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2019年コロナウイルス感染症流行に対する世界保健機関の対応

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
新型コロナウイルス感染症の世界的流行 > 世界保健機関(WHO)の対応

2019年コロナウイルス感染症流行に対する世界保健機関の対応 (2019ねんコロナウイルスかんせんしょうりゅうこうにたいするせかいほけんきかんのたいおう)では、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)世界的な流行に対する世界保健機関(WHO)の対応について扱う(以下、「世界保健機関」は「WHO」と表記する)。

概要

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WHOは、新型コロナウイルス感染症の世界的な流行の収束に向けて、世界各国間の協調を牽引している国際機関である。2020年1月5日、WHOは中国で「原因不明の肺炎」が発生したと世界へ通知し、その後も追跡調査を継続した[1]。1月20日、この「肺炎」がヒトからヒトへと感染することを確認し[2]、1月30日には、この「アウトブレイク(感染爆発)」が「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」に当たると宣言し、全世界に対し備えるよう警告を発した[3]。3月11日、WHOは、新型コロナウイルス感染症の「アウトブレイク(感染爆発)」は「パンデミック(世界的流行)」になったと宣言した[4]

WHOは、パンデミック対策に必要な資金を集める「WHOのための新型コロナウイルス感染症連帯対応基金」や有望な治療法を調査する「連帯トライアル」などの取り組みをリードしている[5][6]。他方、外部からは「対応が余りにも遅い」、あるいは「中国批判を避けている」といった批判を受けている[7][8]

2023年5月5日に「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」については解除されたが、依然として世界の公衆衛生に対する大きな脅威であると声明している[9]

経過

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2019年12月

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2020年1月

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2020年2月

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2020年3月

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2020年4月

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2020年5月

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2021年11月

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11月26日、世界保健機関のSARS-CoV-2の進化に関するTechnical Advisory Groupは、PANGO識別子英語版B.1.1.529を懸念される変異株と宣言し、ギリシア文字オミクロン(Omicron)として指定した[10][11][12]。なお、前のミュー株の次のギリシア文字だったニュークサイ/クシーはスキップされた。理由はニューが英語の「New」と[13]、クサイ/クシーの英語表記のXiが一般的な中国の姓と混同しやすいためである[14][15]。特にクサイ/クシーのスキップについては、中国共産党総書記習近平(Xi Jinping)の名字との重複を回避した可能性も指摘されたが[13][16]、WHOは「クサイ(xi)は、よくある姓なので使用しなかった」、「我々は特定の文化、社会、国家、地域、民族、職業群に対する攻撃を防ぐ疾病の命名法に従っている」と説明している[17]

2023年5月

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2023年5月4日、緊急委員会は「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を終了する勧告をテドロス・アダノム事務局長に対して行い、これを受けて5日に正式に緊急事態は解除された[9]。この際にテドロス事務局長は「緊急事態から、他の感染症への対応と並行して(流行を)制御する局面に移った」[18]としながらも「いま、どの国でも起こり得る最悪な事態は、今回の知らせを理由に警戒を緩め、構築したシステムを解体、あるいは国民にCOVID-19を心配する必要はないというメッセージを発信することだ」と述べ、新型コロナウイルスによる危険が去ったことを意味するわけではなく、状況が変われば再度緊急事態を復活させる可能性があるとした[9]

