターや演説が行われない選挙活動であった。また、村議会議員は民宿などの宿泊施設の経営者で占められている。

郵便

  • 檜枝岐郵便局(無集配局)。尚、檜枝岐村内の集配業務は隣の南会津町にある伊南郵便局が行う。

教育

鷹巣地区の学校については、魚沼市を参照のこと。

交通

鉄道

村内を鉄道路線は走っていない。鉄道でアクセスする場合は、会津鉄道会津線会津田島駅および会津高原尾瀬口駅から路線バスが出ている。

路線バス

  • 会津乗合自動車
    • 会津高原尾瀬口駅(南会津町) - 桧枝岐役場前 - 尾瀬御池 - 尾瀬沼山峠:夏季以外は桧枝岐止まり
    • 「尾瀬シャトルバス」尾瀬御池 - 尾瀬沼山峠:夏季のみ運行。御池~沼山峠間は一般車乗り入れ不可、沼山峠~大清水小屋(群馬県)までは歩行者のみ通行可。
    • 「尾瀬口船着場線」尾瀬沼山峠 - 尾瀬御池 - 尾瀬口乗船場前(新潟県魚沼市):夏季のみ運行、乗車1週間前までに要予約。尾瀬口乗船場より奥只見湖遊覧船(奥只見ダム行き・銀山平行き)に接続。奥只見ダムバス停または銀山平舟付場バス停からは南越後観光バス運行のシルバーライン経由浦佐駅東口行き(夏季のみ運行)にアクセス可能)

道路

  • 一般国道
    • 国道352号(新潟県方面は冬期閉鎖。新潟県側の奥只見湖遊覧船尾瀬口乗船場前~銀山平間と枝折峠は終日大型車通行禁止。さらに枝折峠区間を回避する奥只見シルバーラインは終日、二輪車・歩行者・軽車両通行禁止[9]
    • 国道401号(南会津町境から七入駐車場前までは国道352号と重複、群馬県方面へは車両通り抜け不可で歩行者のみ通行可)
  • 主要地方道
    • 福島県道1号沼田檜枝岐線(群馬県道と共通。但し一般車は通年通行不可で群馬県側への車両通り抜けも不可=歩行者のみ通行可[10]。マイカーは七入または御池に駐車し、尾瀬方面へは沼山峠休憩所行き有料シャトルバスに乗り換え)。
  • 飯豊檜枝岐大規模林道(南会津町舘岩地区・田島地区及び栃木県方面への短絡路)
  • 川俣檜枝岐林道(栃木県日光市川俣地区=旧栗山村域及び群馬県片品村方面への最短経路だが、未舗装悪路のため大型車通行困難。冬期は閉鎖)

警察

  • 南会津警察署
    • 当村内に駐在所はなく、最寄りの駐在所は南会津町内にある伊南駐在所及び舘岩駐在所となる。

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

会津駒ヶ岳
桧枝岐の舞台
桧枝岐名物裁蕎麦とはっとう餅

名品

関連書籍・映像

書籍
  • ふくしま文庫第20巻『秘境・檜枝岐の歌舞伎』(山口弥一郎著・福島中央テレビ企画編集。1976年2月10日初版発行。FCT企業刊)
  • 『日本の地誌4 東北』(田村俊和他 朝倉書店 2008年4月20日)
TV

関連項目

出典

  1. ^ 日本の地誌4 東北』488頁
  2. ^ “サンショウウオ・山菜…福島の秘境に「山人料理」主食はソバ、村人の知恵”. 『日本経済新聞』夕刊(食ナビ). (2017年2月28日). http://style.nikkei.com/article/DGXKZO13421790X20C17A2NZ1P01?channel=DF140920160961 
  3. ^ 檜枝岐村役場 公式ホームページ
  4. ^ 『わたしのまちが「日本一」事典 市町村でくらべて新発見』(PHP研究所)51頁
  5. ^ 『日本の地誌4 東北』498頁
  6. ^ 角川日本地名大辞典編纂委員会『角川日本地名大辞典 7 福島県』、角川書店、1981年 ISBN 4040010701より。
  7. ^ 日本加除出版株式会社編集部『全国市町村名変遷総覧』、日本加除出版、2006年、ISBN 4817813180より。
  8. ^ 檜枝岐村役場新庁舎が開庁 星村長らテープカット 福島民報、2021年6月2日閲覧。
  9. ^ 2006年までは枝折峠区間において「午前は魚沼市街→銀山平方向への、午後は銀山平→魚沼市街方向への各一方通行&二輪車終日通行禁止」とする規制が行われていた。
  10. ^ 東北地方と関東地方を結ぶ車両通行が可能な一般道の最西端は「栃木県道・福島県道350号栗山舘岩線」となる(但し県境部は未舗装で冬期閉鎖)。
  11. ^ 新日本風土記>「奥会津檜枝岐」

外部リンク