村山内閣
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| 村山内閣 | |
|---|---|
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| 内閣総理大臣 | 第81代 村山富市 |
| 成立年月日 | 1994年（平成6年）6月30日 |
| 終了年月日 | 1996年（平成8年）1月11日 |
| 与党・支持基盤 |
自由民主党 日本社会党 新党さきがけ |
| 施行した選挙 | 第17回参議院議員通常選挙 |
| 内閣閣僚名簿（首相官邸） | |
村山内閣（むらやまないかく）は、村山富市が第81代内閣総理大臣に任命され、1994年（平成6年）6月30日から1996年（平成8年）1月11日まで続いた日本の内閣。
自社さ連立政権最初の内閣である。
内閣の顔ぶれ・人事
[編集]国務大臣
[編集]1994年（平成6年）6月30日任命。在職日数561日。
所属政党・出身
| 職名 | 氏名 | 出身等 | 特命事項等 | 備考 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 内閣総理大臣 | 村山富市 | 
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衆議院 日本社会党 （右派） |
日本社会党委員長 | |
| 副総理 外務大臣 |
河野洋平 | 
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衆議院 自由民主党 （宮澤派） |
内閣総理大臣臨時代理 （副総理） |
自由民主党総裁 |
| 法務大臣 | 前田勲男 | 
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参議院 自由民主党 （小渕派） |
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| 大蔵大臣 | 武村正義 | 
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衆議院 新党さきがけ |
新党さきがけ代表 | |
| 文部大臣 | 与謝野馨 | 
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衆議院 自由民主党 （渡辺派） |
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| 厚生大臣 | 井出正一 |
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衆議院 新党さきがけ |
年金問題担当 | |
| 農林水産大臣 | 大河原太一郎 |
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参議院 自由民主党 （渡辺派） |
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| 通商産業大臣 | 橋本龍太郎 | 
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衆議院 自由民主党 （小渕派） |
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| 運輸大臣 | 亀井静香 | 
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衆議院 自由民主党 （三塚派） |
新東京国際空港担当 | |
| 郵政大臣 | 大出俊 | .jpg)
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衆議院 日本社会党 （右派） |
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| 労働大臣 | 浜本万三 |
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参議院 日本社会党 （右派） |
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| 建設大臣 | 野坂浩賢 | 
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衆議院 日本社会党 （中間派） |
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| 自治大臣 国家公安委員会委員長 |
野中広務 | 
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衆議院 自由民主党 （小渕派） |
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| 内閣官房長官 | 五十嵐広三 | 
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衆議院 日本社会党 （中間派） |
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| 総務庁長官 | 山口鶴男 |