取り組み

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論争

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中国との関係

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台湾問題

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脚注

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注釈

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出典

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  1. ^ Pneumonia of unknown cause - ChinaWHO 2020年1月5日付, Archived from the original (2020年1月7日), 英語, 2020年4月9日閲覧.
  2. ^ Glenn Kessler “Trump's false claim that the WHO said the coronavirus was 'not communicable'The Washington Post 2020年4月17日付, Archived from the original (2020年4月17日), 英語, 2020年4月17日閲覧.
  3. ^ Peter Beaumont, Julian Borger “WHO warned of transmission risk in January, despite Trump claimsThe Guardian 2020年4月9日付, 英語, 2020年4月17日閲覧.
  4. ^ Coronavirus confirmed as pandemic by World Health OrganizationBBC News 2020年3月11日付, Archived from the original (2020年3月11日), 英語, 2020年4月9日閲覧.
  5. ^ Laura Snapes “Lady Gaga, Billie Eilish and Paul McCartney to play coronavirus benefitThe Guardian 2020年4月6日付, Archived from the original (2020年4月9日), 英語, 2020年4月9日閲覧.
  6. ^ Anna Medaris Miller “The World Health Organization is launching a multi-country 'solidarity trial' to fight the coronavirus, and the US and UK are not involvedBusiness Insider 2020年3月18日付, 英語, 2020年4月9日閲覧.
  7. ^ Sarah Boseley “China's handling of coronavirus is a diplomatic challenge for WHOThe Guardian 2020年2月18日付, Archived from the original (2020年2月28日), 英語, 2020年2月28日閲覧.
  8. ^ James Griffiths “The coronavirus crisis is raising questions over China's relationship with the World Health OrganizationCNN 2020年2月17日付, Archived from the original (2020年2月28日), 英語, 2020年2月28日閲覧.
  9. ^ a b c WHO、新型コロナの緊急事態宣言を終了 脅威は消えずと警告 - BBCニュース”. BBCニュース. BBCニュース (2023年5月6日). 2023年5月8日閲覧。
  10. ^ Classification of Omicron (B.1.1.529): SARS-CoV-2 Variant of Concern”. World Health Organization (26 November 2021). 26 November 2021閲覧。
  11. ^ Parekh, Marcus; Platt, Poppie; Team, Global Health Security; Barnes, Joe (26 November 2021). “Coronavirus latest news: EU suspends all flights to southern Africa over omicron Covid variant fears” (英語). The Telegraph. ISSN 0307-1235. https://www.telegraph.co.uk/global-health/science-and-disease/covid-new-south-african-variant-strain-lockdown-restrictions/ 26 November 2021閲覧。 
  12. ^ Meyer (16 November 2021). “What's Omicron? Here's what we know and don't know about the new COVID variant that's roiling markets and air travel” (英語). Fortune. 26 November 2021閲覧。
  13. ^ a b Parekh, Marcus; Platt, Poppie; Team, Global Health Security; Barnes, Joe (26 November 2021). “Coronavirus latest news: EU suspends all flights to southern Africa over omicron Covid variant fears” (英語). The Telegraph. ISSN 0307-1235. https://www.telegraph.co.uk/global-health/science-and-disease/covid-new-south-african-variant-strain-lockdown-restrictions/ 26 November 2021閲覧。 
  14. ^ Patel, Vimal (2021年11月27日). “How Omicron, the New Covid-19 Variant, Got Its Name” (英語). The New York Times. ISSN 0362-4331. オリジナルの28 November 2021時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20211128015620/https://www.nytimes.com/2021/11/27/world/africa/omicron-covid-greek-alphabet.html 2021年11月28日閲覧。 
  15. ^ There are several COVID-19 variants you haven't heard of” (英語). NewsNation Now (2021年11月27日). 27 November 2021時点のオリジナルよりアーカイブ2021年11月27日閲覧。
  16. ^ WHO avoids Greek alphabet Xi and names new Covid variant Omicron. Here's why” (英語). Hindustan Times (2021年11月27日). 2021年11月27日閲覧。
  17. ^ 新しい変異株の命名は中国の顔色伺い?…WHO「Xiはよくある姓なので除外した」”. 中央日報 (2021年11月29日). 2021年11月29日閲覧。
  18. ^ 日本経済新聞社 (2023年5月5日). “WHO、新型コロナ緊急事態宣言終了を発表 3年3カ月”. www.nikkei.com. 2023年5月6日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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