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屏東線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
屏東線
屏東線新高屏渓橋
屏東線新高屏渓橋
基本情報
中華民国の旗 中華民国台湾
起点 高雄駅
終点 枋寮駅
駅数 21駅(起点と終点を含む)
電報略号 ㄆㄥㄒ
開業 1907年10月1日
全通 1941年12月15日
所有者 台湾鉄路管理局
運営者 台湾鉄路管理局
路線諸元
路線距離 61.3 km
軌間 1,067 mm
線路数 複線単線
複線区間 高雄駅 - 潮州駅南州駅 - 林辺駅
電化区間 全線
電化方式 交流25,000V
路線図

台湾鉄路管理局路線図。濃い青色の線が屏東線。
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屏東線
各種表記
繁体字 屏東線
簡体字 屏东线
拼音 Píngdōng xiàn
通用拼音 Píngdōng siàn
注音符号 ㄆㄧㄥˊ ㄉㄨㄥ ㄒㄧㄢˋ
発音: ピンドンシェン
台湾語白話字 Pîn-tong Soàⁿ
客家語白話字: Phìn-tûng Sien
日本語漢音読み へいとうせん
英文 Pingtung Line
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屏東線(へいとうせん[1])は、台湾高雄市三民区高雄駅から屏東県枋寮郷枋寮駅に至る台湾鉄路管理局鉄道路線。台湾鉄路管理局の西部幹線の一部として建設された。

路線データ

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歴史

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  • 1907年10月1日 - 打狗駅(現・高雄港駅)~九曲堂間が開業[2]
  • 1911年 - 総督府の鉄道技術者工学者飯田豊二らの手により下淡水渓鉄橋着工[3]
  • 1913年12月20日 - 下淡水渓鉄橋を含む阿猴駅(現屏東駅)~九曲堂駅間が開業[4]
  • 1941年12月15日 - 全区間が開業[5](p453)
  • 1944年 - 林辺以南が不要不急線として休止[5]
  • 1953年1月16日 - 休止区間が復旧[6]
  • 2013年6月25日 - 帰来駅から潮州駅までが単線高架化[7]
  • 2018年10月14日 - 高雄市内の地下化区間開通、同時に民族科工館正義の3駅が新規開業[8]

複線化

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戦前に複線化されていたのは1942年完工の鳳山以東のみだった[9]。1980年代に屏東までの複線化事業が進行し、1988年に高屏渓を渡河する九曲堂から屏東間が[10]、1989年に鳳山と九曲堂間が開通し、屏東以東が全区間複線化された[11]。2015年には電化区間延伸とともに潮州までの複線化が完了した[12]

電化

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1996年9月14日に屏東までが[13]、2015年8月23日には潮州まで[12]、2019年12月20日に潮州駅から枋寮駅までの25.2kmで電化区間が延伸されたことにより、屏東線の全線電化が完了した[14]

旧施設

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  • 高屏渓鉄橋

1987年6月17日に路線の複線化に先立って複線橋梁へ切り替えられた[11]

  • 潮州旧鉄橋

1929年に開通し、2013年の電化の際に新橋に切り替えられた東港渓の旧鉄橋は自転車道に生まれかわり、当時の面影を残すよう再塗装された。また、地元有志が文化遺産登録を県に働きかけており、協議が開始された[15][16][17][18]。その後、2016年6月14日に屏東県議会において、文化資産登録のための審議を通過した[19][20]

運行形態

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使用車両

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過去の車両

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駅一覧

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  • の駅は廃止された駅である。
  • 背景色がである部分は現在施設が供用されていない、または完成していないことを示す。
駅名 駅間
キロ
累計
キロ[21]
等級[22] 接続路線・備考 所在地
日本語 繁体字中国語 英語
高雄港駅 高雄港車站 Kaohsiung Port   0.0 廃止 旧一等、貨物駅。
旧名打狗高雄
高雄市 鼓山区
寿山駅 壽山車站 Shoushan   1.4 廃止 旧名山下町
三塊厝駅 三塊厝車站 Sankuaicuo   2.6 廃止 縦貫線の駅として2018年に再設置 三民区
高雄駅 高雄車站 Kaohsiung 0.0 0.0 特等 縦貫線と接続
高雄臨港線(廃止)
高雄捷運:紅線
民族駅 民族車站 Minzu 1.4 1.4 簡易 高雄捷運:黄線(計画中)
科工館駅 科工館車站 Science And Technology Museum 1.0 2.4 簡易 高雄捷運:環状軽軌(建設中)
正義駅 正義車站 Zhengyi 1.8 4.2 簡易 高雄捷運:黄線(計画中) 苓雅区
鳳山駅 鳳山車站 Fengshan 1.6 5.8 二等 鳳山区
後庄駅 後庄車站 Houzhuang 3.7 9.5 簡易   大寮区
九曲堂駅 九曲堂車站 Jiuqutang 4.3 13.8 三等   大樹区
六塊厝駅 六塊厝車站 Liukuaicuo 5.0 18.8 招呼   屏東県 屏東市
屏東駅 屏東車站 Pingtung 2.2 21.0 一等  
広東南路駅 廣東南路車站         計画駅
帰来駅 歸來車站 Guilai 2.6 23.6 招呼  
麟洛駅 麟洛車站 Linluo 2.3 25.9 招呼   麟洛郷
西勢駅 西勢車站 Xishi 2.4 28.3 三等   竹田郷
竹田駅 竹田車站 Zhutian 3.7 32.0 簡易  
潮州駅 潮州車站 Chaozhou 4.1 36.1 一等 潮州車両基地支線 潮州鎮
崁頂駅 崁頂車站 Kanding 4.8 40.9 招呼   崁頂郷
南州駅 南州車站 Nanzhou 2.4 43.3 三等   南州郷
鎮安駅 鎮安車站 Zhen'an 3.6 46.9 招呼 東港線 林辺郷
林辺駅 林邊車站 Linbian 3.2 50.1 三等  
佳冬駅 佳冬車站 Jiadong 4.0 54.1 甲簡 戦時中に一時廃止、戦後復活 佳冬郷
東海駅 東海車站 Donghai 3.1 57.2 招呼   枋寮郷
建興駅 建興車站 Jianxing   62.7 廃止  
枋寮駅 枋寮車站 Fangliao 4.1 61.3 二等 南廻線と接続

