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藤山駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
藤山駅
駅舎(2017年8月)
ふじやま
Fujiyama
幌糠 (5.5 km)
(4.2 km) 大和田
地図
所在地 北海道留萌市藤山町
北緯43度53分13.78秒 東経141度43分13.88秒 / 北緯43.8871611度 東経141.7205222度 / 43.8871611; 141.7205222
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
所属路線 留萌本線
キロ程 40.0 km(深川起点)
電報略号 フヤ
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
開業年月日 1910年明治43年)11月23日[1]
廃止年月日 2023年令和5年)4月1日
備考 無人駅
路線廃止に伴う廃駅
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藤山駅(ふじやまえき)は、北海道留萌振興局留萌市藤山町にあった北海道旅客鉄道(JR北海道)留萌本線廃駅)である。電報略号フヤ事務管理コードは▲121507[2]であった。

廃止時点では下り始発と上りの朝2本の普通列車は通過していた。

歴史

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1977年の藤山駅と周囲約500メートル範囲。左が留萌方面。千鳥状に完全にずれた相対式ホーム2面2線。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

駅名の由来

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当地の農場主であった藤山要吉の農場内に駅が設置されたことに由来する[9][10]

駅構造

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廃止時点では単式ホーム1面1線を有する地上駅であった。ホームは線路の北東側(留萌方面に向かって右手側)に存在する[11]転轍機を持たない棒線駅となっている[11]。かつてはホームが千鳥式に配置された相対式ホーム2面2線を有する列車交換可能な交換駅であった[12]。当時は互いのホームは駅舎側ホーム東側と対向側ホーム西側を結んだ構内踏切で連絡した[12]。駅舎側が上り線、対向側ホームが下り線となっていた(番線表示なし)[12]。そのほか下り線の留萌方から構内外側に分岐し対向側ホーム手前部分までの行き止まりの側線を1線有していた[12]。交換設備運用廃止後は1993年(平成5年)3月までに線路は撤去されたが、深川方のホーム手前の線路は転轍機の名残で湾曲していた[11]

留萌駅管理の無人駅となっていた。駅舎は構内の北側に位置しホーム中央部分に接している[11]有人駅時代からの木造板張り[12]の駅舎は一部が改築され、正面向かって左手側の事務室部分が解体された形態となっている[11]。外壁は寄せ集めの建材により改修され、パッチワークのようになっている[13]。トイレは無く[13]、かつては有ったが現在は閉鎖されている。

駅前には開拓70周年の際に作られた「藤山開拓の碑」が建立され[11][12][13]が配された小公園となっている[12]

利用状況

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乗車人員の推移は以下のとおりであった。年間の値のみ判明している年については、当該年度の日数で除した値を括弧書きで1日平均欄に示す。乗降人員のみが判明している場合は、1/2した値を括弧書きで記した。また、「JR調査」については、当該の年度を最終年とする過去5年間の各調査日における平均である。

年度 乗車人員 出典 備考
年間 1日平均 JR調査
1981年(昭和56年) (22.5) [12] 1日乗降:45人
1992年(平成04年) (4.0) [11] 1日乗降:8人
2015年(平成27年) 「1名以下」 [14]
2016年(平成28年) 0.2 [JR北 2] 同年度中に留萌駅 - 増毛駅間廃止
2017年(平成29年) 0.2 [JR北 3]
2018年(平成30年) 0.2 [JR北 4]
2019年(令和元年) 0.2 [JR北 5]
2020年(令和02年) 0.2 [JR北 6]
2021年(令和03年) 0.0 [JR北 7]
2022年(令和04年) 0.4 [JR北 8] 同年度末で営業終了

駅周辺

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駅前に開拓記念碑「藤山開拓之碑」「翔く」が設置されている。農地は稲作主体で畑作も多い。藤山の集落があるが、山間の川沿いなのであまり大きくはなく、商店などは無いが、国道沿いに住宅が増えて来ている[13]

  • 国道233号(留萌国道)
  • 藤山小学校 - 平成15年3月18日、開校102年で閉校となった。
  • 留萌市 美サイクル館
  • 風土工房こさえーる(留萌市農村交流センター)
  • 藤山車輌計測所
  • 藤山貯水池
  • 留萌川
  • 沿岸バス道北バス「藤山」停留所

