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ロック・アンド・ロール・ミュージック

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
チャック・ベリー > ロック・アンド・ロール・ミュージック
ビートルズ > 作品リスト > ロック・アンド・ロール・ミュージック
ビートルズ > 曲名リスト > ロック・アンド・ロール・ミュージック
ザ・ビーチ・ボーイズ > 作品リスト > ロック・アンド・ロール・ミュージック
「ロックンロール・ミュージック」
チャック・ベリーシングル
初出アルバム『ワン・ダズン・ベリーズ
B面 ブルー・フィーリング
リリース
規格
録音
ジャンル ロックンロール
時間
レーベル チェス・レコード
作詞・作曲 チャック・ベリー
プロデュース
チャック・ベリー シングル 年表
  • オー・ベイビー・ドール
  • (1957年)
  • ロックンロール・ミュージック
  • (1957年)
ワン・ダズン・ベリーズ 収録曲
インゴー
(B-2)
ロックンロール・ミュージック
(B-3)
ハウ・ユーヴ・チェンジド
(B-4)
テンプレートを表示

ロックンロール・ミュージック」(Rock and Roll Music)は、チャック・ベリーの楽曲である。1957年にチェス・レコードからシングル盤として発売され、アメリカのシングルチャートで上位10位内にランクインした。1964年に発売されたビートルズによるカバー・バージョンは、オーストラリアやヨーロッパ、日本のシングルチャートで第1位を獲得し、1976年に発売されたザ・ビーチ・ボーイズによるカバー・バージョンは、アメリカのシングルチャートで上位10位内にランクインした。

オリジナル・バージョン

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チャック・ベリーは、レナード・チェス英語版フィル・チェスのプロデュースのもと、1957年5月にシカゴで「ロックンロール・ミュージック」のレコーディングを行なった[2]。演奏には、ラファイエット・リーク英語版ピアノ)、ウィリー・ディクスンベース)、フレッド・ビロウ英語版ドラム)が参加している[2]。チェス・レコードは、1957年9月に45rpmと78rpmの両方のフォーマットでシングル盤として発売し、年末までに『ビルボード』誌のR&Bシングルチャートで6位、Hot 100で8位に達している[3]

2004年に『ローリング・ストーン』誌が発表したローリング・ストーンの選ぶオールタイム・グレイテスト・ソング500の第128位にランクインした[4]

ビートルズによるカバー

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「ロック・アンド・ロール・ミュージック」
ビートルズシングル
初出アルバム『ビートルズ・フォー・セール
B面 本文を参照
リリース
規格 7インチシングル
録音
ジャンル ロックンロール
時間
レーベル オデオンレコード
作詞・作曲 チャック・ベリー
プロデュース ジョージ・マーティン
チャート最高順位
後述を参照
ビートルズ シングル 日本 年表
  • ロック・アンド・ロール・ミュージック
  • (1965年)
ビートルズ・フォー・セール 収録曲
ベイビーズ・イン・ブラック
(A-3)
ロック・アンド・ロール・ミュージック
(A-4)
アイル・フォロー・ザ・サン
(A-5)
テンプレートを表示

ビートルズは、ハンブルグでの巡業中から本作を演目の1つとしていた[5]。1994年に発売された『ザ・ビートルズ・ライヴ!! アット・ザ・BBC』にも『Saturday Club』(1964年12月26日放送回)での演奏が収録された[5]。1964年10月18日にEMIレコーディング・スタジオで録音された[6]本作は、12月にパーロフォンから発売されたアルバム『ビートルズ・フォー・セール』、アメリカではキャピトル・レコードから発売された『Beatles '65』に収録された[7]。1976年には本作を収録した同名のコンピレーション・アルバムが発売された[8]

本作におけるピアノの演奏者について、さまざまな見解がある。デレク・テイラー英語版によるアルバムのライナー・ノーツでは「ジョージ・マーティンが、ジョンやポールと共に1台のピアノを演奏している」と書いている[9]。一方、ビートルズの歴史家であるマーク・ルイソン英語版は、著書『The Beatles Recording Sessions』で「ビートルズの基本編成にマーティンがピアノで加わり、オーバー・ダビングなしの1テイクで録音された」と書いている[10]

本作は1965年初頭に多数の国でシングル・カットされており、日本で発売されたシングル盤のB面には「エヴリー・リトル・シング」、ドイツ、ベルギー、イタリアで発売されたシングル盤のB面には「アイム・ア・ルーザー」、オーストラリアで発売されたシングル盤のB面には「ハニー・ドント」、スウェーデンで発売されたシングル盤のB面に「恋におちたら」が収録された。このうち、オーストラリア、日本、ノルウェー、スウェーデンのシングルチャートで第1位を獲得した[11][12][13][14]

