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日本サッカー殿堂

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
日本サッカー殿堂
会場日本サッカー協会ビル
日本の旗 日本
主催日本サッカー協会
初回2005
公式サイトhttps://www.jfa.jp/about_jfa/hall_of_fame/

日本サッカー殿堂(にっぽんサッカーでんどう)は、日本サッカー協会が、日本のサッカーの発展に尽力した人物に対する表彰である[1]東京都文京区日本サッカー協会ビル内にある日本サッカーミュージアムでレリーフを展示している。2005年に創設された。

選出対象

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投票選考
  • 日本サッカーに永年にわたって、顕著な貢献をした者[1]
  • 満60歳以上(選考時)の者(物故者は除く)[1]

過去には「サッカー日本代表で50試合以上出場」「旧日本サッカーリーグ(JSL)1部に150試合出場」「年間最優秀選手受賞者」のいずれかを満たした者で[2]、かつJリーグ等のチームで現役の監督・コーチを務めていない、という基準があったが[3]、そもそもこの基準に該当する候補者が限られるという問題があったため[3]、基準が改められている。

特別選考
  • プレーヤー以外で、顕著な貢献をした者[1]
  • 委員会が特に認める顕著な活躍をしたプレーヤー[1]
  • 日本サッカー協会歴代会長[1]

選出方法

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選手の部は、殿堂委員会が内規に従い候補者名簿を作成する。殿堂委員会は最大11名の委員で構成され、委員長(任期2年)は慣例的に元協会会長が務めることになっている[4]。候補者選定後は、サッカー関係者などによる投票を行う。投票方式は1人2票の記名投票で、原則として得票率75%以上の者が推薦されて選出される。一方で得票率が10%未満の者、初回の名簿掲載を含め3回以内に75%以上の得票を得られなかった者は候補者名簿から外される[5]

特別選考は、投票を行わず殿堂委員会に推薦されて選出される。

第1回選考は、東京・メキシコオリンピックのプレーヤーを対象に、特例で50%以上の得票者を推薦し、2005年3月10日の理事会で承認された。

第2回選考は1964年以前に顕著な活躍をした選手らを対象に10~20人程を推薦し、2006年4月13日の理事会で承認された。

第3回以降は選考時期を固定化する方針で、7月の理事会で殿堂入り対象者を承認した後、9月10日の日本協会の創立記念日に式典を行う。

第13回からは個人に加え、チームも選考対象となっている。

殿堂入り選手・関係者

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※斜字体は殿堂入りした時点で故人だった人物

殿堂入りした人物(個人)
回数 名前 備考
2005年 第1回 特別掲額 高円宮憲仁親王 JFA名誉総裁
投票掲額者 釜本邦茂
杉山隆一
平木隆三
宮本征勝
八重樫茂生
委員会推薦掲額者
(歴代会長)
今村次吉 初代JFA会長
深尾隆太郎 第2代JFA会長
高橋龍太郎 第3代JFA会長
野津謙 第4代JFA会長
平井富三郎 第5代JFA会長
藤田静夫 第6代JFA会長
島田秀夫 第7代JFA会長
長沼健 第8代JFA会長
岡野俊一郎 第9代JFA会長
委員会推薦掲額者
(特別選考)
川本泰三
デットマール・クラマー
山田午郎
竹腰重丸
田辺治太郎(第14代田辺五兵衛)
村形繁明
2006年 第2回 委員会推薦掲額者
(特別選考)
岩谷俊夫
小野卓爾
賀川太郎
篠島秀雄
竹内悌三
玉井操
鴇田正憲
新田純興
二宮洋一
福島玄一
2006年 第3回 投票掲額者 横山謙三
森孝慈
宮本輝紀
渡辺正
小城得達
委員会推薦掲額者
(特別選考)
坪井玄道
内野台嶺
2007年 第4回 投票掲額者 鎌田光夫
山口芳忠
片山洋
委員会推薦掲額者
(特別選考)
チョー・ディン
鈴木重義
2008年 第5回 投票掲額者 (選出者無し)
委員会推薦掲額者
(歴代会長)
川淵三郎 第10代JFA会長
委員会推薦掲額者
(特別選考)
ウイリアム・ヘーグ
手島志郎
2009年 第6回 投票掲額者 松本育夫
委員会推薦掲額者
(特別選考)
高橋英辰
大谷四郎
丸山義行
2010年 第7回 投票掲額者 吉村大志郎
落合弘
委員会推薦掲額者
(特別選考)
賀川浩
大畠襄
浅見俊雄
鈴木良三
2011年 第8回 投票掲額者 (選出者なし)
委員会推薦掲額者
(特別選考)
多和健雄
牛木素吉郎
クリストファー・マクドナルド
2012年 第9回 投票掲額者 奥寺康彦
永井良和
委員会推薦掲額者
(特別選考)
金子勝彦
奈良原武士
2013年 第10回 投票掲額者 (選出者無し)
委員会推薦掲額者
(歴代会長)
小倉純二 第12代JFA会長
委員会推薦掲額者
(特別選考)
ハンス・オフト
高田静夫
2014年 第11回 委員会推薦掲額者
(特別選考)
諸橋晋六
小沢通宏
野村六彦
2015年 第12回 委員会推薦掲額者
(特別選考)
松丸貞一
下村幸男
二宮寛
鬼武健二
2016年 第13回 特別選考 ジーコ
2017年 第14回 特別選考 加茂周
今井恭司
2018年 第15回 投票選考 加藤久
ラモス瑠偉
2019年 第16回 特別選考 西野朗
岡田武史
佐々木則夫
2020年 第17回 投票選考 木村和司
特別選考 フィリップ・トルシエ
2022年 第18回 特別選考 イビチャ・オシム
小嶺忠敏
北山朝徳
綾部美知枝
2023年 第19回 特別選考 大澤英雄
大仁邦彌 第13代JFA会長
セルジオ越後
高橋陽一
2024年 第20回 特別選考 アルベルト・ザッケローニ
殿堂入りした団体(いずれも特別選考で選出)
回数 名称 備考
2016年 第13回 第11回オリンピック競技大会(1936/ベルリン)日本代表チーム
2018年 第15回 第19回オリンピック競技大会(1968/メキシコシティ)日本代表チーム
2023年 第19回 FIFA女子ワールドカップドイツ2011 なでしこジャパン(日本女子代表チーム)

脚注

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  1. ^ a b c d e f 日本サッカー殿堂”. 日本サッカー協会. 2018年8月2日閲覧。
  2. ^ 第9回日本サッカー殿堂 掲額者 - 日本サッカー協会・2012年8月21日
  3. ^ a b 殿堂掲額者の横顔 - 超WORLDサッカー! 2014年9月5日
  4. ^ 【六川亨の日本サッカー見聞録】日本サッカー殿堂で感じる疑問 - 超WORLDサッカー! 2018年8月2日
  5. ^ 第14回日本サッカー殿堂 掲額者決定のお知らせ - 日本サッカー協会・2017年8月12日

外部リンク

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