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1998年度新人選手選択会議 (日本プロ野球)

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プロ野球ドラフト会議 > 1998年度新人選手選択会議 (日本プロ野球)
 NPB 1998年度新人選手選択会議
3球団が競合した松坂
ドラフト概要
開催日 1998年11月20日
開催地 東京都港区
会場 新高輪プリンスホテル
制度 2巡目まで:重複くじ引き
(大学生・社会人に逆指名権あり)
3巡目以降:変則ウェーバー
指名数 75名(うち逆指名12名)
入団拒否 1名
複数球団指名
3球団
松坂大輔(投手・横浜高西武交渉権獲得
« 1997
1999 »
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1998年度新人選手選択会議(1998ねんどしんじんせんしゅせんたくかいぎ)は、1998年に行われた第34回のプロ野球ドラフト会議である。

概要

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11月20日14時より新高輪プリンスホテルで行われ、75選手の交渉権が確定した。横浜高校の甲子園春夏連覇に貢献し、「怪物」と呼ばれた松坂大輔を日本ハム、西武、横浜の3球団が競合指名し、西武が交渉権を獲得した。

またダイエー入りを希望していた新垣渚はオリックス、ダイエーの2球団により抽選が行われ、希望外のオリックスが交渉権を獲得した。この件で新垣を説得しきれなかったオリックス編成部長の三輪田勝利が飛び降り自殺するという事件が起こった(新垣事件) 。新垣は結局オリックスの指名を拒否し、九州共立大学に進学。4年後の2002年に希望枠でダイエーに入団した。

西武は後藤光貴を5位で指名したが、直前にダイエーが同じ大和銀行の水田章雄を指名していたため、「事前承認なしに同一チームから2人以上の投手を指名できない」と定めた野球協約第135条2項に反するとされ、指名無効の措置を受けた(西武が事前に大和銀行から了承を得ていなかった)。なお、後藤は翌1999年度のドラフト会議で改めて西武の7位指名を受けて入団した[1]

いわゆる松坂世代が高卒で指名を受ける年であったことからも、松坂大輔をはじめ、藤川球児、福原忍(共に阪神)、東出輝裕、新井貴浩(共に広島)、實松一成、建山義紀、森本稀哲(共に日本ハム)、福留孝介、岩瀬仁紀(共に中日)、上原浩治、二岡智宏(共に巨人)、金城龍彦(横浜)、小林雅英、里崎智也(共にロッテ)など屈指のドラフト当たり年とされる[2]

選択希望選手一覧

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チーム ロッテ 阪神 近鉄 広島 ダイエー ヤクルト オリックス 巨人 日本ハム 中日 西武 横浜
1巡目① 小林雅英 藤川球児 宇高伸次 東出輝裕 新垣渚 石堂克利 新垣渚 上原浩治 松坂大輔 福留孝介 松坂大輔 松坂大輔
1巡目② --- --- --- --- 吉本亮 --- --- --- 實松一成 --- --- 古木克明
2巡目← 里崎智也 金澤健人 藤井彰人 井生崇光 松修康 牧谷宇佐美 川越英隆 二岡智宏 建山義紀 岩瀬仁紀 赤田将吾 矢野英司
3巡目→ 川井貴志 福原忍 山﨑浩司 矢野修平 小椋真介 橿渕聡 相川良太 加藤健 立石尚行 小笠原孝 星野智樹 金川直樹
4巡目← 寺本四郎 部坂俊之 面出哲志 森笠繁 福山龍太郎 本郷宏樹 木村昌広 安原政俊 森本稀哲 蔵本英智 柴田博之 福本誠
5巡目→ 小島大作 寺田祐也 藤崎紘範 小山田保裕 水田章雄 河端龍 徳元敏 酒井純也 阿久根鋼吉 川添將大 後藤光貴 金城龍彦
6巡目← --- --- 松本拓也 新井貴浩 --- 高橋一正 --- 玉峰伸典 伊藤剛 矢口哲朗 --- 小池正晃
7巡目→ --- --- 松比良平太 酒井大輔 --- 丹野祐樹 --- 進藤実 --- 新井峰秀 --- ---
8巡目← --- --- 吉田好太 広池浩司 --- 丹波幹雄 --- 高野忍 --- --- --- ---
  •    は逆指名、矢印の向きはウェーバー制の指名順を示す。
  •        は、指名重複を示す。
  • 背景色が暗い選手は入団拒否した選手。
  • 指名無効となった後藤光貴は暗い背景色+細字とする。

選択選手一覧

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網掛けの選手は逆指名による入団

横浜ベイスターズ

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順位 選手名 守備 所属 結果
1位 古木克明 内野手 豊田大谷高 入団
2位 矢野英司 投手 法政大学 入団
3位 金川直樹 内野手 山陽高 入団
4位 福本誠 内野手 法政大学 入団
5位 金城龍彦 投手 住友金属 入団
6位 小池正晃 外野手 横浜高 入団

