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2021年5月20日 (木) 11:02時点における版
ジョン・F・ケネディ国際空港 John F. Kennedy International Airport | |||||||||||||||||||||
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IATA: JFK - ICAO: KJFK | |||||||||||||||||||||
概要 | |||||||||||||||||||||
国・地域 | アメリカ合衆国 | ||||||||||||||||||||
所在地 | ニューヨーク | ||||||||||||||||||||
種類 | 公共 | ||||||||||||||||||||
所有者 | ニューヨーク市[1] | ||||||||||||||||||||
運営者 | NY&NJ港湾公社[1] | ||||||||||||||||||||
開港 | 1948年7月1日 | ||||||||||||||||||||
拠点航空会社 |
アメリカン航空 デルタ航空 ジェットブルー航空 ポーラーエアカーゴ | ||||||||||||||||||||
標高 | 4 m (13 ft) | ||||||||||||||||||||
座標 | 北緯40度38分23秒 西経073度46分44秒 / 北緯40.63972度 西経73.77889度座標: 北緯40度38分23秒 西経073度46分44秒 / 北緯40.63972度 西経73.77889度 | ||||||||||||||||||||
公式サイト | 公式サイト | ||||||||||||||||||||
地図 | |||||||||||||||||||||
空港の位置(ニューヨーク市) | |||||||||||||||||||||
滑走路 | |||||||||||||||||||||
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ヘリパッド | |||||||||||||||||||||
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統計(2015年) | |||||||||||||||||||||
旅客数 | 56,827,154人 | ||||||||||||||||||||
発着回数 | 438,897回 | ||||||||||||||||||||
リスト | |||||||||||||||||||||
空港の一覧 |
ジョン・F・ケネディ国際空港(ジョン・F・ケネディこくさいくうこう、John F. Kennedy International Airport)は、アメリカ合衆国・ニューヨーク市クイーンズ区にある国際空港。
略称としてJFK空港(JFK Airport)と呼ばれる。旧名アイドルワイルド空港(Idlewild Airport)。
概要
ニューヨーク/ラガーディア、ニューアークとともにニューヨーク都市圏を代表する空港で、その管理・運営・警備はすべて同地域の地域開発公団であるニューヨーク・ニュージャージー港湾公社が行っている。
巨大都市ニューヨークの空の玄関口であるケネディ国際空港は、アメリカを代表する国際空港のひとつとしても位置付けられ、50を超える国々から100社近い航空会社の定期便が就航、1日の国際便の離着陸は400件に達する。しかも国内線の離着陸はその2倍近くもあり、朝や夕方の繁忙期には数十機の出発待ちが発生するなど、世界でも有数の繁忙空港となっている。
ターミナル数は9つで空港施設の規模としては全米一、面積は約20 km2 (7.7 sq mi)(成田国際空港の約2倍)で、マンハッタンの42丁目通り以南の面積に匹敵する。なお、アメリカ以外の航空会社としてブリティッシュエアウェイズの専用ターミナルが存在していた。
ジョン・F・ケネディ国際空港はデルタ航空とジェットブルー航空がハブ空港にしているほか、アメリカン航空も準ハブ空港の一つとしており、その混雑はますます進んでいる(かつてはイースタン航空、ナショナル航空、パンアメリカン航空、タワーエアー、トランス・ワールド航空などもハブ空港としていた)。
2020年4月28日から当面、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策として、各ターミナル入館は空港施設職員、航空会社職員、および搭乗者のみに限定され、また、マスク着用が義務づけられている(館内での見送りや出迎え不可)。
歴史
- 1942年 - アイドルワイルド・ゴルフコースの一部を空港に転用。当初は4 km2 (1.5 sq mi)しかなかったが、後に航空機産業の活性化に伴い16 km2 (6.2 sq mi)が追加される。
