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ローレルゲレイロ

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ローレルゲレイロ
2007年5月27日 東京競馬場
欧字表記 Laurel Guerreiro[1]
香港表記 桂冠戰士[2]
品種 サラブレッド
性別
毛色 青鹿毛
生誕 2004年5月3日
登録日 2006年4月26日
抹消日 2010年11月20日[3]
キングヘイロー
ビッグテンビー
母の父 テンビー
生国 日本の旗 日本北海道新冠町
生産者 村田牧場
馬主 株式会社ローレルレーシング
調教師 昆貢栗東
調教助手 上籠三男[4]
厩務員 平岩全宏
競走成績
タイトル JRA賞最優秀短距離馬(2009年)
生涯成績 31戦5勝
中央競馬)28戦5勝
香港)2戦0勝
UAE)1戦0勝
獲得賞金 (中央競馬)4億8248万円
(ドバイ)10万USドル
WTR S115 / 2009年[5]
勝ち鞍
GI 高松宮記念 2009年
GI スプリンターズS 2009年
GIII 東京新聞杯 2008年
GIII 阪急杯 2008年
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ローレルゲレイロ(欧字名:Laurel Guerreiro2004年5月3日 - )は日本競走馬。主な勝ち鞍は2009年高松宮記念スプリンターズステークス

馬名の意味は、冠名のローレルに、ポルトガル語で戦士を意味するゲレイロから。香港出走時の漢字馬名表記は直訳の「桂冠戰士」。

戦績

2歳

2006年6月17日デビュー戦となった函館競馬場新馬戦では本田優が騎乗し、単勝1.8倍の1番人気に応え初勝利を挙げた。ちなみに、このレースが2006年初の2歳新馬戦であり、2006年デビューの中で、勝ち上がり1番乗りであった。次走はオープンクラスのラベンダー賞に出走し1番人気に支持されるも3着となった。このレースでは藤田伸二に乗り替わっていた。重賞初挑戦となった第38回函館2歳ステークスでは、再び本田優が騎乗し5番人気ながら2着となった。続く第41回デイリー杯2歳ステークスでは人気どおりの2着となり、初のGIとなった第58回朝日杯フューチュリティステークスでは7番人気と低評価ながら2着となり、安定した走りで2歳を終えた。

3歳

2007年、第41回シンザン記念に2番人気で出走し3着、第16回アーリントンカップではラベンダー賞以来の1番人気に支持されるも2着となった。第67回皐月賞では、主戦騎手だった本田優が調教師に転向し、暴力事件からの騎乗停止明けで騎乗馬がいなかった藤田伸二がラベンダー賞以来6レースぶりに騎乗するも、9番人気と低評価で結果も6着に終わった。

第12回NHKマイルカップでは得意の1600m、大本命不在のレースとあって単勝5.5倍ながら1番人気に支持されるもゴール前ピンクカメオにかわされ2着だった。続く東京優駿では藤田がフィニステールに騎乗するため池添謙一に乗り替わりとなったが、13着に敗れた。

休養を挟んで、短距離1200m戦のキーンランドカップに出走。しかし最後は粘れず11着に敗れた。その後再び1600mの富士ステークスに出走するも10着に敗れた。次に第24回マイルチャンピオンシップに出走するも、ここでも15番人気で16着と再び大敗した。しかし続く阪神カップでは、スタートから逃げる形でレースを進め、そのまましぶとく4着に粘った。

4歳

2008年東京新聞杯から始動すると、前走同様に逃げ、最後は後方集団の追い込みをクビ差だけ凌いで、ようやくデビュー戦以来の2勝目を待望の重賞勝利で飾った。続く阪急杯では四位洋文に乗り代わったがまたも逃げでクビ差辛くも逃げ切り勝利、重賞を連勝した。

その後はマイラーズカップ出走を視野に入れていたが、高松宮記念に出走することになった。レースでは好スタートから先頭に立ち、そのまま逃げ切りを狙うも、最後は粘りきれず4着だった。レース後の4月2日、JRAより右橈骨遠位端骨折と発表され休養に入ることが発表された[6]

