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日本スポーツ賞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

日本スポーツ賞(にほんスポーツしょう)は、読売新聞社日本テレビ放送網が共催するスポーツ賞である。なお本項では2016年度に制定された日本パラスポーツ賞(にほんパラスポーツしょう)[1]についても取り扱う。

概要

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1951年に制定され、1年間において顕著な活躍をした選手あるいは団体を表彰する。表彰式は当該年の翌年1月末頃に行われる。

単独のスポーツ賞では日本で最も長い歴史をもつ。朝日新聞社主催の朝日スポーツ賞1929年制定の朝日賞の一部門としてスタートし1975年朝日賞から独立し朝日体育賞として再スタートしたものである。なお、テレビ朝日が主催するビッグスポーツ賞1966年毎日新聞社が主催する毎日スポーツ人賞[注 1]1993年にそれぞれスタートした。また、プロスポーツを対象としていたスポーツ賞では公益財団法人日本プロスポーツ協会が主催する日本プロスポーツ大賞[注 2]1968年報知新聞社スポーツ報知)が主催する報知プロスポーツ大賞[注 3]1976年にそれぞれスタートした。

当初は大賞にあたるグランプリのみであったが、1964年よりオリンピック開催年にはオリンピック特別賞が設けられた。ただし、冬季五輪では該当者なしの場合もある。1999年には特別賞、2005年からは奨励賞も設けられた。

制定当初から長らくアマチュア選手を対象としていたが2002年サッカーワールドカップ日本代表チームの特別賞を皮切りにプロ選手も選考の対象となった。

2020年度は新型コロナウイルス感染症の世界的流行などにより国内外で各種スポーツ競技大会が軒並み中止・延期になった影響を受けて日本スポーツ賞及び日本パラスポーツ賞の選考・授与を取り止めることとなった[3]

第5回日本パラスポーツ賞は、表にはないが東京パラリンピック特別賞として車いすテニス国枝慎吾が選ばれた。

2023年から選考規定を改定し、競技団体がない個人選手やチームも大賞選考に加える[4]


日本スポーツ賞歴代受賞者

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大賞(グランプリ)

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受賞者 競技
第1回 1951 古橋廣之進 水泳
第2回 1952 石井庄八 レスリング
第3回 1953 山田敬蔵 陸上
第4回 1954 長沢二郎 水泳
第5回 1955 古川勝 水泳
第6回 1956 笹原正三 レスリング
第7回 1957 第24回世界卓球選手権日本代表選手団 卓球
第8回 1958 曽根康治 柔道
第9回 1959 山中毅 水泳
第10回 1960 ローマ五輪日本男子体操チーム 体操
第11回 1961 大日本紡績貝塚女子バレーボールチーム バレーボール
第12回 1962 三宅義信 重量挙げ
第13回 1963 田中聡子 水泳
第14回 1964 遠藤幸雄 体操
第15回 1965 重松森雄 陸上
第16回 1966 深津尚子 卓球
第17回 1967 鈴木惠一 スケート
第18回 1968 君原健二 陸上
第19回 1969 第6回世界柔道選手権大会日本代表選手団 柔道
第20回 1970 西側よしみ 水泳
第17回世界体操選手権日本代表チーム 体操
第21回 1971 中山紀子湯木博恵 バドミントン
第22回 1972 田口信教 水泳
ミュンヘン五輪体操日本男子選手団 体操
第23回 1973 第8回世界柔道選手権日本代表選手団 柔道
第24回 1974 バレーボール全日本女子 バレーボール
第25回 1975 エベレスト女子登山隊 登山
第26回 1976 モントリオール五輪バレーボール全日本女子チーム バレーボール
第27回 1977 河野満 卓球
第28回 1978 山下泰裕 柔道
第29回 1979 藤猪省三 柔道
第30回 1980 瀬古利彦 陸上
第31回 1981 釜本邦茂 サッカー
第32回 1982 室伏重信 陸上
第33回 1983 黒岩彰 スケート
第34回 1984 山下泰裕 柔道
第35回 1985 正木嘉美 柔道
第36回 1986 中山竹通 陸上
第37回 1987 小川直也 柔道
第38回 1988 鈴木大地 水泳
第39回 1989 伊藤みどり スケート
第40回 1990 橋本聖子 スケート
第41回 1991 谷口浩美 陸上
第42回 1992 岩崎恭子 水泳
第43回 1993 浅利純子 陸上
第44回 1994 リレハンメル五輪日本代表複合チーム
阿部雅司河野孝典荻原健司
ノルディック複合
第45回 1995 田村亮子 柔道
第46回 1996 恵本裕子 柔道
第47回 1997 鈴木博美 陸上
第48回 1998 清水宏保 スケート
第49回 1999 篠原信一 柔道
第50回 2000 高橋尚子 陸上
第51回 2001 田村亮子 柔道
第52回 2002 北島康介 水泳
第53回 2003
第54回 2004 野村忠宏 柔道
第55回 2005 冨田洋之 体操
第56回 2006 荒川静香 スケート
第57回 2007 吉田沙保里 レスリング
第58回 2008 北島康介 水泳
第59回 2009 内村航平 体操
第60回 2010 吉田沙保里 レスリング
第61回 2011 サッカー日本女子代表 サッカー
第62回 2012 ロンドン五輪男女日本代表選手団 レスリング
第63回 2013 内村航平 体操
第64回 2014 羽生結弦 スケート
第65回 2015 伊調馨 レスリング
第66回 2016
第67回 2017 桐生祥秀 陸上
第68回 2018 羽生結弦 スケート
第69回 2019 ラグビー日本代表 ラグビー
第70回 2020-21 大野将平 柔道
第71回 2022 髙木美帆 スケート
第72回 2023 野球日本代表 (WBC) 野球

