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衣部

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
𧘇
康熙字典 214 部首
行部 衣部 襾部
1 丿 2
3
广
4
5
6
7
8
9
10 11 鹿
12 13 14 15
16 17

衣部いぶは、漢字部首により分類したグループの一つ。 康熙字典214部首では145番目に置かれる(6画の28番目、申集の6番目)。

概要

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「衣」と「裳」をつなげて仕立てた「深衣」。図は「直裾」と呼ばれる男性服

」字は上衣を意味する。上部の字は肩幅、下部の字は袖があり、前襟を斜めに合わせた形に象る。

「衣」字が上衣であるのに対して「裳」字は下衣を表し、「服」字は衣装全般を表す。その他、果実の皮や鳥の羽毛、器物や食物を包む袋などを意味した。また動詞としては服を着る・着せるといった意味を表す。

偏旁の意符としては衣服や布製品、衣服を脱いで肌を露出することなどに関することを示す。

なお偏旁における「衣」には3種類の形体がある。「裂」や「裁」のように下部に置かれるときはそのまま「衣」が使われ、「袖」や「初」のように左の偏の位置に置かれるときは「」のように変形して使われる。また日常外の漢字では「褁・𧛨」などのように下の「𧘇」の部分だけを用いる場合もある。

さらに「衰」や「裏」のような字では「亠」と「𧘇」を分離して他の偏旁をその間に挟んでいる。

衣部をこのような意符を構成要素に持つ漢字を収録している。

字体のデザイン差

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」同様、印刷書体(明朝体)における「衣」字の1画目には地域による差異がある。『康熙字典』はこれを短い縦棒とし、日本・韓国はこれに従う。一方、中国の新字形・台湾の国字標準字体・香港の常用字字形表ではこれを点画としている。「」形も同様である。

部首の通称

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  • 日本:ころも・ころもへん
  • 中国:衣字旁・衣字底
  • 韓国:옷의부(ot ui bu、衣服の衣部)
  • 英米:Radical clothes

部首字

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例字

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画数 例字
0
2
3
4 )・3)・
5
6 国字)・国字)・
7 6)・
8
9 8)・
10
11
12
13
14
15
16
17
18

最大画数

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𧟟