休養明け初戦はスワンステークスに出走。最後の直線で脚を伸ばすがマイネルレーニアにわずかに届かず、2着だった。そして迎えたマイルチャンピオンシップでは道中2番手を追走して直線に向かったが、最後で伸び切れず、5着に敗れた。その後は香港へ遠征し、香港スプリントに出走したが、8着に終わった。

5歳

2009年高松宮記念
2009年高松宮記念
口取り式
口取り式
表彰式
表彰式

2009年、2年連続で東京新聞杯から始動、スタートから逃げるものの、最後の直線で失速し13着と大敗した。次走は連覇がかかった阪急杯に出走、スタートから逃げるものの、最後の直線でビービーガルダンに捉えられ2着に終わった。

3月29日、第39回高松宮記念に出走。レースはスタートから押して先頭で逃げ、直線ではスリープレスナイトに一端交わされかけたところを再度内から差し返し、そのまま押し切って初のGIレース優勝。レース史上初の父仔制覇を成し遂げた。奇しくも、父キングヘイローと同じ7枠13番での勝利であった。

続いて6月7日、第59回安田記念に出走。GI馬ながらここ最近のマイル戦では精彩を欠いていたためか6番人気の支持を受ける。好スタートからいつものように先団にとりついたが、直線で失速し15着と大敗した。休養を挟んで、9月13日セントウルステークスに出走。好スタートから逃げるものの、直線で失速しブービーの14着と大敗した。

10月4日、第43回スプリンターズステークスに出走。レースは第4コーナーを回って先頭に立ち、逃げ込みを図ろうとするところに外からビービーガルダンが追い込み、2頭が並んでゴール板を駆け抜けた。レース終了から10分近い写真判定の結果、1cm差でローレルゲレイロが競り勝ち、春の高松宮記念に続いて春秋スプリント王に輝いた[注釈 1]

その後、2年連続で香港に遠征し、12月13日の香港スプリントではスタートで出負けし、前半から強引にハナを奪いに行ったが、残り300mから大きく失速し13着に終わった。

スプリントGIを春秋連覇したことによりJRA賞最優秀短距離馬に選出された。

6歳

2010年の緒戦は初のダート戦となる第27回フェブラリーステークスから始動。スタートから果敢に逃げを打つも直線で一杯になり7着に敗れたが、ドバイゴールデンシャヒーンへの出走を表明した。ドバイゴールデンシャヒーンでは逃げを打ち直線で外からキンセールキングロケットマンらにかわされたが、4着と逃げ粘った。

帰国後は、8月29日キーンランドカップに3番人気で出走。道中中団のインを追走するが直線で伸び切れず8着に敗れた。本番のスプリンターズステークスでは逃げるウルトラファンタジーを見る形で追走するも直線で失速し14着と大敗してしまい、連覇はならなかった。