- 1948年7月1日 - 初の商業飛行。
- 1948年7月31日 - ニューヨーク港湾公社に運営が移管され、国際空港となる。この際、正式名称として「ニューヨーク国際空港」(New York International Airport、IATAコード:NYI)が当初決定していたが、これが既存の空港(All New York Airports、IATAコード:NYC)と紛らわしかったため使用を見送り、通称の「アイドルワイルド空港」(Idlewild Airport、IATAコード:IDL)をそのまま暫定空港名に使用することを決定。
- 1963年12月24日 - 同年11月22日に暗殺されたジョン・F・ケネディ大統領の栄誉を讃え、同空港の正式名称を「ジョン・F・ケネディ国際空港」(John F. Kennedy International Airport、IATAコード:JFK)とすることを決定。
- 1970年1月21日 - パンアメリカン航空のボーイング747型機の運航が開始。
- 1976年4月25日 - パンアメリカン航空のボーイング747SPで ニューヨーク - 東京(当時は羽田空港)ノンストップ便が就航する。
- 1976年 - ブリティッシュ・エアウェイズとエールフランスによって大西洋上を超音速で飛行するコンコルドの運航を開始。2003年まで続いた
- 2001年9月11日 - アメリカ同時多発テロ事件の直後、最も早く一時閉鎖される。
- 2008年8月1日と3日 - エミレーツ航空により世界最大の旅客機エアバスA380がドバイ - ニューヨーク間においてお披露目となるフライトが行われる。
- 2008年8月8日 - ドバイ - ニューヨーク間でニューヨーク行EK201便(水・金・日曜日運航)とドバイ行EK202便(水・金・日曜日運航)の往復便として、エアバスA380の商業飛行が開始された。アメリカ大陸では初の乗り入れ空港となった。しかし、2009年3月、採算の悪化を受け、エアバスA380による運航の撤退を決定し、ボーイング777-300ERに変更されたが他社のA380型機が軌道に乗り始めたことや同空港に乗り入れを開始したことで再度A380の乗り入れを開始した(以降欧州便が対象である)。
B747SP誕生のきっかけとなった空港
当時パンアメリカン航空の本拠地であったこの空港は、ロンドン・パリ/CDG・ローマからはノンストップで行けるのに対し、日本からのアクセスは747就航後でもアンカレジまたはホノルル・シアトル・ロサンゼルス/LAXを経由する必要があった。そこで、極東からJFKまでの無着陸飛行のためにボーイング社が開発したのが超長距離用747SPである。1976年4月25日、パンアメリカン航空により、世界で初めて同空港から東京への無着陸直行便が就航した。
構造と機能
4本の滑走路が中央ターミナルを囲み、それぞれがペアで平行に走っている。13R-31L滑走路は商用滑走路としては北米最長の4440m。
1948年から1957年まではターミナルが1つしかなかった。その後国際線到着ターミナルは老朽化のために14億ドル掛けて2001年に第4ターミナルとして改装された。その他8つのターミナルは1958年から1971年にかけて各ターミナルはそのターミナルのメインとなる航空会社によって設計され作られた。これらのターミナルは貨物の取り扱いに関しても非常に大きな機能を持っている。
パンアメリカン航空のメインターミナルで「パンナム・ワールドポート」の愛称で呼ばれていた第3ターミナルは1962年に完成した。特筆する点として長円形の屋根が、放射状に32本ものケーブルで吊るされている。屋根は旅客エリアをカバーしている。これは乗客がスポットに泊められた飛行機に楽に移動するための特別な橋となっている。
トランス・ワールド航空のメインである第5ターミナルも1962年に完成した。家具デザイナーとしても知られるフィンランド生まれのアメリカ人建築家エーロ・サーリネンによって設計された。また第3ターミナル、第5ターミナルともに1970年代に改装されている。
貨物の取り扱い量も多く、現在アメリカン航空、アシアナ航空、キャセイパシフィック航空、エミレーツ・スカイカーゴ、ルフトハンザ・カーゴ、日本貨物航空、ユナイテッド航空など、100社以上が貨物専用便を就航させており、敷地内には航空貨物を取り扱う施設も数多い。
ターミナル
- 第1ターミナル
- 第2ターミナル
- 1962年にノースウエスト航空、ノースイースト航空、ブラニフ航空により完成した。のちにパンナムも国内線が乗り入れてきた。デルタ航空が主に利用し、2006年4月までは同社の運営するソングが利用していた。ゲート数は11。
- 第4ターミナル
- 2001年に改装された。唯一の24時間利用可能ターミナル。ゲート数は38。かつては国際線到着ターミナル(International Arrivals Terminal)と呼ばれていた。
