コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

「室蘭駅」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
m ref
Cewbot (会話 | 投稿記録)
m Bot作業依頼: Template:駅情報への地図引数挿入 - log
6行目: 6行目:
|pxl= 300px
|pxl= 300px
|画像説明= 駅舎(2017年7月)
|画像説明= 駅舎(2017年7月)
{{Infobox mapframe|zoom=14|frame-width=280|type=point}}
|地図={{Infobox mapframe|zoom=14|frame-width=280|type=point}}
|よみがな= むろらん
|よみがな= むろらん
|ローマ字= Muroran
|ローマ字= Muroran

2020年2月15日 (土) 05:19時点における版

室蘭駅
駅舎(2017年7月)
むろらん
Muroran
M35 母恋 (1.1 km)
地図
所在地 北海道室蘭市中央町4丁目
北緯42度19分4.77秒 東経140度58分28.01秒 / 北緯42.3179917度 東経140.9744472度 / 42.3179917; 140.9744472 (室蘭駅)
駅番号 M36
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
所属路線 室蘭本線
キロ程 7.0 km(東室蘭起点)
電報略号 ムロ
駅構造 地上駅
ホーム 1面2線
乗車人員
-統計年度-
619人/日(降車客含まず)
-2017年-
開業年月日 1897年明治30年)7月1日
備考 業務委託駅[1]
みどりの窓口
テンプレートを表示
室蘭駅
むろらん
Muroran
(1.4 km) 西室蘭
所属事業者 日本国有鉄道(国鉄)
所属路線 室蘭本線(貨物支線)
キロ程 (岩見沢駅起点)
駅構造 一面二線
開業年月日 1960年昭和35年)5月10日
廃止年月日 1985年(昭和60年)3月14日
テンプレートを表示

室蘭駅(むろらんえき)は、北海道室蘭市にある北海道旅客鉄道(JR北海道)室蘭本線(支線)ので、室蘭支線の終着駅駅番号M36電報略号ムロ[2]

歴史

1976年(昭和51年)の室蘭駅と周囲約1.5 km範囲。駅舎は左手。既に斜陽産業となった石炭は苫小牧に奪われ、岸壁に面した貯炭場はすっかり草生して、ヤードには貨車の姿も殆ど無く、かつて石炭積出駅として小樽と競い活気にあふれていた姿は何処にもない。雑貨埠頭としての役割を持つ中央埠頭さえもトラック輸送が主体で、駅舎裏手の貨物ホームから埠頭先端まで敷かれた貨物線は使われている気配が殆ど無い。左端上方に向かって西室蘭への貨物支線が伸びている。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成
  • 1891年明治24年)2月:北海道炭礦鉄道がエトスケレップに仮桟橋400 m設置[注 1]。鉄道機材陸揚[3]
  • 1892年(明治25年)
    • 上期:エトスケレップ仮桟橋を長さ657 m、最大幅12 mの正規桟橋に整備[3]
    • 8月1日:北海道炭礦鉄道室蘭線の初代・室蘭駅が輪西村字ベシボッケ(現在の室蘭市仲町)に開業。同時に、現在の御崎駅に近い位置に海運用の貨物駅が設置される[注 2][4]。近傍海面の埋立整備と新桟橋建設を計画するが、海軍から鎮守府予定区域の理由により却下(後に室蘭への鎮守府計画は廃止)[3]。なお、移転地域の運用ができるまでエトスケレップ桟橋と移転地域に作られた仮桟橋を使用して石炭船積みを行う[3]
  • 1893年(明治26年)10月1日:日本郵船が青森-函館-室蘭の3港連絡定期航路開設[注 3]
  • 1897年(明治30年)7月1日:2代目・室蘭駅移転開業。仏坂下に停車場及び駅舎(初代駅舎)設置[注 4][5]
  • 1898年(明治31年) 上期:機関車庫が新設。それまでは輪西駅の設備を流用[注 5]
  • 1903年(明治36年):同構内の海岸町に貨物駅が置かれ、仏坂下の2代目・室蘭駅が旅客駅となる。
  • 1904年(明治37年)
    • 2月1日:同構内の海岸町に駅付属の船車連絡待合所が設置。乗船切符発売など、日本郵船の連絡船との連帯輸送強化を図る。
    • 7月20日:同構内の海岸町の貨物駅手前に旅客ホーム及び駅舎移転(2代目駅舎)。改キロ[注 6]
  • 1906年(明治39年)
    • 10月1日:北海道炭礦鉄道の鉄道路線国有化(鉄道国有法)により、官設鉄道に移管。
    • 1904年の函館-小樽間鉄道開通により運用上のメリットが薄れたため3港連絡定期航路をやめて青森-室蘭定期航路に変更。
  • 1911年(明治44年)11月:石炭船積用の高架桟橋(長さ579 m、満潮水面高19 m、幅上部17 m)設置[3][6]
  • 1912年大正元年):海岸町内で駅舎移転新築(現在の旧室蘭駅舎・3代目駅舎)。
  • 1913年(大正2年)6月2日:室蘭機関庫設置(北海道鉄道管理局の事務上制定)。
  • 1914年(大正3年)11月:扇形機関庫新設。
  • 1915年(大正4年)4月1日:青蘭定期航路から日本郵船が撤退し、室蘭有志の陳情により北日本汽船会社の運用に変更[注 7]
  • 1934年昭和9年)12月7日:第1期水陸連絡設備工事竣工。陸上高架桟橋、1号・2号貯炭場、トランスポーター(橋形クレーン)、ローダー等石炭船積設備設置[8]
  • 1936年(昭和11年)2月:高架桟橋撤去[3]
  • 1950年(昭和25年)2月10日:室蘭客貨車区設置。
  • 1953年(昭和28年)4月27日:中央埠頭(市営)への引込み線増設。(中央埠頭拡張整備の一環)
  • 1959年(昭和34年)3月31日:第2期水陸連絡設備工事竣工。高架桟橋跡にドルフィン及び3号貯炭場設置[8]
  • 1960年(昭和35年)5月10日:当駅 - 西室蘭間の貨物支線(公共臨港線)開業。
  • 1969年(昭和44年)11月:石炭貨物取扱い廃止[8]
  • 1970年(昭和45年)11月20日:室蘭客貨車区廃止。
  • 1971年(昭和46年):石炭荷役機械設備撤去完了[8]
  • 1977年(昭和52年)7月22日:貨物取扱い廃止。
  • 1979年(昭和54年)3月:3代目駅舎改修。
  • 1982年(昭和57年)3月9日:構内石炭埠頭跡地売却。
  • 1985年(昭和60年)3月14日:当駅 - 西室蘭間の貨物支線廃止荷物取扱い廃止。
  • 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により北海道旅客鉄道に継承。
  • 1997年平成9年)
    • 9月30日:駅レンタカー営業所が営業終了[9]
    • 10月1日:駅舎を1.1 km東側の現在地(初代駅舎の置かれていた位置とほぼ同じ位置)に移転新築(4代目)[10][11]。旧駅舎は室蘭市に譲渡。
  • 1999年(平成11年)7月:旧駅舎が国の「登録有形文化財」登録[12]
  • 2001年(平成13年)4月1日:駅業務を「日交観北海道」(現在の北海道ジェイ・アール・サービスネット)に委託[1]
  • 2008年(平成20年)4月30日:キヨスク閉店。
  • 2009年(平成21年)3月15日:売店オープン[13]
  • 2010年(平成22年)10月:旧駅舎が「準鉄道記念物」指定[14]