中日ドラゴンズ

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順位 選手名 守備 所属 結果
1位 福留孝介 内野手 日本生命 入団
2位 岩瀬仁紀 投手 NTT東海 入団
3位 小笠原孝 投手 明治大学 入団
4位 蔵本英智 外野手 名城大学 入団
5位 川添將大 投手 享栄高 入団
6位 矢口哲朗 投手 大宮東高 入団
7位 新井峰秀 外野手 韓国高麗大学校中退 入団

読売ジャイアンツ

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順位 選手名 守備 所属 結果
1位 上原浩治 投手 大阪体育大学 入団
2位 二岡智宏 内野手 近畿大学 入団
3位 加藤健 捕手 新発田農業高 入団
4位 安原政俊 投手 中央学院高 入団
5位 酒井純也 投手 矢上高 入団
6位 玉峰伸典 投手 王子製紙春日井 入団
7位 進藤実 投手 NTT東北 入団
8位 高野忍 外野手 中山製鋼所 入団

ヤクルトスワローズ

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順位 選手名 守備 所属 結果
1位 石堂克利 投手 愛知工業大学名電高 入団
2位 牧谷宇佐美 投手 旭川実業高 入団
3位 橿渕聡 外野手 日立製作所 入団
4位 本郷宏樹 内野手 龍谷大学 入団
5位 河端龍 投手 龍谷大学 入団
6位 高橋一正 投手 明徳義塾高 入団
7位 丹野祐樹 投手 仙台高 入団
8位 丹波幹雄 投手 WIEN BASEBALL CLUB 入団

広島東洋カープ

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順位 選手名 守備 所属 結果
1位 東出輝裕 内野手 敦賀気比高 入団
2位 井生崇光 内野手 東筑高 入団
3位 矢野修平 投手 高鍋高 入団
4位 森笠繁 外野手 関東学院大学 入団
5位 小山田保裕 投手 城西大学 入団
6位 新井貴浩 内野手 駒澤大学 入団
7位 酒井大輔 投手 春日丘高 入団
8位 広池浩司 投手 立教大学 入団

阪神タイガース

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順位 選手名 守備 所属 結果
1位 藤川球児 投手 高知商業高 入団
2位 金澤健人 投手 NTT関東 入団
3位 福原忍 投手 東洋大学 入団
4位 部坂俊之 投手 東芝府中 入団
5位 寺田祐也 内野手 静岡高 入団

西武ライオンズ

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順位 選手名 守備 所属 結果
1位 松坂大輔 投手 横浜高 入団
2位 赤田将吾 内野手 日南学園高 入団
3位 星野智樹 投手 プリンスホテル 入団
4位 柴田博之 外野手 東北福祉大学 入団
(5位) 後藤光貴 投手 大和銀行 指名無効、翌年のドラフトで入団

日本ハムファイターズ

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順位 選手名 守備 所属 結果
1位 實松一成 捕手 佐賀学園高 入団
2位 建山義紀 投手 松下電器 入団
3位 立石尚行 投手 NTT関東 入団
4位 森本稀哲 内野手 帝京高 入団
5位 阿久根鋼吉 内野手 NTT関東 入団
6位 伊藤剛 投手 NTT関東 入団

オリックス・ブルーウェーブ

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順位 選手名 守備 所属 結果
1位 新垣渚 投手 沖縄水産高 拒否・九州共立大学進学
2位 川越英隆 投手 日産自動車 入団
3位 相川良太 内野手 東海大学 入団
4位 木村昌広 投手 日立製作所 入団
5位 徳元敏 投手 東京農業大学生物産業学部 入団

福岡ダイエーホークス

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順位 選手名 守備 所属 結果
1位 吉本亮 内野手 九州学院高 入団
2位 松修康 投手 東北福祉大学 入団
3位 小椋真介 投手 福岡工業大学附属高 入団
4位 福山龍太郎 投手 法政大学 入団
5位 水田章雄 投手 大和銀行 入団

近鉄バファローズ

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順位 選手名 守備 所属 結果
1位 宇高伸次 投手 近畿大学 入団
2位 藤井彰人 捕手 近畿大学 入団
3位 山﨑浩司 内野手 大阪産業大学附属高 入団
4位 面出哲志 投手 三菱重工三原 入団
5位 藤崎紘範 投手 宮崎第一高 入団
6位 松本拓也 投手 日本航空高 入団
7位 松比良平太 捕手 習志野高 入団
8位 吉田好太 投手 桐蔭学園高 入団

千葉ロッテマリーンズ

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順位 選手名 守備 所属 結果
1位 小林雅英 投手 東京ガス 入団
2位 里崎智也 捕手 帝京大学 入団
3位 川井貴志 投手 城西大学 入団
4位 寺本四郎 投手 明徳義塾高 入団
5位 小島大作 内野手 新日本製鐵八幡 入団

出典

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  1. ^ B.B.MOOK156 スポーツ伝説シリーズ18「プロ野球ドラフト読本2000」51P、ドラフトミニ事件史、ベースボール・マガジン社、2001年、ISBN 978-4583611174
  2. ^ “当たり年"の予感漂う? 期待の星がズラリ。2016年ドラフト組が熱い | パ・リーグ インサイト | パ・リーグ公式メディア情報サイト