- 第5ターミナル
- エーロ・サーリネンの設計で1962年に完成し、旧トランスワールド航空のターミナルとして使用されていた。TWAフライトセンターとも呼ばれる。「サーリネンのターミナルビル」としても知られる優美なデザインは、第3ターミナルとともにケネディ空港を代表する建築物となっている。また、歴史的建造物にも指定されている。
- 第7ターミナル
- 当初、ブリティッシュ・エアウェイズのターミナルとして1970年に完成した。1991年・2003年・2008年にそれぞれ改装された。ゲート数は20。ブリティッシュ・エアウェイズのラウンジとアラスカ航空のラウンジが併設されている。
- 第8ターミナル
- 当初、アメリカン航空のターミナルとして1960年に完成した。ゲート数は15。
- 2007年8月に新しい第8ターミナルが完成して、従来2ターミナルに別れていた国際線、国内線などが統合された。ゲート数は29。
現存しないターミナル
- 第3ターミナル
- 1960年にパンアメリカン航空により完成し、同社のターミナルとなっていた。1971年には拡大し“フライングソーサ”という屋根が有名で最も大きなターミナルとなっていた。パンナムの倒産した1991年以降はデルタ航空が買い取り、改装された。ゲート数は17。通称「ワールドポート」。その後第3ターミナルの全機能が第4ターミナルに移管されており、第3ターミナルは2014年に完全に解体された。
- 第6ターミナル
- イオ・ミン・ペイの設計で1969年に完成し、旧ナショナル航空のターミナルとして使用されていた。通称「サンドローム」。ナショナル航空が旧パンアメリカン航空に買収されると、隣接する第5ターミナルを使用していた旧トランスワールド航空が第6ターミナルを買収し、その一部をユナイテッド航空にリースした。2001年にトランスワールド航空がアメリカン航空に買収されると、ジェットブルー航空が同ターミナルを買収、750万ドルをかけた大改修の後、同航空のハブとして再開業されたが、2010年に第5ターミナルに移転し2011年に解体。ゲート数は21。
- 第9ターミナル
- 1959年に10のゲート数で完成した。アメリカン航空の国内線を中心に利用されていた。2007年に完成した新しい第8ターミナルは、第9ターミナル敷地を中心に建設された。
- タワーエアターミナル
- タワーエアが第7ターミナルから1993年に貨物区域の旧パンアメリカン航空整備施設オフィス棟を改装し移転。1995年には3つのフィンガーを追加し2000年の同社倒産まで運用。
ターミナルビル概略図
-
第1ターミナル
-
第2ターミナル
-
第4ターミナル
-
第5ターミナル
-
第7ターミナル
-
第8ターミナル
就航航空会社と就航都市
旅客
就航都市
国際線
- アジア
- 日本: 東京/成田、東京/羽田
- 韓国: ソウル/仁川
- 台湾: 台北/桃園
- 香港: 香港
- 中国: 北京/首都、上海/浦東、福州/長楽、広州/白雲
- シンガポール: シンガポール
- インド: デリー、ムンバイ、チェンナイ
- パキスタン: カラチ、ラホール
- アラブ首長国連邦: ドバイ、アブダビ
- カタール: ドーハ
- サウジアラビア: リヤド、ジェッダ
- クウェート: クウェート
- ヨルダン・ハシミテ王国: アンマン
- ウズベキスタン: タシュケント
- イスラエル: テルアビブ
- トルコ: イスタンブール
- アフリカ
- ヨーロッパ
- イギリス: ロンドン/ヒースロー、マンチェスター
- アイルランド: ダブリン
- アイスランド: レイキャビク
- デンマーク: コペンハーゲン
- スウェーデン: ストックホルム
- フィンランド: ヘルシンキ
- ドイツ: フランクフルト、ミュンヘン、デュッセルドルフ、ベルリン
- スイス: チューリッヒ、ジュネーヴ
- オーストリア: ウィーン
- オランダ: アムステルダム
- ベルギー: ブリュッセル
- フランス: パリ/CDG、パリ/オルリー、ニース
- イタリア: ミラノ、ローマ、ヴェネツィア、ピサ、ナポリ、パレルモ
- スペイン: バルセロナ、マドリード、マラガ、バレンシア
- チェコ: プラハ
- ポーランド: ワルシャワ、ジェシェフ
- ロシア: モスクワ
- ウクライナ: キエフ
- ラトビア: リガ
- ギリシャ: アテネ
- 北アメリカ
- 中央アメリカ
- カリブ海
- プエルトリコ: サン・フアン、アガディージャ
- ドミニカ共和国: サントドミンゴ、プエルト・プラタ、サンティアゴ・デ・ロス・カバリェロス、プンタ・カナ
- オランダ領アンティル(オランダ海外領土):
- ジャマイカ: モンデゴ・ベイ、キングストン
- バルバトス: ブリッジタウン
- アンティグア・バーブーダ: セントジョンズ
- バハマ: ナッソー
- グランドケイマン(イギリス海外領土): グランド・ケイマン
- セント・クリストファー: セントクリストファー島
