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飛部

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
飛⻜
康熙字典 214 部首
風部 飛部 食部
1 丿 2
3
广
4
5
6
7
8
9
10 11 鹿
12 13 14 15
16 17

飛部ひぶは、漢字部首により分類したグループの一つ。 康熙字典214部首では183番目に置かれる(9画の8番目、戌集の17番目)。

概要

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「飛」字は鳥や昆虫などが空中で活動する飛翔を意味する。小篆の字形は鳥が翼を広げて飛翔する様子に象る。

「蜚」字は「飛」と同音であり、意味もほぼ同義であるが、「蜚」は空飛ぶ昆虫類が本義であり、仮借によって「飛」と同様の意味で使われる。また「飛」字は形容詞として非常に早いさま、声が高いさま、屋根などが高い空中で飛び出したさま、根拠のないさま、思いがけないさまなどを意味する。

偏旁の意符としては飛翔に関することを示す。

飛部はこのような意符を構成要素に持つ漢字を収めるが、多くはなく、JIS漢字では「飛」自身と「飜」のみである。それ以外では「飝」「䬡」「𩙵」「𩙶」「𩙺」など、現代の日常生活ではまず用いられないものばかりである。

中国簡体字では字形を「⻜」と簡略化するが、飛部の漢字のうち「⻜」の形で用いられている漢字は、2024年現在のUnicodeでは「𬲉」「𮨶」をはじめとする数文字しかない。 現代中国の部首分類法における飛部の扱いについては、中華字海や「GB13000.1字符集漢字部首帰部規範」では残されている一方、辞海の250部首の体系においては削除されている。

部首の通称

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  • 日本:とぶ
  • 韓国:날비부(nal bi bu、とぶ飛部)
  • 英米:Radical fly

部首字

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例字

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