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衆議院 日本社会党 （右派） |
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| 北海道開発庁長官 沖縄開発庁長官 |
小里貞利 | 
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衆議院 自由民主党 （宮澤派） |
1995年1月20日辞任 | |
| 小沢潔 |
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衆議院 自由民主党 （宮澤派） |
1995年1月20日就任 | ||
| 防衛庁長官 | 玉澤徳一郎 | 
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衆議院 自由民主党 （三塚派） |
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| 経済企画庁長官 | 高村正彦 | 
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衆議院 自由民主党 （旧河本派） |
総合交通対策担当 | |
| 科学技術庁長官 | 田中眞紀子 | .jpg)
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衆議院 自由民主党 （無派閥） |
原子力委員会委員長 | |
| 環境庁長官 | 桜井新 |
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衆議院 自由民主党 （三塚派） |
地球環境問題担当 | |
| 宮下創平 | 
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衆議院 自由民主党 （三塚派） |
地球環境問題担当 | 1994年8月14日就任 | |
| 国土庁長官 | 小沢潔 |
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衆議院 自由民主党 （宮澤派） |
研究・学園都市担当 | |
| 国務大臣 | 小里貞利 |
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衆議院 自由民主党 （宮澤派） |
阪神・淡路大震災復興対策担当 | 1995年1月20日就任 |
内閣官房副長官・内閣法制局長官
[編集]政務次官
[編集]1994年（平成6年）7月1日任命。
- 法務政務次官 - 角田義一
- 外務政務次官 - 柳澤伯夫
- 大蔵政務次官 - 萩山教嚴・石井智
- 文部政務次官 - 岡崎トミ子
- 厚生政務次官 - 狩野勝
- 農林水産政務次官 - 谷津義男・吉田達男
- 通商産業政務次官 - 真島一男・谷畑孝
- 運輸政務次官 - 細谷治通
- 郵政政務次官 - 鹿熊安正
- 労働政務次官 - 森英介
- 建設政務次官 - 簗瀬進
- 自治政務次官 - 小林守
- 総務政務次官 - 宮路和明
- 北海道開発政務次官 - 大島慶久
- 防衛政務次官 - 渡瀬憲明
- 経済企画政務次官 - 細田博之
- 科学技術政務次官 - 関根則之
- 環境政務次官 - 喜岡淳
- 沖縄開発政務次官 - 尾辻秀久
- 国土政務次官 - 久野統一郎
内閣の動き
[編集]
1994年（平成6年）6月、羽田孜を首班とする羽田内閣が少数与党内閣となって総辞職した後、政権復帰を目指した自由民主党（総裁：河野洋平）は、日本社会党（委員長：村山富市）・新党さきがけ（代表：武村正義）と連立政権を組むことに合意した（自社さ連立政権）。そこで、社会党の村山を内閣総理大臣として成立したのが、村山内閣である。1947年（昭和22年）5月から1948年（昭和23年）3月まで続いた片山哲を首班とする片山内閣以来、46年ぶりの社会党委員長を首班とする内閣である。
この時の内閣総理大臣指名選挙では、自社さ連立政権樹立に反発した元首相の海部俊樹が離党する動きを見せ、同じく反自社さ連立派であった津島雄二の働きもあり、羽田の後継として新生党・公明党・民社党・日本新党など旧連立与党の首班候補として擁立される事となった。旧連立与党側は自民党内の保守派や社会党内の分断を図り、勝算を見出そうとしたが、自民党からは元首相の中曽根康弘・宇野宗佑や二階堂進・山中貞則・渡辺美智雄などのベテランを含めた保守派議員の造反（棄権も含む）が見られたものの、社会党内は有力な支持団体の自治労が村山首班擁立を支持したことなどもあり、旧連立与党側が期待した中道・右派グループの「デモクラッツ」などの造反の動きも見られず、多くが村山に投票した。最終的に衆議院では村山と海部の決選投票となったが、自由民主党・日本社会党・新党さきがけの大半の議員が村山に投票したことで、村山富市261票対海部俊樹214票で、村山が旧連立与党側が推した海部を破り、衆議院で内閣総理大臣に指名された。参議院でも造反者は出たものの、第1回の投票で決着し、村山が参議院でも内閣総理大臣に指名された。
- 内閣総理大臣指名選挙（衆議院）
| 自由民主党 | ||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 第1回投票 | ||||||||||