隣の駅

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北海道旅客鉄道(JR北海道)
留萌本線(当駅廃止直前時点)
幌糠駅 - *桜庭駅 - 藤山駅 - 大和田駅
*打消線は廃駅

脚注

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出典

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  1. ^ a b c d e 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、868頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  2. ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、230頁。doi:10.11501/1873236https://doi.org/10.11501/18732362022年12月10日閲覧 
  3. ^ 書籍『JR・私鉄全線各駅停車1 北海道630駅』(小学館1993年6月発行)179ページより。
  4. ^ a b c 書籍『日本鉄道旅行地図帳 全線全駅全廃線 1 北海道』(監修:今尾恵介新潮社2008年5月発行)44ページより。
  5. ^ 書籍『無人駅探訪』(監修:西崎さいき、文芸社2011年6月発行)148ページより。
  6. ^ 「通報 ●山口線大歳駅ほか76駅の駅員無配置について(旅客局)」『鉄道公報号外』日本国有鉄道総裁室文書課、1984年1月30日、32面。
  7. ^ 「藤山駅の無人化絶対反対 存続期成会が確認」『北海道新聞』1984年1月20日、朝刊、道北版。
  8. ^ 鉄道事業の一部廃止の日を繰り上げる届出について』(PDF)(プレスリリース)国土交通省北海道運輸局鉄道部、2022年12月9日。オリジナルの2023年1月5日時点におけるアーカイブhttps://warp.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/12502483/wwwtb.mlit.go.jp/hokkaido/content/000283326.pdf2022年12月9日閲覧 
  9. ^ 山田秀三『北海道の地名』(2版)草風館、浦安市〈アイヌ語地名の研究 山田秀三著作集 別巻〉、2018年11月30日、342頁。ISBN 978-4-88323-114-0 
  10. ^ 『北海道 駅名の起源』(第1版)日本国有鉄道北海道総局、札幌市、1973年3月25日、102-103頁。ASIN B000J9RBUY 
  11. ^ a b c d e f g 書籍『JR・私鉄全線各駅停車1 北海道630駅』(小学館1993年6月発行)155ページより。
  12. ^ a b c d e f g h 書籍『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』(小学館1983年7月発行)196ページより。
  13. ^ a b c d 書籍『北海道鉄道駅大図鑑』(著:本久公洋、北海道新聞社2008年8月発行)172ページより。
  14. ^ 極端にご利用の少ない駅(3月26日現在)” (PDF). 平成28年度事業運営の最重点事項. 北海道旅客鉄道株式会社. p. 6 (2016年3月28日). 2017年12月10日閲覧。

JR北海道

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  1. ^ 留萌線(石狩沼田・留萌間)の廃止日繰上げの届出について』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2022年12月9日。オリジナルの2022年12月9日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20221209052157/https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/221209_KO_Rmoi_line.pdf2022年12月9日閲覧 
  2. ^ 駅別乗車人員(2016)」(PDF)『線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために)』、北海道旅客鉄道株式会社、3頁、2017年12月8日。オリジナルの2018年8月17日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20180817124109/http://www.jrhokkaido.co.jp/corporate/region/pdf/koumoku/03.pdf2018年8月17日閲覧 
  3. ^ 留萌線(深川・留萌間)」(PDF)『線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために)』、北海道旅客鉄道株式会社、3頁、2018年7月2日。オリジナルの2018年8月18日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20180818074206/http://www.jrhokkaido.co.jp/corporate/region/pdf/senku/03.pdf2018年8月18日閲覧 
  4. ^ 留萌線(深川・留萌間)” (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2019年10月18日). 2019年10月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年10月18日閲覧。
  5. ^ 留萌線(深川・留萌間)” (PDF). 地域交通を持続的に維持するために > 輸送密度200人未満の線区(「赤色」「茶色」5線区). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2020年10月30日). 2020年11月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月4日閲覧。
  6. ^ 駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2022年8月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月14日閲覧。
  7. ^ 駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2022年9月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月3日閲覧。
  8. ^ 駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2023年11月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月10日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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