駅構造

頭端式1面2線の地上駅であり、東室蘭駅管理の業務委託駅になっている[1](早朝と夜間は駅員不在)。みどりの窓口設置(営業時間7時20分 - 19時00分)。夜間滞泊は設定されていない。当駅から東室蘭駅間に回送列車がある。

利用状況

「室蘭市統計書」によると、近年の年度別乗車人員の推移は以下のとおりである。

年度 乗車人員
(千人)
出典
2011年(平成23年) 225 [15]
2012年(平成24年) 220
2013年(平成25年) 215
2014年(平成26年) 212
2015年(平成27年) 211
2016年(平成28年) 223 [16]
2017年(平成29年) 226

駅弁

主な駅弁は下記の通り[17]

駅周辺

旧室蘭駅舎(2007年6月)

室蘭市の行政機関や文化施設が集積している。むろらん広域センタービル胆振総合振興局室蘭市役所広域センタービル庁舎、室蘭信用金庫本店、北洋銀行室蘭中央支店など)は徒歩約4分、室蘭市役所本庁舎、入江運動公園陸上競技場、温水プールなど)、北斗文化学園インターナショナル調理技術専門学校は徒歩約5分、室蘭地方合同庁舎、室蘭八幡宮、室蘭市文化センター(室蘭市民美術館併設)、NHK室蘭放送局は徒歩約10分、北海道立総合研究機構栽培水産試験場、室蘭港フェリーターミナルは車で約5分、測量山は車で約10分、絵鞆岬は車で約15分に位置している。また、北海道室蘭清水丘高等学校市立室蘭水族館道の駅みたら室蘭への最寄駅になっている。

隣の駅

北海道旅客鉄道(JR北海道)
室蘭本線(支線)
室蘭駅 (M36) - 母恋駅 (M35)

