東日本旅客鉄道八王子支社
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(JR東日本八王子支社から転送)
東日本旅客鉄道八王子支社(ひがしにほんりょかくてつどうはちおうじししゃ)は、東日本旅客鉄道(JR東日本)の地域支社。所在地は東京都八王子市旭町1-8[1](八王子駅)。旧・日本国有鉄道(国鉄)東京西鉄道管理局の流れを汲んでいる。
歴史
[編集]- 1998年(平成10年)4月1日:東京地域本社(後の東京支社、現在の首都圏本部)の一部(吉祥寺駅以西)を分離して発足[2][3]。
- 2009年(平成21年)3月14日:南武線に西府駅を新設。
- 2021年(令和3年)1月26日:支社の公式ホームページを廃止。
- 2022年(令和4年)10月3日:日本の鉄道開業150年記念事業の一環として、管内の駅や列車で使われた鉄道古物のインターネット販売を開始(12月まで実施)[4][5]。
- 2023年(令和5年)3月1日:日本の鉄道開業150年記念事業の一環として、京王電鉄、西武鉄道と共同で、東京都多摩地域を走ってきた歴代鉄道車両のトレインカードのキャンペーンを開始(26日まで)[6]。
管轄路線
[編集]東京都多摩地域のほぼ全域、山梨県の中央本線全区間、神奈川県・埼玉県の一部を管轄としている。2021年3月31日時点で、合計287.1kmの在来線、95の駅を管轄している[7]。首都圏本部・横浜支社と共に、管内全線が直流電化区間となっている。
- 東京都町田市内の横浜線のうち、神奈川県相模原市との境界 - 町田駅 - 成瀬駅 - 神奈川県横浜市との境界はJR東日本横浜支社の管轄。
- 山梨県内の身延線はJR東海静岡支社の管轄。
- 山梨県内の小海線(小淵沢駅を除く)はJR東日本長野支社の管轄。
- 路線
※支社境界はいずれも閉塞区間上にあるため、境界線の内側の停車場(駅・信号場など)を記載している。なお、◇が付いた路線は全線が管理区間内に入っている路線、●印が付いた路線は他線接続駅しか管理区間内に入っていない路線である。
路線名 | 区間 | 駅数 | 備考 |
---|---|---|---|
中央本線 | 吉祥寺駅[注 1] - 小淵沢駅[注 2] | 41 | 「中央線快速」としては、吉祥寺駅 - 高尾駅間。 「中央・総武線各駅停車」としては、吉祥寺駅 - 三鷹駅間。 |
八高線 | 八王子駅 - 高麗川駅[注 3] | [* 1]7 | |
南武線 | 矢野口駅[注 4] - 立川駅 | [* 2]9 | |
武蔵野線 | 府中本町駅[注 5] - 新座駅[注 6] | [* 3]5 | |
新小平駅 - 国立駅(国立支線) | [* 4]0 | JR東日本としての営業キロなし[注 7]。 | |
横浜線 | 相原駅[注 8] - 八王子駅 | [* 5]3 | |
◇青梅線 | 立川駅 - 奥多摩駅(全線) | [* 2]24 | 青梅駅 - 奥多摩駅間は「東京アドベンチャーライン」との愛称を設定[8]。 |
◇五日市線 | 拝島駅 - 武蔵五日市駅(全線) | [* 6]6 | |
●川越線 | 高麗川駅付近1.6km区間のみ[注 9] | [* 7]0 | |
●小海線 | 小淵沢駅 - (県道11号線付近)[注 10] | [* 8]0 |
- 駅数についての注釈
営業統括センター・統括センター
[編集]- 甲府統括センター(甲府駅、韮崎駅、小淵沢駅、旧甲府運輸区)
- 三鷹営業統括センター(三鷹駅、武蔵小金井駅、国分寺駅)
- 立川統括センター(立川駅、府中本町駅、東所沢駅、旧立川運転区、旧立川車掌区)
- 豊田統括センター(豊田駅、日野駅、旧豊田運輸区)
- 八王子統括センター(八王子駅、高尾駅、旧八王子運輸区)
- 大月営業統括センター(大月駅、塩山駅)[9]
- 拝島営業統括センター(拝島駅、青梅駅、高麗川駅)[10]
乗務員区所
[編集]運転士・車掌
[編集]設備保全区所
[編集]保線関係区所
[編集]- 三鷹保線技術センター
- 八王子保線技術センター
- 拝島派出
- 大月保線技術センター
- 甲府保線技術センター
電気関係区所
[編集]- 八王子電力技術センター
- 立川メンテナンスセンター
- 八王子メンテナンスセンター
- 大月メンテナンスセンター
- 甲府メンテナンスセンター
- 八王子信号通信技術センター
- 立川メンテナンスセンター
- 八王子メンテナンスセンター
- 拝島メンテナンスセンター
- 甲府メンテナンスセンター
その他の区所
[編集]- 八王子土木技術センター
- 甲府派出
- 八王子建築技術センター
乗車人員ベスト20
[編集]2022年度、八王子支社管内で一日平均の乗車人員が多かった20駅は下記の通り[11][12]。
順位 | 駅名 | 一日平均 乗車人員 |
順位 | 駅名 | 一日平均 乗車人員 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 立川駅 | 144,457人 | 11 | 豊田駅 | 29,389人 |
2 | 吉祥寺駅 | 118,865人 | 12 | 西八王子駅 | 27,999人 |
3 | 国分寺駅 | 94,734人 | 13 | 東小金井駅 | 27,605人 |
4 | 三鷹駅 | 79,415人 | 14 | 拝島駅 | 26,314人 |
