ELEVEN (アルバム)
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『ELEVEN』 | ||||
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B'z の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 |
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ジャンル | ||||
時間 | ||||
レーベル | Rooms RECORDS | |||
プロデュース | 松本孝弘 | |||
チャート最高順位 | ||||
ゴールドディスク | ||||
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B'z アルバム 年表 | ||||
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『ELEVEN』収録のシングル | ||||
『ELEVEN』(イレヴン)は、日本の音楽ユニット・B'zの11作目のオリジナル・アルバムである。2000年12月6日にRooms RECORDSよりリリース。
概要
[編集]1999年リリースの前作『Brotherhood』から1年5か月ぶりとなるオリジナルアルバム。2000年にリリースされたシングル4曲(バージョン違いも含む)を含めた14曲を収録している。初回特典には、B'zの2001年度カレンダーが付属していた[3]。
ジャケットデザインは、女性が馬に乗って競馬のレースで独走している様子のイラストになっており、オリジナル・アルバムとしては『The 7th Blues』以来メンバーが登場していないデザイン[注 1]。
第15回日本ゴールドディスク大賞でロック・アルバム・オブ・ザ・イヤーを受賞した[4]。
香港、台湾で発売された本作は、スリーブが日本盤とは異なったデザインになっている。
2018年に結成30周年記念として『DINOSAUR』までのオリジナル・アルバムと共にアナログレコード化された[5]。
収録曲
[編集]全作詞: 稲葉浩志、全作曲: 松本孝弘。 | |||
# | タイトル | 編曲 | 時間 |
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1. | 「 I 」 | 松本孝弘・稲葉浩志 | |
2. | 「Seventh Heaven」 | 松本孝弘・稲葉浩志 | |
3. | 「信じるくらいいいだろう」 | 松本孝弘・稲葉浩志 | |
4. | 「RING」(ストリングスアレンジ:池田大介) | 松本孝弘・稲葉浩志 | |
5. | 「愛のprisoner」 | 松本孝弘・稲葉浩志 | |
6. | 「煌めく人」 | 松本孝弘・稲葉浩志 | |
7. | 「May」 | 松本孝弘・稲葉浩志・大島康祐 | |
8. | 「juice (PM mix)」 | 松本孝弘・稲葉浩志 | |
9. | 「Raging River」(ストリングス&コーラスアレンジ:池田大介) | 松本孝弘・稲葉浩志 | |
10. | 「TOKYO DEVIL」 | 松本孝弘・稲葉浩志 | |
11. | 「コブシヲニギレ」 | 松本孝弘・稲葉浩志 | |
12. | 「Thinking of you」 | 松本孝弘・稲葉浩志 | |
13. | 「扉」 | 松本孝弘・稲葉浩志 | |
14. | 「今夜月の見える丘に (Alternative Guitar Solo ver.)」 | 松本孝弘・稲葉浩志 | |
合計時間: |
楽曲解説
[編集]- I
- 曲名表記は (四角)の中に「I」の文字が入った記号。
- 打ち込みで作られた約24秒のインストゥルメンタルで、今まで発表されたB'zの楽曲の中で最も演奏時間が短い。歌詞カードに歌詞は記載されていないが、何度か「B'z ELEVEN」というコーラスが重ねられている。
- 稲葉が床から這い出てくるミュージック・ビデオも制作されている。