- ハイチ: ポルトープランス
- トリニダード・ドバゴ: ポートオブスペイン、スカボロー
- グレナダ: セントジョージズ
- セントルシア: ヴューフォート
- プロビデンシアレス: プロビデンシアレス
- アメリカ合衆国(バージン諸島): セント・トーマス島
- 南アメリカ
- アルゼンチン: ブエノスアイレス
- ブラジル: サンパウロ、リオデジャネイロ
- ペルー: リマ
- チリ: サンティアゴ
- コロンビア: ボゴタ、サンティアゴ・デ・カリ、メデジン
- エクアドル: キト、グアヤキル
- ガイアナ: ジョージタウン
- オセアニア
アクセス
エアトレイン
1998年から高速軽軌道システム「エアトレイン」の建設が始まった。2001年の9.11テロの影響で当初の計画を大幅に縮小し、予定より1年遅れの2003年12月17日に開業した。ケネディ空港内の各ターミナルや、駐車場、レンタカー会社のオフィスなどを結び、地下鉄A線のハワードビーチ駅行き、地下鉄E,J,Z線のSutphin Boulevard駅/ロングアイランド鉄道のジャマイカ駅行き(それぞれ、空港外→ターミナル1→2→…→7→8→空港外の運行)、そして空港内環状線(ターミナル1→8→7→…→2→1の順の一方運行)の三つの運行系統がある。ターミナル間の移動は無料、地下鉄接続駅(ジャマイカ駅およびハワードビーチ駅)利用の際は運賃7.50ドル[3] がかかる。マンハッタンへはジャマイカ駅乗り換えで地下鉄E線利用が便利(本数が比較的多く、早朝深夜以外はマンハッタンまで快速運行)。
エアトレインを計画建設したのは、ニューヨークの空港を管理運営するニューヨーク・ニュージャージー港湾公社だが、同公社は崩壊したワールドトレードセンターをはじめ、テロ被害により一部使用が不能になったパストレインや、被災現場に近いことから通行規制が1年近く続いたホランドトンネルなども運営しており、これらの施設からの賃貸料、運賃、通行料などが途絶えたことや、観光客の激減で定期便のキャンセルが相次ぎ空港発着料をはじめとするさまざまな空港関連収益が減少したことで、深刻な財政難に直面することになった。そのため当初計画されていたジャマイカ駅からラガーディア空港を経由してマンハッタンの三番街59丁目通りの新駅に至る2期工事は中止となってしまった。
ケネディ空港は3空港のなかでもマンハッタンからは最も遠い。しかもエアトレインが接続するのは一般の地下鉄と通勤電車で、前者利用では時間帯により所要時間が90分から120分、後者でも乗り継ぎによっては45分から90分はかかる。大きな旅行カバンを抱えてこうした公共交通機関に乗り替えなければならないというのは、旅行者にとってはいかにも不便であり、来訪者はもとより地元市民でもマンハッタンへ向かう者のほとんどはこれを敬遠して、落ち着いて座ることのできる空港リムジンバスやタクシー(3人で乗れば1人あたりの負担がリムジンバスの運賃とほぼ同じになる)を利用する傾向にある。このためエアトレインは開業以来採算割れが続き、これを改善するには2期工事を断行する以外に方策はないにもかかわらず、そもそも無い袖は振れないという、ジレンマの状態にある。
バス
市営(MTA)の空港連絡バス(Q3、Q6、Q7、Q10、B15系統)がニューヨーク地下鉄とロングアイランド鉄道の駅まで運行されており、ニューヨーク地下鉄には無料で乗り換えることができる。また、B15、Q3とQ10系統は第5ターミナル[4]を経由しグランド・セントラル・ターミナル周辺まで運行されている。ただし、Q6系統は集荷場D(Cargo Area D)の東側とUSPS国際郵便集荷場を経由、Q7系統は集荷場C(Cargo Area C)を経由しグランド・セントラル・ターミナル周辺へ運行されている。また、マンハッタン、ハドソン川、ロングアイランドへの高速バスも多く運行されている。
空港間連絡バス
系統 | 主要経由地 | 行き先 | 備考 |
---|---|---|---|
パープル線 | 直行 | ラガーディア空港(Aターミナルを除く) | どの路線も10分毎に運行。また、ラガーディア空港で空港内送迎バスに乗り換え可能。 |
レッド線 | ラガーディア空港(A、C、Dターミナル) | ||
ブルー線 | ラガーディア空港(A、Bターミナル) |
自動車
マンハッタンの中心部から約30分(渋滞がない場合)でアクセスできる。タクシーや空港リムジンバスなどでのアクセスが一般的である。
事故
- 1954年12月18日 - アリタリア航空のダグラス DC-6型機が2時間半にも及ぶ旋回の後4回目の着陸で墜落。乗員乗客併せて32人中26人が死亡。
- 1962年3月1日 - アメリカン航空のボーイング707型機が離陸後、舵が効かなくなり墜落。95人の乗員乗客全員が死亡(アメリカン航空1便墜落事故)。
- 1962年11月30日 - イースタン航空のDC-7型機が着陸失敗で墜落。
