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増田隆宣

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
増田隆宣
生誕 (1961-02-26) 1961年2月26日(63歳)
出身地 日本の旗 日本大阪府
ジャンル
職業
担当楽器
活動期間 1984年 -

増田 隆宣(ますだ たかのぶ、1961年2月26日 - )は、日本キーボーディストギタリスト作曲家編曲家大阪府出身。音楽スクール「T-Music Yokohama」代表。

B'zのサポート・メンバーとしての活動が代表的で、「B'z LIVE-GYM Pleasure '92 "TIME"」[1]から、1998年と2019年を除き、「B'z SHOWCASE 2020 -5 ERAS 8820-」[2]まで長きにわたって共にしている。

来歴

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  • 1983年 - BLAZEのメンバーに加入。
  • 1984年 - 44MAGNUMのレコーディングでデビュー。
  • 1987年 - BLUEWのメンバーとしてデビュー。
  • 1990年 - 音楽プロダクション「株式会社ミスティー」を設立。
  • 1998年 - 先述の通り、B'zのライブには参加しなかった。この年は、大島康祐が参加。

人物

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幼少期、カトリック系幼稚園の教会でのパイプオルガンの音色に魅了され、オルガンを弾き始める。高校時代、初めて買ったシンセサイザーはRoland SH-1000。

高校時代にディープ・パープルレッド・ツェッペリンなどのヘヴィメタルに魂を射抜かれ、特にジョン・ロードに心酔していた。小川文明による著書『文明的鍵盤奏法ノススメ』によると、高校時代、小川が「堺のジョン・ロード」を自称していたのに対し、増田は「高槻のジョン・ロード」だったらしい。

ディープ・パープルのマニアとして非常に有名で、ディープ・パープルのトリビュート・アルバムに参加した際も、スタジオテイクではなく、ライブテイクのフレーズを演奏して、そのマニアぶりの一端を覗かせている。また、10代の頃は沖縄のハードロック・バンド、のコピーもしていた。

ハードロックの他にはプログレッシブ・ロックも好み、ジェネシスピンク・フロイドキング・クリムゾンを好きなバンドとして挙げている。ジェネシスについては、トリビュート・ライブに参加したことがある。

使用機材

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使用している機材をすべて記述すると雑多になるため、代表的なものを挙げる。

  • デジタル・シンセサイザー(ミュージック・ワークステーション)

キーボード・スタンドの上段にセミ・ウェイテッド鍵盤、下段にピアノ鍵盤というセッティングが多い。KORGのインタビューにおいて、増田はM1以来KORGのヘビー・ユーザーだと語っているように、KORG製品が多い。しかし、時期や用途によって、YAMAHAのデジタル・ピアノ(いわゆるステージ・ピアノ)のCP1などを使ったこともある。2018年3月現在、KORG OASYS 76 + KORG KRONOS 88の組み合わせである。B'zのライブにおいて、ピアノ、エレピ、シンセ・リード、パッドなど、すべての音色にKRONOSを使用している。

  • デジタル・シンセサイザー(アナログ・モデリング・シンセサイザー)

KORG RADIAS……アナログ・モデリングによる波形を中心に、フォルマント波形やノイズ、PCM など、多彩なオシレータ・アルゴリズムを搭載したシンセサイザー、エフェクト、ボコーダー。ハモンド・オルガンの上に載せている。

Clavia Nord Lead 2……アナログ・シンセサイザーをデジタルでシミュレーションした音源を搭載している。ハモンド・オルガンの上に載せている。

  • アナログ・シンセサイザー

モーグ・シンセサイザー Minimoog[3]……ヴィンテージのアナログ・モノ・シンセ。コルグのチューナー、DT-3をつないで使用している。アナログ・シンセならではの豊かな音色や、増田のピッチ・ホイールを使用したベンド奏法などを聴くことができる。キーボード・マガジン(2000年12月号)のアーティスト・アンケート「あなたが出会った中で最も好きなシンセを教えてください」において、増田はMinimoogと答え、「他の追随を許さない、そしていかなる楽器にも負けない圧倒的な音圧」と表現した。

  • 音源モジュール

KORG SG-Rack……B'zのライブにおいてラックに2台組み込んでいる。

KORG M1R EX……「ZERO」と書かれたシールが貼られているのが確認できる。B'zの楽曲「ZERO」において使われている、いわゆるM1ピアノという音色のためにラックに組み込んでいると思われる。

ハモンドオルガン

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  • HAMMOND SUZUKI
    • New X-5(初めて手にした機種。高校時代、松下一也のセットを見て購入した)
    • XB全シリーズ(HAMMOND SUZUKI社が提供)
    • New B-3
    • Porta B-3 mk2
    • XK-1
    • SK2
    • SKX

XK-3Cにデモ・ソング「Liberation」を提供している。また、XB/XMシリーズでは、増田がプロ・ミュージシャンの観点からさまざまなアドバイスを行なっていた。

  • HAMMOND
    • B-3(レコーディング時のみ使用)

サポートアーティスト

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レコーディング参加

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  • トリビュートアルバム
    • 『Who Do They Think We Are?』「Burn」「Lay Down,Stay Down」「Lazy」「Lady Double Dealer」
    • 『Holy Dio Tribute to the Voice of metal-』「Temple Of The King」
    • 『PLAYERS POLE POSITION Vol.2 SURFIN' U.S.A.』「Good Vidrations」「Kokomo」「Dance Dance Dance」
    • 『PLAYERS POLE POSITION Vol.3 CAROL DANCE TO THE CHIRISTMAS CAROL』「WINTER WONDERLAND」「LAST CHRISTMAS」「SANTA CLAUS IS COMING TO TOWN」
    • 『REST IN PEACE』「Kill The King」「GATES OF BABYLON」「STARGAZER」「THE MESSHIA WILL COME AGAIN」
    • 『RAINBOW EYES~Super Rock Summit 2』「MAN ON THE SILVER MOUNTAIN」「DO YOU CLOSE YOUR EYES」「DEATH ALLEY DRIVER」「STILL I'M SAD (Instrumental)」
    • Rock'n Roll Standard Club』「INTO THE ARENA」「MOVE OVER」「LIFE FOR THE TAKING」「COMMUNICATION BREAKDOWN」「MISTREATED」

楽曲提供

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その他

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アニメ作品
連載

脚注

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  1. ^ 『music freak magazine & Es Flash Back B'z XXV Memories I』エムアールエム、2013年、195頁。 
  2. ^ “B'z、初の無観客配信ライブを10月末より5週連続開催”. BARKS (ジャパンミュージックネットワーク). (2020年9月11日). https://www.barks.jp/news/?id=1000188815 2020年9月11日閲覧。 
  3. ^ 【機材レポート】B'z、サポートキーボード増田隆宣サウンドシステム”. ジャパンミュージックネットワーク (2015年8月22日). 2020年9月11日閲覧。
  4. ^ “浜田麻里、35周年ツアーファイナル26年振りの武道館公演が完全映像化”. BARKS (ジャパンミュージックネットワーク). (2019年10月17日). https://www.barks.jp/news/?id=1000173164 2020年9月11日閲覧。 

外部リンク

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