デビュー後も1965年のヨーロッパツアーで演奏され[15]、1966年のライブツアーではオープニング・ナンバーとして演奏された[16]。1996年に発売された『ザ・ビートルズ・アンソロジー2』に1966年6月30日の日本公演での音源が収録されている[17]

クレジット

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※出典[10](特記を除く)

チャート成績(ビートルズ版)

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週間チャート
チャート (1965年) 最高位
オーストラリア (Kent Music Report)[11] 1
オーストリア (Ö3 Austria Top 40)[18] 4
ベルギー (Ultratop 50 Flanders)[19] 3
ベルギー (Ultratop 50 Wallonia)[20] 6
ドイツ (GfK Entertainment charts)[21] 2
オランダ (Single Top 100)[22] 2
ノルウェー (VG-lista)[13] 1
スウェーデン (Kvallstoppen)[14] 1
チャート (2011年) 最高位
日本 (オリコン)[23] 28
月間チャート
チャート(1965年) 最高位
日本 (ミュージック・マンスリー洋楽チャート)[12] 1

ザ・ビーチ・ボーイズによるカバー

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「ロック・アンド・ロール・ミュージック」
ザ・ビーチ・ボーイズシングル
初出アルバム『15・ビッグ・ワンズ
B面 TMソング
リリース
録音 1976年
ジャンル
時間
レーベル ブラザー英語版/リプリーズ
作詞・作曲 チャック・ベリー
プロデュース ブライアン・ウィルソン
チャート最高順位
後述を参照
ザ・ビーチ・ボーイズ シングル 年表
  • ロック・アンド・ロール・ミュージック
  • (1976年)
15・ビッグ・ワンズ 収録曲
ロック・アンド・ロール・ミュージック
(A-1)
イッツ・OK
(A-2)
テンプレートを表示

ザ・ビーチ・ボーイズによるカバー・バージョンは、1976年5月24日にシングル盤として発売された。翌月28日に発売されたオリジナル・アルバム『15・ビッグ・ワンズ』にもB面曲「TMソング」と共に収録されている。『オールミュージック』のジョン・ブッシュは、アルバム『15・ビッグ・ワンズ』のレビューで、本作をはじめとした同作に収録のカバー曲について「あまりにも有名すぎて、誰も効果的に作り直すことができない」と評している[24]

ザ・ビーチ・ボーイズによるカバー・バージョンは、Billboard Hot 100で最高位5位[25]RPM Top Singlesで最高位11位[26]を記録した。

演奏(ザ・ビーチ・ボーイズ版)

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※出典[27]

ザ・ビーチ・ボーイズ
外部ミュージシャン

チャート成績(ザ・ビーチ・ボーイズ版)

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週間チャート
チャート (1976年) 最高位
Canada Top Singles (RPM)[26] 11
UK シングルス (OCC)[28] 36
US Billboard Hot 100[25] 5
US Cash Box Top 100[29] 11
年間チャート
チャート (1976年) 順位
Canada (RPM)[30] 112
US Billboard Hot 100[31] 81

日本のアーティストによるカバー

[編集]

