「ラーオディケー」の版間の差分
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* [[アポロドーロス]]『ギリシア神話』[[高津春繁]]訳、[[岩波文庫]](1953年) |
* [[アポロドーロス]]『ギリシア神話』[[高津春繁]]訳、[[岩波文庫]](1953年) |
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* [[パウサニアス]]『ギリシア記』飯尾都人訳、龍渓書舎(1991年) |
* [[パウサニアス (地理学者)|パウサニアス]]『ギリシア記』飯尾都人訳、龍渓書舎(1991年) |
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* [[ヒュギーヌス]]『ギリシャ神話集』[[松田治]]・青山照男訳、[[講談社学術文庫]](2005年) |
* [[ヒュギーヌス]]『ギリシャ神話集』[[松田治]]・青山照男訳、[[講談社学術文庫]](2005年) |
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* [[ホメロス]]『イアリス(上)』[[松平千秋]]訳、岩波文庫(1992年) |
* [[ホメロス]]『イアリス(上)』[[松平千秋]]訳、岩波文庫(1992年) |
2021年11月15日 (月) 10:37時点における版
ラーオディケー(古希: Λαοδίκη, Lāodikē)は、ギリシア神話の女性である。長母音を省略してラオディケとも表記される。同名の女性が複数知られ、
などがいる。以下に順に説明する。
キニュラースの娘
このラーオディケーは、キニュラースの娘で、アルカディアの王エラトスの妻となり、ステュムパーロス、ペレウスを生んだ。
プリアモスの娘
このラーオディケーは、トロイア王プリアモスとヘカベーの娘で、ヘクトール、パリス、デーイポボス、ポリーテース、ポリュドーロス、クレウーサ、ポリュクセネー、カッサンドラーなどと兄弟。『イーリアス』によればアンテーノールの子ヘリカーオーンの妻だが、ミューシア王テーレポスの妻ともいわれる。テーセウスの子アカマースとの間にムーニートスを生んだ。
ラーオディケーはプリアモスの娘たちの間で最も美人だったとされる。
トロイア戦争のとき、ディオメーデースとアカマースがヘレネーの返還を要求しにやって来たとき、アカマースに恋をし、彼の子ムーニートスを生んだ。後にトロイアが陥落したとき、ラーオディケーは捕虜になることを嫌い、神々に大地に呑みこまれることを望んだ。そこで神々は大地を割り、ラーオディケーはその中に消えた。
アガメムノーンの娘
このラーオディケーは、『イーリアス』によればアガメムノーンとクリュタイムネーストラーの娘で、クリューソテミス、イーピアナッサと姉妹。後のギリシア悲劇のエーレクトラーにあたるとされる。
アガペーノールの子孫
このラーオディケーは、トロイア戦争に参加したアルカディア王アガペーノールの子孫で、キュプロスのパポスの人。アルカディア、テゲアーのアテナー・アレアーの神殿に長衣を奉納し、テゲアーに「パポスに坐すアプロディーテー」の神殿を建設した。