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阿分駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
阿分駅
駅全景(2016年10月)
あふん
Afun
礼受 (1.3 km)
(2.7 km) 信砂
所在地 北海道増毛郡増毛町大字阿分村
北緯43度53分39.62秒 東経141度36分20.09秒 / 北緯43.8943389度 東経141.6055806度 / 43.8943389; 141.6055806座標: 北緯43度53分39.62秒 東経141度36分20.09秒 / 北緯43.8943389度 東経141.6055806度 / 43.8943389; 141.6055806
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
所属路線 留萌本線
キロ程 57.5 km(深川起点)
電報略号 アフ
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
乗車人員
-統計年度-
7人/日(降車客含まず)
-1992年度-
開業年月日 1963年昭和38年)12月1日
廃止年月日 2016年平成28年)12月5日
備考 無人駅
路線廃止に伴う廃駅
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阿分駅(あふんえき)は、北海道留萌振興局増毛郡増毛町大字阿分村にあった北海道旅客鉄道(JR北海道)留萌本線廃駅)である。電報略号アフ

歴史

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1977年の阿分仮乗降場と周囲約500m範囲。下が増毛方面。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

駅名の由来

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所在地名より。アイヌ語の「アフンイ(アフニ)[注釈 1]」〔入り込みたる・ところ/入る・所(=入口)〕に由来する[2]

この名称についてははっきりしないが、付近の海岸を指すとする記述[3]や、道内各地の洞穴でみられる「アフンルパ[注釈 2]」〔(あの世へ)入る・路の・口(=地獄穴)〕の名称と同義ではないかとする推測がある[2]

駅構造

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単式ホーム1面1線を有した地上駅。ホームは線路の西側(増毛方面に向かって右手側)に存在した[4]転轍機を持たない棒線駅となっていた[4]

仮乗降場に出自を持つ開業時からの無人駅[5]で駅舎はなかったが、ホーム南側出入口附近にプレハブ作りの待合所を有した[6]。鉄板張りの建物で[6]、以前はホームに向いて建てられていたが、向きが変更された[6]。内部には玉砂利と人工芝が敷かれていた[6]。待合所の管理は現地の町内会である「阿分連合自治会」によって行われていた。トイレはなかった[6]。ホームは木製デッキ式で[6]、増毛方にスロープを有し[4]駅施設外に連絡していた。有効長は非常に短く、1両編成でも車両が踏切にはみ出す珍しい駅だった[新聞 1]

当駅 - 信砂駅間には、留萌駅 - 増毛駅間で唯一のトンネルである「阿分隧道」が存在した[6]。このトンネルは廃線後も金属製のフェンスで封鎖されているものの残存している。

利用状況

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  • 1992年度(平成4年度)の1日乗降客数は14人[4]
  • 2011年(平成23年)- 2015年(平成27年)の11月の調査日に実施された、乗降人員調査の平均は「1名以下」[7]

駅周辺

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漁港の集落がある。旧阿分小学校の校舎の真裏にあったため、国道からは駅跡の位置がわからない。

駅跡

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待合所は廃駅後しばらくは施錠のうえ扉にベニヤ板が貼られ放置されていたが、その後ホームともに2017年6月ごろに解体され、藪となっている。隣接していた踏切(学校踏切)も撤去され、道路へと改修されている。2017年10月時点では、かつてホームに設置されていた電灯設備のみ残存している。

隣の駅

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北海道旅客鉄道(JR北海道)
留萌本線
礼受駅 - 阿分駅 - 信砂駅

脚注

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注釈

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出典

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  1. ^ a b 『日本鉄道旅行地図帳―全線・全駅・全廃線―』 1号・北海道 44頁
  2. ^ a b アイヌ語地名リスト ア~イチ P1-10” (PDF). アイヌ語地名リスト. 北海道 環境生活部 アイヌ政策推進室 (2007年). 2014年1月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年10月20日閲覧。
  3. ^ 『北海道の駅878ものがたり 駅名のルーツ探究』 107頁
  4. ^ a b c d e 国鉄全線各駅停車 第1巻 『北海道690駅』 156頁
  5. ^ 『無人駅探訪』 148頁
  6. ^ a b c d e f g h 『北海道鉄道駅大図鑑』 176頁
  7. ^ 極端にご利用の少ない駅(3月26日現在)” (PDF). 平成28年度事業運営の最重点事項. 北海道旅客鉄道. p. 6 (2016年3月28日). 2018年2月18日閲覧。

報道発表資料

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  1. ^ 留萌線(留萌・増毛間)の鉄道事業廃止届の提出について』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2016年4月28日。オリジナルの2016年4月29日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20160429052355/http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2016/160428-3.pdf2016年4月29日閲覧 
  2. ^ 留萌線(留萌・増毛間)の廃止日繰上げの届出について』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2016年6月29日。オリジナルの2016年7月1日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20160701083826/http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2016/160628-1.pdf2016年7月1日閲覧 

新聞記事

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  1. ^ 堀雅晴 (2016年11月5日). “留萌線・留萌―増毛廃止まで1カ月 95年の歴史記憶に” (日本語). 北海道新聞. どうしんウェブ/電子版(道北) (北海道新聞社). オリジナルの2016年11月5日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20161105011420/http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/area/dohoku/1-0334650.html 2016年11月5日閲覧。 

参考文献

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  • 宮脇俊三(編集委員)『北海道690駅』原田勝正(編集委員)、小学館〈国鉄全線各駅停車(第1巻)〉、1983年7月、156頁。ISBN 978-4-09-395101-2ISBN 4-09-395101-2 
  • 太田幸夫『北海道の駅878ものがたり 駅名のルーツ探究』富士コンテム、2004年2月、107頁。ISBN 978-4-89391-549-8 
  • 今尾恵介(監修)日本鉄道旅行地図帳―全線・全駅・全廃線―』 1号(北海道)、新潮社、2008年5月17日、44頁。ISBN 978-4-10-790019-7 
  • 本久公洋『北海道鉄道駅大図鑑』北海道新聞社、2008年8月、176頁。ISBN 978-4-89453-464-3ISBN 4-89453-464-9 
  • 西崎さいき(監修)『無人駅探訪』全国停留場を歩く会(編著)、文芸社、2011年6月、150頁。ISBN 978-4-286-10447-8ISBN 4-286-10447-8 

関連項目

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外部リンク

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