脚注

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出典

[編集]
  1. ^ Tremlett 1990, p. 188.
  2. ^ a b The Chess Box (Box set booklet). Chuck Berry. Universal City, California: Chess Records/MCA Records. 1988. pp. 29, 31. CHD3-80,001。
  3. ^ Whitburn, Joel (1988). “Chuck Berry”. Top R&B Singles 1942-1988. Menomonee Falls, Wisconsin: Record Research. p. 41. ISBN 0-89820-068-7 
  4. ^ Jann S. Wenner, ed (December 9, 2004). “The 500 Greatest Songs of All Time”. Rolling Stone (United States) (963). オリジナルの2019-10-09時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20080622142703/http://www.rollingstone.com/news/coverstory/500songs/page/2. 
  5. ^ a b Courrier 2008, p. 105.
  6. ^ Winn 2008, p. 278.
  7. ^ Marsh 2007, p. 21.
  8. ^ Womack 2016, p. 423.
  9. ^ a b c Taylor, Derek (1964). Beatles For Sale (sleeve liner notes). The Beatles. Parlophone.
  10. ^ a b Lewisohn 1988, p. 50.
  11. ^ a b Australian Number One Hits 1960s”. World Charts. 2013年7月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年5月29日閲覧。
  12. ^ a b 『日経BPムック 大人のロック!特別編集 ザ・ビートルズ 世界制覇50年』日経BP、2015年、33頁。ISBN 978-4-8222-7834-2 
  13. ^ a b "Norwegiancharts.com – The Beatles – Rock And Roll Music". VG-lista. 2021年5月29日閲覧。
  14. ^ a b Swedish Charts 1962 - March 1966/Kvallstoppen - Listresultaten vecka for vecka > Mars 1965” (スウェーデン語). hitsallertijden.nl. 2021年5月29日閲覧。
  15. ^ Lewisohn, Mark (1992). The Complete Beatles Choronicle. New York: Harmony Books. p. 196. ISBN 0-5175-8100-0 
  16. ^ Turner 2016, p. 332.
  17. ^ Winn 2009, p. 35.
  18. ^ "Austriancharts.at – The Beatles – Rock And Roll Music" (in German). Ö3 Austria Top 40. 2021年5月29日閲覧。
  19. ^ "Ultratop.be – The Beatles – Rock And Roll Music" (in Dutch). Ultratop 50. 2021年5月29日閲覧。
  20. ^ "Ultratop.be – The Beatles – Rock And Roll Music" (in French). Ultratop 50. 2021年5月29日閲覧。
  21. ^ "Offiziellecharts.de – The Beatles – Rock And Roll Music". GfK Entertainment Charts. 2021年5月29日閲覧。
  22. ^ "Dutchcharts.nl – The Beatles – Rock And Roll Music" (in Dutch). Single Top 100. 2021年5月29日閲覧。
  23. ^ ロック・アンド・ロール・ミュージック | ザ・ビートルズ”. ORICON NEWS. オリコン. 2022年11月17日閲覧。
  24. ^ Bush, John. 15 Big Ones - The Beach Boys | Songs, Reviews, Credits - オールミュージック. 2021年5月30日閲覧。
  25. ^ a b The Hot 100 Chart”. Billboard (1976年8月14日). 2021年5月30日閲覧。
  26. ^ a b Top Singles - Volume 25, No. 19 Aug 07, 1976” (2014年7月22日). 2021年5月30日閲覧。
  27. ^ Diken, Dennis; Buck, Peter (2000). 15 Big Ones/Love You (booklet). The Beach Boys. Capitol Records. p. 2.
  28. ^ "Official Singles Chart Top 100". UK Singles Chart. 2021年5月30日閲覧。
  29. ^ Cash Box Top 100 7/31/76”. tropicalglen.com. 2018年10月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年5月30日閲覧。
  30. ^ Top Singles - Volume 26, No. 14 & 15, January 08 1977”. RPM. Library and Archives Canada. 2016年6月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年5月30日閲覧。
  31. ^ Top 100 Hits of 1976/Top 100 Songs of 1976”. www.musicoutfitters.com. 2021年5月30日閲覧。
  32. ^ NHK紅白歌合戦ヒストリー”. 日本放送協会. 2021年6月2日閲覧。

参考文献

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  • Courrier, Kevin (2008). Artificial Paradise: The Dark Side of the Beatles' Utopian Dream. ABC-CLIO. ISBN 0-3133-4587-2 
  • Everett, Walter (1999). The Beatles as Musicians: Revolver Through the Anthology. New York, NY: Oxford University Press. ISBN 0-19-512941-5 
  • Lewisohn, Mark. The Beatles Recording Sessions. Harmony Books. ISBN 0-5175-7066-1 
  • Marsh, Dave (2007). The Beatles' Second Album. Harmony/Rodale. ISBN 1-6096-1716-9 
  • Tremlett, George (1990). Rock Gold: The Music Millionaires. Unwin Hyman. ISBN 0-0444-0548-0 
  • Turner, Steve (2016). Beatles '66: The Revolutionary Year. New York, NY: HarperLuxe. ISBN 978-0-0624-9713-0 
  • Winn, John C. (2008a). Way Beyond Compare: The Beatles' Recorded Legacy, Volume One, 1957-1965. Crown. ISBN 0-3074-5238-7 
  • Winn, John C. (2009). That Magic Feeling: The Beatles' Recorded Legacy, Volume Two. Crown. ISBN 0-3074-5239-5 
  • Womack, Kenneth (2016). The Beatles Encyclopedia: Everything Fab Four. ABC-CLIO. ISBN 1-4408-4427-5 

外部リンク

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先代
ウナ・セラ・ディ東京(1)
  • ザ・ピーナッツ
  • NHK紅白歌合戦歌唱楽曲
1965年・第16回
次代
ローマの雨