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* オウィディウス『[[変身物語]](上)』[[中村善也]]訳、岩波文庫(1981年) |
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* 『ギリシア悲劇III [[エウリピデス]](上)』、[[ちくま文庫]](1986年) |
* 『ギリシア悲劇III [[エウリピデス]](上)』、[[ちくま文庫]](1986年) |
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* [[パウサニアス]]『ギリシア記』飯尾都人訳、龍溪書舎(1991年) |
* [[パウサニアス (地理学者)|パウサニアス]]『ギリシア記』飯尾都人訳、龍溪書舎(1991年) |
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* [[ヒュギーヌス]]『ギリシャ神話集』[[松田治]]・青山照男訳、[[講談社学術文庫]](2005年) |
* [[ヒュギーヌス]]『ギリシャ神話集』[[松田治]]・青山照男訳、[[講談社学術文庫]](2005年) |
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* 高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』、[[岩波書店]](1960年) |
* 高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』、[[岩波書店]](1960年) |
2021年11月15日 (月) 11:07時点における最新版
レアルコス(古希: Λέαρχος, Learchos, 英: Learchus)は、ギリシア神話の人物である。ボイオーティア地方の都市オルコメノスの王アタマースとイーノーの長子で、メリケルテースと兄弟[1][2][3][4][5]。
神話
[編集]神話では多くの場合、狂気に憑かれた父アタマースによって殺された。父親の気が狂った原因はディオニューソスを養育してヘーラーの怒りを買ったためとされる。
アポロドーロスは気が狂ったアタマースはレアルコスをシカと間違えて、弓矢で射たとする[6][2]。オウィディウスの『変身物語』によると、アタマースはイーノーと子供たちを雌ライオンの親子と勘違いして追い回した。イーノーは子供たちを抱いて逃げたが、アタマースは彼女の腕の中からレアルコスの足をつかんで奪い取り、岩に叩きつけて殺した。またその光景を見たイーノーも気が狂い、メリケルテースを抱きかかえたまま崖から海に飛び込んだ[7]。しかしオウィディウスは『祭暦』ではイーノーは夫に殺されたレアルコスを埋葬した後、メリケルテースとともに海に飛び込んだとしている[8]。一方、パウサニアスはアタマースは狂気に憑りつかれたのではなく、前妻ネペレーとの子供を殺そうとしたイーノーへの怒りから、彼女と彼女との間に生まれた子供を殺そうと考えて、レアルコスを殺したのだと語っている[9]。エウリーピデースは悲劇『メーデイア』の中で、イーノーは2子の母であり、ヘーラーの送った狂気で気が狂って自らの子供たちを手にかけたとしている。子供たちの名前については触れていない[10]。
系図
[編集]カドモス | アイオロス | エナレテー | ペーネイオス | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
セメレー | イーノー | アタマース | ネペレー | ヒュプセウス | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ディオニューソス | レアルコス | メリケルテース | テミストー | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
アイエーテース | スコイネウス | レウコーン | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
カルキオペー | プリクソス | ヘレー | アタランテー | ペイシディケー | エウイッペー | アンドレウス | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
アルゴス | キュティッソーロス | プロンテス | メラース | プレスボーン | エテオクレース | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||