- 翌年に行われたアルバムツアー『B'z LIVE-GYM 2001 "ELEVEN"』では、佐世保公演からロングバージョンでオープニングSEに使用された。
- Seventh Heaven
- ベースは「FIREBALL」以来、松本が演奏している[6]。
- ショートバージョンのミュージックビデオが制作されており、当時放送されていた『笑う犬の冒険』のコント「テリーとドリー」の一部をパロディとして取り入れている。
- 2000年の『ミュージックステーションスペシャル スーパーライブ2000』で「今夜月の見える丘に」と共に披露された[7]。
- ライブではアルバムツアー以降演奏されなかったが、2020年に行われた無観客配信ライブ『B'z SHOWCASE 2020 -5 ERAS 8820-』のDay3にて約19年ぶりに演奏された[8][9]。
- 信じるくらいいいだろう
- RING
- 30thシングル。本アルバムの先行シングル曲。
- 愛のprisoner
- アルバムツアーではオープニングを飾った。
- 煌めく人
- ラップを用いたミクスチャー・ロックを意識した楽曲。
- May
- 28thシングル。
- juice (PM mix)
- 29thシングルのアルバムバージョン。
- サブタイトルの「PM」は「もうちょっと」という意味を持つ「ポキートマス(Poquito Mas)」というスペイン語の略で、シングルバージョンよりもボーカルのレベルを少し上げたアレンジであることから付けられた[10]。
- Raging River
- マイク・クリンクとの共同作業で制作された曲。
- ロックとストリングスを交えた7分32秒に及ぶバラードで、リメイク版を除くB'zのオリジナル楽曲では最も演奏時間が長い[注 2]。
- ピアノによるイントロの後、初めは稲葉のボーカルと松本のアコースティック・ギターの伴奏のみで演奏されるが、中盤から他の楽器も参加して激しくなってくる。
- この曲のデモ音源が、マスト・アルバム『B'z The "Mixture"』にシークレット・トラックとして収録されている(現在は視聴不可)。その際はアコースティック・ギターを用いた全編英語詞によるバージョンだった。
- TOKYO DEVIL
- パット・リーガンとの共同作業で制作された曲。
- 打ち込み音から始まり、チャイニーズゴングで終わる楽曲。このチャイニーズゴングは、「身体が大きいと音も大きくなるのでは?」という判断からギター・テクニシャンの畠山“hakkai”勝紀が担当[11]。
- 松本が演奏したギターのフレーズをシンセサイザーに取り込み、それを貼り付けるといったデジタル処理が施されている[11]。
- 別バージョンとして、2002年発売の『日韓サッカーワールドカップ公式コンピレーション盤』、ミニ・アルバム『DEVIL』、ベスト・アルバム『B'z The Best "ULTRA Treasure"』に収録された全英詞バージョンの「DEVIL」がある。こちらは、外国人プロデューサーと制作したデモが基となっている。
- コブシヲニギレ
- 前曲や次曲との曲間がない。
- 間奏のブルースハープは稲葉が担当。
- 翌年に行われた『B'z SHOWCASE "コブシヲニギレ"』のサブタイトルにもなった。
- Thinking of you
- イントロがなく、前曲終了直後に稲葉の歌い出しから始まる。
- 同年に行われた『B'z LIVE-GYM Pleasure 2000 "juice"』の客出し曲に使用され、未発表の原曲が客出し曲に使われたのはこの曲が初めてである。
- アルバムツアーでは未演奏だったが、2020年に行われた無観客配信ライブ『B'z SHOWCASE 2020 -5 ERAS 8820-』のDay3でサビ前の一部が演奏され[8][9]、2022年に行われたツアー『B'z LIVE-GYM 2022 -Highway X-』にてフルサイズで演奏された[12][13]。
- 扉
- セクションによってテンポが揺れており、エンディングではギターをパンニング処理で左右に振っている。
- アルバムツアーでは未演奏となり、現在もライブ未演奏。
- 今夜月の見える丘に (Alternative Guitar Solo ver.)