10月14日に引退を発表[8]11月20日京都競馬場にて引退式が行われた。

引退後

引退後は優駿スタリオンステーションで種牡馬となった。

2014年5月22日門別競馬第6競走・JRA認定フレッシュチャレンジで、自身と同じ村田牧場生産のウールーズが産駒初勝利をあげた。

主な産駒

競走成績

年月日 競馬場 競走名


オッズ
(人気)
着順 騎手 斤量
[kg]
距離状態 タイム
上り3F
タイム
勝ち馬/(2着馬)
2006 6. 17 函館 2歳新馬 9 5 5 1.8 (1人) 01着 本田優 54 芝1000m(良) 0:58.5 (34.8) -0.6 マイネカンナ
7. 22 函館 ラベンダー賞 OP 7 2 2 2.0 (1人) 03着 藤田伸二 54 芝1200m(良) 1:11.2 (37.3) 0.3 インパーフェクト
8. 6 函館 函館2歳S GIII 15 6 11 12.2 (5人) 02着 本田優 54 芝1200m(良) 1:10.5 (36.2) 0.2 ニシノチャーミー
10. 4 京都 デイリー杯2歳S GII 13 4 5 8.9 (2人) 02着 本田優 55 芝1600m(良) 1:34.4 (34.8) 0.1 オースミダイドウ
12. 10 中山 朝日杯FS GI 15 5 9 13.4 (7人) 02着 本田優 55 芝1600m(良) 1:34.5 (35.4) 0.1 ドリームジャーニー
2007 1. 8 京都 シンザン記念 JpnIII 10 5 5 3.0 (2人) 03着 本田優 57 芝1600m(良) 1:35.7 (33.7) 0.6 アドマイヤオーラ
2. 24 阪神 アーリントンC JpnIII 16 7 14 2.4 (1人) 02着 本田優 57 芝1600m(良) 1:33.9 (34.7) 0.0 トーセンキャプテン
4. 15 中山 皐月賞 JpnI 18 1 2 30.7 (9人) 06着 藤田伸二 57 芝2000m(良) 2:00.2 (34.6) 0.3 ヴィクトリー
5. 6 東京 NHKマイルC JpnI 18 5 10 5.5 (1人) 02着 藤田伸二 57 芝1600m(稍) 1:34.4 (35.6) 0.1 ピンクカメオ
5. 27 東京 東京優駿 JpnI 18 7 13 79.1 (13人) 13着 池添謙一 57 芝2400m(良) 2:26.1 (34.8) 1.6 ウオッカ
8. 26 札幌 キーンランドC JpnIII 15 1 2 4.9 (1人) 11着 藤田伸二 53 芝1200m(良) 1:09.4 (35.2) 0.8 クーヴェルチュール
10. 20 東京 富士S GIII 18 8 16 10.0 (5人) 10着 藤田伸二 54 芝1600m(良) 1:33.9 (35.0) 0.6 マイネルシーガル
11. 18 京都 マイルCS GI 18 7 13 78.1 (15人) 16着 和田竜二 56 芝1600m(良) 1:34.0 (35.6) 1.3 ダイワメジャー
12. 16 阪神 阪神C JpnII 18 2 3 30.3 (9人) 04着 藤田伸二 56 芝1400m(良) 1:20.8 (34.8) 0.2 スズカフェニックス
2008 2. 2 東京 東京新聞杯 GIII 16 4 7 10.2 (6人) 01着 藤田伸二 57 芝1600m(良) 1:32.8 (34.9) -0.0 (リキッドノーツ)
3. 2 阪神 阪急杯 GIII 16 2 3 4.6 (3人) 01着 四位洋文 57 芝1400m(良) 1:20.7 (34.6) -0.0 (スズカフェニックス)
3. 30 中京 高松宮記念 GI 18 8 16 5.9 (2人) 04着 四位洋文 57 芝1200m(良) 1:07.4 (34.0) 0.3 ファイングレイン
11. 1 京都 スワンS GII 16 4 7 8.2 (3人) 02着 四位洋文 57 芝1400m(良) 1:20.0 (34.1) 0.1 マイネルレーニア
11. 23 京都 マイルCS GI 18 1 1 10.1 (3人) 05着 四位洋文 57 芝1600m(良) 1:33.0 (34.8) 0.4 ブルーメンブラット
12. 14 沙田 香港スプリント G1 13 3 7 - (6人) 08着 四位洋文 57 芝1200m(良) 1:09.2 0.5 Inspiration
2009 1. 31 東京 東京新聞杯 GIII 16 3 5 4.4 (2人) 13着 四位洋文 57 芝1600m(不) 1:38.7 (39.3) 1.8 アブソリュート
3. 1 阪神 阪急杯 GIII 16 7 13 5.3 (3人) 02着 藤田伸二 57 芝1400m(良) 1:21.3 (35.6) 0.2 ビービーガルダン
3. 29 中京 高松宮記念 GI 18 7 13 7.6 (3人) 01着 藤田伸二 57 芝1200m(良) 1:08.0 (34.9) -0.1 スリープレスナイト
6. 7 東京 安田記念 GI 18 8 17 30.9 (6人) 15着 藤田伸二 58 芝1600m(良) 1:35.0 (37.5) 1.5 ウオッカ
9. 13 阪神 セントウルS GII 15 3 5 8.9 (4人) 14着 藤田伸二 59 芝1200m(良) 1:09.2 (35.4) 1.4 アルティマトゥーレ
10. 4 中山 スプリンターズS GI 16 7 13 13.8 (6人) 01着 藤田伸二 57 芝1200m(良) 1:07.5 (34.6) -0.0 (ビービーガルダン)
12. 13 沙田 香港スプリント G1 14 13 11 - (-人) 13着 藤田伸二 57 芝1200m(良) 1:10.4 1.3 Sacred Kingdom
2010 2. 21 東京 フェブラリーS GI 15 7 13 34.0 (8人) 07着 藤田伸二 57 ダ1600m(良) 1:37.1 (37.9) 2.2 エスポワールシチー
3. 27 メイダン ドバイGS G1 10 4 - (-人) 04着 藤田伸二 57 AW1200m(良) Kinsale King
8. 29 札幌 キーンランドC GIII 16 1 2 8.5 (3人) 08着 藤田伸二 59 芝1200m(良) 1:09.1 (34.7) 0.7 ワンカラット
10. 3 中山 スプリンターズS GI 16 5 9 9.1 (5人) 14着 藤田伸二 57 芝1200m(良) 1:08.4 (35.1) 1.0 ウルトラファンタジー