オリンピック特別賞

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受賞者 競技
第14回 1964 東京五輪日本女子バレーボールチーム バレーボール
第18回 1968 メキシコ五輪サッカー日本代表チーム サッカー
第22回 1972 札幌五輪ジャンプ70m級日本チーム スキージャンプ
第26回 1976 高田裕司 レスリング
モントリオール五輪体操日本男子選手団 体操
第30回 1980 - -
第34回 1984 具志堅幸司 体操
第38回 1988 斉藤仁 柔道
ソウル五輪レスリング選手団 レスリング
第42回 1992 古賀稔彦 柔道
アルベールビル五輪日本代表複合チーム
三ケ田礼一河野孝典荻原健司阿部雅司
ノルディック複合
第44回 1994 - -
第46回 1996 有森裕子 陸上
セーリング女子470級チーム
重由美子木下アリーシア松山和興コーチ)
セーリング
第48回 1998 長野五輪ジャンプ団体日本チーム
原田雅彦岡部孝信斎藤浩哉船木和喜
スキージャンプ
第50回 2000 野村忠宏 柔道
シドニー五輪水泳シンクロデュエットチーム 水泳
シドニー五輪ソフトボール日本代表チーム ソフトボール
第52回 2002 - -
第54回 2004 室伏広治 陸上
北島康介 水泳
アテネ五輪体操男子日本代表 体操
第52回 2006 - -
第58回 2008 北京五輪ソフトボール女子日本代表 ソフトボール
第60回 2010 髙橋大輔 スケート
第60回 2012 村田諒太 ボクシング
内村航平 体操
松本薫 柔道
第64回 2014 葛西紀明 スキージャンプ
第66回 2016 萩野公介 水泳
髙橋礼華松友美佐紀 バドミントン
陸上男子400メートルリレー日本代表チーム
桐生祥秀飯塚翔太山縣亮太ケンブリッジ飛鳥
陸上
体操男子日本代表チーム
内村航平加藤凌平山室光史田中佑典白井健三
体操
第68回 2018 平昌五輪スピードスケート女子日本代表 スケート
第70回 2020-21 大橋悠依 水泳
第71回 2022 小林陵侑 スキージャンプ