- 27thシングルのアルバムバージョン。
- バージョン表記の"Alternative"は「別の」や「代わりの」という意味の英単語で、それが示すとおりシングルバージョンとは異なるギターソロとなっている。テレビ番組出演時にこのバージョンで演奏し、これを松本が気に入ったことから本作に収録されることとなった[14]。
- 2002年に発売されたバラード・ベスト・アルバム『The Ballads 〜Love & B'z〜』に収録されたものは、このバージョンやシングルバージョンとも違うギターソロになっている。
- ライブではこのバージョンが披露されることが多く、2000年の『B'z LIVE-GYM Pleasure 2000 "juice"』で初披露された。
参加ミュージシャン
[編集]- 松本孝弘:ギター、作曲・編曲、ベース (#2)
- 稲葉浩志:ボーカル、作詞・編曲、ブルースハープ (#11)
- 大島康祐:編曲 (#7)
- 池田大介:ストリングスアレンジ (#4)、ストリングス&コーラスアレンジ (#9)
- 明石昌夫:ベース (#3.6.10.11)
- バカボン鈴木:ベース (#7.9)
- 満園庄太郎:ベース (#13)
- 中村“キタロー”幸司:ベース (#4.12.14)
- Fingers:ベース (#5.8)
- ブライアン・ティッシー:ドラム (#2.5.8)
- 黒瀬蛙一:ドラム (#3.6.10.11.13)
- 山木秀夫:ドラム (#4.9.12.14)
- 小野塚晃(from DIMENSION):ピアノ(#4.7.9.14)
- 篠崎Strings:ストリングス(#4.9)
- TAMA MUSIC:コーラス (#9)
- 畠山“hakkai”勝紀:チャイニーズゴング (#10)
- 徳永暁人:クラビネット (#2)
- 佐々木史郎(オルケスタ・デ・ラ・ルス):トランペット (#2)
- 小林太(オルケスタ・デ・ラ・ルス):トランペット (#2)
- 河合わかば(オルケスタ・デ・ラ・ルス):トロンボーン (#2)
- 勝田かず樹(from DIMENSION):サックス (#2)
ライブ映像作品
[編集]シングル曲については各作品の項目を参照
Seventh Heaven
愛のprisoner
煌めく人
Raging River
TOKYO DEVIL
コブシヲニギレ
Thinking of you
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ ただし、歌詞カードの裏面(折り畳まれた状態においてジャケットを表面とした場合の裏面)や裏ジャケットには登場している。
- ^ 全ての作品を含めても、「OUT OF THE RAIN -OFF THE LOCK STYLE-」(1stミニ・アルバム『BAD COMMUNICATION』収録、「君を今抱きたい」のリメイク)の7分38秒に次いで長い。
出典
[編集]- ^ “B'z、自己記録を更新!!”. BARKS (ジャパンミュージックネットワーク株式会社). (2005年3月16日) 2021年1月28日閲覧。
- ^ 「GOLD ALBUM他 認定作品 2000年12月度」『The Record』第495号、日本レコード協会、8頁。
- ^ “MUSIC FREAK MAGAZINE - B'z Dictionary(「限定」の項)”. エムアールエム. 2011年6月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年11月23日閲覧。
- ^ “第15回日本ゴールドディスク大賞 / Gold Disc Hall of Fame 15th|THE GOLD DISC”. 日本レコード協会. 2019年11月23日閲覧。
- ^ “B'z、アルバム全20作品をアナログ化。大型エキシビションで販売”. rockin'on.com (ロッキング・オン). (2018年3月22日) 2018年11月10日閲覧。
- ^ “MUSIC FREAK MAGAZINE - B'z Dictionary(「ベース」「bass」の項)”. エムアールエム. 2019年11月23日閲覧。
- ^ “出演者ラインナップ|ミュージックステーション”. テレビ朝日 (2000年12月29日). 2019年11月23日閲覧。
- ^ a b “B'z無観客配信ライブ「B'z SHOWCASE 2020 -5 ERAS 8820- Day3」レポート”. ローソンチケット. 株式会社ローソンエンタテインメント. 2020年11月21日閲覧。
- ^ a b “B'z、無観客配信ライブ『Day3』 "道は違っても ひとりきりじゃないんだ" 今だからこそより響くメッセージ”. SPICE (イープラス). (2020年11月20日) 2020年11月21日閲覧。
- ^ mfm I 2013, p. 178.
- ^ a b “MUSIC FREAK MAGAZINE - B'z Dictionary(「TOKYO DEVIL」の項)”. エムアールエム. 2019年11月23日閲覧。
- ^ “B'z、“待っててくれた人”たちの前で全国ツアー完走!「1本のライブを行えることは奇跡」”. 音楽ナタリー (株式会社ナターシャ). (2022年11月29日) 2022年11月29日閲覧。
- ^ “【ライブレポート】B'z、延期というハプニングがかけがえのないサプライズとなった奇跡の夜”. BARKS (ジャパンミュージックネットワーク株式会社). (2022年11月29日) 2022年11月29日閲覧。
- ^ mfm I 2013, p. 207.
参考文献
[編集]- 『music freak magazine & Es Flash Back B'z XXV Memories I』エムアールエム、2013年。
関連項目
[編集]- B'z LIVE-GYM 2001 -ELEVEN-
- マーベラスクラウン - ジャケットの写真に使われてる競走馬
外部リンク
[編集]- B'z DISCOGRAPHY 『ELEVEN』 ※楽曲の試聴が可能
- 特設ページ - ウェブアーカイブ(B'z Official Website)