- 1975年6月24日 - イースタン航空66便(ボーイング727型機)が22L滑走路手前で墜落。乗員乗客併せて112人が死亡。当時強い雷雨のなかウィンド・シアが起こったとされている(イースタン航空66便着陸失敗事故)。
- 1990年1月25日 - コロンビアのアビアンカ航空52便(ボーイング707-320)が着陸進入中、ニューヨーク州コープ・ネックに墜落、73人が死亡。当日は悪天候のため空中待機が長引き燃料切れとなったことが直接の原因。操縦士の英語力不足による意思疎通の問題がその背景にあった(アビアンカ航空52便墜落事故)。
- 1998年9月2日 - スイス航空111便MD-11型機がジュネーブ空港へ向けて離陸後にコクピット後方から発火した煙が充満し電気系統がショートしてカナダ・ノバスコシア州ハリファクス沿岸の大西洋上に墜落。その後の調査で機内エンターテイメントの配線が不十分であるための直接的な原因。乗客乗員229人全員死亡(スイス航空111便墜落事故)。
- 2001年11月12日 - アメリカン航空587便サントドミンゴ行き(エアバスA300)が離陸直後に墜落。乗員乗客260人全員と地上の住民5人が死亡という、ケネディ空港最悪の事故(アメリカ国内でも最悪級の事故)となった。直前に離陸した日本航空47便成田行きの、ボーイング747が引き起こした後方乱気流によって大きく揺れた機体のバランスを保とうと、副操縦士が方向舵を過剰操作した結果、垂直尾翼がこれに耐えきれず折損、機体がコントロールを失ったもの。この事故が起きたのは911テロの2か月後であったため、当初はテロ説も流れてニューヨーク市は騒然とした。また死亡した乗客の1人は、その2か月前にワールドトレードセンターを辛くも脱出して九死に一生を得ていたというのも運命の皮肉だった。
事件
- Appleは2012年に発売を開始したiPad miniについて、中国から到着した約3,600台(約150万ドル相当)を、発送のため同空港の貨物ビル内に保管していたが、11月12日深夜(東部標準時)に、全て盗まれているのが発見された。事件の舞台となった貨物ビルは、映画「グッドフェローズ」のモデルとなった1978年の現金強奪事件が発生した場所でもある[5]。
脚注
- ^ a b "Governor Pataki and Mayor Bloomberg Announce Closing of Multi-Billion Dollar Agreement to Extend Airport Leases" (Press release). Port Authority of New York and New Jersey. 30 November 2004. 2009年2月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年8月8日閲覧。
The Port Authority has operated JFK and LaGuardia for more than 55 years. The original 50-year lease [with the City of New York] was signed in 1947 and extended to 2015 under an agreement struck in 1965.
- ^ Aviation Department (2014-12). THE PORT AUTHORITY OF NY & NJ - DECEMBER 2014 TRAFFIC REPORT (PDF) (Report). ニューヨーク・ニュージャージー港湾公社. 2018-04-17時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2015-08-30閲覧。
{{cite report}}
:|date=
の日付が不正です。 (説明) - ^ “AirTrain JFK” (英語). How to Get to JFK Airport on Public Transit. MTA. 2021年2月11日閲覧。
- ^ エアトレインに乗り換え可能。また鉄道に乗り換えて他のターミナルに連絡可能。さらに第5ターミナルからは徒歩連絡道がある。
- ^ “アイパッドミニ3600台盗難…JFK国際空港 : 国際”. YOMIURI ONLINE. 読売新聞 (2012年11月16日). 2012年11月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年11月20日閲覧。
関連項目
- 空港 - 世界の空港 - 空港コード
- 航空交通管制
- 航空会社
- 交通
- レンタカー
- DFS
- アメリカ合衆国
- ターミナル (映画)
- リトル・チャロ - エピソード1で登場した。
- PAN AM/パンナム - ドラマ。