血統表

ローレルゲレイロ血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 リファール系

キングヘイロー
1995 鹿毛
父の父
*ダンシングブレーヴ
Dancing Brave
1983 鹿毛
Lyphard Northern Dancer
Goofed
Navajo Princess Drone
Olmec
父の母
*グッバイヘイロー
Goodbye Halo
1985 栗毛
Halo Hail to Reason
Cosmah
Pound Foolish Sir Ivor
Squander

ビッグテンビー
1998 黒鹿毛
*テンビー
Tenby
1990 鹿毛
Caerleon Nijinsky II
Foreseer
Shining Water Kalaglow
Idle Waters
母の母
モガミヒメ
1992 黒鹿毛
*カコイーシーズ Alydar
Careless Notion
モガミポイント マルゼンスキー
ポイントメーカー
母系(F-No.) セレタ系(FN:1-b) [§ 2]
5代内の近親交配 Northern Dancer 4×5、 Nijinsky 4・5(母系)、Sir Gaylord 5・5(父系) [§ 3]
出典
  1. ^ [12]
  2. ^ [12]
  3. ^ [12]

脚注

注釈

  1. ^ 2戦続けて2桁着順の馬が平地GIを勝利したのは、グレード制導入以降で初めてであった[7]

出典

  1. ^ LAUREL GUERREIRO (K630) - Racing Information” (英語). 香港賽馬會(The Hong Kong Jockey Club). 2016年2月24日閲覧。
  2. ^ 桂冠戰士 (K630) - 馬匹資料 - 賽馬資訊” (中国語). 香港賽馬會(The Hong Kong Jockey Club). 2016年2月24日閲覧。
  3. ^ ローレルゲレイロ引退式”. スポーツニッポン. 2022年5月14日閲覧。
  4. ^ ローレルゲレイロでスプリンターズS連覇を誓う!”. 競馬ラボ. 2022年5月14日閲覧。
  5. ^ The 2009 World Thoroughbred Rankings”. IFHA. 2021年11月25日閲覧。
  6. ^ ローレルゲレイロ、骨折が判明”. ラジオNIKKEI. 2022年8月20日閲覧。
  7. ^ 『優駿』2011年8月号、92頁。 
  8. ^ ローレルゲレイロが引退 今後は種牡馬に Archived 2010年10月17日, at the Wayback Machine. サンケイスポーツ 2010年10月14日閲覧
  9. ^ シークロム”. JBISサーチ. 2018年1月23日閲覧。
  10. ^ リンノゲレイロ”. JBISサーチ. 2018年4月23日閲覧。
  11. ^ アルネゴー”. JBISサーチ. 2019年11月2日閲覧。
  12. ^ a b c 血統情報:5代血統表|ローレルゲレイロ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2016年7月11日閲覧。

外部リンク