その他

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賞名 受賞者 競技
第49回 1999 特別賞 宮崎正裕 剣道
第51回 2001 特別賞 世界水泳シンクロ・デュエットチーム
立花美哉武田美保
水泳
第52回 2002 特別賞 サッカーワールドカップ日本代表チーム サッカー
第55回 2005 特別賞 ワールドカップゴルフ女子日本代表
宮里藍北田瑠衣
ゴルフ
レスリング世界選手権女子日本代表選手団 レスリング
奨励賞 浅田真央 スケート
第56回 2006 特別賞 WBC日本代表チーム 野球
第59回 2009 特別賞 WBC日本代表チーム 野球
奨励賞 石川遼 ゴルフ
特別功労賞 古橋廣之進
第60回 2010 奨励賞 福島千里 陸上
第61回 2011 特別賞 室伏広治 陸上
内村航平 体操
奨励賞 松山英樹 ゴルフ
第63回 2013 奨励賞 瀬戸大也 水泳
特別功労賞 日本オリンピック委員会
第64回 2014 奨励賞 錦織圭 テニス
第65回 2015 特別賞 ラグビー日本代表 ラグビー
体操男子日本代表チーム 体操
奨励賞 渡部香生子 水泳
第66回 2016 奨励賞 羽根田卓也 カヌー
畑岡奈紗 ゴルフ
第67回 2017 特別賞 小平奈緒 スピードスケート
高梨沙羅 スキージャンプ
奨励賞 奥原希望 バドミントン
第68回 2018 特別賞 池江璃花子 水泳
奨励賞 大坂なおみ テニス
第69回 2019 特別賞 鈴木雄介 陸上
桃田賢斗 バドミントン
奨励賞 渋野日向子 ゴルフ
第70回 2020-21 特別賞 松山英樹 ゴルフ
奨励賞 橋本大輝 体操
第71回 2022 特別賞 サッカーワールドカップ日本代表チーム サッカー
奨励賞 蟬川泰果 ゴルフ
第72回 2023 特別賞 北口榛花 陸上
奨励賞 藤波朱理 レスリング

日本パラスポーツ賞歴代受賞者

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大賞

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受賞者 競技
第1回 2016 木村敬一 パラ競泳
第2回 2017 上地結衣 車いすテニス
第3回 2018 村岡桃佳 アルペンスキー
第4回 2019 佐藤友祈 陸上
第5回 2020−21 道下美里 陸上
第6回 2022 村岡桃佳 アルペンスキー
第7回 2023 小田凱人 車いすテニス

優秀賞

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受賞者 競技
第1回 2016 ボッチャ日本代表チーム ボッチャ
ウィルチェアーラグビー日本代表チーム 車いすラグビー
第2回 2017 デフバレー日本女子代表 デフバレーボール
第3回 2018 新田佳浩 クロスカントリースキー
国枝慎吾 車いすテニス
第4回 2019 山口尚秀 競泳
川除大輝 クロスカントリースキー
喜多美結 デフテニス
第5回 2020-21 杉村英孝 ボッチャ
杉浦佳子 自転車
車いすバスケットボール男子日本代表チーム 車いすバスケットボール
第6回 2022 佐々木琢磨 聴覚障害者陸上
茨隆太郎 聴覚障害者水泳
川除大輝 クロスカントリースキー
第7回 2023 梶原大暉 バドミントン
山口尚秀 知的障害者水泳

新人賞

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受賞者 競技
第1回 2016 佐藤友祈 陸上
辻沙絵
第2回 2017 藤原慧 競泳
第3回 2018 宇津木美都 競泳
第4回 2019 里見紗李奈 バドミントン
第5回 2020-21 山田美幸 身体障害者水泳
第6回 2022 日向楓 競泳
第7回 2023 福永凌太 陸上
木下あいら 知的障害者水泳

脚注

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注釈

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  1. ^ 2022年度以降実施されていない。
  2. ^ 日本プロスポーツ協会の組織運営に問題があることを理由に2019年度以降の表彰が事実上中止となっていたが[2]、2022年度より再開。
  3. ^ 新型コロナウイルス感染症拡大を理由に2020年度以降の表彰を事実上休止している。

出典

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  1. ^ 「日本パラスポーツ賞」を制定 優れた選手・チーム表彰”. 読売新聞. 2017年1月20日閲覧。[リンク切れ]
  2. ^ https://www.sanspo.com/article/20191119-YOIHBYOR5BISHN2757SFO2BNSE/
  3. ^ "日本スポーツ賞など見送り 新型コロナ影響で". サンケイスポーツ. 産経デジタル. 30 September 2020. 2020年9月30日閲覧
  4. ^ 日本スポーツ賞、大賞はWBC「侍ジャパン」…特別賞にやり投げ北口榛花選手”. 読売新聞オンライン (2023年12月14日). 2023年12月14日閲覧。

外部リンク

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