脚注

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  1. ^ 台湾鉄道の旅完全ガイド. イカロス出版. p. 131. ISBN 978-4-86320-026-5
  2. ^ "台湾総督府告示第百一四一号". 官報第七二九〇号. 大蔵省印刷局. 1907年10月15日. p. 399. NDLJP:2950636/3 国立国会図書館
  3. ^ "第四款 工事". 台湾総督府鉄道部年報. 第15年報(大正2年度). 台湾総督府鉄道部. 1914年. p. 35. NDLJP:2950636/3 国立国会図書館
  4. ^ "台湾総督府告示第百一四一号". 官報第七二九〇号. 大蔵省印刷局. 1907年10月15日. p. 399. NDLJP:975596/27 国立国会図書館
  5. ^ a b (繁体字中国語)葉志 (2019年1月). 屏東縣林邊鄉志續編(上冊) (PDF). 屏東縣林邊鄉公所. ISBN 9789860583410
  6. ^ “林枋鐵路復軌工程業已正式完成,通車典禮延期舉行”. 臺灣民聲日報 (國立公共資訊圖書館 數位典藏服務網). (1953年1月18日). https://das.nlpi.edu.tw/cgi-bin/gs32/gsweb.cgi?o=dmysearchdb&s=id=%22PR000000442925%22. 
  7. ^ “台湾鉄道・屏東線高架化できょう西本線開通”. フォーカス台湾. (2013年6月25日). オリジナルの2019年10月10日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20191010153141/http://japan.cna.com.tw/news/atra/201306250001.aspx 2019年10月10日閲覧。 
  8. ^ “高雄鐵路地下化 預計10/14凌晨通車”. 自由時報. (2018年8月4日). https://news.ltn.com.tw/news/life/breakingnews/2509350 
  9. ^ 交通部臺灣鐵路管理局 (1991年6月). "路線修築沿革". 臺灣鐵路統計年報 (Report) (中華民國79年 ed.). 國家圖書館 政府統計資訊網. pp. 92–93.
  10. ^ 交通部臺灣鐵路管理局 (1989年6月). "提要分析 重大工程". 臺灣鐵路統計年報 (Report) (中華民國77年 ed.). 國家圖書館 政府統計資訊網. p. 7.
  11. ^ a b 交通部臺灣鐵路管理局 (1990年6月). "提要分析 重大工程". 臺灣鐵路統計年報 (Report) (中華民國78年 ed.). 國家圖書館 政府統計資訊網. p. 9.
  12. ^ a b 汪淑芬 (2015年8月18日). “台湾鉄道・屏東線、23日に一部電化 新開通区間は所要時間15分短縮”. フォーカス台湾. オリジナルの2015年8月20日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20150820060718/http://japan.cna.com.tw/news/atra/201508180012.aspx 2019年10月10日閲覧。 
  13. ^ 交通部臺灣鐵路管理局 (1997年6月). "大事紀要". 臺灣鐵路統計年報 (Report) (中華民國85年 ed.). 國家圖書館 政府統計資訊網. p. 372.
  14. ^ “潮州—枋寮電氣化年底前通車”. 大紀元. (2019年10月28日). https://www.epochtimes.com.tw/n295745/ 2019年10月28日閲覧。 
  15. ^ . 自由時報. (2016年5月5日). http://news.ltn.com.tw/news/local/paper/986263 〈南部〉潮州舊鐵橋爭列文化資產 明天審查 
  16. ^ “【獨家】百年歷史毀!潮州舊鐵橋「走鐘」變橘紅色”. 三立新聞台 (Youtube). (2016年5月6日). https://www.youtube.com/watch?v=jmuvqMYjWjk 
  17. ^ "屏縣政府說明潮州舊鐵橋保留案 強調與相關人士加強溝通" (Press release). 屏東県政府. 4 May 2016.
  18. ^ “潮州舊鐵橋翻新 古樸模樣全毀了”. 台湾蘋果日報. (2016年5月5日). https://tw.appledaily.com/life/20160505/YLCVXO5AVNTLEORJJMLGT75XQ4/ 
  19. ^ “屏東9項文化資產 縣府通過審議”. 中国時報. (2016年6月14日). http://www.chinatimes.com/realtimenews/20160614003588-260402 2019年10月29日閲覧。 
  20. ^ “日本統治時代に完成の鉄橋、文化資産に指定へ/台湾・屏東”. フォーカス台湾. (2016年6月14日). http://japan.cna.com.tw/news/asoc/201606140007.aspx 2019年10月29日閲覧。 
  21. ^ 台湾鉄路管理局. "各站營業里程". 2018年10月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年10月10日閲覧
  22. ^ 台湾鉄路管理局. "各等級鐵路車站基本設施". 交通部鉄道局. 2018年10月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年10月26日閲覧

関連項目

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外部リンク

[編集]
  • 屏東線 台湾鉄路管理局 (繁体字中国語)
  • 屏東線 台湾鉄路管理局 (日本語)