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茶内駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
茶内駅
駅舎(2018年9月)
ちゃない
Chanai
厚岸 (20.2 km)
(7.0 km) 浜中
地図
所在地 北海道厚岸郡浜中町茶内緑113
北緯43度7分45.41秒 東経145度1分40.79秒 / 北緯43.1292806度 東経145.0279972度 / 43.1292806; 145.0279972座標: 北緯43度7分45.41秒 東経145度1分40.79秒 / 北緯43.1292806度 東経145.0279972度 / 43.1292806; 145.0279972
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
所属路線 根室本線(花咲線)
キロ程 238.9 km(新得起点)
電報略号 チナ
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線
乗降人員
-統計年度-
20人/日
-2014年-
開業年月日 1919年大正8年)11月25日
備考 無人駅
テンプレートを表示

茶内駅(ちゃないえき)は、北海道厚岸郡浜中町茶内緑113にある北海道旅客鉄道(JR北海道)根室本線(花咲線)のである。電報略号チナ事務管理コードは▲110445[1][2]

歴史

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1978年の茶内駅と周囲約750m範囲。右上が根室方面。千鳥状にずれた相対式ホーム2面2線と駅裏側に副本線、駅舎横の根室側に櫛形の貨物ホームと引込み線を有する。貨物扱いが廃止される1年前だが、既に駅表裏共にストックヤードは全く使用されていない。
貨物ホーム側のヤードに接して、この写真の6年前に廃止された浜中町営軌道の停車場が設けられ、数本の側線も有していたが、設備は全て撤去されて跡形も無くなっている。この軌道は本線に沿って少し根室側に向かった後、ほぼ90°のカーブを描いて西北にある分岐点の秩父内停車場へ向かっていた。写真中央よりやや右上にカーブする軌道跡と上端中央より左側に用水路状の小川(風蓮川の支流ノコベリベツ川)を渡って行く軌道跡が残されている。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

1972年までは駅前に軌間762ミリの簡易軌道茶内線(浜中町営軌道)の事務所と車庫がおかれており、奥地の西円朱別、厚岸町の別寒辺牛、別海町(運行当時は別海村)の上風連との間を結んでいた。

年表

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駅名の由来

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所在地名より。アイヌ語で「サケの産卵場のある・川」を表す「イチャンナイican-nay)」に由来するとされる[7][8]

駅構造

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相対式2面2線ホームの地上駅木造駅舎を持ち、駅舎側が1番のりばとなっており、2番のりばにも待合所が設置されている。その2番のりばを挟んでもう一本側線があり、保線のために使用される。1番のりば、2番のりばともに構内踏切がある。線内を運行する普通列車、快速列車ともに全て停車する。

釧路支社での集中制御による無人駅厚岸駅管理)。駅舎は有人時代の建物を補修して、そのまま使用している。旧駅務室は浜中町の展示コーナー「ふれ茶内(ちゃう)館」となっており、浜中町営軌道の写真、資料が展示されている。

当駅が位置する浜中町は漫画ルパン三世」などで知られるモンキー・パンチの出身地であるため、当駅にはルパンなどの等身大パネルが設置されている。

のりば

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番線 路線 方向 行先
1 根室本線
(花咲線)
下り 根室方面
2 上り 釧路方面

駅弁

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2020年4月6日に、JR北海道が、花咲線区間での「ご当地弁当」を楽しむ取り組みを目的に、茶内駅を発着する一部列車(上下各2本)で、以下の駅弁の出張販売(事前予約制)を行うことを発表した[JR北 2]

  • 浜中の時弁

利用状況

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乗車人員の推移は以下のとおり。年間の値のみ判明している年については、当該年度の日数で除した値を括弧書きで1日平均欄に示す。乗降人員のみが判明している場合は、1/2した値を括弧書きで記した。

また、「JR調査」については、当該の年度を最終年とする過去5年間の各調査日における平均である。

年度 乗車人員(人) 出典 備考
年間 1日平均 JR調査
1978年(昭和53年) 149 [9]
1992年(平成04年) (30.0) [10] 1日平均乗降客数70人
2016年(平成28年) 17.2 [JR北 3]
2017年(平成29年) 17.2 [JR北 4]
2018年(平成30年) 16.6 [JR北 5]
2019年(令和元年) 16.2 [JR北 6]
2020年(令和02年) 14.6 [JR北 7]
2021年(令和03年) 13.8 [JR北 8]
2022年(令和04年) 12.6 [JR北 9]

駅周辺

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駅前は茶内優良商店会を中心とする比較的大きな市街を形成している。