5 | 八王子駅 | 72,101人 | 15 | 西国分寺駅 | 25,420人 |
6 | 武蔵境駅 | 58,246人 | 16 | 高尾駅 | 23,935人 |
7 | 武蔵小金井駅 | 53,342人 | 17 | 昭島駅 | 21,707人 |
8 | 国立駅 | 45,198人 | 18 | 日野駅 | 21,373人 |
9 | 分倍河原駅 | 35,006人 | 19 | 新座駅 | 19,276人 |
10 | 新秋津駅 | 34,954人 | 20 | 八王子みなみ野駅 | 16,289人 |
関連会社
[編集]- JR中央線コミュニティデザイン:中央線、南武線、武蔵野線の一部駅の駅業務を受託。また、セレオ、nonowaなどの駅ビル、駅ナカ商業施設の運営・管理。
スポーツ活動
[編集]JR東日本の陸上競技部(JR東日本ランニングチーム、2003年創設)は八王子支社を拠点としている。長距離ランナーが多く所属し、全日本実業団対抗駅伝競走大会(ニューイヤー駅伝)には4回の出場経験を持つ(最高12位)。2010年まで藤原新(東京マラソン2位2回・2015年現在居住地を富山に移転のうえミキハウスに移籍)が所属していたことでも知られる。
関係者
[編集]JR東日本ランニングチーム関係者
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 西荻窪駅との間の東京都武蔵野市と同杉並区の市区境付近に首都圏本部との境界がある。
- ^ 信濃境駅との間の山梨県と長野県の県境から若干東側の下り第4閉塞付近(東京駅起点172.0km地点)に、長野支社との境界がある。
- ^ 毛呂駅との間の、高麗川を跨ぐ鉄橋の北側(八王子駅起点33.5km地点)に高崎支社との境界がある。
- ^ 稲田堤駅との間の都県境付近(川崎駅起点22.1km地点)に横浜支社との境界がある。
- ^ 梶ヶ谷貨物ターミナル駅との間の都県境付近(生田トンネル内)に横浜支社との境界がある。ただし、府中本町駅から梶ヶ谷貨物ターミナル駅方面は定期旅客列車の運行なし(原則として貨物列車専用。営業キロは設定されているが、特急「鎌倉」など当該区間経由の列車は武蔵小杉駅・新川崎駅経由で運賃を計算する)。
- ^ 北朝霞駅との間の埼玉県道36号線との交差付近(新鶴見信号場起点46.5km地点)に大宮支社との境界がある。
- ^ むさしの号など国立支線経由の列車は西国分寺駅経由で運賃を計算する。
- ^ 橋本駅との間の大戸踏切付近(東神奈川駅起点35.4km地点)に横浜支社との境界がある。
- ^ 武蔵高萩駅との間の、NECネットワークセンサ日高事業所の南東付近(大宮駅起点29.0km地点)に大宮支社との境界がある。
- ^ 甲斐小泉駅との間の県道11号線との交差付近(小淵沢駅起点1.0km地点)に長野支社との境界がある。
出典
[編集]- ^ 本社・支社・グループ会社一覧 > 八王子支社 東京都八王子市旭町1-8 JR東日本ホームページ(2022年10月17日閲覧)
- ^ “JR7社14年のあゆみ”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 9. (2001年4月2日)
- ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '98年版』ジェー・アール・アール、1998年7月1日、183頁。ISBN 4-88283-119-8。
- ^ 鉄道開業150年記念 八王子支社エリアの『鉄道古物』をJRE MALLにて3箇月連続で発売します!東日本旅客鉄道八王子支社(2022年9月7日)2022年10月17日閲覧
- ^ 鉄道古物をネット販売 JR東八王子支社「入手困難、ぜひ」『毎日新聞』朝刊2022年10月17日(東京面)同日閲覧
- ^ 「多摩地域の沿線トレインカード 京王電鉄など配布」『東京新聞』朝刊2023年3月1日(都心面)同日閲覧
- ^ 東日本旅客鉄道『第34回定時株主総会招集ご通知』「事業報告」 (PDF) p.43(2022年10月17日閲覧)
- ^ 東京アドベンチャーライン(2022年10月17日閲覧)
- ^ “現業機関における柔軟な働き方の実現に向けた営業統括センターの設置について提案を受ける!” (PDF). 輸送サービス労組八王子地本 (2021年10月26日). 2023年6月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年6月25日閲覧。
- ^ ジェー・アール・アール編『JR気動客車編成表』 2023巻、交通新聞社、2023年6月15日、157頁。ISBN 978-4-330-02623-7。
- ^ “各駅の乗車人員 2022年度 ベスト100|企業サイト:JR東日本”. JR東日本:東日本旅客鉄道株式会社. 2023年9月4日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員 2022年度 ベスト100以下|企業サイト:JR東日本”. JR東日本:東日本旅客鉄道株式会社. 2023年9月4日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 関東・甲信越エリア|事業エリア|採用情報:JR東日本
- JR東日本 八王子支社(ウェイバックマシーン 2021年1月25日時点のインターネット・アーカイブ)