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ジョン・ヘネシー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
John L. Hennessyから転送)
John Leroy Hennessy
ジョン・リロイ・ヘネシー
ジョン・リロイ・ヘネシー(2007)
生誕 (1952-09-22) 1952年9月22日(72歳)
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 ニューヨーク州ハンティントン
居住 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
研究機関 スタンフォード大学
出身校 ニューヨーク州立大学ストーニーブルック校
ビラノーバ大学
博士論文 A real-time language for small processors: design, definition and implementation (1977)
主な業績 RISC
主な受賞歴 IEEE栄誉賞 (2012)
チューリング賞 (2017)
チャールズ・スターク・ドレイパー賞 (2022)
プロジェクト:人物伝
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ジョン・リロイ・ヘネシー(John LeRoy Hennessy、1952年9月22日 - )は、アメリカのコンピューター科学者[1]スタンフォード大学第10代学長[1]ミップス・コンピュータシステムズ社の創立者。Googleの親会社であるAlphabetの会長としても知られる。

来歴

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ビラノーバ大学電気工学学士号を得た後、ニューヨーク州立大学ストーニーブルック校計算機科学修士号および博士号を得た[2]

1977年、スタンフォード大学教職員となる。1984年、一年間の休暇を取り、RISCプロセッサに関する彼の研究成果を商業化するためにミップス・コンピュータシステムズ社を設立した。1987年、彼は電気工学と計算機科学の "Willard and Inez Kerr Bell Endowed Professor" の地位に就任した[2]

スタンフォード大学の電気工学科と計算機科学科が運営する研究センター、スタンフォード大学コンピュータシステム研究所所長を務めた(1989年-1993年)。さらに計算機科学科の学科長(1994年-1996年)と工学部の学部長(1996年-1999年)を歴任[2]

1997年、Association for Computing Machinery (ACM) のフェローに任命された[3]

1999年、スタンフォード学長ゲルハルト・キャスパー英語版は、同大学教務局長コンドリーザ・ライスの後任にヘネシーを指名。2000年、教育に専念するためにキャスパーが退任したため、スタンフォード理事会はヘネシーを第10代目の学長に任命した。2008年の年俸は109万ドルあまりで、アメリカ国内の全大学の学長の中で23位である[4]

Google[5]シスコシステムズ[6]ダニエル・パール財団英語版[7]の役員を務めている。

2010年10月14日、ダライ・ラマ14世からkhata[※ 1]を贈られた[8]

2010年12月、DREAM法英語版の成立を後押しする内容の論説をハーバード大学学長ドリュー・ギルピン・ファウストと共同で執筆したが[9]、その法案はアメリカ合衆国第111議会を通過しなかった。

2012年、IEEE栄誉賞を受賞[10]。受賞理由は「RISCプロセッサ・アーキテクチャの先駆的研究と計算機工学および高等教育におけるリーダーシップに対して」である[11]

2015年6月11日、2016年をもって15年以上務めたスタンフォード大学の学長を退任すると発表。[12]2016年8月31日に退任[13]。後任はマーク・テシェール・ラヴィーン

2018年1月31日、同日で会長職を退任したエリック・シュミット[14]の後任として、Googleの親会社であるAlphabetの会長に任命された。[15]

2018年3月21日、デイビッド・パターソンと共に、2017年度のACMチューリング賞の受賞者に指名された。2018年6月23日に授賞式が行われる。[16]

研究

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ヘネシーは長年、大学レベルのコンピュータ教育に強い関心を持ち、関わってきた。コンピュータ・アーキテクチャに関する2つの有名な本、『コンピュータの構成と設計 ハードウェアとソフトウェアのインタフェース』と『コンピュータ・アーキテクチャ 設計・実現・評価の定量的アプローチ』をデイビッド・パターソンと共同執筆した。それらの中で DLX というRISCアーキテクチャを提唱している。これらの著作は広く教科書として採用されてきた。