| 海部俊樹に投票：26 | ||||||||||
| 赤城徳彦 | 伊吹文明 | 石橋一弥 | 稲垣実男※ | 今津寛 | 海部俊樹 | 片岡武司※ | 河村建夫 | 佐藤剛男 | 鈴木宗男 | |
| 田野瀬良太郎 | 武部勤 | 津島雄二 | 中尾栄一 | 中島洋次郎 | 中山正暉 | 野田聖子 | 野田毅 | 野呂昭彦 | 浜田靖一 | |
| 堀之内久男 | 御法川英文 | 保岡興治 | 山口俊一 | 山本有二 | 渡辺美智雄 | |||||
| 河野洋平に投票：5 | ||||||||||
| 稲葉大和※ | 二階堂進 | 蓮実進※ | 松永光※ | 山中貞則 | ||||||
| 投票者の氏名のみ記載（無効票）：5 | ||||||||||
| 宇野宗佑 | 大原一三 | 塩谷立 | 中川昭一 | 古屋圭司 | ||||||
| 棄権 | ||||||||||
| 中曽根康弘 | ||||||||||
| 決選投票 | ||||||||||
| 海部俊樹に投票：19 | ||||||||||
| 赤城徳彦 | 今津寛▲ | 海部俊樹▲ | 河村建夫 | 鈴木宗男 | 武部勤 | 津島雄二▲ | 中尾栄一 | 中曽根康弘 | 中山正暉 | |
| 野田聖子 | 野田毅▲ | 野呂昭彦▲ | 浜田靖一 | 御法川英文 | 保岡興治▲ | 山口俊一 | 山本有二 | 渡辺美智雄 | ||
| 投票者の氏名のみ記載（無効票）：11 | ||||||||||
| 伊吹文明 | 石橋一弥 | 宇野宗佑 | 佐藤剛男 | 塩谷立 | 田野瀬良太郎 | 中川昭一 | 中島洋次郎 | 古屋圭司 | 堀之内久男 | |
| 山中貞則 | ||||||||||
| 棄権 | ||||||||||
| 二階堂進 | ||||||||||
| 日本社会党 | ||||||||||
| 第1回投票 | ||||||||||
| 海部俊樹に投票：8 | ||||||||||
| 大木正吾 | 大畠章宏 | 川島實 | 左近正男 | 土肥隆一 | 中村正男 | 堀込征雄 | 吉岡賢治 | |||
| 投票者の氏名のみ記載（無効票）：16 | ||||||||||
| 網岡雄※ | 石橋大吉※ | 後藤茂※ | 輿石東※ | 佐藤観樹※ | 佐藤泰介※ | 嶋崎譲※ | 関山信之 | 田口健二※ | 田中昭一 | |
| 田邊誠 | 永井孝信※ | 日野市朗※ | 細川律夫※ | 山元勉※ | 和田貞夫※ | |||||
| 棄権 | ||||||||||
| 楢崎弥之助 | ||||||||||
| 決選投票 | ||||||||||
| 海部俊樹に投票：8 | ||||||||||
| 大畠章宏 | 川島實■ | 左近正男 | 土肥隆一 | 中村正男 | 楢崎弥之助 | 堀込征雄■ | 吉岡賢治 | |||
| 投票者の氏名のみ記載（無効票）：3 | ||||||||||
| 関山信之 | 田中昭一 | 田邊誠 | ||||||||
出典：第129回 衆議院 本会議 第32号 平成6年6月29日 - 国会会議録検索システム
凡例：※は決選投票では村山富市に投票。▲は直後に自民党離党、会派「高志会」を結成。■は社会党除名。
参考：楢崎弥之助は社会党会派所属の無所属議員。
- 内閣総理大臣指名選挙（参議院）
| 自由民主党 | |||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 第1回投票 | |||||||||
| 河野洋平に投票：1 | |||||||||
| 清水嘉与子 | |||||||||
| 無効票：1 | |||||||||
| 鈴木貞敏 | |||||||||
| 白票：12 | |||||||||
| 石渡清元 | 小野清子 | 合馬敬 | 笠原潤一 | 木宮和彦 | 斎藤文夫 | 中曽根弘文 | 野間赳 | 野村五男 | 宮崎秀樹 |
| 村上正邦 | 吉村剛太郎 | ||||||||
| 日本社会党 | |||||||||
| 第1回投票 | |||||||||
| 海部俊樹に投票：1 | |||||||||
| 本岡昭次 | |||||||||
| 白票：3 | |||||||||
| 北村哲男 | 種田誠 | 堀利和 | |||||||
出典：第129回 参議院 本会議 第26号 平成6年6月29日 - 国会会議録検索システム
閣僚人事では副総理兼外務大臣に河野、大蔵大臣に武村が就いたほか、村山を支える内閣官房長官には社会党から五十嵐広三が就任[1]。村山の側近だった社会党の野坂浩賢は建設大臣に起用された[1]。自民党からは橋本龍太郎が通商産業大臣に就いたほか、野中広務が自治大臣、亀井静香が運輸大臣に抜擢された[1]。
この「自社さ」の枠組は、第2次橋本改造内閣が終了する1998年（平成10年）半ばまで引き継がれる。
日本史に残る村山政権下で発生した事件や災害としては次の3つが挙げられる。
脚注
[編集]- ^ a b c “平成政治の興亡 私の見た権力者たち禁じ手「自社さ」村山政権の意義と限界 平成政治の興亡 私が見た権力者たち（7）星浩 政治ジャーナリスト”. WEBRONZA. (2019年1月5日) 2021年10月9日閲覧。
参考文献
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