  • 浜中町茶内合同庁舎(茶内栄)
    • 浜中町役場茶内支所
    • 釧路東部消防組合浜中消防署茶内分遣所・浜中消防団第3分団
  • 厚岸警察署茶内警察官駐在所(茶内橋北東)
  • 茶内郵便局(茶内本町)
  • 浜中町茶内コミュニティセンター(茶内若葉1丁目)
  • 浜中町農業者トレーニングセンター(茶内橋北東)
  • 浜中町立茶内診療所(茶内緑)
  • 浜中町立茶内歯科診療所(茶内緑)
  • 浜中町立茶内保育所(茶内橋北西)
  • 浜中町立茶内小学校(茶内橋北西)
  • 浜中町立茶内中学校(茶内橋北西)
  • 浜中町茶内スケートリンク(茶内橋北西)
  • 浜中町農業協同組合(JA浜中町)本所(茶内栄)
    • コープはまなか
  • 特別養護老人ホーム「ハイツ・野いちご」(茶内緑)
  • タカナシ乳業北海道工場(茶内栄)
  • 国道44号
  • 北海道道506号茶内停車場線北海道道599号火散布茶内停車場線

隣の駅

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北海道旅客鉄道(JR北海道)
根室本線(花咲線)
快速「はなさき」・快速「ノサップ」(下りのみ)・普通
厚岸駅 - *糸魚沢駅 - 茶内駅 - 浜中駅
*打消線は廃駅
浜中町営軌道
茶内線 - 1972年廃止
茶内駅 - 国道駅

その他

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脚注

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出典

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  1. ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、233頁。doi:10.11501/1873236https://doi.org/10.11501/18732362022年12月10日閲覧 
  2. ^ 日本国有鉄道旅客局(1984)『鉄道・航路旅客運賃・料金算出表 昭和59年4月20日現行』。
  3. ^ 内閣印刷局, ed (1917-11-27). “鉄道院告示 第114号”. 官報 (国立国会図書館デジタルコレクション) (2189). https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2954302/2. 
  4. ^ 『北海道 駅名の起源』(第1版)日本国有鉄道北海道総局、札幌市、1973年3月25日。ASIN B000J9RBUY 
  5. ^ a b c d JR釧路支社「鉄道百年の歩み」北海道旅客鉄道株式会社釧路支社 平成13年12月発行。
  6. ^ 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、883頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  7. ^ アイヌ語地名リスト セッ~ツキガ P71”. アイヌ語地名リスト. 北海道 環境生活部 アイヌ政策推進室 (2007年). 2018年6月10日閲覧。
  8. ^ 山田秀三『北海道の地名』(2版)草風館、浦安市〈アイヌ語地名の研究 山田秀三著作集 別巻〉、2018年11月30日、255頁。ISBN 978-4-88323-114-0 
  9. ^ 藤田, 稔 編『国鉄全駅大事典』藤田書店、1980年4月30日、872頁。doi:10.11501/12065814https://dl.ndl.go.jp/pid/12065814 
  10. ^ 宮脇俊三原田勝正 著、二見康生 編『北海道630駅』小学館〈JR・私鉄各駅停車〉、1993年6月20日、120頁。ISBN 4-09-395401-1 
  11. ^ 茶内(北海道)”. NAVITIME. 2019年11月14日閲覧。

JR北海道

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  1. ^ アクションプランの取組状況”. 北海道旅客鉄道 (2022年3月9日). 2022年10月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年10月1日閲覧。
  2. ^ 令和2年度花咲線の取り組み』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2020年4月6日。オリジナルの2020年4月6日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20200406093702/https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/20200406_KU_hanasakisenn.pdf2020年4月6日閲覧 
  3. ^ 根室線(釧路・根室間)」(PDF)『線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)』、北海道旅客鉄道、2017年12月8日。オリジナルの2017年12月9日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20171209102705/http://www.jrhokkaido.co.jp/corporate/senku/pdf/senku/05.pdf2017年12月10日閲覧 
  4. ^ 根室線(釧路・根室間)」(PDF)『線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために)』、北海道旅客鉄道株式会社、3頁、2018年7月2日。オリジナルの2018年8月19日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20180818152757/http://www.jrhokkaido.co.jp/corporate/region/pdf/senku/05.pdf2018年8月19日閲覧 
  5. ^ 根室線(釧路・根室間)” (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2019年10月18日). 2019年10月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年10月18日閲覧。
  6. ^ 根室線(釧路・根室間)” (PDF). 地域交通を持続的に維持するために > 輸送密度200人以上2,000人未満の線区(「黄色」8線区). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2020年10月30日). 2020年11月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月2日閲覧。
  7. ^ 駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2022年8月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月14日閲覧。
  8. ^ 駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2022年9月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月3日閲覧。
  9. ^ 駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2023年11月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月10日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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