また、ドナルド・クヌースMIXプロセッサの後継である MMIX の設計にも貢献している。これらはクヌースの The Art of Computer Programming でプログラムの具体例の記述に使われている仮想コンピュータである。MMIXはクヌース版DLXということができる。

主な著作

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  • Hennessy, John L.; Patterson, David A.. Computer Architecture: A Quantitative Approach. Morgan Kaufmann. ISBN 0-12-370490-1 
    • コンピュータ・アーキテクチャ – 設計・実現・評価の定量的アプローチ ISBN 4-8222-7152-8
  • Patterson, David A.; Hennessy, John L.. Computer Organization and Design: The Hardware/software Interface. Morgan Kaufmann. ISBN 0-12-370606-8 
  • Gharachorloo, Kourosh; Lenoski, D.; Laudon, J.; Gibbons, P.; Gupta, A.; Hennessy, J. (1990). "Memory consistency and event ordering in scalable shared-memory multiprocessors". Proceedings of the 17th annual international symposium on Computer Architecture. International Symposium on Computer Architecture. pp. 15–26.
  • Lenoski, Daniel; Laudon, J.; Gharachorloo, K.; Gupta, A.; Hennessy, J. (1990). "The directory-based cache coherence protocol for the DASH multiprocessor". Proceedings of the 17th annual international symposium on Computer Architecture. International Symposium on Computer Architecture. pp. 148–159.

受賞歴

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注釈

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  1. ^ チベットやモンゴルの伝統的儀礼的なスカーフ

出典

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  1. ^ a b ジョン ヘネシーとは? 意味や使い方 - コトバンク”. コトバンク. DIGITALIO. 2023年3月25日閲覧。
  2. ^ a b c “Curriculum Vitae”. Office of the President, Stanford University. http://www.stanford.edu/~hennessy/cv.html 2011年4月26日閲覧。 
  3. ^ “ACM Fellows - H”. Association for Computing Machinery. http://fellows.acm.org/homepage.cfm?alpha=H&srt=alpha/ 2011年4月26日閲覧。 
  4. ^ “Million-Dollar College Presidents”. The Daily Beast. (November 14, 2010). http://www.thedailybeast.com/blogs-and-stories/2010-11-14/college-president-salaries-ranking-the-million-dollar-earners/ 2011年4月26日閲覧。 
  5. ^ “Board of Directors”. Google Investor Relations. http://investor.google.com/corporate/board-of-directors.html 2011年9月14日閲覧。 
  6. ^ Board of Directors”. Cisco Systems. 2012年5月29日閲覧。
  7. ^ The Daniel Pearl Foundation. Backgound on the Foundation”. 2012年5月29日閲覧。
  8. ^ “President Hennessy salutes the Dalai Lama, and is honored in return”. Stanford University Report. (October 14, 2010). http://news.stanford.edu/news/2010/october/videos/865.html 2011年4月26日閲覧。 
  9. ^ “Deserving of the DREAM”. olitico. (December 8, 2010). http://www.politico.com/news/stories/1210/46124.html 2011年4月26日閲覧。 
  10. ^ Stanford President Hennessy wins IEEE's highest honor”. 2012年5月29日閲覧。
  11. ^ IEEE Medal of Honor Recipients”. 2012年5月29日閲覧。
  12. ^ “Stanford University President John L. Hennessy to step down in 2016” (英語). Stanford University. https://news.stanford.edu/news/2015/june/stanford-anouncement-061115.html 2018年6月27日閲覧。 
  13. ^ Neuroscience pioneer Marc Tessier-Lavigne named Stanford's next president” (英語). news.stanford.edu. 2018年6月27日閲覧。
  14. ^ Eric Schmidt to become technical advisor to Alphabet” (英語). Alphabet Investor Relations - Press Release. 2018年6月27日閲覧。
  15. ^ Alphabet Announces Fourth Quarter and Fiscal Year 2017 Result”. 2018年6月28日閲覧。
  16. ^ Pioneers of Modern Computer Architecture Receive ACM A.M. Turing Award”. 2018年3月29日閲覧。
  17. ^ John L. Hennessy DRAPER PRIZE

外部リンク

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