礼受駅
礼受駅 | |
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駅舎(2015年5月) | |
れうけ Reuke | |
◄瀬越 (4.0 km) (1.3 km) 阿分► | |
所在地 | 北海道留萌市礼受町 |
所属事業者 | 北海道旅客鉄道(JR北海道) |
所属路線 | 留萌本線 |
キロ程 | 56.2 km(深川起点) |
電報略号 | レウ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面1線 |
乗車人員 -統計年度- |
6人/日(降車客含まず) -1992年度- |
開業年月日 | 1921年(大正10年)11月5日[1] |
廃止年月日 | 2016年(平成28年)12月5日 |
備考 |
無人駅 路線廃止に伴う廃駅 |
礼受駅(れうけえき)は、北海道(留萌振興局)留萌市礼受町にあった北海道旅客鉄道(JR北海道)留萌本線の駅(廃駅)である。電報略号はレウ。事務管理コードは▲121511[2]であった。
歴史
[編集]- 1921年(大正10年)11月5日:鉄道省留萠線留萠駅 - 増毛駅間開通(留萠線全通)に伴い開業[3][4][5]。一般駅[1]。
- 1931年(昭和6年)10月10日:線路名を留萠本線に改称、それに伴い同線の駅となる[4]。
- 1949年(昭和24年)6月1日:公共企業体である日本国有鉄道に移管。
- 1960年(昭和35年)9月15日:貨物取扱い廃止[1]。
- 1962年(昭和37年)4月1日:業務委託化。
- 1984年(昭和59年)2月1日:荷物取扱い廃止[1]。同時に無人化[6][7]。
- 1980年代後半 - 駅舎改築、貨車駅舎となる。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化によりJR北海道に継承[1]。
- 1997年(平成9年)4月1日:線路名を留萌本線に改称、それに伴い同線の駅となる[4]。
- 2016年(平成28年)12月5日:留萌駅 - 増毛駅間の廃止に伴い、廃駅となる[8]。
駅名の由来
[編集]所在地名より。アイヌ語の「レウケㇷ゚(rewke-p)」(曲がっている・もの)に由来する[9][10][11][12][13]。付近の岬の突き出て曲がっている地形を指したものとされる[12]。
駅構造
[編集]単式ホーム1面1線の地上駅で、ホームは線路の西側(増毛方面に向かって右手側)に存在していた[10]。廃止時点では転轍機を持たない棒線駅だが[10]、かつては駅裏側にホームの無い副本線、留萌側から分岐し駅舎横までの貨物積卸線を有していた。これらは貨物取扱い廃止後に撤去され、ホーム前後の線路は転轍機の名残りで湾曲していた。
無人駅となっており、駅舎は構内の西側に位置しホーム中央部分に接している[10]。有人駅時代の古い木造駅舎[11]は取り壊され、旧駅舎の基礎の上にヨ3500形車掌車[14]を改造した貨車駅舎が設置されていた[10]。
留萌本線や宗谷本線など旭川支社管内に見られる貨車駅舎と外観は類似し[14]、潮風の直撃を受けるため外壁の塗装は劣化し[12]、塗装全体が傷んで亀甲のようにひび割れさびが浮き、裾の部分には鉄板が継ぎ当てられていた[14]。トイレはない[12]。1983年(昭和58年)4月時点では、ホームは砂利敷きであった[11]。
2016年、駅名板が3枚盗難にあったが、「いたちごっこになる」という理由で、新たに取り付けられる事は無かった[15]。
利用状況
[編集]駅周辺
[編集]漁港の集落。海に近い小高い丘の上にあるため冬季は風が強い。駅は海に比べ小高い位置にあり、駅舎の4つの窓全てから日本海を見渡すことができる[14]。駅裏は小高い山になっている[11]。
- 国道231号(日本海オロロンライン)
- 礼受簡易郵便局
- 旧留萌佐賀家漁場 - 漁場全体が国指定史跡となっている[12]。母屋は江戸末期から明治初期の建築である[12]。
- 関家番屋
- 市営礼受牧場 - 駅の東[10]。
- 日本海 - 駅から0.1km[11]。
- 沿岸バス「礼受第1」停留所
- かつては「礼受駅」という停留所名だったが、廃駅後の2017年4月1日より現名称に変更された。
隣の駅
[編集]- 北海道旅客鉄道(JR北海道)
- 留萌本線
脚注
[編集]- ^ a b c d e 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、869頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、230頁。doi:10.11501/1873236 。2022年12月10日閲覧。
- ^ 宮脇俊三 編『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』原田勝正、小学館、1983年7月、179頁。ISBN 978-4093951012。
- ^ a b c d 『日本鉄道旅行地図帳 全線全駅全廃線 1 北海道』今尾恵介、新潮社〈新潮「旅」ムック〉、2008年5月、44頁。ISBN 978-4-10-790019-7。
- ^ 『官報』 1921年10月29日 鉄道省告示第146号(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ “留萌本線では11駅を停留所化 旭鉄”. 交通新聞 (交通協力会): p. 1. (1983年10月1日)
- ^ 「通報 ●山口線大歳駅ほか76駅の駅員無配置について(旅客局)」『鉄道公報号外』日本国有鉄道総裁室文書課、1984年1月30日、32面。
- ^ 『留萌線(留萌・増毛間)の廃止日繰上げの届出について』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2016年6月28日。オリジナルの2019年1月6日時点におけるアーカイブ 。2019年1月6日閲覧。
- ^ “アイヌ語地名リスト ル~ワ P141-145”. アイヌ語地名リスト. 北海道 環境生活部 アイヌ政策推進室 (2007年). 2014年1月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年7月2日閲覧。
- ^ a b c d e f g 宮脇俊三 編『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』原田勝正、小学館、1983年7月、156頁。ISBN 978-4093951012。
- ^ a b c d e 宮脇俊三 編『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』原田勝正、小学館、1983年7月、198頁。ISBN 978-4093951012。
- ^ a b c d e f 本久公洋『北海道鉄道駅大図鑑』北海道新聞社、2008年8月、175頁。ISBN 978-4894534643。
- ^ 太田幸夫『北海道の駅878ものがたり 駅名のルーツ探究』富士コンテム、2004年2月、107頁。ISBN 978-4893915498。
- ^ a b c d 笹田昌宏『ダルマ駅へ行こう!』小学館〈小学館文庫〉、2007年5月、p.68,72頁。ISBN 978-4094116519。
- ^ “駅名板・運賃表…廃線決まった留萌線、次々盗まれる理由”. 朝日新聞 (2016年6月9日). 2016年6月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年12月3日閲覧。
- ^ “極端にご利用の少ない駅(3月26日現在)” (PDF). 平成28年度事業運営の最重点事項. 北海道旅客鉄道. p. 6 (2016年3月28日). 2018年2月18日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 礼受駅(旭川支社管内駅紹介) - 北海道旅客鉄道 - ウェイバックマシン(2016年11月25日アーカイブ分)