経蔵
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経蔵(きょうぞう、巴: Sutta pitaka(スッタ・ピタカ)、梵: Sutra pitaka(スートラ・ピタカ))とは、仏教の聖典(仏典・三蔵)の一部であり、釈迦の教説である経(巴: Sutta(スッタ)、梵: Sutra(スートラ))をまとめたもの。
初期仏教
[編集]釈迦の死後、僧伽(仏教僧団)では仏教の成り立ちや戒律、その教説などを保全すべく、500人の阿羅漢(五百羅漢)によって結集(集会)が開かれ[1]、その内容が文書化され、三蔵としてまとめられた。その内の1つがこの経蔵である。
上座部仏教(南伝仏教)
[編集]→詳細は「経蔵 (パーリ)」を参照
部派仏教時代の形式を留めている上座部仏教(南伝仏教)の聖典である『パーリ仏典』は、現在でも「三蔵」の形式が保全されており、経蔵も「スッタ・ピタカ」(巴: Sutta pitaka)として保存されている。
これは、長部、中部、相応部、増支部、小部の5部から成り、小部を除く4部は、漢訳経典の『阿含経』に相当する。
出典
[編集]- ^ 馬場紀寿『初期仏教――ブッダの思想をたどる』〈岩波新書〉2018年、55-59頁。ISBN 978-4004317357。