脚注

注釈

  1. ^ 北海南門之鎖鑰(明治27年)室蘭大観(明治42年)などでは「イトツケレップ」としているが、ここでは北海道炭礦汽船70年史、北海道鉄道百年史の記述に従う。
  2. ^ 海軍省から鎮守府予定地指定や軍港指定を受ける以前の1889年(明治22年)に、北海道庁から派遣されたイギリス人の港湾技師C.S.メイク(en:Charles Meik)により、①要求されている年間最低60万トンの石炭搬出のためには非常に大規模な設備を要するため、市街地ではその土地を求めるのが困難であること。②市街にまっすぐ向かうには2つのトンネルが必要となり、その費用が節約できること。以上から、「エトスケレップとして知られている岬の近くで鉄道を終点とするのが鉄道技師の意向であるように思われます。」と上申しており、加えて北海道炭礦鉄道は運炭が主業務であり旅客扱いは「副次的」(北海道炭礦汽船70年史)であったことから、エトスケレップに室蘭駅を設けたのは、軍港指定により変更したのではなく当初からの計画であった。
  3. ^ 一応船車連帯輸送ではあったが、連絡船用の艀桟橋は海岸町にあったので、輪西の初代・室蘭駅までは徒歩や馬車での移動で時間や手間がかかり不便であった
  4. ^ なお、これまでの初代・室蘭駅は輪西駅(現在の東室蘭駅の事であり、後にほぼ同位置に現在の輪西駅開設)と改称[3]
  5. ^ 北海道炭礦鉄道会社 第十八回営業報告。流用に関しては外部リンク:「明治30年5月15日 北海道炭鉱鉄道株式会社室蘭延長線の内室蘭停車場等を仮に建設し運輸営業開始の件」P9 文中但し書き参照。後に輪西駅の機関車庫1棟は白老駅へ移設。
  6. ^ 輪西-室蘭間 2M45Cから2M71Cへマイル改程(約+0.52 km)。 鉄道局年報 明治36年度および明治37年度より。
  7. ^ 駅付属の船車連絡待合所は後に民間に売却され、1928年(昭和3年)に道路を隔てた向かい側に移転した。また、鉄道院は自前の青函航路の連帯輸送を優先させ、青蘭航路の連帯輸送に制限を加えた[7]
  8. ^ 以前は輪西駅付近に所在した旧輪西支店であったが、室蘭支店旧所在地にブランチインブランチで移転し、その後室蘭支店が中島町に移転して単独店舗となったため、現店舗名に変更した。

出典

  1. ^ a b c “JR北海道が5駅業務委託”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (2001年3月19日) 
  2. ^ 日本国有鉄道旅客局(1984)『鉄道・航路旅客運賃・料金算出表 昭和59年4月20日現行』。
  3. ^ a b c d e f g 北海道炭礦汽船70年史 昭和33年発行
  4. ^ 新室蘭市史 第3巻 P118、「室蘭港實地繪圖」川瀬善一編著 明治25年10月発行等
  5. ^ 室蘭市のあゆみ”. 室蘭市. 2017年9月29日閲覧。
  6. ^ 沿線炭礦要覧 札幌鉄道局 昭和12年発行
  7. ^ 新室蘭市史 第2巻 昭和58年発行 P434。
  8. ^ a b c d 札幌工事局70年史 昭和52年発行
  9. ^ JR時刻表 1997年10月号
  10. ^ 室蘭の観光 駅舎もPR*あす開業”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (1997年9月30日). 2017年9月29日閲覧。
  11. ^ きょうから10月*室蘭見つめ85年 木造駅舎が引退”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (1997年10月1日). 2017年9月29日閲覧。
  12. ^ 室蘭市旧室蘭駅舎 - 文化遺産オンライン文化庁
  13. ^ “駅弁、特産品、室蘭銘菓…JR室蘭駅に売店復活”. 室蘭民報 (室蘭民報社). (2009年3月16日). http://www.muromin.co.jp/murominn-web/back/2009/03/16/20090316m_04.html 2017年9月29日閲覧。 
  14. ^ “JR北海道が旧室蘭駅舎を準鉄道記念物に指定”. 室蘭民報 (室蘭民報社). (2010年10月14日). http://www.muromin.co.jp/murominn-web/back/2010/10/14/20101014m_02.html 2015年4月11日閲覧。 
  15. ^ 9.運輸・通信” (PDF). 平成27年度版 室蘭市統計書. 室蘭市. p. 88 (2016年12月). 2018年2月1日閲覧。
  16. ^ 9.運輸・通信” (PDF). 平成29年度版 室蘭市統計書. 室蘭市. p. 88 (2019年3月). 2019年4月22日閲覧。
  17. ^ 『JR時刻表』2017年3月号、交通新聞社、2017年、683頁。 
  18. ^ 室蘭駅前”. NAVITIME. 2019年10月13日閲覧。
  19. ^ 室蘭駅前 のりば地図”. 北海道中央バス. 2019年10月13日閲覧。
  20. ^ 市役所北(室蘭市)”. NAVITIME. 2019年10月13日閲覧。

参考資料

関連項目

外部リンク