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* [[エウリーピデース]]「[[ポイニッサイ]]」『ギリシア悲劇全集8』安西眞訳、岩波書店、1990年。ISBN 978-4000916080。 |
* [[エウリーピデース]]「[[ポイニッサイ]]」『ギリシア悲劇全集8』安西眞訳、岩波書店、1990年。ISBN 978-4000916080。 |
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* [[ヒュギーヌス]]『ギリシャ神話集』[[松田治]]、青山照男訳、[[講談社]]〈[[講談社学術文庫]]〉、2005年。ISBN 978-4061596955。 |
* [[ヒュギーヌス]]『ギリシャ神話集』[[松田治]]、青山照男訳、[[講談社]]〈[[講談社学術文庫]]〉、2005年。ISBN 978-4061596955。 |
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* [[パウサニアス]]『ギリシア記』飯尾都人訳、龍溪書舎、1991年。ISBN 4844783335。 |
* [[パウサニアス (地理学者)|パウサニアス]]『ギリシア記』飯尾都人訳、龍溪書舎、1991年。ISBN 4844783335。 |
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2021年11月15日 (月) 11:05時点における最新版
メノイケウス(古希: Μενοικεύς, Menoikeús)は、ギリシア神話に登場する人物。同名の人物が2人知られているが、どちらもテーバイの人物である。名前はMenos(強さ)とOikos(家)に分解でき、「家の強さ」を意味する。
クレオーンの父[編集]
テーバイ王ペンテウスの孫で、その祖父エキーオーンから連なるスパルトイの子孫[1][2][3]。クレオーン、イオカステーらの父であり、オイディプースにとっては祖父とも、義父とも言える。メノイケウスはクレオーンの祖父の名前であり、その子(クレオーンの父)はオスカロスという名であったとする説もある。
クレオーンの子[編集]
クレオーンの子であり、上記の人物の孫。祖父にちなんで名付けられた[4]。ヒュギーヌスとスタティウスによれば、エテオクレースの治世下、七将によるテーバイ攻めが行なわれたころに、クレオーンの息子が城壁から身を投げて自殺した。テイレシアースの予言によれば、スパルトイのうち誰かがアレースへの生贄として死亡すれば、テーバイの町は解放されるだろう、といわれており、それを叶えることとなったのである。その結果、テーバイは勝利した[5][6]。この戦いについては、アイスキュロスの悲劇『テーバイ攻めの七将』の題材となっている。パウサニアースは2世紀にメノイケウスの墓を訪れ、「メノイケウスはポリュネイケースらがアルゴスから攻めてきた際に、デルポイの神託に従って自殺した。メノイケウスの墓には、ザクロの木が茂っている。もしその熟した実を潰したなら、その中に血の様な液体が詰まっていることが分かるだろう。このザクロの木は未だ生きている」と記している[7][8]。
系図[編集]
脚注[編集]
参考文献[編集]
- アポロドーロス『ギリシア神話』高津春繁訳、岩波書店〈岩波文庫〉、1978年。ISBN 978-4003211014。
- エウリーピデース「ポイニッサイ」『ギリシア悲劇全集8』安西眞訳、岩波書店、1990年。ISBN 978-4000916080。
- ヒュギーヌス『ギリシャ神話集』松田治、青山照男訳、講談社〈講談社学術文庫〉、2005年。ISBN 978-4061596955。
- パウサニアス『ギリシア記』飯尾都人訳、龍溪書舎、1991年。ISBN 4844783335。